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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】
[376]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:40:28 ID:??? 佳歩「でも、まだまだ油断はできませんよ。時間はまだまだ残っています。 きっと、相手チームのディアスさんだって、これからきっと本気を出すに決まっ、て……」 ディアス?「……限界、か……?」 グラッ……バタリッ。 井沢「……? あん? おい、どうしたよ天才サマ? さっさと起きろ……って、ええっ!?」 ディアス「……あっちの方が先だったか。ヘヘッ。でも……俺も……やっぱ……つれぇわ……」 グラッ……バタリッ。 パルス「ディアス? ……ディアス!? おい、しっかりしろ!」 実況「あ〜〜〜っと、これは一体どういう事でしょうか〜〜〜〜〜!? 佳歩選手がウイニングランを決めている最中に、両チームのディアス選手が一斉に倒れました!」 佳歩「えっ……?」 ――その宣言は、唐突すぎるディアス達の異変により、掻き消されてしまった。
[377]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 00:42:25 ID:??? …と、言ったところで今日の更新はここまでにします。 佳歩の章の試合はこの辺りでクライマックスのつもりです。 明日は飲み会があるので、更新できません。 本日もお疲れ様でした。
[378]森崎名無しさん:2016/12/16(金) 00:52:03 ID:??? ポストじゃないのかな?
[379]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/16(金) 01:04:02 ID:??? >>378 すみません、ポストですね…完全に見落としてしまってました。 以前あった反則の判定漏れと同じく、今回も流しでお願いします。
[380]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/19(月) 00:33:34 ID:??? パスカル「ディアス! どうしたんだよ、お前らしくもない!」 パスカルは真っ先にディアスへと駆け寄って、その肩を揺さぶった。 本来急病人に対してすべき対応では無かったかもしれないが、 今のパスカルには、それを考慮する冷静さは失われていた。 ディアス「……ハハ。ディアス……か。そういや、そうだったな……」 パスカル「? 何を寝ぼけた事を言ってるんだ! しっかりしろ、ディアスーー!」 パスカルにとって、ディアスはサッカーにおいてのみならず、 これまでの私生活においても欠かせない無二の親友だった。 例え別れがあるとしても、もっと先の事になると信じていた。 しかし、ここで力なく倒れる彼は、今にもパスカルの元を離れていきそうで――。 ズルッ……。 パスカル「ディアス……? いや、違う。お前はディアスじゃない!!」 そもそも、『本当の』ディアスはとっくの前からずっと、 パスカルの傍には居なかったという事実は、あまりにも皮肉めいていた。 ディアスと信じられていた少年「…………」 つい先ほどまでディアスと信じられていた少年の頭から、天然パーマのかつらがずり落ち、 パスカルはようやく気付いた。この少年は、自分の親友とは全然違う。 背の高さも、肌の色も、声も――。髪型以外は、全然別人だった。 サグメ(監督席)「(……試合終了までは持つと思っていたけれど。 まあ、良いわ。こうなれば、私達は真実を彼女の前に示すまで。 ――『彼』がきっと、全てを話してくれるでしょう)」
[381]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/19(月) 00:36:14 ID:??? パスカル「俺は……今まで全く気付けなかった! お前がディアスじゃないなんて、これっぽっちも思いもしなかった!」 てゐ「いや、思えよ……。そもそもが伝聞でしか知らなかった私らはしゃーないとして、 身長も肌も声も違って分からんって、本当に無二の親友なワケ?」 つかさ「でも。そう言えば、パスカルさんって天パのCちゃんとディアスさんとの区別すらついて無かったわね……」 ウサギC「さんこう:http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1477741789/31」 てゐ「アレ伏線だったんかい……。で、でも。それでもやっぱりおかしいよ。 パスカル君はまあ目が節穴だったとしても。他のアルヘンチノスの奴らとか、 この試合を実況してるヤツとか観客とかだって、とっくに分かってた筈じゃない! そいつらはどーして、今まで隠してたんだよ!?簡単にはできないよ。 皆がグルになって、私達に偽者を本物のディアスだと思わせるなんて!」 ??「……それも含めて、私には説明する義務がある」 そして、そんなてゐの疑問にも答える者が現れた。 彼はこの時を待っていたかのように、不在のアルヘンチノス側の控室口からグラウンドに現れ、 そうして倒れる二人のディアスを一瞥すると。 バルバス「私はアルゼンチン代表監督のディエゴ・バルバス。今回の異変の――言わば、『実行犯』だ」 大柄でひげ面、サングラスを掛けたその男は、佳歩達に向かって真実を語り始めた。
[382]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/19(月) 00:42:53 ID:??? …と言ったところで短いですが、今日の更新はここまでにします。 次々回くらいには試合再開できると思っています。本日もお疲れ様でした。
