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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[44]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/08(金) 01:11:33 ID:??? こんばんは、今日も更新できないですが、また近くには復帰できると思います。 今日はコメントだけ返させて頂こうと思います。 >>40 乙ありがとうございます。 お蔭様でこれまでずっと無理せずやらせて頂いております。ありがとうございます。 >>41 考察ありがとうございます。 練習システムについては、色々と選択を楽しめるようにしたつもりなので、 またコメントや投票をしてくださればうれしいです。 >>42-43 ぼっちにして申し訳ない気持ちはありましたが、そこまでは考えてませんでした(汗) ただ、そこに居る以上必然的に反町達とフランス勢+αに関わっていきますし、 それがストーリー的な意義となる筈だと考えています。なので寛大な心で読んで頂ければ幸いです。
[45]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/09(土) 23:40:02 ID:??? こんばんは、漸く更新再開します。 最近は仕事が忙しかったのもありますが、色々と文章を読んだりもしてました。 色々と読んでみて研究?した事を参考に、これまで以上に面白い文章、 面白い展開になるようにしたいと思いますので、また宜しくお願いします。
[46]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/09(土) 23:42:44 ID:??? ***** キーン、コーン、カーン、コーン…… 穣子「もぉー、遅いよ一樹君!」 反町「ごめん、ちょっと色々あって……」 反町は辛うじて遅刻を免れた。アリスとの交流的な何かもあったが、 元々時間に厳しい反町が慌てていただけで、少し程度の猶予はあった。 ボッシ「ようソリマチ。知ってるか?」 反町「え……? 何を?」 そんな折、反町に対して声を掛けたのは友人のボッシだった。 彼は大変うきうきとした様子で、 ボッシ「今日ってさ、転校生が来るんだってさ。しかも超可愛い女子! くーっ、やっぱり時代は男女平等。接触プレイ万歳だぜ!」 と、柄にも無く興奮気味でそう話しかけて来るので、反町は少し面喰らう。 しかし、反町が驚いたのはそこから少し後。実際にその転校生がやって来てからだった。 教官「紹介する。日本の、えー……ナガノという土地からやって来た」 ――その少女は、まず静かに礼をする。 そして、長く清楚な深い緑の髪を小さく振ってから、こう答えた。
[47]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/09(土) 23:47:17 ID:??? 早苗「――初めまして。この度、サッカー留学でフランスまでやって来ました、 東風谷早苗と申します。ポジションはミッドフィールダーです。宜しくお願いしますね」 反町「(あの人は。確か守矢みらくるずの……)」 ――反町が驚いたのは、ここではなかった。反町は彼女――東風谷早苗の事を知っていた。 同じ妖怪の山にあるサッカーチームに所属していた故、 深い付き合いこそなけれど、初対面では無いし最低限の付き合いもあったからだ。 また、何らかの理由でここフランスのサッカースクールに転入した事についても、 ここには、世界中からあらゆる有望な少年達が集まっていた為、そこまで不思議では無かった。 反町が不思議に思って仰天したのは、ここから先。 教官「――早苗君。他に、言っておきたい事は……」 教官に促されて、早苗は頷き教室を見渡す。 居眠りをしているアリスさん、目を丸くしている静葉と穣子、少しでもカッコ良く見えるよう髪型を整えるボッシ、 そして驚きながらも複雑な表情をしていたピエールを通り過ぎ。 言いたい事も特に無く、所在無げにしている反町の姿を捉えると、彼女は顔をぱあっと輝かせて。 早苗「……あの! 反町君! 私、前からずっと……あなたと、お喋りしてみたかった。 幻想郷では、守矢の風祝としての立場があって、中々話に行けなかったけれど。 この自由の国では、そんな立場に縛られなくても良い。私、すっごくワクワクしてるんです!」 反町「……え。えええええええええええええっ!?」
