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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】
[522]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:06:12 ID:+xZS7186 *** 〜フラメンゴFC・宿舎〜 サンタマリア「(……はぁ。今日のミーティングも胃が痛かった)」 リカルド・サンタマリアはすっかり手放せなくなった胃薬を飲み下しながら、 自室に続く廊下を一人歩いていた。 サンタマリア「ジェトーリオの奴は相変わらず場を掻き乱す事しか言わないし、 キャプテンのカルロスは惚けて『アーサー…アーサー…』としか呟かない。 他のメンバーは真面目で優秀だが、積極性には欠ける。 頼みの綱の監督も、無能では無いが頼りない。 ……俺が纏めるしか無い状況だと言っても、ああ……辛い……」 生真面目なサンタマリアが割を食う事自体は今日に始まった事では無いが、 最近はますます状況が悪化している。昔はジェトーリオも聞き分けが良かったし、 カルロスにしたって、普段は(とある悪癖を除いて)好青年の筈なのだ。 ジェトーリオ「ん〜? 今なんか俺の名前を呼ぶ声が聞こえたような? アレ!? そこに居るのはサンタマリアじゃないか! おーい、疲れてるようだけど、あっついブラックコーヒーでも一緒に飲まない?」 ……耳障りな声を聞いて、サンタマリアの胃がキリリと痛む。 噂をすれば影。サンタマリアのストレッサーその1が夜の廊下に立っていた。
[523]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:07:56 ID:+xZS7186 サンタマリア「コーヒーは胃に悪い。わざと勧めているのか」 ジェトーリオ「んもー、そんなつっけんどんに接しなくても良いじゃん。同じチームメイトなんだからさー」 サンタマリア「分かってる。だから試合の時は一切の私情も無しに、お前に頼っているじゃないか」 ジェトーリオ「ちぇっ。さっすがこの僕を突き落としてフラメンゴの司令塔に立った男は違いますな。 やっぱその厚い面の皮で、強烈なヘディングゴールを量産してるワケさ」 サンタマリア「……感情的になる気力も無いから、黙っててくれ。ただでさえ胃が痛いんだ」 陽気な態度の中にも、ジェトーリオはサンタマリアへの悪意を隠さない。 これだけならば、ジェトーリオはサンタマリアを憎んでいるだけの小物、と表する事が出来たのだが、 しかし残念な事に、彼は世の中すべての人類に対して平等に悪意を振りまくのを至上の喜びとする変人だった。 だから、サンタマリアが彼を避けて自室に戻ろうとするのもごく当然の反応だったが――。 ジェトーリオ「ジェト君のお役立ち情報〜♪」 サンタマリア「まだ何かあるのか。役立ち情報というなら、お前を消す方法を教えてくれ」 ジェトーリオ「もーっ。またそんな事言って。さっき監督がオーナーと電話してるのを聞いた、 ホントに耳より情報なのにさー」 サンタマリア「……一応聞く。お前の耳ざとさには信頼を置いているからな」 こうした時に限って、ジェトーリオはその有能さを不要に発揮するのが常だった。 サンタマリアは彼の言葉に耳を傾けざるを得なくなる。 ジェトーリオはいつも通りの人を食った表情を崩さず、サンタマリアに耳打ちした。 ジェトーリオ「――明後日のコリンチャンス戦。上層部はいよいよ`ナトゥレーザ'の『三人』を投入するらしいよ」 サンタマリア「何だと……!」
[524]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:10:41 ID:+xZS7186 ――大会開会前から一部マスコミに囁かれている、フラメンゴFCの秘密兵器『ナトゥレーザ』。 サンタマリアも『彼ら』の概要やその卓越したサッカー能力を把握していたが、 まさか、このリオカップで起用されるとは。サンタマリアは驚きを隠せなかった。 ジェトーリオ「まあわかるよ。だって、これまでの試合映像見たでしょ? コリンチャンスは案外強敵だ。 カルロス・ザガロ級のストライカー、ネイ級のドリブラー、ツバサ・サンタマリア級のゲームメイカー。 加えてディウセウ級のディフェンダーが続々加入しているお祭りチームだ。 僕らの将来がかかった大会で、最大戦力を投入するってのは理に適ってる。 しかも、彼らのポジションと得意能力は、ウチらの弱点にドンピシャ! だからね。 だって、『ドリブルが得意なFW』、『ブロックが得意なDF』、『セーブ力に優れたGK』でしょ? ――もはやコレ、『コリンチャンスが苦戦するように戦力補強しました!』って言わんばかりの人選だよ?」 サンタマリア「し、しかし。彼らの実力面はともかく。性格面から今大会での投入は控えるという方針になった筈では……?」 ジェトーリオ「そんな事、僕に言われても判んないよ。でも、彼ら確かに絵になりそうだからねー。 最悪負けても良いから、興行的に目立てばいいや的な感覚なのかも?」 サンタマリア「そ、そんな事が……いや。確かに。今の勝ちつつもパッとしない俺達の状況なら、あり得るかもしれんな…」 サンタマリアはジェトーリオの悪意ある可能性を否定できない。 自分達はあくまでプロサッカー選手という『商品』である事には変わりない。 長期的な利益の為に丁寧に育てられる場合もあれば、短期的な利益の為に切り捨てられる場合もある。 フラメンゴがコリンチャンスを脅威とみなして、勝ちを放棄してでも後者の手段に出たとしてもおかしくはなかった。
