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屁理屈推理合戦withキャプ森
[146]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 10:58:26 ID:??? ベアトリーチェ「く……くっくくく! お見事、お見事! 中々やるでは無いか! 一時譲渡なのが勿体無い、そなたなら修行を積めば、さぞ立派な魔術師に――」 その凄惨なる処刑光景に、ベアトリーチェは若干気圧されながらも、しかし上機嫌にソリマチ卿の魔法に賛辞を贈る。 当初の予定以上にソリマチ卿は優れた魔術師であったが、ともかく、これでベアトリーチェの目的は半分果たされた。 ベアトリーチェ「さてさて。後は妾が適当に密室結界でも張っておく。 だからその魔力を一旦妾に返すが良い。良い塩梅の不可能犯罪に仕立て上げてや……」 ソリマチ卿「――だが断る」 ベアトリーチェ「ん、んなっ!?」 ――しかし、ベアトリーチェは同時に誤算していた。ソリマチ卿の魔法適正の高さを。 彼はもはや、ベアトリーチェの駒を逸脱し、一個の魔術師として覚醒を果たしていた。 ソリマチ卿「俺が今アイツらを殺した魔法は貴様の力による物では無い。 全て、この俺の血に生まれながら宿っていた毒の魔法。それが目覚めたのだよ。 くっくくくく……! ああ、スゲー力だぜ魔法ってのは。 どうして今までこの力に気付いていながら使わなかったのかなァ!! 食らえよ、毒属性レベル67魔法、『トクシックインパクト』ォ!」 グンッ、ドガァァッ! ベアトリーチェ「ぐうううううっ!?」 強烈な毒属性の魔法を受け、ベアトリーチェは数メートル先まで吹き飛ばされる。 普段ならば生来の高い抗魔力でレジスト出来た筈の攻撃に耐えられぬ程、今の彼女の力は減衰していた。
[147]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 11:03:10 ID:??? ソリマチ卿「……そうだ。この魔力があるんだったら、日向共を何度でも殺せるんだったなァ。 だったら、あんなショボい殺し方をしてオシマイ、じゃ勿体ねぇ。 とりあえず、アイツらも生き返られせてやるかァ」 ベアトリーチェ「な、何をやっている! 反魂の魔法はそれ相応の対価が――」 ソリマチ卿「関係ねーよ、ババア!」 ベアトリーチェ「ばッ……。わ、妾はまだ19だ! ぴちぴちの乙女であるぞっ!?」 パァァッ……フワァァッ! 日向・若島津・吉良「「「い、今のは一体……」」」 ソリマチ卿「貴様等とは明日も遊ぶからな。今の内に準備しておけ」 フワァァァッ…… ベアトリーチェ「む、むううっ……! あやつ、何の気も無しに反魂の魔法を成功させおって……! こうも容易く魔法を使われては、妾の立つ瀬が無いではないか……!」 そして、思わぬ罵詈雑言にベアトリーチェがたじろぐ間にもソリマチ卿は魔法を使い、 日向達を蘇生させ、彼らが元居た場所にそれぞれ転送させる。 無限の魔女にとって反魂術は簡単であったが、それでもある程度の魔力を消耗する。 それを片手間でやってのける行為は、彼の魔力の青天井さを証しており。 ――かつての無限の魔女・ベアトリーチェのそれを圧倒的に上回っていた。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
[148]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 11:05:09 ID:??? 反町が無双した所で一旦ここまでです。続きは本日の夜21時くらいから始めます。 幻想描写の要点や実際の赤字についてはゲーム開始直前に提示します。
[149]森崎名無しさん:2017/01/09(月) 17:20:49 ID:??? 毒々しいソリマチ郷を崇めるのだ乙
[150]森崎名無しさん:2017/01/09(月) 17:34:13 ID:??? キバヤシ「ノストラダムスの予言書によると、反町の子孫がシスの暗黒卿ダース・ソリマチアス卿になるんだよ!」 研究員「な、なんだってーっ!」 キバヤシ「時代を越えて爆誕したのか、ダース・ソリマチアス卿!」
[151]森崎名無しさん:2017/01/09(月) 19:27:07 ID:??? 我らが毒々しいソリマチ卿を崇めるのだ乙
[152]森崎名無しさん:2017/01/09(月) 19:32:04 ID:??? 乙です…… すみませんソリマチ卿信徒のサバトはこちらでよろしいでしょうか?
