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屁理屈推理合戦withキャプ森
[211]森崎名無しさん:2017/01/11(水) 13:16:30 ID:??? 我らが偉大なる毒々しいソリマチ卿よ永遠なれ乙 次も期待してます
[212]森崎名無しさん:2017/01/11(水) 20:48:11 ID:??? 勝負には勝ったけど 信徒を獲得したソリマチ卿にある意味負けたか
[213]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 00:56:07 ID:qD5desek >>210 ソリマチ乙ありがとうございます。これだけ崇められたらもはや魔法ですね… 普段の言いたい事を言えない感とのギャップが良いのでしょうかw >>211 ソリマチ乙ありがとうございます。 次回は少し難解な謎&ミステリー寄りなトリックに挑戦したいと思っています。 ただ、ちょっと難解なのでもう少し時間がかかりそうです(汗) 他にも、『ベアトリーチェの密室定義』について解説したいと思っているので、 気長に待って頂ければ幸いです。 >>212 アルゼンチン・ラプュタ文明の末裔パルスダ・アア・メガ・ラプュタ王子とかネタ自体は色々ありますが、 彼らがソリマチ卿を超えられるかは微妙ですね…
[214]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:02:59 ID:??? ベアトリーチェ「……勝ったな」 森崎「ああ。何とかな」 既に周囲の魔力は消え去り。反町が宿舎に空けた大穴も、何もかもが元通りになっていた。 戦いの内に夜は明けて、白みがかった空が森崎と魔女を優しく照らす。 第二の魔女のゲームにおいても、森崎は勝利した。 森崎「魔法の散り際に、幸薄そうな奴がアリを踏みつけて楽しんでる姿が見えたけど……。 ――あれが、この事件の『真相』って奴だったのか?」 ベアトリーチェ「うむ。魔法が存在しうる猫箱の中身は、今や人間の手によって暴かれた。 そなたが見たという光景こそが、魔法幻想の向こう側にある、一なる真実よ」 魔女ベアトリーチェは未だ不定形の蝶の姿を取ったまま、寂し気に呟く。 世界の崩壊を食い止める立場上、今回は人間側に味方した彼女だったが、 哀れで惨めなソリマチ卿の――いや、反町一樹の『真実』を目にする事は、 真実を幻想で包み隠す事を至上の喜びとする魔女にとっては、辛かったのかもしれない。 その真実の痛みを感じ、ベアトリーチェは……ベアトは思い出す。自分が何故、魔法を使おうと思ったのか。 ベアトリーチェ「……あのさァ、森崎」 森崎「何だよ。気持ち悪い声出して……。そんなに説教が嫌か?」 戦いが終わる前、森崎はベアトに対して説教をしてやりたいと思っていた。 人間の生死をゲームとして嘲笑う事が、いかな冒涜であるかを伝えたかった。 しかし……ベアトに対してそう言いながらも、今の森崎は彼女を糾弾する気が失せていた。 故に、暫し沈黙が続く。その中で、不意にベアトが口火を切った。 ベアトリーチェ「すまぬ。……最初のゲーム。妾は、やり過ぎた」
[215]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:07:48 ID:??? 人間の少女としての姿が保てぬゆえ、ベアトがどのような表情をしているのかは、森崎には読み取れない。 しかし、少なくとも彼女は純粋な想いからそう言っているのだと。そう感じる事は出来た。 ベアトリーチェ「妾はただ、自分の存在を認めて貰いたかった。 何故なら、そうでなくては、妾はこの世界に存在し続けられないから。 ――先のソリマチ卿のゲーム盤とその真相を見て分かったろう? 憎む人物を無限に殺せる毒の魔術師ソリマチ卿は、 彼の事を理解せぬ第三者に見られれば、あっという間に消え失せる。 何故なら、第三者にとっては、ソリマチ卿の魔法は魔法でなく。単なるアリ虐めに過ぎぬからだ。 ……しかし。そのアリ虐めで、反町一樹は精神を保ち、生きようとする気力を持ち続けた。 妾は、こうした生きる為の魔法すらも、無意味な殺戮で穢そうとしていたようだ」 森崎「……それは、何となく分かったよ。お前も、ソリマチ卿も。 自分の魔法を認めて欲しい。自分の存在を認めて欲しい。それで必死なんだって事は」 森崎とて、魔女の言い分に納得できずとも、理屈としては既に理解していた。 魔女のゲーム――これは魔女にとっては自身の存在承認の為に必要な儀式であるが、 一方で、真実を暴き出す人間による魔女の処刑にもなり得るのだ。 そうした意味では、魔女もまた、生命を投げ出しゲームに挑戦していると言え。 仮にその際に人間の生命を奪ったとしても、その条件は対等とも考えられる。 森崎「……でも、俺は人間だ。魔女側の理屈は分かっても納得できねえ。 毎日を頑張ってる人間を、自分の存在の為とは言え殺すって事は……本当に重い事なんだ。 だから――一つだけ言っておく。仮にお前が今後俺にゲームを挑んで来るとしても。 もう二度と、残酷な殺し方はするな。……人間を、軽んじるな」 しかし、対等であるからこそ、魔女は人間の尊厳を重んじるべきだ。そう森崎は主張する。 ベアトもまた、先のゲーム盤を通してそうした森崎の主張を理解していた。 魔女の魔法が奇跡であるとするならば。如何に魔法を否定されても、惨めな真相を暴かれても、 それでも尚頑張って日々を生きる反町一樹もまた奇跡。彼の生き様もまた、本来ベアトにとって尊い筈なのだ。
