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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】
[21]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/29(土) 21:30:42 ID:??? 妹紅「(――ま、確かに目立つのも仕方ないか。幻想郷の人里でだって、はじめは皆、こうだった。 だけど、慧音が取り持ってくれて。色々あって、皆も信頼してくれて……)」 観光客B「通報……!」 観光客C「通報だけじゃない。救急車だ!」 観光客D「おい、誰かあいつを捕まえろ!」 妹紅「(……慧音は今はいない。だから、この新天地で、私が独りで何とかしなくちゃいけない。 だけど大丈夫。鈴仙が。他のルナティックスの仲間達(輝夜除く)が教えてくれたから。 強い心を持って、諦めずにいれば何とかなる。うん、そうだ。そうに決まってる)」 妹紅もまた、鈴仙と同じように成長していた。彼女はもう、孤独な少女ではない。 周囲の意志に惑わされず、きちんと自分の意志で、道を切り開く力を持っている。 警察「おい、止まれ!」 ガチャ……。 妹紅「(ん……? このスーツの人って誰だろう。なんかブレスレットを嵌めてくれたけど。押し売りかな)」 警察「フジワラ・ノ・モコウ。殺人の現行犯で逮捕する」 妹紅「え……殺人? 逮捕……?」 ……そんな彼女がただ一つ持っていなかったもの。 それは、人間が人間を殺す事は重罪であるという、蓬莱人以外であれば誰もが当然持つべき常識だった。
[22]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/29(土) 21:32:05 ID:??? ……と、言った所でいったんここまでです。続きは今日の深夜か明日に更新します。
[23]森崎名無しさん:2016/10/29(土) 22:03:02 ID:??? モコの奇妙な冒険 第6部ホーライオーシャン 開幕 いったん乙です
[24]森崎名無しさん:2016/10/30(日) 01:15:58 ID:??? さすがの妹紅でもDISC抜かれたら終わりだな
[25]森崎名無しさん:2016/10/30(日) 12:41:22 ID:??? 執筆再開&新スレ乙感謝です。 このまま失踪してしまうのではないかとヤキモキしてましたが、杞憂で済んでよかったです。 何かネタを考えていたという事ですが、一体どんなものですか?
[26]森崎名無しさん:2016/10/30(日) 19:33:33 ID:??? ひゃっほー! 鈴仙さんの復活だー! もこたん、せめてそれくらいの常識持っておきなよ…… 新スレ乙なのです!
[27]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/31(月) 00:04:53 ID:??? >>23 乙ありがとうございます。これはグッヤ神父が能力使って世界を一巡させてきますね… >>24 妹紅のDISCとか能力とか記憶がとんでもなさそうですね。 >>25 乙ありがとうございます。 失踪する位だったら打ち切りでも終わらせるか、最低無期休載の旨を書こうと思っています。 が、確かに何の連絡も無かったのは良くなかったですね。すみません。 ネタは森崎が段ボール製の弁護士バッヂで活躍する逆転裁判とか考えてました。 >>26 ありがとうございます。また参加して頂ければ嬉しいです。 妹紅は…千年近く隠遁生活+幻想郷でもそこまで深く人間と慣れ合わないとかで、 ごく肝心な何かを置いてきてしまったんだと思います。たぶん。
[28]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/31(月) 00:06:41 ID:??? 〜回想シーン終了〜 佳歩「あ、あわわわわ……ひ、人殺し……! 姫様の仇……!」チャキッ! つかさ「佳歩ちゃん! 考えすぎでキャラが変わっているわ!?」 てゐ「しっかし。思った以上にしょっぱい話だねぇ。……大体、あんた捕まったんでしょ。 一体どうやって抜け出してここまで来たのよ?」 妹紅「うん。取り調べ室に連れてこられたけど、そこで舌を噛み切って自殺してね? そうしたらモルグ? 遺体安置室に連れてくれたんだけど、そこの警備スカスカだから。 