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屁理屈推理合戦withキャプ森
[220]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/12(木) 01:21:42 ID:??? 第二話完、と言ったところで今日はここまでです。 第三のゲーム盤はしっかり準備を整えた後にしたいと思うので、気長にお待ちください。 それまでの間は、TIPSその2を書かせて頂きたいと思います。 (もし魔女側でゲームをやりたい方が居られましたら、是非使ってください。 ひっさつわざスレにて、屁理屈推理合戦的なシステムについて提案されてる方がいましたので、 GM需要は私以外にもあるのでは無いか…と思っています)
[221]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:34:33 ID:??? 【TIPSA・ベアトリーチェの密室定義】 <序・ある日のゲーム盤にて> 〜黄金郷・魔女のテラス〜 ベアト「森崎ィー、妾のゲーム盤で勝負だ!【 ガルシア は密室で死んでいる】」 森崎「密室だァ〜〜? じゃあいくぜ、『その密室には隠し扉があった』」 ベアト「ふん、ならば赤で切ろう。【密室には隠し扉などない】!」 森崎「まだまだ、『犯人は釣り糸を巧く使って、密室の外から殺害した』」 ベアト「【密室の扉には隙間がない!】【すなわち、糸すらも通さんぞ】!」 森崎「ならこれだ、『犯人は携帯電話を使ったトラップXにより殺害した』」 ベアト「甘いわ、【密室は電波も含め、外部からの干渉が一切遮断されている】!」 森崎「チィッ……! 中々に強固な密室だぜ」 ベアト「当たり前よ。何故なら【この密室は、ベアトリーチェの密室定義を常に満たしている】からなァ! くひゃひゃひゃはァ! リザインするなら今の内――」 森崎「えっ………何だ、ソレ」 ベアト「えっ」
[222]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:35:51 ID:??? *** ワルギリア「……と、いう事があったのですね」 ベアト「だって信じらんねえぜー? 妾の密室定義はもはや常識なのによォ」 森崎「いや、知らねえし。一瞬お前も、ソリマチ卿的な中二病に罹ったかと思ったぜ」 ワルギリア「まぁ、森崎くんの反応が世間的には普通でしょうね。 別にミステリー用語でも無いですし、この単語に引っかかるのは、 今や数少ない熱心な「うみねこ」ファンか、魔女のゲーム……屁理屈推理合戦に造詣がある者か。 そのどちらかでしょうに……」 ベアト「お師匠様まで冷たァーい。だって妾の名を冠しておるのだぞー。 無限の魔女でありっ、密室魔法の大家でもあるッ! この妾が掲げる密室定義なのだぞォ。森崎も実は興味あるよなァ?」 森崎「全然ないな」 ベアト「む、むぅ。本当につれないヤツだのう……妾、スネてしまうぞ」
[223]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:36:55 ID:??? ワルギリア「あなたは多少大人しい位が丁度良いです。……ですが、森崎くん。 『ベアトリーチェの密室定義』は、魔女のゲーム盤においても頻出の単語であるのは本当です。 この単語が何を意味しているかを学んでおくのは、魔女や魔術師との戦いにおいても非常に役立つ筈。 敵を知れば百戦も戦わずに済むとも言いますし、これを機会に勉強してみては?」 森崎「学校の勉強はそんなに好きじゃあないがな。でも確かに、知らないせいで戦いを面倒にしたくねえ。 悪いが、教えてくれないか。ワルギリア」 ベアト「ちょっと待てよー。この単語を創ったのは妾だから、お師匠様より妾を頼るべきだろォ〜?」 森崎「だって、お前ウザいし。笑い声下品だし、一々何でも挑発してくるし。 ……ハッキリ言って、教師とかには一番向かないタイプだと思うぜ」 ベアト「……お師匠様ァ、森崎がいじめる〜」 ワルギリア「完全に自業自得です。 ……と、言う訳で今回は『ベアトリーチェの密室定義』について講義しますが。 【当説明は>>1の主観に則っているため、絶対的に正しいとは限りません】。 この事を了承して頂ければと思います。それでは、次から講義に入りましょう」
