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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[752]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:15:32 ID:rQFZpPLU ***************************** ででんでんででででん♪←ゲーム版2の例の音楽 BAD END 9 「アリスさんの伝説2」 *今回は引きの悪さが祟った結果なので、更新のテンポ等も考慮した上で、 反町が3点目を挙げた直後、>>662から再開にしようと思います。
[753]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:16:32 ID:rQFZpPLU ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――― ―――――――――― ――― ナポレオン「……マチ。おい、ソリマチ! 疲れたのは分かるがしっかりしやがれ!」 反町「――あ、れ……?」 反町はナポレオンに肩を揺さぶられて目覚めた。 初めは場の状況が、何故自分がここにいるのかすら思いつかなったのだが、やがて認識する。 ……そう。自分は今、『ポイゾナスオーバー』で中西からゴールを決めて……。 そして、皆から祝福されている中、ふと意識がぼんやりしていたのだと。 反町「(……また、夢を見ていた。俺達がどうしようも無く負ける夢だ)」 心配して声を掛けてくれたナポレオンに軽く礼を言いながら、反町は先程の事を思い出していた。 薄れた意識の中で見えたビジョンがあまりに現実味を帯びていた事を反町は思い出し、一人震える。 自分は『また』、運命に抗えずに敗北を喫してしまうのではないか……と。 そんな我ながら狂気的とも言える妄想を振り払いながら、反町は最後の打ち合わせを行う仲間達の声に耳を傾ける事にした。
[754]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:17:56 ID:rQFZpPLU ルスト「――――必死なのは敵さんも一緒だ。試合時間は残り10分を切って、 試合は再び同点で降りだし。しかし恐らく、この次に決めたチームが勝つだろう。 そうなった以上、次のキックオフ。ピエール達は正真正銘の全力で俺達を潰しにかかるだろうな」 アモロ「ひ、ひいっ。……僕も、もう後一回くらいしか全力のセービングに行けないよ……!」 ナポレオン「……先にパンチを命中させた方の勝ち。まさにいよいよ不良の喧嘩染みてきたじゃねぇか。 フン、面白ぇ。――ソリマチ。次は俺が決めてやるぜ」 ボッシ「FWだったら、俺だって居るんだけどな。……ま、それはおいといてさ。 次のキックオフに備えて、簡単に動きや陣形について打ち合わせておかないか? そりゃあ一気にガラッと変えるのは難しいだろうが、FWの選手を一部MFに置いたりとか、 その程度の動きだったら、今の間でも出来そうだと思うんだが」 静葉「……そうね。泣いても笑っても、ここが恐らく最後の攻防になるでしょうし。 それをどのような形で受け入れるかは、充分に検討の余地があると思うわ」
[755]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/12(日) 23:19:24 ID:rQFZpPLU 反町「(とりあえず、今の陣形を継続するかどうか位は検討する必要があるか。 ――さっき見た夢では、俺達は下の選択肢にある、Dの案を採用していた気がするけれど……?)」 反町も仲間達の発言を聞きながら、先程見た夢の中身も考慮しつつ、自分なりの意見を纏め上げてみる事にした。 そしてその結果……。 A:この布陣で問題ない。このまま敵を迎え入れる! B:反町をOMFにして布陣を4−4−2にし、中盤の支配力を高める。 C:穣子をボランチにして布陣を3−4−3にし、撃たせる前に取れるようにする。 D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。 E:その他 何か良い作戦があればこちらで 反町のガッツ:160/820 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 (参考:現在の自軍フォーメーション) レジスタンス:4−3−3 H−J−F Hナポレオン J反町 Fボッシ −−−−− −−I−− I静葉 G−−−E Gジョルジュ Eアリス −−−−− C−D−B Cドゴール D穣子 Bブラボー −−A−− Aルスト −−@−− @アモロ
[756]森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:06:33 ID:RR0tqo4+ D
[757]森崎名無しさん:2016/06/13(月) 00:15:03 ID:n6gtjlqk D
[758]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:28:27 ID:wCeLH0/M D:反町をOMF、穣子をボランチにして布陣を3−5−2にし、中盤の支配力・守備力を底上げする。 反町「(……ここは、変える必要は無いだろう)――俺はもう、シュートは撃てない。 だったら、これから来るであろうピエールの猛攻に備えて、中盤の数合わせになった方が効率的だ」 ナポレオン「おう、そうしろ。最後の4点目は俺とボッシの野郎に任せとけ」 ボッシ「(ナポレオン、何だかんだで俺の事、そこそこは信頼してくれてんのな……)」 穣子「あ、あの! だったら、私もMFになるよ。もうこうなったら、中盤で止めちゃった方が良いんでしょう? それなら、私もパスカットとかタックルで力になりたいよ」 アリス「そうね。……それもアリかもしれないわ。どうせ後は1点勝負だと言うのなら、 少しでも布陣を前に置いておいた方が良い。攻撃は最大の防御とも言うしね」 ルスト「つーことは、俺達のラストフォーメーションはこうなるって訳か」 (自軍フォーメーション) レジスタンス:3−5−2 −H−F− Hナポレオン Fボッシ −−−−− −I−J− I静葉 J反町 G−D−E Gジョルジュ D穣子 Eアリス −−−−− C−A−B Cドゴール Aルスト Bブラボー −−−−− −−@−− @アモロ