[525]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:17:37 ID:+xZS7186 サンタマリア「――だとしても、俺達は勝つしかないだろ。それがプロ。俺達の生きる道なんだ……」 ジェトーリオ「あーあ。相変わらずマジメ君だねぇ。そう肩肘張って生きてても、良い事無いよ?」 サンタマリア「真面目なのは好き好んでやっているんだ。忠告には感謝するが、今更変える気はないな」 言いたい事を言い終えたのか、ジェトーリオはそれを最後に「んじゃ、おやすみ〜」と立ち去って行った。 夜の宿舎に取り残されたサンタマリアは、ふぅ、と溜息をついて追加の胃薬を服用してから。 サンタマリア「(浮わついている。……ジェトーリオだけじゃない。カルロスも、きっと……俺自身も。 むしろ、だからこそ。『自然から生まれた者《ナトゥレーザ》』の力が必要なのかもしれないな……)」 未だ舞台上に姿さえ見せぬ助っ人達の影に希望を籠めて、ひと時の休息に入るのだった。 *** カルロス「アーサー。俺は君に問いたい。……何故あの時君は、俺を置いていったんだ……?」 その頃で、チームキャプテンのカルロスもまた、自室にて一人苦悩していた。 とは言え、彼の苦悩はサンタマリアやジェトーリオが会談していた際のそれとは違う、 現実から浮遊した、ロマンチストな悩みである故、他者からの共感は得られにくかった。 カルロス「でも。その理由ももうすぐに聞ける。だから、……待っていてくれよ、アーサー……!」 カルロスは『アーサーと同じくらいに』大切にしているサッカーボールを小脇に置いたまま、 年老いてなお想い人を待つ老人の如し呻き声を上げながら、決然と立ち上がる。 カルロス「――練習をしよう。試合の日は、アーサーに恥ずかしくないプレーをしなくてはいけないからな……」 彼が『アーサー』に賭ける想いは既に、呪いにも近い恋情の域へと達しつつあった。
[526]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:19:33 ID:+xZS7186 <<<鈴仙の章B・基礎練習フェイズその2>>> 鈴仙「……いよいよ明日がフラメンゴとの試合ね! ウチもかなり戦力が補強されて頼もしいけど、相手も中々手強いような気がするわ。 負けないように、まずは千里の道も一歩かーら。……うーん、どうしよう」 今回重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。 A:ドリブル(54) 上がりにくい B:パス(54) 上がりにくい C:シュート(55) とても上がりにくい D:タックル(52) 上がりにくい E:パスカット(52) 上がりにくい F:ブロック(47) 上がりやすい G:せりあい(53) 上がりにくい H:フラグの開発をする。(更に選択) 所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、低シュート(14/20)、タックル(10/20)、 スキル・アリスさん操作(特殊)、てゐとのコンビプレイ(ワンツー)(10/20) 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[527]森崎名無しさん:2017/01/04(水) 23:30:37 ID:7Rg3/9U+ A
[528]森崎名無しさん:2017/01/04(水) 23:33:39 ID:bL8HKU++ A
[529]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:39:59 ID:+xZS7186 A:ドリブル(54) 上がりにくい 鈴仙「やっぱりドリブルが大事かしら。ボールキープは基本中の基本だしね」 鈴仙は改めてドリブルの基礎を補強する事にした。 先着1名様で、 ★鈴仙のドリブル練習→!card★ と書き込んでください。数値・マークで分岐します。 JOKER→+2&必殺フラグ習得!(フラグがある場合は回収) 7〜13→+1! 1〜6→効果が無かった。
[530]森崎名無しさん:2017/01/04(水) 23:43:28 ID:??? ★鈴仙のドリブル練習→ クラブQ ★
[531]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:54:34 ID:??? ★鈴仙のドリブル練習→ クラブQ ★ 7〜13→+1! タッ、タタッ……クイッ! 鈴仙「――うん。よしっ! 私のドリブルだって捨てたモンじゃないわね!」 鈴仙は短期間の練習ながらも、確実に技術を向上させる事に成功した。 *鈴仙のドリブル力が+1されました。54→55 *今日の更新はここまでにします。
[532]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/05(木) 22:55:25 ID:tyxlOemk 〜スタジアム・控室〜 コーチ「よし、みんなきけい……グヒヒ」 てゐ「(このいかにもなエロオヤジの下で頑張ってたのか……鈴仙。ご愁傷様だわ)」 佳歩「ねぇつかさちゃん。あの本って……」 つかさ「か、佳歩ちゃんは見ちゃいけません!」 チームに子ども(外見は)が加わっても何の配慮もなく、 公園のゴミ箱から拾って来たエロ雑誌片手にニヤけるコーチの号令の下、 いよいよ迎えたフラメンゴユースとの試合前ミーティングが始まった。 アヤソフィア「敵チーム情報なら元記者の私に任せろー! ……と、言いたい所なんですが。 フラメンゴは有名過ぎて、私ならではの情報ってあんまり無いんですよねぇ」 静葉「……FW、MF、DFにそれぞれ有力なA級選手が1人。 他の選手もタレントとは言わずとも、総合力がかなり高い……散々言われてる情報よね」 とはいえ、ミーティングにあっても特別な新情報は入って来ない。 決して優勝候補とまでは言えないグレミオや、練習を非公開にしていたサントスと比べると、 元々の地名度が高く、更に人気チームであるフラメンゴについては、むしろ情報が氾濫していた。 穣子「まぁ、でも。それってつまり、難しい事は考えなくても良いって事だよね。 これまで言われてきた情報を基に、これまで通りの戦略を――」
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0ch BBS 2007-01-24