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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[759]森崎名無しさん:2015/11/26(木) 17:59:38 ID:KR4QCuDg B
[760]森崎名無しさん:2015/11/26(木) 22:55:46 ID:1GMsQ66M A 紫に憑りついたJOKER絶対殺すウーマンを祓って 新しい楽園の第一歩を! そして下剋上を! この第三章であらかた選手が出尽くすとなると、 最終章は月勢との勝負かな? そんで最後はなんやかんやでチート中のチートと化した 永琳と対決、ってことになるのかな?
[761]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 00:52:58 ID:QA2yU3gs こんばんは、更新再開します。 ルート分岐の投票につきましては、 A9票、B3票により、【プロジェクト・カウンターハクレイ】ルートに決定しました。 皆さん、遅い時間開始だったにも関わらず、沢山の投票をして頂き、誠にありがとうございます。 >>749 乙玄爺ありがとうございます。 >>751 乙ありがとうございます! >>760 大体そんなノリで大丈夫ですw これまでちょっと複雑な話が多くなってしまったので、 ここから少なくとも大筋はシンプルに話をまとめたいなーと思ってます。 第二部の進行については、また第二章ラストに詳細を説明しますが、 第三章で下準備の修行編として、ちょっとしたストーリー展開を用意しています。 そして第四章(最終章)では、紫が言ってた『幻想スーパーJr.ユース』編となります。 そのため月勢(綿月姉妹+紺珠伝キャラ)については、今回は脇役的な登場になると思います。 ところで最近ではあの永琳すらも高天原では下位だとか、 紺珠伝EXボスは永琳含む月の民ではお話にならない位の強キャラだとか言われてますね。 その辺りを色々考えると面白そうですが、活躍させ過ぎると収拾付かなくなりそうですw
[762]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 00:54:14 ID:QA2yU3gs A:「――私は【プロジェクト・カウンターハクレイ】の一員として、大会優勝を目指します」 鈴仙は覚悟を決めていた。いや、覚悟など、とうの昔から決めていた事に気付かされた。 鈴仙「(中山さん。私は……もう逃げない! ……ことは無いかもしれないけれど。 ――それでも、私は。これまで皆と過ごした日々を否定する事だけはしたくない。 だって……仮にそれが全部師匠のお仕着せだったとしても。楽しかったんだもの)」 覚悟は鈴仙の中ではなく、その周りにあった。 自分の周りに居る人々との絆。それこそが、鈴仙がこれまでの奮闘で得た力であり強さだったから。 鈴仙「(――私は、この強さを他の人達にも教えたい。森崎や魔理沙の目指した強さとは違う。 中山さんやパスカル君が言う強さとも違う。私なりの、私らしい強さを……!)」 永琳「――ウドンゲ。どうするの」 藍「……無理をしてまで、今すぐ決めなくても良い。良ければ、答えはまたの後日に」 鈴仙「――いえ。待ってください」 心配げに自分を見守る二人を、鈴仙は力強く制止し、そして語り始める。 鈴仙「――私は、正直に言ってどちらの道を歩んでも良いと思っています。 【プロジェクト・カウンターハクレイ】に従い、私が思うように、幻想郷の仕組みを変えてしまう事も。 【リアル・幻想・セブン】に入り、私を支えてくれた、今の幻想郷を守る事も。 そのどちらも、魅力的な道ですし。私の目的はきっと、達成できる事と思います。 けれど。――藍さん、ごめんなさい。 私は……【プロジェクト・カウンターハクレイ】に手を貸す事に決めました」