[48]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/09(土) 23:49:18 ID:??? ――彼女は、クラスメイトへの自己紹介という大変パブリックな場で、 反町の事を一途に想う視線を向けて。……こんなにも、常識離れした挨拶をやってのけた事だった。 ***** 静葉「……どういう事なの」 穣子「ううっ、一樹くうん。あれだけ浮気はダメだって言ったのに……」 ――そして、その日の昼休み。 クラスメイトの質問攻めを上手く躱しながら、早苗は反町と談笑していた。 公式なガールフレンドである筈の静葉と穣子は、周囲に取り巻く野次馬どものせいで、 その様子を邪魔立てする事もできず、歯噛みしながら眺めるしかなかった。 反町「……(気まずいな……静葉さん達の視線も痛いし……)」 早苗「あのね、反町君。私が何故ここに居るのか、知りたくないですか!?」 反町「えっと……(まずいな。どう答えれば良いんだろうか。あまり親しげにしても、 後から静葉さんにカッターナイフで刺されちゃいそうだし……)」 早苗「実はですね、私。全幻想郷代表に選ばれたんですけど。 その研修メンバーとして、こうして海外での修行を許されたんですよ! 私以外でも、幽香さんがイギリスに行ったり、レミリアさんがドイツに行ったり。 ――あ、そうそう。そのレミリアさん自身も、何か色々企んでいるみたいで……」 反町「(全幻想郷代表も海外修行か。こないだ久しぶりに国際電話で話した早田も、 全日本の『ツバサ・ヴァイキング計画』がどうとかって言ってたし。流行ってるのか……?)」 早苗「反町君。聞いていますかー? もう、本当に言いたい事を言えないんですねぇ」 反町「(それは放っておいてくれよ……)」
[49]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/09(土) 23:51:10 ID:??? ……ただ、最初のうちは、少なくとも反町にとっては、 早苗のマシンガントークを一方的に聞いているだけに過ぎなかった。 とはいえ、彼女の語り口は軽妙で楽しげであり、聞くだけでもこっちが元気になるようだ。 穣子の今にも泣きそうな視線を置いてでも、東風谷早苗という少女が不思議な魅力を持っている事を、 反町は否定する事ができなかった。 早苗「――そう言えば。反町君って鳴紋中学って知ってます? 多分、3年生の時の全国大会で、東邦学園とも当たった筈なんですけど。1回戦くらいで」 反町「えっ……。いや、ごめん。覚えてない」 反町は言いよどむ。中学時代の全国大会は、決勝戦の南葛戦以外で苦労した事はなかった。 反町は全ての試合でゴールを挙げ、確か準決勝までで5ゴールと得点王だった。 早苗はその中学のキャプテンだっただろうか? だとすれば、こんなにも元気で綺麗で、そしてサッカーも上手い少女の事を、きっと覚えている筈なのだろうが……。 反町はそう首をかしげていると、早苗はくすりと笑った。 早苗「――私ね。中学時代、そのチームに県大会でボロ負けしちゃって。 私も頑張ったんですけど、凄く上手い選手が揃っていて。 だから私、その時思ったんです。自分に圧勝したこの県代表チームは、 全国大会でもきっと、優勝か、それに近い成績を挙げるに違いないんだろうなぁ……って」 でも、実際は違った。反町達東邦学園は、早苗が率いるチームに圧勝した長野県代表チームに対し、 半ば手を抜いた状態であっても圧勝して見せた。 その事を知る早苗はわざとらしくしょんぼりした顔を見せ、それからまた強い意思の籠った笑顔を作り、 早苗「……井の中の蛙、大海を知らずってことわざ。反町君達が教えてくれました。 まぁー、今となってはこうして笑い話に出来るんですけど。 まだいたいけな少女だった時分、この事実は私を非常に惨めにさせてくれましたよ」 反町「……俺だって。世界の場では同じ事を思った。確かに日向には劣るけれど、 日本全国では有数レベルのFWと思っていた自分が、世界ではまるで取るに足らない存在だと知って……」
