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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[663]森崎名無しさん:2016/01/23(土) 16:04:34 ID:pYhece1k W
[664]森崎名無しさん:2016/01/23(土) 16:24:44 ID:cvDp4/7E W
[665]森崎名無しさん:2016/01/23(土) 17:33:31 ID:9r1Ww3EQ A
[666]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/23(土) 23:59:03 ID:??? こんばんは、更新開始します。 投票につきまして、みなさんご参加頂きありがとうございます。 集票の結果全15票が集まり、Aが4票で最多となりましたので、 新チーム名は「リトルウイングズ」で決定としたいと思います。
[667]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:00:34 ID:??? A:リトルウイングズ ワイワイ、ガヤガヤ…… 新チームの名前を決める段になって、幻想郷のありとあらゆる所から集められた15名は 喧々諤々の議論を進める。誰かが『たのしいサッカー同好会が良い』と言えば、 また別の誰かが、『弑虐プロジェクトにしよう』と全く別の意見を振りかざす。 鈴仙「ハッ!? 閃いた! 『白翼協商(ヴァイス・フリューゲル)』とかどうかしら!?」 てゐ「何でルビ打つの前提なチーム名なのさ……分かりにくいし。却下だよ却下」 最初は場を動かした鈴仙も、ことネーミングセンスになると独特の感性が働いてしまい、 中々皆の同意を取り付ける事ができない。 一部からは『もう、プロジェクトカウンターハクレイで行くのが良いんじゃない? シンプルだし』 ……と言う意見も出て来て、場はいよいよ混迷を極めて来たが――。 「――リトル・ウイングズ」 ……誰がそう言ったのかは分からない。 しかし確かに、そんな単語がチーム内のどこかから聞こえた気がした。 そして、このリトルウイングズと言う単語を聞いて、頷く者が少しずつ現れだした。
[668]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:01:58 ID:??? さとり「……リトルウイングズ。良いかもしれませんね」 ナズーリン「確かに。何というか……その。しっくり来た感じだ」 パチュリー「まぁ。駄目とは言えないわえ。私は『マスターパチュリーにきいてみて!』派だったけど」 静葉「小さな翼達。何となく、素敵な響きかもしれないわね」 にとり「『やりがい促進・ヒューガー元気創生プロジェクト』……。『ヒューガー発・幻想郷再生担当大臣』……。 ――って、え? 何? リトルウイングズ? だ、大丈夫かなぁ。もっとスポンサー元の意向を汲んだ方が……」 つかさ「スポンサーにしても、そう露骨な宣伝までは命じないと思いますけど……」 リトルウイングズに関する賛成の波は、烏合の衆となりつつあった一同を上手く鎮めてくれた。 チーム名について、他に意見がある者も居ないではなかったが。 しかしだからと言って、これ以上に良いチーム名について案がある者はいない。 鈴仙「……そう言えば、師匠が言ってたんですけど」 ――そんな微妙な状況の中、鈴仙がふと口を開いた。 鈴仙「……プロジェクト・カウンターハクレイって、元は外の世界の『プロジェクト・カウンターウイング』 ――っていう計画を元にして組まれたらしいんですよ」 知り合いが多いとは言え、過半数が自勢力外の選手故か、口調が自然と敬語になっている。 皆の視線と興味が一斉に自身に向くのを強く意識しながらも、鈴仙は気丈にも続けた。 鈴仙「ウイングとは日本語で言えば翼。これは人の名前を指しています。 その人物の名は、大空翼。彼は森崎有三の最大のライバルでありながら、彼に唯一並べる選手。 途方もない才能と実力から、日本のサッカー界に今なお強い影響を与えている英雄……!」
[669]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:03:31 ID:??? 森崎有三の名はこの前の大会で幻想郷中に知れ渡ったが、大空翼は今現在そこまでの知名度は無い。 そのため、全日本出身の反町や、外界のサッカー知識を多く持つパチュリーを除いた、 チームメイトの多くは鈴仙の説明に一度はポカンと口を開けていたが――。 鈴仙「そして私達は丁度、霊夢に勝って幻想郷のサッカーに大きな影響を与える予定です。 ――だったら、彼にあやかってみても、別に良いんじゃないでしょうか。 私達一人一人が修行して強くなって、大空翼になる。 そして、私達はチームとして大会に勝って――幻想郷を、大きく変える……!」 最後まで話を聞いたチームメイトは、リトルウイングスの秘める大きな意味に納得してくれた。 チームメイト一人一人が主人公として成長して、小さくも確かな翼となる。 その小さな翼達はやがて結集して強くなり、巨大なハクレイに並び立ち、打ち倒す――。 慧音「――一人一人が大空翼になる……、か。何だか……その。ワクワクするな、確かに」 佳歩「私もツバサになるんですね! 鈴仙さまとおんなじで!」 アリス「小さな翼が結集し、やがてはハクレイをも打ち倒す……か。悪くないわね。 (結集……ってコトは、友達になるって事よね? つまり、このチームで私にもようやく春が……!?)」 鈴仙「私が考えたワケじゃないけれど。……ねぇ、皆。良いかもですよね、『リトルウイングズ』!」