[763]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 00:55:53 ID:QA2yU3gs 永琳「……!!」 藍「……そうか」 鈴仙の出した結論に、永琳は意外そうに眼を丸く見開き。 一方で藍は半分予想していたかのようにそっけなく、しかし苦々しげにそう呟いた。 鈴仙「――私はここに来るまでに、幻想郷の皆と。外の世界の皆と。 沢山の事を一緒にして来ました。そこには、楽しい事が一杯ありました」 鈴仙はそんな二人を意識して無視するように目を閉じ、そして理由を語り始めた。 目を閉じると、まぶたの奥から様々な思い出が浮かんで来る。 鈴仙はそれらの記憶を一つ一つを噛み締めていく。鈴仙の選択の理由はそこにあるからだ。 鈴仙「……これまで、本当に楽しかった。サッカーは勿論の事だけど。 温泉旅行をしたり、ストリートファイトをしたり、ブリッツボールの大会にも誘われたり……。 ――ヒューガーが乱入したり、謎の向日葵仮面に襲われたり、散々な事もあったけど。 それも最終的には命蓮寺や紅魔館の人達と仲良くなれる、良いきっかけになった」 藍「幻想郷は全てを受け入れる。……それはそれは残酷だけど、同時にそれはそれは凄く甘美だ。 もし君がこの地で良い経験をしたのなら、私は紫様に代わり礼を言いたい。 ――しかし。君はそれだけを言いたいのでは無いんだろう?」 鈴仙は藍の問いかけに対して頷く代わりに、俯いて暫く押し黙った。 鈴仙「……哀しい事も、沢山ありました。 ――ううん。それは私が体験した話の中では、ほんの些細な事です。 だけど、それもまた、同じ位本当の事だと思います」 鈴仙が甘く楽しい日々を過ごす陰には、多くの哀しみと不毛な争いが付き纏った。 人里の人間達は毎日の生活に困窮し、それは宗教争いを活発化させた。 強さや生まれの高貴さを貴ぶ社会は、そうで無い者達に絶望を与えた。
[764]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 00:56:54 ID:??? 鈴仙「――私には、大事な友人が居ました」 これまでの物語における、鈴仙にとっての一番の哀しみ。 それは、幻想郷という社会に呑まれ自らを見失い。 そして、幻想郷に留まる事が出来なくなった、大切な人の面影だった。 鈴仙「……私は、彼女の道を尊重する事が真の友情だと思っていましたし。 それは今でも同じです。だけど、できる事なら、彼女をそこまで悩ませたく無かった」 永琳「…………」 藍「……妖夢の事か」 鈴仙はコクリと頷いた。妖夢の事も良く知る藍も苦々しげな表情を浮かべていた。 鈴仙「元々妖夢は、力を求めていました。主人である幽々子さんにも並び立ち、 そして、この私ともまた一緒にサッカーが出来るような……。 ――だけど、自分一人ではそれが出来ないと知った時、妖夢は神子の口車に乗ってしまった」 藍「……妖夢を失った時の幽々子様の哀しみは、本当に途方も無かったよ」 鈴仙「――でも、これは妖夢だけの問題じゃないと思いました。 そう思ったのは、ついさっき。サッカーを夢と断言して、夢と一緒に散って行った魔理沙の事を思い出してです。 今考えると、魔理沙も。もしかしたら森崎でさえ。あの時の妖夢と同じだったんじゃないかって思うんです。 要するに、皆。……一人で何でもできる、力が欲しかったんです。きっと」 永琳「……それは欲望のある限り、何時の世も消えはしない欲求よ」 鈴仙「……そうでしょうか」 鈴仙は永琳の指摘に反論した。それは始めてでは無いが、珍しい事だった。
[765]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 01:01:02 ID:??? 鈴仙「私は、力っていうのは、それだけじゃないと思います。 ただ強い、一人で何でもできる、役に立つ。それだけじゃなくって。 例え弱くても、一人では何もできなくても、役立たずでも。 それでも、集まって努力すれば、何かを為す事ができるような。――そんな力があっても、別に良いと思ったんです」 永琳「……理想論よ。普通なら、甘すぎて却下されるわ」 鈴仙「分かってます。でも……その甘ったるい力のお蔭で私は、この大会に優勝出来たんです!」 永琳の指摘に対し、鈴仙は尚も食い下がった。それは正真正銘、初めての事だった。 鈴仙「私はこれまでの経験で、妖夢や魔理沙や森崎が言う。 いや……もしかしたら幻想郷でもそうじゃなくても、多くの人間妖怪達が口を揃えて言う『力』とか『強さ』には、 もっともっと別の種類があるんだって気付いたんです。 もしも師匠や皆が、私の言う力を甘いとかバカげてるとか言うんだったら。 ――世界を変える事で、決してそんな事は無いんだって、証明してみせます!!」 鈴仙は語気を更に強めた。もはや自分でも何を言っているのか分からなくなって来た。 しかし、この想いの強さは本物であるという自信だけはあった。 瞼の奥で屈託なく笑う妖夢や魔理沙。てゐや佳歩。多くの幻想郷の住人を浮かべながら、 鈴仙は【プロジェクト・カウンターハクレイ】を選んだ最大の理由を、こう言い切った。 鈴仙「私は幻想郷を変えたい。だから、その為には秩序を守る【リアル・幻想・セブン】じゃ足りない。 ……師匠が利用しようとした【プロジェクト・カウンターハクレイ】を、今度は私が利用して。 それで、これまで私が感じた哀しみが無くて、楽しさだけが残るような。そんな甘ったるい幻想郷を創ってやるんですから!」
