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屁理屈推理合戦withキャプ森
[245]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 00:11:47 ID:??? それでも、松山は一度だけ泣くのを止めて、口元を歪めてみせた。 ……笑うって、どうやるんだっけ。彼はそれすらも判らない様子だった。 だが――結果として、この行為は彼にとって致命的だった。 何故なら、伝承において悪魔は、人間の笑い声を聞いて現れるとされていたからだ。 「……今、……笑ったか? ……俺の事を……笑ったか?」 松山は無意識的な笑顔を止めて、顔を強張らせる。 ……他には誰もいない筈の体育用具室。その暗闇が人間の形を取っていた。 背の高い、やさぐれた様子の『悪魔』は、落ちくぼんだ瞳で松山の事を見つめている。 「……笑うな。……笑うな。……笑うな笑うな笑うなワラウナワラウナァアァァァ!!」 ――松山の笑いがきっかけとなり、悪魔はその怒りを剥きだしにした。 人間の形をとったシルエットが更に膨れ上がり、飛蝗と人間を掛け合わせた怪物となって、 松山の背丈の倍近くの跳躍を見せて襲い掛かる。 ドガン。ドガン。ドガンドガンドガンドガン。 飛蝗を象った悪魔は、跳ね回って何度も松山の頭を叩き付けた。 まるで特撮映画のワンシーンのように悪魔は飛び回り、その頭蓋を叩き割る。 その跳躍が何回か続いたところで――彼はもう、動かなくなっていた。 「あにきぃ。あにきぃ……ごめんなさいぃぃ……」
[246]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 00:13:30 ID:??? 「良いよなァ……お前は。どぉせ俺なんか……」 血塗れとなった松山の死体を見下ろす形で、 悪魔は伝承通りの言葉を呟きながら、暗闇の中、佇んでいる。 この暗闇を破ったのは松山の絶命から数分後の事だった。 「おい、さっきの音は一体どうした――って」 「えっ……!? あ、あれは……」 体育用具室に松山を閉じこめていたふらの中サッカー部員の数名――小田と加藤が、 先程の騒ぎを聞いてその扉を開け放った。 そして、彼らはその目で見てしまったのだ。――かつての伝承にあった、地獄の悪魔を。 「マブシインダヨ……オマエハ……!!」 悪魔は怨嗟の声と共に、次の標的に向かって襲い掛かる。 小田はその時漸く自分達の行為の愚かさを知ったが、時は既に遅かった。 彼は死の間際、薄れいく意識の中で自分を殺した伝承上の悪魔の名前を呼んだ。 「ヤグ=ルマ……!」 ――ふらの中サッカー部は全員死亡。 新聞各社はこれを、「地獄の悪魔ヤグ=ルマによる所業」として大体的に報じた。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
[247]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 00:15:44 ID:??? 今回の敵は地獄の悪魔ヤグ=ルマ!……と、言ったところで今日はここまでにします。 もし参加者が1人でもいれば、明日の夜22時半〜24時半までくらいで、ゲームを始められればと思います。
[248]森崎名無しさん:2017/01/23(月) 00:31:49 ID:??? ゲーム参加させていただきます 「『ヤグ=ルマ』逆から読むと『マル=グヤ』。意味の分からない『マル』はノイズとして考えられるから消すと残る文字は『グヤ』…… つまりこの事件の真犯人は某姫様だったんだよ!」
[249]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 22:29:09 ID:4z784tCM こんばんは、予定通りゲームを初めていきます。 >>248 ゲーム参加表明ありがとうございます!某姫様「な、なんだってー!?」
[250]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 22:30:32 ID:4z784tCM 〜???・魔女のサロン〜 森崎「……なあ、ベアトリーチェ」 ベアト「うむ。これが妾がそなたに出題するゲーム盤。題して『地獄の悪魔の逆襲』であるぞ。 内容からしてまさしく、妾によるそなたへの雪辱戦として相応しかろう!」 森崎「いや、そうじゃなくて。……復唱要求。 「このゲーム盤の内容はフィクションであり、現実の人物・地名・事件と一切関係しない」」 ベアト「くっくっく! 早速ゲーム開始とは気が早いなぁ森崎! まぁ復唱しよう、【このゲーム盤の内容はフィクションであり、現実の人物・地名・事件と一切関係しない】 だが、【この事件はネットゲームの出来事だとか、そんな話ではない】ぞ! 後述するつもりだったが、謎の本質はそこでは――」 森崎「――そういう事を聞きたいんじゃねーよ。……なんか、今の話に知ってるヤツが出てたから、気になっただけだ」 ベアト「なァんだ、そういう事か。さっきもこないだも言ったであろう、妾は無駄な快楽殺人はせぬと。 そして、これはあくまでゲーム盤内での出来事。実際の松山とかふらの中とかには、一切危害を加えておらぬ」 森崎「そ、そうかよ……相変わらず悪趣味な事しやがって。てか、ここどこだ」 ベアト「細かい事を気にするでない。妾程の魔女となると、ゲームを楽しむ為の亜空間を作るなど造作もないからな。 ここは、人目に触れず妾とそなたがゲームを楽しめる遊技場――その程度に思ってくれれば良い」 森崎達は気が付くと、上品な家具が並ぶ洋風屋敷のサロンで机を囲んでいた。 机上には紅茶とチェス盤が置かれており、チェス盤の局面は既に中盤を迎えている。 ベアト「……それでは始めるか。まずは、そなたへの出題の前提として、幾つかの赤を。 そして、この問題の趣旨である謎について、この盤面を元に示しておこうぞ」 その状況を指しながら、ベアトリーチェは前提となる絶対の事実――【赤き真実】を紡いでいく。