こっそり逃げ出して来たってワケ。ま、流石に遺体が消えたってのはすぐにバレたみたいで、 謎の手口で脱獄した凶悪殺人鬼って触れ込みで、今手配されちゃってるけど」 てゐ「当局も、まさか死体が一回死んでから生き返って逃げるなんて思わないしね……」 佳歩「と、というか姫様はどうなったんですか!?」 妹紅「風のうわさによると、搬送された病院で見事回復しながらも仮病を使って、 悠々自適とゲーム三昧の暮らしを満喫してるらしい。……けど、知らないよ。あんなの。 実際、あいつがどこの病院に入院しているかも知らないし」 佳歩「だったらお見舞いには行けないですね……残念」 てゐ「ま、姫様の事だから飽きたら退院して押しかけてきそうだけどね〜」 妹紅「そうなったら、次は場所を選んで殺す事にするよ」 つかさ「私達の立場とすれば。出来れば、殺し合いはしないで欲しいのですけれども……」
[29]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/31(月) 00:11:05 ID:??? 嫌に生々しい輝夜の殺害シーンを聞いてしまったからか、 一同が焼き鳥に口を運ぶペースは少し落ちていた。 端的に言うと一同がドン引きしているそんな状況下でも、妹紅は気にせずこう呟く。 妹紅「……ま。この騒動でプロチーム編入の手続きが流れたし、丁度良かったよ。 私も輝夜も、全幻想郷選抜の首脳陣は嫌な感じだと思ってたからね。 八雲紫も人が変わったみたいだし、そのお付きも何考えてるか分からん。 そんな奴らに修行して来い、と言われたって、流石の私達だって信用しないさ」 勿論、練習を怠る気はないけどね、と付け足しながらも、その横顔は確かに屈託がなかった。 妹紅「とりあえず暫くはほとぼりが冷めるのを待つ。 そうして、適当な頃合いを見計らって輝夜と合流し幻想郷へと帰る。 紫や変なTシャツの新コーチには、適当な報告をしておけば良いさ。 ……だから、佳歩。あんた達は私らに気にせず、頑張りな」 佳歩「…………」 そう励ましてくれる妹紅を見て、複雑な感情が佳歩の中に渦巻いた。 何だろう、と思って暫く考えてみると……それは、羨望だった。 一体何に対する羨望だろうか? 何が起きても前向きな妹紅の心の強さか? いや、違う。これは――。 佳歩「(妹紅さんって。姫様のこと、すごく信頼してる。 憎んではいるけど、姫様のことを誰よりも強く考えていて。誰よりも深く知っている……)」 佳歩は思った。果たして、自分はこれほどまで、誰かを強く思えるだろうか。 無論、思いにもベクトルという物はあり、輝夜と妹紅の場合は強い憎しみであるのかもしれないが。 ……それでも、佳歩は妹紅が羨ましく思えた。 佳歩「(私も、鈴仙さまの事を誰よりも強く考えてる……って、すぐに思えたら良いのに)」
[30]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/31(月) 00:12:31 ID:??? てゐ「佳歩……」 てゐは佳歩が何を考えているか、大方想像がついていた。自分も同じ事を考えたからだ。 しかしこうも全体的に場がしんみりするのは好みでは無い。 そう思っててゐが、場を温めるような何かを口にしようとした、まさにその瞬間だった。 ガチャッ……チリンチリーン。 つかさ「あら。お客さんかしら」 佳歩「ま、まさか姫様がここを嗅ぎ付けてやって来たとか!?」 てゐ「いや、流石の姫様でもこうタイミングよくは……」 佳歩達一行の後ろで、安普請なドアが開く音がした。 妹紅「いらっしゃいませ〜。お好きな席にどうぞー」 噂をしたら輝夜が来たのではないかとひそひそ話す佳歩達を意に介さず、 妹紅がそこそこ愛想良く受け答えすると、 ドアを開けた少年はあばら家同然の店内へと入り――。 パスカル「驚いた。まさか本当にモコウさんまで居るとはな」 彼も――パスカルもまた同じく、妹紅との久しぶりの出会いを喜んだ。 妹紅「あれっ! パスカル君じゃないか! アルゼンチンに戻ってるってのは知ってたけど、まさかホントに会えるとはね!」 パスカル「まあな。ちょっとここに来る途中にディアスに会って、聞いたんだ。 モコウさんや他の皆が、ここで仲良く会食してるってな」
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0ch BBS 2007-01-24