[153]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 21:01:17 ID:MGYyPwiA こんばんは。ゲームを始めていきます。 ですがその前置きの文章が長くなってしまいましたので、暫く文章を投下しています(汗) 出題文とかはまたまとめて出すので、文章に興味ない方はもう暫しお待ちください。 >>149 乙ありがとうございます。ソリマチ卿人気が凄いですね…w >>150 ダース・ソリマチアス卿「コーホー」(←言いたい事が言えてない) >>151 乙ありがとうございます。 強キャラっぽいですがゲーム盤の難度自体は低めなので、 「ソリマチ卿って案外大したことなくね?」ってならないか心配です(爆) >>152 乙ありがとうございます。 キャプ森キャラが魔女(魔術師)になるのが面白いかな?と思いソリマチ卿を出しましたが、 まさかここまで信徒が出来るとは思いませんでしたw
[154]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 21:03:34 ID:MGYyPwiA ソリマチ卿「……俺はもう、誰にも縛られない。ベアトリーチェ、貴様にもな! そして俺は――この魔力で、新世界の神。いや、魔王となるのだ! 全ての記憶、全ての存在、全ての次元が言いたい事を言えるユートピアを作りあげるのだ! くくくくく! くわーーーーーーーーーーーーっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」 ベアトリーチェ「おのれ、ソリマチ卿……!」 自身の無限の魔法に加え、生来の毒の魔法にも覚醒してしまった今のソリマチ卿には敵わない。 そう悟ったベアトリーチェは、惨めにも金色の蝶の姿のまま、逃げ延びるしかなかった。 ベアトリーチェ「だが……ソリマチ卿の思想は危険だ。誰もが言いたい事を言える世の中だと? そんな世の中が実現すれば、魔女やゲームどころではない。社会秩序の崩壊だ! 野放しにしてはおけぬ!」 しかし、全人類が言いたい事を言える世界を魔法で作り出そうとしているソリマチ卿は、 この世界の秩序を乱すのみならず、人類滅亡すら招き得る恐れがある。 故にベアトリーチェは――。 ベアトリーチェ「こうなれば……仕方あるまい。この妾をも倒した『奴』の力を借りるしか……!」 その高いプライドを捨ててまで、ある『ウィッチハンター』に助けを求める事を決意した。
[155]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 21:05:01 ID:MGYyPwiA 〜南葛中・宿舎〜 森崎「ぐが〜、すぴぴ〜」 ……ここは東邦学園の宿舎からそう離れた場所ではない、南葛中の宿舎。 日向との決戦を控え、最後の特訓を積んだ森崎は僅かながらの休息を取っていた。 ベアトリーチェ「……森崎。森崎よ! 妾の声に応じよ!!」 森崎「ぐが〜、ん。そのイラつく声は……いや、流石に夢か……」 故に、人としての姿も保てぬ状態で、如何にベアトリーチェが呼びかけようとも、森崎は一向に起きる気配がない。 ベアトリーチェ「ええい、この非常時に……! ならば仕方ない、魔法を使うか……」 元はと言えば自分の誤算により引き起こされた異変であるが、傲慢なる魔女はそうした細かい事は気にしない。 ベアトリーチェは森崎を起こす為、なけなしの魔力でごく小さな魔法を使った。 ――ジリリリリ! ジリリリリ! 目覚まし時計に黄金の鱗粉を振りまくと、時計の針が早回しのように進んでいき ――そして、目覚まし時計のベルを鳴らす。 時そのものを加速させる事はできずとも、手を触れずに時計の針を進める程度は造作もない。 森崎「うわっ! やべっ、寝坊した!」 ベアトリーチェ「ようやく起きたか、この寝ぼすけが」 森崎「……姿は見えぬが声は聞こえるぞ。その声は……テメエ。ベアトリーチェだな」 ベアトリーチェ「ほう! 良く覚えていたなぁ森崎。くひひひひ!! そうだよ妾だよ妾ァ。 可愛い黄金の魔女サマが、お前を起こしに来てやったんだよぉホラホラ喜べよォ!」
[156]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 21:06:39 ID:MGYyPwiA 先の戦いで大きな痛手を負ったベアトリーチェだったが、 同時にあの戦い以来森崎の実力を認め、一方的なライバル心を抱くようになっており。 今日の晩も、ソリマチ卿ではなく自分が出題者として、森崎にリベンジを果たしたいと思っていた。 そうした彼女の内心もあり、ベアトリーチェは嬉しそうに森崎を煽るが。 森崎「……クソッタレ。まだ死んでなかったのかよ。 誰が喜ぶか、幻想になったとはいえ、翼を嬉々として殺したようなヤツをよ」 森崎としては、ベアトリーチェは翼を殺そうとした、単なる残酷な魔女にしか過ぎない。 無論彼女が先のゲームの終盤で見せた粘り強さや執念はある程度評価していたが、 それはあくまで敵としての視点であり、こうして馴れ合う為のものではない。 ベアトリーチェ「あ、あんときの事は悪かったよォ。 でも、ちょっと派手にやった方が魔女を信じてくれるかなーって思ったんだもん。 ポケットから鉛筆が無くなったとか、目覚まし時計が勝手に鳴ったとか。 そんな手品みたいな魔法を持ち出しても、信じてくんないだろぉ?」 森崎「……『鉛筆が無くなるのはポケットに穴が空いていたから』だし、 『目覚まし時計が勝手に鳴るのは、単に俺の設定ミス』だからな。 ――だが、そういう事を言っているんじゃない。 俺が言いたいのは。魔女のお前にとっては人の生死はゲームかもしれないが。 人間の俺達にとっては、その生死が一番大事だって事なんだよ」 ベアトリーチェ「む、むぅ……ニンゲン達の価値観位、妾も分かっておる。だが……」 魔女のベアトリーチェと人間の森崎では、根本的に視点がズレていた。 無限の魔女にとっては、人の生死はチェスの駒と同じで、ゲームが終われば何度でも蘇る。 しかし、魔法の使えぬ人間にとっては、一度きりの人生をただのゲームと切り捨てられる訳がない。 故に、二人の口論は平行線。 ゲームを楽しみ、魔法を認めて貰う事が最優先で、人の生死など二の次と平気で話すベアトリーチェと、 野望を求めて毎日を一生懸命に生きている森崎が交じり合う可能性は無かった。
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0ch BBS 2007-01-24