[251]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 22:31:33 ID:4z784tCM ベアト「【松山は一人で体育用具室にやって来た】。 【松山は体育用具室に閉じ込められていた】。 【ゲーム開始時前、体育用具室には誰も居なかった】。 【ゲーム開始時から終了時まで、体育用具室はベアトリーチェの密室定義を満たす】状況下だった。 ベアトリーチェの密室定義とは、内外の出入りが一切隔絶された室内を指す。 当然、内外からの一切の侵入・脱出は愚か、干渉もできない。 それは包括的に、隠し扉の否定、外部干渉の余地一切の否定を含む。 ――いきなりの単語で悪いが、頭の良いそなたにはすぐに意図が飲み込めるであろう? ……さらに、補足として。【ゲーム開始時とはふらの中メンバーが体育用具室を施錠した時を指し、 ゲーム終了時とはふらの中メンバーが体育用具室を開錠した時を指す】」 ベアトリーチェが真実の赤を切る内に、チェスの盤面は更に進む。 ポーンは前に、ルークは王を守るべく動き。ナイトやビショップは中央の支配権を求め前進する。 ベアト「……キングはキャスリングを終え、守りは盤石。 敵はナイトやビショップで切り崩そうとしておるが、ポーン・チェーンも堅く、中々に切り込めない状況よ。 それにも関わらず、【ゲーム終了時、松山は死亡している】のだ。 だが、それすらも今回の謎の本質を掴んでおらぬ。何故ならば――」 スッ……。 ここまで言うと、彼女はおもむろに自陣の最奥に鎮座する黒のクイーンを手に取ると。 ……それを森崎側のキングの真横に堂々と置く。 そして彼女は、このゲーム最大の謎となる【赤き真実】を解き放った。 ベアト「……バックランクメイトだ。【松山はヤグ=ルマによって殺された】」
[252]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 22:33:19 ID:4z784tCM Episode 3 Revenge of the golden witch 〜黄金の魔女の雪辱〜 第一の晩 開始 −魔女の出題(幻想描写は>>243-246)− 【松山は体育用具室に閉じ込められていた】ところ、【松山はヤグ=ルマによって殺された】。 しかし、【松山は一人で体育用具室にやって来た】上に、【ゲーム開始前、体育用具室には誰も居らず】、 加えて、【ゲーム開始時から終了時まで、体育用具室はベアトリーチェの密室定義を満たす】状況下だった。 ※なお、【ゲーム開始時とはふらの中メンバーが体育用具室を施錠した時を指し、 ゲーム終了時とはふらの中メンバーが体育用具室を開錠した時を指す】。 魔女側はこれを、「地獄の悪魔ヤグ=ルマが暗闇から現れて松山を蹴り殺した」と主張する。 人間側は、「魔女の魔法」「悪魔の実在」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し (仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、以て魔術師の主張を否定する必要がある。 −ルールまとめ− ・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。 青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。) ・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。 ・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。 ・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。 ・どうしても謎が解けない場合、森崎が自分でヒントを考えつきます。 ヒントが欲しい場合は、「ヒントが無いか考える」と書き込みして下さい。ヒントを書いていきます。 (ヒントが要る方と要らない方に別れた場合、ヒントが要らない方は申し訳ないですがスルーして下さい。)
[253]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 22:34:34 ID:4z784tCM −これまでの赤字−※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変える場合があります。 【このゲーム盤の内容はフィクションであり、現実の人物・地名・事件と一切関係しない】 【この事件は、このゲーム盤世界において現実に起きた事である】 【松山はヤグ=ルマによって殺された】 【ゲーム終了時、松山は死亡している】 【松山は一人で体育用具室にやって来た】 【松山は体育用具室に閉じ込められていた】 【ゲーム開始時前、体育用具室には誰も居なかった】 【ゲーム開始時から終了時まで、体育用具室はベアトリーチェの密室定義を満たす】 【ゲーム開始時とはふらの中メンバーが体育用具室を施錠した時を指し、 ゲーム終了時とはふらの中メンバーが体育用具室を開錠した時を指す】
[254]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/23(月) 22:35:48 ID:4z784tCM 森崎「は……はぁ!? ヤグ=ルマは悪魔じゃなくて、実在するって。そう言いたいのかよ……!?」 ベアト「うむ。妾が今回そなたに応えて欲しい謎というのはズバリ、 『ヤグ=ルマとは一体何者であり、如何にして密室に入って松山を殺害したか?』……と、いう事よ。 ……もう一度赤を見れば分かるように、ニンゲンには誰も松山を殺せるようには思えぬだろう? 一人で体育用具室に入り、鍵が閉められ、そこで鍵が開いた時にはもう、松山は死んでいるのだからな。 この密室を掻い潜って松山を殺せたとしたら、それはもう『悪魔』の所業と言っても良いのではないか? ――妾はこれを根拠に、『悪魔ヤグ=ルマの実在』を主張する」 森崎「で、悔しかったら人間とトリックで説明してみやがれって奴か……。 ――まあ良いさ。どうせ突ける穴なんて幾らでもある。面による推理でお前を倒してみせるぜ!」 ☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
[255]森崎名無しさん:2017/01/23(月) 22:38:43 ID:??? 『ヤグ=ルマは松山の別人格であり、ヤグ=ルマが身体を支配した状態で松山は自殺した』 まずはジャブ程度に
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0ch BBS 2007-01-24