[759]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:30:31 ID:wCeLH0/M アモロ「ラストかぁ。……いよいよ、ここまで来たんだね」 ドゴール「俺達DF陣に出来る事は少ないかもしれん。だが、最期の一秒まで最善を尽くそう」 ブラボー「俺達だって、数合わせ位にはなるだろうしな、ハッハッハ」 ジョルジュ「何だってかまわない。俺達は確かに生徒会チームの面々と比べると劣等生かもしれない。 Jr.ユース大会だって、ピエールにおんぶだっこで何もやってこなかった。 だけど、俺達にだって、俺達でしか出来ない事が、きっとある筈なんだ!」 ナポレオン「その意気だテメエら! ピエールが何を血迷ってこんな対立を作ったのかは知らねぇが、 さあ武器を取れレジスタンスの野郎ども。隊列を組んで進め。生徒会共の穢れた血が、俺達のフィールドを満たすまでな!」 レジスタンス「「「「おう!!」」」」 反町「(ラ・マルセイエーズか……。荒っぽくてこれを国歌にするのはどうかと思うけど。 今は、その位に強い気持ちを持っていた方が良い気がする。何度も繰り返す絶望に、終止符を打つ為にも……!)」 ナポレオンの荒っぽい演説にいよいよ士気を高めるレジスタンスチーム。 そんな中、穣子がくいと反町の袖を引っ張った。 穣子「あのね……一樹君」 反町「……穣子さん。どうしたんです?」 穣子は複雑な顔をして、反町の顔を覗き込んでいた。 反町は静かにそれに応じると、穣子は表情を決然としたものに変えて、こう続けた。
[760]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:32:20 ID:wCeLH0/M 穣子「あのね。この試合に私達が勝ったら、その夜。……少し、一緒に居て欲しいの」 反町「……はい」 このやりとりに反町が既視感を覚える中、穣子は反町の返事を聞いて、自分のポジションへと戻っていった。 そしてふと前を見ると、覚悟を決めた様子のピエール達生徒会チームが並んでいる。 反町「(……今度こそ、勝とう。そして、約束通り、穣子さんの話を聞いてあげるんだ……!)」 穣子の気丈な後ろ姿を見て、反町は勝利への決意を再び固めた。 ***** ――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ! 実況「さあ! 恐らくはこの試合最後となるキックオフです! 生徒会チームの攻撃で始まって、ボールは早速ピエール選手からサイドの岬選手へ。 そして……!」 岬「(敵はMFを増やしてきたか。だったら、ここは分断を狙って――)いきなり行くよ、『グリーンカットパス』だ!」 グワァッ、バシュウウウウウウッ! 実況「岬選手、いきなり必殺のパスを中盤に向けて放ちます! パスの落下点は丁度静葉選手・反町選手と穣子選手・アリス選手・ジョルジュ選手の中間地点! そしてそこにはピエール選手が駆け込んできている! 生徒会チーム、ボリュームアップしたレジスタンスの中盤を、 丁寧に分割する事で崩しにかかりました〜〜!」
[761]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/13(月) 00:34:53 ID:wCeLH0/M 反町「(ピエールが単騎で突っ込むかと思ったけど、避けてきたな。でも、それも仕方ない。 俺達には『オータムスカイラブタックル』があるんだ。4人以上の人数差に加えて、 オータムスカイラブがあるとすれば、流石のピエールでも分が悪い)」 静葉「そしてだからこそ、オータムスカイラブを使われても良いように。 あるいは使えなくする為に、戦力を引き離しに来たわね。 成程確かに、私達がカットに出れば、穣子の『オータムスカイラブタックル』は封じられる。 そうすれば、ピエール君はどこまでもドリブルし放題。失点の危機よ」 ボッシ「くっ……! って事は俺達は下がって、ピエールの攻撃に一点集中して備えるしかないのか!?」 反町「(でも、俺達――俺と静葉さん。それとナポレオンよりは下がり目にいるボッシ。 この三人――がボールをカットしてしまえば、逆に大きなチャンスに繋がる。 そしてもしかしたら、相手は知らないか失念していて、勘違いをしているんじゃないか? 『オータムスカイラブ』を操れるのが、静葉さんと穣子さんだけだと……)」 ――確かにピエール達生徒会チームは、ここに来てレジスタンスの強み――『オータムスカイラブ』を潰すべく、 用意周到に策を練ったプレーを仕掛けてきた。しかし同時に、彼らの作戦に弱点がある事を何となく察知していた。 後はその弱点を突くだけとは思い、反町はここでも慎重に考えるが――すぐにその必要は無いと思い至った。 反町「(俺は……知っている。この場面での選択肢を。そして、何が正解であるかも……!)」 反町は意を決したように静葉の方を向いてサインを送る事にした。 静葉「――反町君。……いよいよアレをやるのね。分かったわ!」 タタタタッ……。
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0ch BBS 2007-01-24