[383]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:49:33 ID:R4BWz/Cg ディアスと思われた少年「皆。今までありがとう。それと……ごめんなさい」 佳歩「ディアス……さん?」 バルバスが口を開こうとした時、天パのかつらを外した背の高い少年が立ち上がった。 その瞳には覇気がなく、どこにでもいるような、気弱な子どものそれであり。 少なくとも、大胆不敵なる天才ディアスの面影は全く消え失せていた。 ディアスと思われた少年「特にパスカル……さん。本当にごめんなさい。 俺の事、相棒だと思ってくれてたのに……なんて言ったら良いのか……。 俺、ディアスにはなりきれませんでした」 パスカル「……謝らなくても良いさ」 何を言えば良いのか分からないのは、パスカルも同じだった。 微妙な沈黙が流れる中、バルバスは今度こそ語り始める。 バルバス「――彼は。そして向こうで未だ倒れているディアス?もまた、 アルゼンチンが国費を投じて創ろうとした、ディアス・コピーのひとつだった」 佳歩「ディアス・コピー……?」 てゐ「まーた、いかにも胡散臭そうな単語が出てきたねぇ」 バルバス「我々アルゼンチンサッカー協会は、ジュニアユース大会での敗北を重く見ていた。 天才ディアスが居るにも関わらず、一体何故我々は日本に……イタリアに敗北したのか? その疑問に対し、我々は、『ディアスが11人居れば優勝していた』との答えを出した。 それこそが、今回の計画の始まりだった……」 つかさ「めちゃくちゃです……。サッカーは個性の違う11人が揃って初めて、大きな力になるのに」
[384]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:51:04 ID:R4BWz/Cg バルバス「少なくとも、上層部――政府高官や財界のトップに通ずる者達は、そう思ってくれなかった。 我々は大会後、ディアスを軟禁して彼の細胞や遺伝子情報を読み取り。 ……そうして、この素晴らしい装置を創り上げたばかりだった」 バルバスはそう言って、地面に落ちた天パのカツラを取り上げる。 バルバス「……このカツラには、ディアスの細胞が発しているのと同じ、 特別な電気信号を脳に送り出し、その者の潜在能力を活発化させる機能がある。 要するに、ある特殊な訓練を受けさえすれば、このカツラを被っただけで、 ファン・ディアスとほぼ同様のパフォーマンスを発揮できるようになる訳だ」 ウサギC「かがくのちからって、すげ〜……」 バルバス「我々の計画は完璧だった。熱意はあるが才能に欠ける少年達から希望を募り、 このカツラを被せ、ディアス・コピーを何人も創り上げていった。 しかし――彼らを見て分かるように、ディアス細胞が人体に与える影響は大きすぎた」 ディアス?「あ、うう……。ハッハ、ハッハァ……!」 激しく頭の悪そうな笑い声が止まらず、ディアス?は呼吸困難に陥っている様子を見て、バルバスは続ける。 バルバス「……ディアスは紛れもない天才だ。そして、天才は凡人の数倍の情報伝達を脳内で行っている。 それに長時間耐えられるのは、ごく僅かな者だった。 そして、そのごく僅かな者でも……御覧の有様だ。フルパワーでは、40分程度しか持たないようだ。 今回の試合は、今後の研究を進める為の良い課題となった。 これまで我々への協力を惜しまなかった、『月の賢者』とその一味には何と礼を言えば良いか」 吐き捨てるようにバルバスはそう言って、……そして彼は再び無言になった。
[385]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:53:00 ID:R4BWz/Cg 佳歩「……何もかもが、仕組まれた事だったんですね。 パスカルさんが合流してて、私達が加入した『アルヘンチノス』と思っていたチームも。 その中で一際輝いていたディアスさんも。その偽者も。本物と成り代わる為の戦いも。 ……全部、全部。ニセモノだったんですね」 ――そんな中で、佳歩は震えていた。怒りに?絶望に?悲しみに?それは良く分からない。 これまで自分が抱いて来た感情のすべてが、仕組まれた物だった。 そう気付かされた今、佳歩はすぐには立ち上がれないでいた。 サグメ「(鈴仙ならば……自分の物語が全てお仕着せと分かってもなお、 立ち上がる事が出来ていた。それでも、自分らしく奮闘するしかないと、前に進む事が出来た)」 そして、アルゼンチン側の狂った計画に乗じて、永琳の使者であるサグメの目論見もまた、 果たされるか否かの分水嶺に達しようとしていた。 サグメ「(中山政男の影響を受けた鈴仙が強くなり、周囲を導く者となったように。 鈴仙の影響を受けた貴女もまた、同じようになれるのか? それとも否か?)」 佳歩「……」 バルバスがディアス達を切り捨て、試合は行くべき方向性を見失い、混沌としている。 佳歩は、こんな状況下でどうする少女だっただろうか。 一旦その深い思慮を捨ててでも、皆の為に誰よりも早く先陣を切れる少女か。 はやる身体を律しながら、鈴仙とは違った力強さで前線で舵を取れる少女か。 尊敬する鈴仙に並び立ち、周囲と共に困難を解決できる強さを持つ少女か。
[386]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 01:01:19 ID:R4BWz/Cg 佳歩「(そんなの……どれでも私だし、どれでも私じゃないよ)」 ヒトとはそう簡単な一行で表せる程単純な生き物ではない事を佳歩は知っている。 しかし、知りつつも、不器用な佳歩には思い浮かんだ三行のうち、一行分の行動しかできない。 だから――しっかりと考えた上で、佳歩はこの状況を打開する為に、こう動いた。 A:「でーーい! とりあえずはガタガタ言わずキックオフです、ディアスさん達!」 B:「……で。それがどうしたんですか? 私達は試合に勝ちたいだけです。ね、ディアスさん達?」 C:「パスカルさん、てゐ様、つかさちゃん。まずはディアスさん達を安全なところへ!」 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *A〜Cの選択肢について、選択肢に対応した必殺技を佳歩が習得します。 (どの技も、今後のフラグ習得により習得可能です(Cだけコンビ技なので、ちょっと難しいかもです)) Aの場合:華麗で強引なドリブル(1/4でドリブル+4、吹飛2)※華麗なドリブルが進化 Bの場合:ラビットダイブ(空シュート+8)300消費 Cの場合:ルナティックスツートップ(パス+3の連続ワンツー、要鈴仙)80×2消費
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0ch BBS 2007-01-24