[670]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:05:50 ID:??? ――そのチームの名前に反対する者は、やがていなくなっていた。 彼女達15名は、魅魔から与えられた始めてのタスクをこなしてみせた。 討論の様子を教師の如く眺めていた魅魔も、この流れを聞いて大きく頷いてみせて。 魅魔「プロジェクト・カウンターハクレイで、その元ネタの名前が出て来るってのも面白いね。 あたしゃ気に入ったよ。あんた達が決めたチーム名。『リトルウイングズ』。 後は精々、その崇高な理念が口だけにならないよう、修行に励むこったね」 そう、彼女達の決定を承認してやるだけだった。 かくしてここに、プロジェクト・カウンターハクレイによる新チーム――リトルウイングズが正式に発足された。 *新チームの名前は『リトルウイングズ』に決定しました。
[671]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:07:51 ID:??? 鈴仙達が新たな歩みを見せる新チームは、一応順風満帆な船出を告げた。 ――しかし一方、半年後に迫った新たなる戦いに向け、計略を打つ者は他にも大勢いた。 〜日本・日本サッカー協会会議室〜 片桐「『ツバサ・ヴァイキング計画』……ですか」 見上「そうだ。私の――全日本Jr.ユース監督の立場から、 強化本部部長である君にこの企画書を持ってきた。見てくれるな?」 片桐「……ふむ。これまで翼と森崎だけに行わせていた海外への選手派遣を、 黄金世代の有力選手達にも広げて行う……確かに、悪くない計画だ。 ――資金面での大きな不足さえ除けば」 見上「――フッ。それも心配いらないさ。……君の優秀な部下達が、その問題を解決してくれたからね」 ガチャッ……。 中西「片桐サン、報告や! 日本サッカー協会の付帯業務で始めたうどんチェーン店経営が軌道に乗って、 今季の収益金は30億円や! どうや、これならいけるやろ! 見上サンの計画!」 岬「……それと、僕の方から文部科学省にも根回しをしておきましたよ。 日本サッカー協会に対する、莫大な補助金の交付決定のね。 スポーツ系の某有力族議員が、凄く僕に良くしてくれまして。案外大したことなくできました」 見上「……ヒューガーも、莫大な資金の貸し付けを了承してくれた。 ――もっとも、了承した本人は早速海外で修行に明け暮れているようだが。 ……どうかね、片桐君。これでも尚、君がこの計画を出し渋る理由は無いだろう?」 片桐「――分かりました。陽子を担当職に充てましょう。森崎・翼に加えての負担になるが、 彼女ならば、きっと上手くやってくれる筈だ」
[672]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:09:16 ID:??? 〜幻想郷・紅魔館〜 レミリア「小悪魔! 今から私が言うクラブチームに電話を掛けるのよ! えーと、まずはドイツのバイエルン! それとイタリアのインテル! 後は、えっと……」 小悪魔「ふ、ふえぇ……何で咲夜さんじゃなく私が……?」 レミリア「パチェが言ってたのよ。『普段私にやらせてるような事は、あの子に任せときなさい』って。 あ、決まった! 次はイングランドのリバプールに……」 咲夜「(……パチュリー様だとそうでも無かったけれど。 小悪魔がお嬢様に何か言いつけられてるを見ると、ジェラシーを感じる……)」 美鈴「それよか、お嬢様は何を企んでるんですかぁ?」 レミリア「――簡単。今からパチェを除いた紅魔の6人を、海外のクラブチームに売り込むのさ! そこで技術を磨いて、超一流の選手となる為にね!」 陸「はぁぁ。お嬢様は相変わらずメチャクチャな事考えるアルね。代表合宿をサボる気マンマン……って、アレ? 6人って事は。……もしかして、朕も入っているアル?」 レミリア「当たり前でしょ、中国。あんたも大事な私達の仲間。咲夜や美鈴と全然変わらないからね!」 陸「……! 大人(ターレン)……感謝する。謝謝」 レミリア「……(――絶対後悔させてやるよ、パチェ。次の大会で生まれ変わった私達の姿を見せてね。 そして……鈴仙。あんたには次の大会でこそ、必ずこの借りを返してみせる……!)」
[673]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/24(日) 00:10:39 ID:??? 〜仙界・神霊廟〜 青娥「太子様、報告いたします。……ナジーブ・ユブンタイが昨日、『不幸にも』心臓病で急逝しましたわ。 彼の莫大な遺産の全ては、遺言状の手筈通り、内縁の妻である私に」 神子「――つまり。いよいよ手駒が揃った、という事かな」 青娥「ええ! そうですわー。金と名誉。そして少年特有の馬鹿馬鹿しくて中途半端なプライド……。 その辺りを適度にくすぐり、カンペキなメンバーが揃ったと自負出来ますわ。 貴女様がこれより『明けの明星〈アルシオン〉』として君臨するに相応しい、最強最高のチームが……!」 神子「流石は青娥殿。私が最初指示していた以上の事をやってのける。 私は単に、海外から適当なチームを買い上げてくれ、と指示しただけだったのに」 青娥「いえいえ! 良いんですのよ? 私は太子様が喜ぶお顔が見たいだけですからー」 屠自古「(……神子様の手筈通り、幻想郷の政治的支配は水面下で着実に進んでいる。 そして同時に、彼女――霍青娥がここに帰り、色々な話をするようになった。 ……果たして、本当に良いのだろうか。忠臣として、ここで進言をせずとも……)」 布都「……屠自古。何か考えておるのか」 屠自古「――なんだ。布都か。お前には永遠に分からないような大事な事だよ」 布都「ふうん。……ま、屠自古が何を考えているかはどうでも良いが。 それなら我も言っておくべき事がある。 ……我は、何があろうとも、太子様に着いて行くぞ」 屠自古「! そう、か……(――布都はこう見えて賢い。私の何倍も。 ……彼女はきっと、私が今悩んでいる事などとっくの昔に悩み済みで。 そして、もう既に結論を出しているんだな……。ならば、私は……)」
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0ch BBS 2007-01-24