※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
[768]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:21:32 ID:??? ザガロ「貴様……この俺に説教を垂れる気か?」 鈴仙「そんな偉そうなモンじゃないってば。ただの感想よ」 ザガロ「……フン。だとしたら、随分とお節介な感想だな。 ならば俺からもお節介な感想をくれてやろうか。貴様のような奴は異質だ。 少なくともここ、ブラジルのサッカー界においてはな。 今は良い顔をしていられるが、――今に必ず、その足を掬われるぞ」 ザガロの眼から涙はもう止まっており、確かな意思の光が戻っていた。 鈴仙は、彼のその忠告は決して単なる負け惜しみでは無いとハッキリと分かった。 だが、その上でこう呟いた。 鈴仙「……だったら、良いよ。私は異質でも」 ザガロ「………」 ザガロは、もう一言何かを言おうと口を開いていた。――が、それが紡がれる事は無かった。何故なら。 ガレリ「――楽しいお遊びはそこまでですぞ、ザガーロ社長」 スウェーデン人の軍団「「「「「「――――!!」」」」」 ザッ! ザッザッザッザッザッ……! チャキッ! 鈴仙「(け、拳銃……本物だ!)」 ――鈴仙の周囲は、既に数千もの軍隊により包囲されていたのだから。 実況「あ〜〜〜っと! これはどうした事か!! いつの間にやら、これまで試合をしていたフィールド上に、多数のスウェーデン人が現れた! そして中央に居るザガロ選手に向かって、揃って拳銃を突きつけています!! これはクーデターでしょうか!?」
[769]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:23:01 ID:??? ザガロ「――どういうつもりだ、ガレリ」 ガレリ「どうも何も、こういう事でございます」 ブローリン「…………」 神聖なるサッカーフィールドを埋め尽くす軍人の中から、一人の男が現れた。 目に瑕を負った壮年の男性――のような雰囲気を持つ少年。スウェーデンの助っ人GK・ガレリだった。 後ろに相棒であるブローリン(今はもう大人しい)を侍らせながら、 彼はその反応を楽しむように、慇懃無礼な笑みを浮かべて続けた。 ガレリ「クズ揃いの貧乏チームにすら負ける、こーんな最低のチームには何の未練もない。 俺はこれまで、貴様のやってきた違法な独占商業行為を記録して来た。 それをこの場で――数万人もの民衆が集うここで暴露して、貴様を会社から追放させる。 そして貴様という悪を追放した俺様が、新社長として会社を、そしてチームを引き継ぐのだ。 サントスの副キャプテンなどとその気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ」 ザガロ「ダニィ!? 貴様……はじめからその心算で、俺達に手を貸していたのか……!」 ガレリ「当たり前だぁ。だからこそ俺は金を持っているお前達のチームに目を付けた。 だが……もう貴様は用無しだ、ザガーロ社長。スウェーデン製のプラズマガンで焼かれるが良い!」 スッ…ダダダダダダダダダダダダッ!! ガレリが腕を上げると、数千もの兵隊は一斉に銃口から光弾を打ち出された。 鈴仙「ひ、ひえぇぇーーっ!? なんでブラジルに来てまで弾幕ごっこやらなくちゃいけないのー!?」 その性能と威力は戦い慣れた鈴仙でも軽くビビる程度であり、辛うじて避けるのが精いっぱい。 地面に伏せているザガロが避けられる筈が無かった。しかし――。 シュンッ! ガシイッ!
[770]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:24:24 ID:??? ディウセウ「ザガロォ! おめえ、しっかりしろ!」 ザガロ「ディウセウ……助けてくれたのか」 そこは彼の腐れ縁の相棒、ディウセウが黙っていなかった。 得意の瞬間移動でベンチ際からフィールドまで移動すると、そのままザガロを抱えて空を飛び銃弾を回避させた。 ディウセウ「……なんとなーく、怪しい気はしてたけどな。でも、そうやって馬脚を現したなら別だぁ! 悪い奴らは皆、オラがやっつけてやる!! ザガロ、おめえも手伝え!!」 ザガロ「……フン! 貴様に言われるまでも無い! 俺は超ザガロ様だぞ!!」 バッ! ギュインギュインギュイン! ディウセウ(3倍)「キャ! ノ! ン! ヘーッ!……ドォーーーーーッ!!」 ザガロ「これが超ザガロのビッグバンイールだーー! ちゃあーーーーっ!」 そこから先は、戦意を取り戻したザガロとディウセウが一転を攻勢させた。 二人は気を高めるとそれぞれ全力の必殺シュートを放つ。 それだけで数千いたスウェーデン兵の大半は吹き飛ばされてしまい、 残された残党も所詮は金でガレリに雇われた傭兵のため、すぐに退散してしまう。 ガレリ「あのデカブツは戦闘力24000……。そしてザガロの方は18000……予想通りだ。 それと近くに戦闘力1200ぽっちの兎が居るが……まあ奴は関係ないし放っておこう」 鈴仙「(今なんか、意味不明な尺度から馬鹿にされた気がする……)」 ――ディウセウとザガロの力により、後僅かに鈴仙の体術によりスウェーデン兵があらかた片付いてもなお、 ガレリはその笑みを絶やさなかった。