[216]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:09:36 ID:??? ベアトリーチェ「……うむ。約束する。【今後一切のゲームで、妾は人間の尊厳を尊重する】であろう。 勿論、妾は魔女幻想を世に運ぶ側。そしてゲームがその手段である以上、 今後一切魔法殺人をやらぬ、とは断言しない。だが、その方法については、 そなた達人間側の意見を聞き入れ、尊重させて貰おう」 森崎「そうかよ。勝手にしやがれ。……ま、正直お前がどんな殺し方をしようとも。 この俺が絶対に勝ってみせるから、どれも同じだけどな」 ベアトリーチェ「くっくっく……! こうした時すら挑発を止めぬか。本当に面白いヤツよのう……」 魔女ベアトリーチェの絶対の宣言を、森崎はつっけんどんに返しながらも、内心では信じていた。 彼女は確かに残酷で、傲慢で、性格がねじ曲がっているかもしれない。 しかし一方で、ベアトはどこまでも純粋であり、こと勝負に対しては真剣だった。 ――双方も頑として認めないだろうが。この二人はやはり、ある意味では似た者同士だった。 パァァァァァァッ……! 森崎とベアトの間に生まれた、未だ奇妙な信頼感。 それに呼応するかのように、周囲には金色の光が満ち溢れ、魔女の姿を包んでいく。 森崎「これは……」 ベアト「――魔法の力の源泉は、互いを信じあう力。妾がそなた達人間を信じる事と決め。 そなたが妾を信じてくれたから、妾もまた、再びこうして魔力を得る事が出来たのだ」 金色の蝶は一匹、また一匹とその姿を増やしていき。 ――やがて蝶の群体は集まって、人間の少女の姿を映し出した。 金色の髪に黒いドレス。青く澄んだ瞳に高貴な笑み。そして黄金の煙管を持った、 黄金の魔女ベアトリーチェは今、互いを信じあうという『魔法』によって、ここに復活を遂げた。
[217]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:11:30 ID:??? ベアトリーチェ「……あり、がとう」 彼女は静かな表情のまま、小さく何かを呟いた。 しかし、森崎の耳には聞こえなかったため、何を言ったかを訊き返そうとすると――。 ベアトリーチェ「………………作戦、大・成・功☆」 森崎「……は?」 ニヤリ。そう持ち前の下品で嫌味な笑顔を作って、今度はハッキリ聞こえるように森崎にそう言った。 そしてそこからは、再び魔女のターンだった。 ベアトリーチェ「くーひゃひゃひゃひゃひゃあひゃひゃひゃあひぃ!! モロサキったらマジな顔してなーに照れてんだよォ!! これまでのしおらしい下りなんて、ぜ〜んぶ妾の演技に決まってるじゃんかァ!! 魔女はァ、謝罪なんて、しませェん☆ ってか! きひゃひゃひゃひゃ!!」 森崎「て、てめぇ……! まさかさっきまでのも、テメエが魔力を取り戻す為の……!」 ベアトリーチェ「魔女は人間に認められて存在し得る、って言ったじゃん? だけど、認められるにはゲームで勝てば良いって訳じゃないんだよなァ! 良い子ちゃんな魔女を演じて、バカなモロサキに信頼され、存在を認められる! ……ってな、陳腐なお涙頂戴の茶番をやっただけでも、魔力を得る事はできるって訳よォ! くっひゃひゃひゃひゃヒャァ!」 これまでの反省は全て、自分が森崎に信用される事により、魔女として認めて貰う為の作戦だったと、 ベアトリーチェは下品な笑いと共に明かす。
[218]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:14:15 ID:??? 森崎「…………」 ぶち、ぶち……ぶちんっ。 森崎の中で何かが切れた。それは、この永遠に口の減らない魔女に対しての、純粋な怒りだった。 森崎「テメエ……やっぱり殺す! 次にゲームを持って来た時は……見てろよ? それがテメエの命日だからぁおらぁぁぁっ!!」 ベアトリーチェ「くっくくく……! 腹が立てばすぐに暴力に出る。ニンゲンの悲しい性よのお。 よいぞ。妾はまたすぐにでも、新たなゲーム盤を用意しようではないか。 そして森崎、貴様は妾の全裸人間椅子になって、しかる後は山羊の餌になって貰うぞ! あっははははははははは! くーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」 こうして、人間と魔女との戦いはまだ当分続く事となったのだが。 不思議な事に、ベアトリーチェの魔力は、当初と比べて随分安定していた。 ……その理由は、本人は演技と否定すれどもやはり。 彼女と森崎との間に僅かに芽生えた、互いをライバルとして認め合う為の親近感や信頼感。 その表れであるのかもしれなかった。
[219]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:16:09 ID:??? 屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』 Episode 2 Resurrection of the golden witch 〜黄金の魔女の復活〜 完
[220]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:21:42 ID:??? 第二話完、と言ったところで今日はここまでです。 第三のゲーム盤はしっかり準備を整えた後にしたいと思うので、気長にお待ちください。 それまでの間は、TIPSその2を書かせて頂きたいと思います。 (もし魔女側でゲームをやりたい方が居られましたら、是非使ってください。 ひっさつわざスレにて、屁理屈推理合戦的なシステムについて提案されてる方がいましたので、 GM需要は私以外にもあるのでは無いか…と思っています)
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0ch BBS 2007-01-24