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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[872]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/12(金) 00:29:11 ID:BhoVtDvQ ★サンパウロメンバーの反応→ ハート7 ★ ハート→バビントン「……えっと。確かに攻め切れなくて、精神的にキツい試合だったね」バビントンがフォローしてくれた。 バビントン「まあ。ヨウムさんの言いたい事は、僕にもよく分かるよ」 この爆発寸前の空気を変えてくれたのは、普段こうした場では積極的に発言しないバビントン君だった。 彼は私の失言の意図を好意的に解釈した上で、ミーティングが建設的に進むよう企図してくれた。 実際、この彼の発言で明らかに失望の笑顔を見せていた翼君もその発言を受けて、 翼「そうだね。組織においては個人の糾弾よりも、なぜ失敗が起きたのかの原因究明が大事だもんね。 ごめんよバビントン君、俺、キャプテンなのにそんな基本的な事を忘れてたよ」ニコッ 本来ならば私を糾弾しようと考えていた事を示唆しつつも、普段通りの爽やかな笑顔に戻った。 翼君がこのチームに来るまで、長らくトップ下を一任されていたバビントン君。 彼に対して、翼君は強い敬意を払っていた。 妖夢「……その。フォロー、ありがとう」 私は顔を真っ赤にして冷や汗を掻きながら、しかし辛うじてそう言える事は出来た。 そして内心で彼に詫びた。……今まで、少し頼りないとか思ってしまっていて、申し訳なかった。 彼は肝心な時にはしっかりと前に踏み出せる男だった。 バビントン「気にしないで。僕は勿論、ヨウムも……恐らくツバサやストラットだって。 ――何時もどこでも完璧な選手なんて居ないんだ。そして、だからこそ僕達仲間が居る。 だから、こういう時はお互い様だよ」
[873]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/12(金) 00:30:42 ID:BhoVtDvQ 彼は私に向かって、小声でそう言ってくれた。 これもまた、日ごろ孤立して気を張っていた私を気遣っての発言であるに違いなかったが――。 この発言については、私は内心では頷く事が出来なかった。 妖夢「(――でも。それでも私は強くありたい。完璧でありたい……)」 完璧な選手なんてどこにも居ない。完璧でなくても仲間が居てくれる。 それは間違い無く正論だった。恐らく、私の親友もそう同じ立場ならそう言ってくれただろう。 しかし、だからこそ――私はその彼の暖かな言葉が恐ろしかったのだ。 妖夢「(だって、私は弱いから。そうやっていると、すぐにまた仲間に甘えて、依存して。 そうして、仲間の足を引っ張ってしまう。迷惑を掛けてしまう。 ――私はもう、そんな事をしたくない。仲間に、主人に、親友に、甘えたくない……!)」 バビントン君の言葉に助けられる一方で、 内心では彼の言葉に反対する私は何という恩知らず、恥知らずなのだろうか。 しかし、そう思いはしたにせよ、頑固な私は自身の考えを変えようとはしなかった。 ……正確には、変える事が出来なかった。
[874]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/12(金) 00:34:22 ID:??? 翼「――他には誰も意見が無いかな?」 それから何事も無かったかのように、翼君は皆の意見が無い事を確かめた上で、こう続けた。 翼「……あの魂魄さんがそう言いたくなるほどに、俺達は全体的にパルメイラスに攻めあぐねていた。 これは、彼女だけでなくチーム全体で彼らを侮っていた節があったのかもしれないね。 実際、ネイとトニーニョのコンビプレイは、俺ですらカット出来なかった。あれは想定以上の練度だったよ」 石崎「てことは、後半はもっと全力で行け、ってことか?」 石崎君の問いかけに、翼君は満面の笑みで頷いた。 翼「――簡単に言えばね。フォーメーション自体に問題は無さそうだったから、 後は個々人の意識を変える事。後半戦は最悪1、2点失点しても良い。 その代わり、一気に攻め上がってみよう。色んな攻撃パターンを試してみよう。 だけど一番大事なのは最初にも言ったように意識だよ。 怯えず、ひるまず、ポストや枠外を恐れず、どんどんシュート数を増やしていこう!」 ……この意見に、サンパウロメンバーで反対する者は居なかった。 ロベルト「……分かった。翼、後はお前がやりたいようにやってみろ」 そしてそれは、選手の自主性を重視するロベルト監督の同意が取れた事に等しかった。 私の失言から始まったミーティングは最終的に、後半戦の攻撃意識を高めるという事で結論を得た。 ――当初からずっと頼ってはいけないと誓っていた筈の、私の『仲間』による力添えのお蔭で。 妖夢「(……もうこれ以上、誰かに迷惑を掛けたくない。これ以上、ミスはしない。後半戦は、完璧に決める!)」 そしてこの時の私は、これまで以上の完璧を誓っていた。 何時もどこでも完璧な選手が居ないならば、私がその最初の選手になってみせる。 バビントン君の言葉がこうして私の頭に歪んで届けられた中。……後半戦は、間もなく始まろうとしていた。
[875]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/12(金) 00:41:39 ID:BhoVtDvQ ――と、言ったところで、短いですが今日の更新はここまでにします。 後半戦の展開を書くにあたって、事前に判定をしたいと思います。 先着2名様で、 ★妖夢の活躍→!card★ ★その他サンパウロメンバーの活躍→!card★ と書き込んでください。 妖夢の場合、ダイヤで3発、ハート・スペード・クラブで2発シュートを撃つ機会があります。 (ただし、クラブの場合、シュート2発の内1発はダイレクトシュートになります。 クラブAの場合、2発中1発が強制的にポストになります。) その他メンバーについては、それぞれの背番号に応じた選手が特に活躍します。 ただし、Q、Kが出た場合は、翼がおいしい所を持っていきます。 >>870 実際バビントンの主張は、鈴仙がしそうな主張と似てるかもしれませんね。 >>871 挨拶には行くと思います。でも内心で何か勘違いしちゃってるのが今の妖夢さんだと思います。 それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
[876]森崎名無しさん:2016/02/12(金) 00:46:06 ID:??? ★妖夢の活躍→ ハート9 ★ 乙なのです
[877]森崎名無しさん:2016/02/12(金) 01:07:47 ID:??? まさかこのバビントン、別世界の鈴仙と結ばれてるんじゃ…… 果たして?→ クラブ2
[878]森崎名無しさん:2016/02/12(金) 01:34:03 ID:??? 完璧目指すなら負けたら自害する掟を自らに課さないと
[879]森崎名無しさん:2016/02/12(金) 01:34:59 ID:??? ★その他サンパウロメンバーの活躍→ ダイヤK ★
[880]森崎名無しさん:2016/02/12(金) 09:04:47 ID:??? なんだかんだで翼君は翼君なんだなって
[881]森崎名無しさん:2016/02/12(金) 10:10:19 ID:??? 似蛭田妖「完璧に見えるものほど、意外に脆いものなんだぜ」 なぜか奇面組の似蛭田のセリフが浮かんだ
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0ch BBS 2007-01-24