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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[688]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/16(月) 00:03:13 ID:??? 永琳「鈴仙――ごめんなさい。私は今まで貴女を騙し、道具として利用してきました」
[689]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/16(月) 00:15:55 ID:??? ――と、いったところで今日の更新はここまでにします。 明日から暫くして、これまでの物語で謎だった永琳の思惑について明らかにしつつ、 これまでの論点を整理しながら、第二部のルート選択に入ろうと思っています。 ルート選択の際は、よりメタな情報を入れつつ、極力不公平が無いようにしたいと思います。 >>677 実際は引き裂かれた程じゃないですねw このメンツだと、鈴仙は永琳を差し置いて女神になるのでしょうか。 >>678 紫と見せかけ藍ですかね… >狂信者の塔について リグルを連れてくと翼が仲間になります。(FF6感)しかしそれだとリグルパパはアサシンやってそうですね… カグヤ狂信者の塔はポストで出来てそうですね。多分妹紅がバーサク状態で活躍してくれると思います。 それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
[690]森崎名無しさん:2015/11/16(月) 06:15:52 ID:??? れーせんはその代償として師匠の○○を奪うことにしたのだ... 浮き玉補正をあげるんDA!
[691]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/17(火) 00:29:35 ID:??? すみません、続きが書き上がらないので今日は更新をお休みします(汗)
[692]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:02:43 ID:??? こんばんは、途中まで書き上がったので更新します。 >>690 今なら狂気度25ポイントで低い浮き球補正を4にできます(宣伝)
[693]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:05:07 ID:??? 鈴仙「――あの。師匠、今まで私を騙したって。謝りたいって。その――ど、どうして……ですか?」 普段は冷静沈着。鈴仙に対しては上の目線から話す事の多い永琳が、 今この場で頭を下げた事に戸惑い、鈴仙はしどろもどろになりながら訊き返すが。 永琳「――私が謝りたい理由。それは私が自分の計画の為に、貴女の力を利用したから。 これまで色々と調子の良い事を言って、貴女に私の真意を見せないようにして、それで済むと思っていたけれど。 今日のような出来事が起きたとなれば、話が別だったのよ」 鈴仙「……師匠が謝る必要がある事は分かりました。 だけどやっぱり、状況が分からないと、私は何にも言えませんよ。 私の力ってどんな力ですか? 私の力を利用って言いますけど、師匠の計画ってどんな計画だったんですか? 今日の出来事は結局何なんですか? そして何より――師匠の真意は、一体何なんですか?」 自分の力が、永琳の壮大な計画を実行する為の道具として使われていた。 謝罪とともにそう告白された鈴仙だったが、怒りや同情や哀しみとかの感情は全く覚えない。 それ以前に、今の鈴仙には疑問符しか湧いてこなかった。 永琳「――一つずつ、答えていくわ。まずは貴女が持つ力について」 永琳の口調は相変わらず淀みない。 しかし、その言葉の端々には彼女らしからぬ人間的な後悔が見え隠れていた。 永琳「……もう誰かに聞いているか、それとも自分で調べているか分からないけれど。 この世に存在するあらゆるエネルギーは皆、なんらかの『波長』を持っている。 光も、音も、熱も、時間さえも。 私達の目には見えない波長の動きが折り重なって、複雑な宇宙を構成しているの」 研究机の上に規則正しく乗っている書類を並び替えながら、永琳はそう話す。 まるで普段の医学の講義のようだが、今の鈴仙は教科書を持っていない。
[694]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:06:32 ID:??? 永琳「優秀な玉兎は、我ら月の民を模倣した、神にも近しい能力を備えている事が多い。 たとえば、人が触れざる異次元を操り、弾丸を撃ち放つ能力を持つ玉兎。 たとえば、「団子を食べる程に強くなる」等自己暗示を具現化させ、世界の秩序をも変革させる能力を持つ玉兎。 そんな中で貴女は、波長を管理・操作するという。玉兎の中でとりわけ優れた能力を持っている」 永琳の視線が机上の書類から鈴仙の瞳へと移る。先程までは後悔が見え隠れた視線を向けていたが、 今この時に限って、彼女の視線はまさしく神が全てを見通すかの如くだった。 永琳「私と初めて会った当時の貴女はまだ、その力を誇りながらも満足に使いこなせていなかった。 精々が他人の気質の波長を狂わせたり、五感の一部を狂わせるのみに過ぎなかった。 貴女はそれで満足していたでしょうけど……私はその時から、貴女の能力は「使える」と思っていた。 いずれ貴女が瞳を成長させ、より多くの波長――エネルギーをため込みコントロール出来るようになれば、 世界の大改変とて不可能ではない。……それが貴女の持つ力の、本当の意味よ」 日頃の口調よりは柔らかいとはいえ、永琳の口調は断定的だった。 鈴仙が何かを話すよりも先に、永琳は話題を鈴仙の力についてから、自身の計画の全貌へと移す。 永琳「そして、その事実に真っ先に気付いたからこそ――私は計画を始めた。 鈴仙・優曇華院・イナバを利用し、莫大なエネルギーを自らの管理下とするための遠大な計画を。 ――もっとも、計画がどんなものであったかは、今の貴女もおぼろげに理解できる筈だけど……改めて説明しましょうか。 まず、この計画は三つの工程に分けられるわ。 一つ。膨大なエネルギーをため込んだ存在を貴女に引き合わせて、貴女の力を成長させる。 二つ。成長した貴女を利用しつつ、より大きなエネルギーを発生させる。 ……たとえば、既存の秩序を打ち壊すような、歴史的勝利を果たすなどでね。 そして三つ。私が貴女の瞳に溜まった、莫大なエネルギーを回収する」