[224]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:38:31 ID:??? <第一講・『ベアトリーチェの密室定義』 総論> ワルギリア「……と、言う訳で。早速ですがこの『ベアトリーチェの密室定義』とは何か。 これを以下の通り指し示しましょう」 【ベアトリーチェの密室定義】 内外の出入りが一切隔絶された室内を指す。 当然、内外からの一切の侵入・脱出は愚か、干渉もできない。 それは包括的に、隠し扉の否定、外部干渉の余地一切の否定を含む。 森崎「うん……? 良く分からないが、凄い密室って事か?」 ベアト「大枠はそれで良い。……そもそも、どうしてこのような定義を設けたかというと、 妾がかつて作ったゲーム盤に戦いを挑んだ、とある無能がいてな。 そやつが妾の密室に一々、『誰にも知られなかった隠し扉から逃げた!』だの、 『謎の道具Xで外から殺した!』だの、『謎の毒電波で密室内の者を殺した!』だの。 一々しょうもない事で突っかかっているが故、こうした包括的な定義が必要となったのだ」
[225]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:42:17 ID:??? ワルギリア「普通のミステリーの文脈で考えれば、『密室』と聞けば概ね、 隠し扉や外部干渉の余地はないと考えられるのですが、 このゲームにおいては、犯人及びトリックを特定しなければならないミステリーと違い、 魔女幻想を否定――すなわち、犯行を人間とトリックで説明出来さえすれば問題ない。 それ故に、『悪魔の証明』を用いた謎の犯人/トリックXが認められるのです。 ですが……そうなると、今度は逆に、如何なる屁理屈がトリックとして認められてしまう問題が発生します。 当然、それこそがこのゲームの面白さではありますが……」 ベアト「考えてもみろ。一々『密室』とこっちが言うたびに、 『外部干渉の余地は?』『隠し扉は?』『本当に密室なのか?』とか、 お決まりの文句を繰り返すのは、人間にとっても疲れるであろう。 魔女としても、謎の核心とはズレた部分で同じ回答を出すのは疲れるし楽しくない。 妾の定義のお蔭で、人間・魔女ともが幸せになれるのだぞ! くっくくく!」 ワルギリア「人間側は、密室破りについてある程度の指針を定める事ができる。 魔女側は、密室の強固さ・犯行の不可能性を手軽に表す事ができる。 そうした理由から、このゲームにおいて、『ベアトリーチェの密室定義』が、 非常に有益なものであるのは間違いないでしょう。 ……ですが、『ベアトリーチェの密室定義』にはいくつかの穴や不明瞭な点があります。 第二講では、それについて具体的に語りましょう」
[226]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:43:24 ID:??? <第二講・『ベアトリーチェの密室定義』 各論> ベアト「ちょ、ちょっと待ってくれよォお師匠様ァ。妾の密室定義の穴って何だよぉ!」 ワルギリア「ほっほっほ。……では、森崎くん。今までの話を聞いて。 この『ベアトリーチェの密室定義』の弱点や穴について、何か分かりましたか?」 森崎「いや。弱点は分からんが、三つ程、疑問に思う事はあったな。 ……そこについて、順番に聞いていってもいいか」 ワルギリア「ええ。構いませんよ。その方が分かりやすいですし。 ……ただ、恐らく細かい内容になるので、特に興味のないウィッチハンターの方は、 この第二講は飛ばしていただいても差し支えないかもしれませんね」