[766]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 01:05:43 ID:??? ***** 〜永遠亭・鈴仙の個室〜 鈴仙「(さっきはノリであんな事言っちゃったけど……だ、大丈夫だったのかなぁ……)」 ――あれから小一時間後。 漸く解放された鈴仙は、今更ながら自身の発言を若干後悔し始めていた。 鈴仙「(私が頑張らないと、サッカーのせいで世界が滅びて、純狐が絶望で……。 ――ううっ、今から師匠と対決する事を考えただけで、お腹が痛いよぉ……)」 鈴仙は覚悟を決めていた。しかし覚悟を決める事とその覚悟に殉ずる事とは別だった。 弱い鈴仙は案の定、こうして自ら決めた選択肢に色々と敵わぬ注文を付けたくなっている。 鈴仙「――でも。やるしかない。やるしかないのよ。……私の物語が、決してウソじゃなかった事を証明する為にも……!」 永琳の謝罪から始まった今宵の密会は、鈴仙の決意で幕を閉じた。 ――しかし、そこには明らかになった真実と共に、また新たな謎も組み込まれていた。 鈴仙「(師匠はあれから、そもそも何故自分がエネルギーを集めようとしたのかについては話してくれた。 膨大なエネルギーを使って物質を融合させ。生き疲れた自分と姫様の為に、蓬莱の薬の解毒薬を創ろうとしていたと。 ――つまり、人知れず師匠と姫様は死のうと考えていた。 だけど、今の師匠はそうした事は考えておらず、純粋に私の成長を見届けたい、それまで死ねないと笑って言った。 ……そしてその証拠として、師匠は解毒薬を創る為のエネルギーや材料を犠牲として、私にこの薬を贈ってくれた)」 鈴仙は掌に乗った、永琳からの贈り物――一限の薬を眺める。 見る角度によって様々に色を変えつつ、宝石のように妖しく光るその薬については、 永琳から「どうしても必要な時のみ、服用すること」以上の説明を受けていない。
[767]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/27(金) 01:08:33 ID:??? 鈴仙「(……私はまだ、師匠の計画の掌中に居るだけなの? それとも――)」 ――それとも。これはやがて鈴仙の身に降りかかるであろう、純粋かつ大いなる厄災を暗示しているのだろうか。 鈴仙は一抹の不安に駆られたが…… ――フラッ……バタリ。 鈴仙「……ぐぅ。つ、つかれたぁ……」 それよりも、今朝から大会決勝戦を経て、今に至るまで蓄積された疲労が押し寄せる方が早かった。 鈴仙は布団を敷いた直後に、半ば失神する勢いでその場に倒れ込んで眠ってしまうのだった。 ――間もなく巣立ち行く雛鳥には、まだ僅かに出立までの猶予が残されていた。 *第二部のルートが、【プロジェクト・カウンターハクレイ】ルートに決定しました。 ルート詳細は、第二章終了後にもう一度明らかにして説明します。 *試合勝利&大会優勝&得点王ボーナス! 人気が大きく上昇します。94→99 *大きな決断をし、永琳印象値が大きく上がります。55→60 *鈴仙の精神が磨かれ成長し、狂気度が上がります。30→33 *アイテム「永琳の薬(然るべき所で使用します)」を入手しました。 ―――――――――――――― ……と、言ったところで、本日の更新はここまでです。 ここから秋姉妹との特訓イベント+永琳の特別練習があるので、 次の自由行動フェイズまではまだ時間が掛かります(汗) それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
[768]森崎名無しさん:2015/11/27(金) 01:26:20 ID:??? 乙なのです 決勝終わったと思ったらまた急展開でわくわくします。
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0ch BBS 2007-01-24