[771]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:25:48 ID:??? ディウセウ(3倍)「さあ、後はおめえだけだ! 神聖なサッカースタジアムで暴力だなんて、オラゆるさねえぞ!!」 ザガロ「貴様は見る限り、戦士タイプのスウェーデン人とは思えん。 ブローリンに頼るのは明白だろうが、俺とディウセウが力を合わせれば、奴とて無事ではいられまい」 ガレリ「フフフ……果たしてそうかな? ――ブローリン、気を高めろぉ!」ピロリロリロ ブローリン「ぬ、ぬうううん……! カグロッ……トォーーーーーー!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオッ! ザガロ「ダニィ……! こ、この気は……! ――貴様、試合中はまだ手加減していたというのか!?」 ディウセウ(3倍)「な、なんだとぉ……!」 ガレリ「奴が本気を出すと地球が壊れてしまうからな。無傷でサッカーをさせる為にこの俺が制御装置を仕込ませているのだよ。 さて……本気を出した奴のパワー。戦闘力に換算すると……そうだな、1575億と言ったところかぁ」 ザガロ「そ、そんなぁ……! もうだめだぁ、おしまいだぁ……!? 勝てる訳がないょ」 ディウセウ(3倍)「へ、へへ……!(おかしいな。もうちょっとで死んじまいそうなのに……。 地球だって壊れちまいそうなのに……。オラなんだか、ワクワクがとまんねえぞ!!)」 鈴仙「(……あ、頭が痛い。地球よりも先に、この非常識なバトルに私の頭が割れそう)」 幻想郷とかとはまた別次元な意味で常識に囚われない状況下に置かれて……。 鈴仙はいよいよ頭痛が酷くなっていた。
[772]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:27:02 ID:??? 実況「み、みなさん! ブローリン選手の気が高まっています! このままではこの地球が破壊され尽くしてしまう! 危ないので一刻も早く避難してくださーい!!」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!? キャーーーッ! 静葉「逃げましょう、皆! ここに居ると気の高ぶりで蒸発してしまうわ!」 穣子「そ、そんなぁ……鈴仙がまだ、あのスタジアムに残ってるんだよ!? 一樹君、離してよぉ!?」 反町「(駄目だ。俺だって鈴仙さんが心配だけど……。それ以上に、穣子さんが居なくなって欲しくない……!)」 アリス「(鈴仙……貴女の事は忘れない。私の……始めての……トモダチ)」 アヤソフィア「いやはや、ただのサッカー大会だった筈なのに。大変な事になっちゃいましたねぇ」 鈴仙よりも先に控室に戻っていた他のコリンチャンスメンバーは何とか難を逃れ、 観客達と一緒にこの最終決戦会場から脱出出来ていた。 無論、仲間の一人を置き去りにしてしまった事への罪悪感はぬぐえない。 だが――その中でもコーチだけは穏やかにスケベな笑みのまま、確信を持ってこう言った。 コーチ「なーに。ワシは心配しとらんよ。あやつの心が、あの悪魔にも、間違い無く届いとる筈じゃ。 だったら、みーんな上手くいく。鈴仙の人参柄パンティを賭けてもええゾイ」
[773]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:33:48 ID:??? *** ガレリ「さあいけブローリン! この生意気なブラジル人共を消し去ってしまえ〜!!」 ブローリン「ど……どぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 ――カッ! ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!! ザガロ「終わりだ……!」 ディウセウ(3倍)「へへ……! すげえな、こんなにつええ奴がいるなんてよ……!」 鈴仙「(だ、駄目……! あまりにも爆発の衝撃がデカすぎる! これじゃ、コンマ数秒後には私達、ミンチよ……!!)」 しかし、コーチの確信とは裏腹に、スタジアムではたった今、無慈悲にもブローリンの爆発波が放たれていた。 スタジアムの中にあるあらゆる物が吹き飛ぶ中で、鈴仙の命の灯もまた掻き消されそうでいて――。 ………オオオオオオッ。 鈴仙「あ、アレ? 死んでない!?」 ――それはいつまで経っても訪れなかった。 何故なら、ブローリンは鈴仙達に対して害意を持っていなかったからだ。 ガレリ「な、何故だ……ブローリン!?」 ブローリン「ガレリィ……勘違いするなぁ。俺はカグロットをこの手で地獄に叩き落したいだけだ。 決して貴様の言いなりになどにはならぬぅ!」 かつて悪魔と呼ばれていた少年は、……今、鈴仙達の前に、一時的な味方として立ってくれていた。
[774]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/02(金) 01:35:16 ID:??? ……と、言った所で今日の更新はここまでです。
[775]森崎名無しさん:2016/09/02(金) 01:38:23 ID:??? 乙なのです カグロット「おいこらちょっと待てやぁ!? 私がなにをしたって言うのよ!?」
[776]森崎名無しさん:2016/09/02(金) 16:58:01 ID:??? 鈴仙=栽培マンかぁ…… あのウサ耳植えれば鈴仙もどきが生えてくるのかも 欲しい(直球)
[777]森崎名無しさん:2016/09/02(金) 22:23:30 ID:??? 鈴仙ちゃん欲しい(ド直球)
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24