[695]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:07:34 ID:??? 永琳「――この計画の結果については、貴女も良く知っているわね? 中山政男は、一つ目の工程を達成するためには充分すぎる存在だった。 二つ目の工程も、貴女は当初の心配を乗り越え無事に達成してくれた。 三つ目の工程については……語る必要が無いわね。 本当に技術的。失敗や成功も無く、私がいつでも手を下せるだけだから」 鈴仙「……私は」 そしてここまでの説明を聞き、鈴仙はこの時点で漸く、永琳が最初に謝った意味を理解した。 永琳は鈴仙の「波長を操る程度の能力」のポテンシャルを知っていた。 だからこそ永琳は、鈴仙のこれまでの物語を作り、演出した。 その行為がどれだけ許されざる事か。 ――これまで人一倍の涙を流し、人一倍の喜びを味わった鈴仙は、 今日の災害の意味等に関する疑問符を消すよりも先に、永琳に噛みついた。 鈴仙「……私は結局。師匠の計画を達成するために、貴女の掌の上で踊り続けて来ただけなんですね。 私だけじゃない。中山さんも、パスカル君も、佳歩達も……もしかしたら、八雲紫や日向小次郎。豊聡耳神子でさえ。 師匠が作ってくれた、『私が主人公になれるストーリー』の筋書きに従わされて来ただけなんですね……!? ――プロジェクト・カウンターハクレイも何もかも。私の活躍や幻想郷の今後には興味がなく。 ただ単純に、私がその、波長エネルギーの優秀な器として成長する為の実験にしか過ぎなかった!」 永琳「……半分はノーで。半分はイエスと言えるわ」 鈴仙「……!」 永琳は鈴仙の反応を予想していたらしく、机上にあった無関係な診療録に視線を戻した。 神々に相応しい万能の目は、鈴仙が真実を見抜いた事により失われ。 そこには後悔に暮れる、年相応の女性が一人座っているだけだった。
[696]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:13:16 ID:??? 永琳「ウドンゲ。確かに私は貴女を自分の目的を果たす為の道具として利用したわ。 そして、私は貴女がより優秀な道具となる為に様々な演出を施した。 結界の一部を緩めて、他者への強烈な影響力を持つ中山政男を貴女に引き合わせ、 外界に月の技術を漏らし、日向小次郎の野心を煽り立て、 八雲の式に幻術を掛け、結果としてアラン・パスカルをこちら側に引き入れた。 そして……本来は微々たる掠り傷にすらならない、ヒューガーの技術革新による境界否定力を僅かに増幅し、八雲紫へのダメージを強めた。 全ては、今大会を――ひいてはその次の大会を盛り上げて。 それにより生まれるであろう莫大なエネルギーを、貴女の瞳に溜め込んでおくための手段だった」 鈴仙「――だったら、本当に全ての始まりは、師匠だったんですね……」 永琳は静かに頷き――。 永琳「私には自信があったから。未来を見通し、全てを意のままに操り。 そして、誰一人傷つかぬままに鈴仙のみが円満に成長し、最終的には私の目的は穏便に達せられる筈だった。 だけど、現実は違った。今日の大会後に起こった出来事が、私の計画が想定の範疇を越えた事を証明していた……。 ――もう一度言わせて貰うわ。ごめんなさい、鈴仙。 私は、貴女を道具として利用する為に貴女を騙し続け、お仕着せの物語を提供して来た。 これからの事について語るにせよ、そうでないにせよ。 私はこの点について、まず誰よりも貴女に謝罪する必要があるわ」 そして、土下座とは行かずとも、深々と頭を下げて鈴仙に許しを乞うた。 それは恐らく永琳の永い永い人生においても初めての事だろうと思った。
[697]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/18(水) 01:22:46 ID:Hxgm0fA2 鈴仙「(……師匠が私に。いや、誰かにそこまで頭を下げられる姿なんて見た事が無いわ。 私への謝罪だけじゃない。それだけに師匠が引き起こした事が大きかったという事なの……? ――そして私は。師匠の話を聞いて、何て答えれば良いのかな……。私は師匠を許して良いの、それとも……駄目なの?)」 鈴仙はそんな永琳に対して、何と声を掛けるべきか悩んだ。 自分が今、永琳に対して何を想い、何を望み、何を聞きたいのか。 それらが一斉にスクランブルして、中々言葉に出来ないでいた。 鈴仙「……」 ――しかし、そんな中でも鈴仙は辛うじて永琳に対し、こう一言を告げる事ができた。 その言葉は…… A:「――仮にこれまでの話が師匠の筋書き通りだったとしても。私は、楽しかったですよ?」 B:「師匠。私は……貴女を許します。だから、真実を話して下さい」 C:「師匠を許すかどうかは、全てを聞いてからです。続きを話して下さい」 D:「謝るのは私じゃないです。私以外の皆も――必死だったんですから」 E:「ふざけないで下さい! もしそうだとしたら、貴女のせいで多くの人が苦しんだんですよ……!?」 F:その他 永琳への質問については後で纏めて受け付けます。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 ――――― …と、いったところで今日の更新はここまでです。 色々書きましたが要するに、「これまでの展開は大体永琳のせい」……って感じです。 皆さま、本日もお疲れ様でした。
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0ch BBS 2007-01-24