[227]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:46:04 ID:??? (1)『外部に出入り’不可’な隠し扉』について 森崎「ベアトリーチェの密室定義では、『内外からの一切の侵入・脱出はおろか、干渉もできない』。 っていう事を理由に、隠し扉を否定できるって書いてあったが。 ……これって、『内外からの一切の侵入・脱出が不可能な隠し扉』だったら、良いって事か?」 ワルギリア「流石、鋭いですね。ええ……そうです。 あの子の密室定義においては、そのような隠し扉の存在は決して否定していません。 仮に、『隠れたクローゼットの中に犯人が隠れていた。探偵はそのクローゼットに気付かなかった』。 という真相があったとしても、これは『ベアトリーチェの密室定義』に反しないと言えます」 ベアト「……わ、妾もこの位気付いておったわ!」 森崎「(絶対気付いてなかったな、コイツ……)」 ワルギリア「ただ、『犯人が隠れた床下は地下1000メートルあった』という真相を持ってきて、 【犯人は部屋には隠れていない】! という赤を出す事には是非が別れそうです。 確かに部屋には隠れていないでしょうが、地下1000メートルもあれば、実質部屋の外とも言えそう。 ですが部屋の外となれば、『ベアトリーチェの密室定義』に反します」 ベアト「じゃあお師匠様だったら、どんな風な赤を出せば良いと思う?」 ワルギリア「そうですね……。私であれば、『床下は奥行10000キロメートルあった』という事にして。 【犯人は犯行後、フランス(日本から約10000キロメートル離れた場所)に居た】 ……とか言う赤を出すでしょうか。 これならば、部屋の外に出ている、と断言していないので、定義には抵触しないかと」 森崎「ひっでぇ屁理屈だな。流石あのベアトの師匠なだけあるぜ……」
[228]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:48:10 ID:??? (2)外部干渉の余地一切の否定について 森崎「次に、外部干渉の余地一切の否定についてだが。この範囲ってのは、どこまでなんだ? 謎の電波や細い棒やら。そんなのの干渉の余地が無いってのは分かったけどよ。 例えば、密室の外から声を掛けたりとか。もっと言うと、光とか空気とかも外から中に入れないのか?」 ワルギリア「この辺りは少し釈然としませんが。ゲーム本編、「うみねこのなく頃に」においては。 『外部から内部へ音声などを伝えることは可能』としています。 その事をもって、光や気体までは干渉可能ではないか? と、言う向きもありますが。 ……私の意見として言わせれば、光や気体を認めるのは、ややアンフェアなきらいがあると思います」 ベアト「うむ。それを認めれば、『外部からの謎の毒電波による死亡』は外部干渉としてNGであるにも関わらず、 『外部からの謎の毒ガスによる死亡』が外部干渉とあたらずOK、という事実になるな。 音声にしても、『外部からの剛田リサイタルによる死亡』は外部干渉に含まれるのか? という疑問が浮かぶ」 森崎「確かに、『密室はベアトリーチェの密室定義』を満たす! って宣言しつつ、真相が 『死因は外からの剛田の歌声! 音声による干渉はベアトリーチェの密室定義に反しない!』 ……って言うんだったら、何となく興ざめな気もするな」 ワルギリア「こうした微妙なラインについては、あらかじめ参加者……人間側との合意を得た上で示すべきでしょうか。 そもそも、こうした内容を真相に置くべきか? という事も含めて考える必要も出てきますが」 森崎「定義確認も大事だが、定義確認で出た単語の定義確認……とかまで来るとメンドいしなァ。 この辺りは互いに空気を読むしかないってか」
[229]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/14(土) 18:49:53 ID:??? (3)『ベアトリーチェの密室定義』の強固性 森崎「……というか。そもそもの疑問になるんだが。 『ベアトリーチェの密室定義』は、外部からの一切の干渉を受けないんだよな」 ワルギリア「ええ、ええ。そうですとも」 森崎「じゃあ、その密室は、例えば大地震が起きようが、宇宙から小惑星が降って来ようが、 太陽が膨張して地球を巻き込もうが、……外部からの一切の干渉を受けないのか? なんか、色々とおかしい気がするが」 ベアト「くひゃひゃひゃひゃ! 面白い事を言うな森崎ィ! だがしかし、ここは敢えて妾が突っ込んでやろう。それは順番が逆であろう、と!」 森崎「順番? ……って、そうか。そういう事か」
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0ch BBS 2007-01-24