[50]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/09(土) 23:54:15 ID:7K6cd7tA 早苗「あはは。じゃあお揃いですね、私達」 早苗は快活に笑った。そよ風のようにすっきりとした人だな、と反町は思った。 そしてあくまで反町のペースに合わせながら、早苗は間を置いてこう続けた。 早苗「……でもね。私はもう、惨めなんかじゃありませんよ。 今の私には強い信念がある。信仰という名の信念です。 何があろうと、私は私の信じる二柱を畏れ、奉る。 その気持ちがあるからこそ、私は単身、フランスへとやって来たのですから」 反町「…………」 早苗の瞳は輝いていた。しかしそれは、常識を忘れて暴走した狂気的なそれでは無い。 自身の檻を――弱さを認識し。そしてその上で、それに囚われず乗り越えようとする、強い意思によるものだった。 彼女の凛とした横顔を見て、反町は思わずこう言葉を掛けていた。 A:「強い人ですね。東風谷さんは……」感心する B:「信仰なら俺だって負けてませんよ」秋姉妹を見ながら C:「ですが、信仰ばかりに頼っていて。貴女自身の意思はどうなる?」敢えて訊く D:「最初に言っておきますけど。俺、フリーじゃないんで」チャラいキャラで E:「アリスさーん、守矢を信じれば友達が出来るそうですよ」アリスに振ってみる F:その他 自由選択枠 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *更新の円滑化の為、票が24時を跨いだ場合についても再投票は行わないものとします。
[51]森崎名無しさん:2016/04/09(土) 23:56:46 ID:XCYgkXKM B
[52]森崎名無しさん:2016/04/09(土) 23:57:56 ID:+222cbKM B
[53]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/10(日) 00:18:59 ID:3y/9R6cU B:「信仰なら俺だって負けてませんよ」秋姉妹を見ながら 反町は早苗の表情に見とれてしまいそうになる自分に気づきながら ――それから目を逸らして、遠目で見張っている静葉と穣子の方を見て、こう言い返した。 反町「……信仰なら、俺だって負けてませんよ」 早苗「……ああ。そうでしたね。反町君には、私にとっての神奈子様と諏訪子様にも負けない。 強い、強い絆があるんでしたね。……前に、文々。新聞で取り上げられてたから、知ってます」 一体新聞にはどんな事が書いてあったのかも気になったが、反町は敢えて無視した。 早苗はうんうんと訳知り顔で頷きながら、 早苗「――だったら、私達は良いライバルになりそうですね。サッカーでも、信仰でも。 反町君、これから宜しくお願いします」 反町「……こちらこそ、宜しく。君に負けないようにするのは大変そうだけど」 妖怪退治をする時のような好戦的な表情で、強くそう言い放った。 だから、それに対する反町も、穏やかながらもしっかりと、そう言いたい事を言いきるのだった。
[54]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/10(日) 00:22:23 ID:3y/9R6cU 静葉「良かったわ……。反町君は、あんなクラスの人気者系の女子に少し話しかけられた程度で、 『コイツ、俺に気があるんじゃないか?』とか勘違いしちゃう男の子じゃ無かったわね……」シュッ 穣子「う、うええ……。でも、やっぱり心配だよぅ、お姉ちゃん……。 私的には、『俺、フリーじゃないんで!』とか、断言してほしかったのにぃ……」 静葉「――そんな事言わないの、穣子。 反町君が私達を信じるためには、まず、私達が反町君を信じてあげなくちゃ」 ――そして、そんな様子に一番安心していたのは静葉だった。 カッターナイフを収めながら、静葉は反町が持つ強い自身への想いを感じとっていた。 無論、それは穣子も同じだったろうが……自分よりも感情的で素朴な穣子にとっては、 反町の穏やかな態度に、少々残念に想っているようだった。 アリス「(――成程。転校生は人気者になれるのね! だったら私も転校すればトモダチが出来る筈! えっと。そのためには、明日に一旦転学届を出して。 別の学校に行ったら即日、この学校への転学届を出して……)」 そしてアリスさんは居眠りをしながら、謎の転校計画の実現に向けて動いていて。 ピエール「(――サナエ。やはり、俺では君の隣に立てないのか……)」 ……品行方正な学級委員長のピエールは、一人自習に励む素振りを見せながらも、 早苗と反町の方を何度か顧みながら、その端正な顔を何度も複雑に歪ませていたが。 その表情の変化について、彼はクラスメートの誰にも悟らせていなかった。 *静葉の好感度が上がりました。
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0ch BBS 2007-01-24