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屁理屈推理合戦withキャプ森
[382]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/26(木) 00:56:37 ID:PmhmxqWM 森崎『そして、それさえ分かれば、後は俺の発想を通すだけさ。 つまり――密室下での不可能殺人は、密室下で人間が増える事によって行われた! 増やしたのは男の松山じゃない、ヤグ=ルマだ! 故に、俺はこの青を放つ!」 森崎「――『ヤグ=ルマは松山を体育用具室で出産し、出産後に松山を蹴り殺した』」 カッ! ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ! ベアト「ぐ、ぐぐぐぐ……!」 森崎が窮地になって放った青は、これまでにない輝きと勢いを持って、ベアトの心臓を貫こうとする。 ベアトはその青き光に苦しそうに顔を歪ませ、そして無様にも地面に這い蹲る。 今にも舌を噛み千切って死にそうな状況の中、彼女は……。 ベアト「良かろう。妾の負けを認める。……リザインだ」 ――勝負師らしく、潔く自身の敗北を認めてみせた。
[383]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/26(木) 01:06:12 ID:PmhmxqWM 無限と黄金の魔術師ベアトリーチェ卿は、 >>374さまの提出した青き真実に対し、リザイン(投了)を表明しました。 よって、このゲームは人間側の勝利となります。お疲れ様でした。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。 次回以降は幻想描写抜きの真相等を描写の上、第三話完、としたいと思います。 今回の謎の心臓は、「(性別誤認トリックを前提とした)出産による人数トリック」と、 「体育用具室に入った順序の誤認トリック」の二つでした。 単に思いつきで、「松山がヤグ=ルマを出産したんだろ?」……だけでは解けないよう、 幻想描写や赤字を使って、松山とヤグ=ルマが用具室に来た順序をミスリードさせる事を目指しました。 (『やって来た』の表現は少々意地悪だったかもしれませんが、一応判断可能となるよう気を配りました) 今回は謎を二重に重ねており、順序誤認トリックを看破するには赤を読んで推理する必要があったため、 (直観で、『松山が出産してないなら、ヤグ=ルマが出産したんだ』と読む事も出来ましたが) 第一回、第二回と比べて難易度は大きく上がったと思います。 第四回のゲームはもう少し後になると思いますが、今回の難易度が難しかったようでしたら、 次回は少し箸休め的に簡単なゲームにしようかな? とも思っています。 なので、また感想を頂ければ幸いです。 参加して頂いた皆さまにおかれては、長時間にわたってゲームに参加頂き本当にありがとうございました。 お疲れ様でした。
[384]森崎名無しさん:2017/01/26(木) 01:20:29 ID:??? 乙なのです 難しかった、けど楽しかったです もう選択肢ないじゃんってなって行き着いたのが、最初に否定された出産説の逆転とは…… 最初否定されたときには、頭に思い浮かびすらしませんでした(汗)
[385]森崎名無しさん:2017/01/26(木) 01:32:19 ID:??? お疲れ様でした、いやーやられたやられた見事に欺かれた。でも非常に楽しかったです。 幻想描写見返すと赤ちゃんだから泣いてるのは当たり前か、とか色々考えさせられますね…… 真相描写は見たいような見たくないような……ホラー映画を観てるような気分ですw
[386]森崎名無しさん:2017/01/26(木) 20:51:55 ID:??? 出産説をはっと思い出して閃いたのにぎりぎりで出し負けました・・・ちょいとくやしい!
[387]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/27(金) 00:28:26 ID:??? 今日は描写をお休みします(汗) >>384 乙ありがとうございます。楽しんで頂ければ幸いです。 松山出産説は比較的導きやすいかな?と思いつつ、 そこから逆転で矢車出産説に行かれないよう工夫しました。 (もしすぐに矢車出産説が出ていたら即リザインせずに、 どうして矢車が松山より先に体育用具室に入れたのか、…という方向で粘ろうと思っていました。) >>385 ありがとうございます。適度に悩みつつも答えが出てスッキリした、位が丁度良い塩梅かと思っています。 幻想描写は若干叙述トリック風味にしました。 (文中の「自分」及び台詞を言ってるのは、松山では無く全部ヤグ=ルマだったというオチです) 真相描写はちょっとエグい表現が入るかもしれません… >>386 魔女のゲームは協力制です。誰かが正解の青に至るまでの道筋も、 他の誰かが築いてくれたものですから、答えが出た時点で本来は皆さんが褒められるべきだと思います。
[388]森崎名無しさん:2017/01/27(金) 12:30:42 ID:??? ちょっと見てない間に面白いスレがたってますな しかしベアトに出産トリックを提示した時の全く効いてないと見せかける演技力には騙されたな
[389]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/03/01(水) 00:48:36 ID:??? 大分間が空いてしまいましたが、真相描写を書いていきます。 >>388 ありがとうございます。新しい試みとして何かできないかと思い始めました。 ベアトの出産トリック外しは少し不親切でしたね… 生まれた順番が鍵だったのでリザインは出来なかったですが、もう少し上手い方法があったと思います。 ※今回の真相描写ですが、暴行・惨殺描写が含まれております。 露骨な表現は(多少は)避けていますが、苦手な方は無理して読まない方が良いかもしれません。
[390]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/03/01(水) 00:49:41 ID:??? ************************************** 【とある少女の復讐】 オギャァ、オギャアァ……と、喉を枯らして泣く赤子の声。 暗い暗い空間に立ち尽くす私を苛立たせるのが、その泣き声だった。 私は堪らず、殺していた筈の情けない声を漏らしてしまう。 「あにきぃ……あにきぃ……助けてよぉ……」 上京した兄が助けてくれる筈もない。しかし、今の私には他に頼れる人はいないのだ。 性別を偽っていた事がバレたのをきっかけに、ふらの中のサッカー部員はこぞって自分を虐めるようになった。 陰湿な嫌がらせが始まった時は、彼らを全く疑っていなかった。 しかし、嫌がらせは少しずつエスカレートしていって、最初はかけがえの無い仲間だった筈の彼らは、 私を人気の少ない場所に誘い込んで、――とても口では言えない事を、私にやった。 それでも、まだ仲間を信じたいという想いが残っていて……。 「ねぇ、私。……誰かの、母親になるかもしれない」 「……はァ? ふざけんじゃねーぞ! そうしたら俺達、どうなるか……!」 「俺の父ちゃんは議員なんだ。父ちゃんに迷惑はかけたくねえ……だから降ろしてくれよ。な?」 「つーか、お前だって満更じゃなかったクセに……」 「そうだ……閉じ込めようぜ。俺達には関係ないからな。お前が勝手に産んで、お前が勝手に死なせるんだ……」 「いいなそれ! 普通ならバレるけど、あいつ孤児で、唯一の身寄りの兄貴は東京だからさ……!」 「……えっ?」 ――そう考えている内に、私は閉じ込められた。 サッカーではそんじょそこらの男に負けない自信はあったけど、 単純な力勝負では、私は男に勝てなかった。
[391]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/03/01(水) 00:50:45 ID:??? 「あにきぃ……痛いよぉ……」 彼らに殴られた時、押し倒された時、そしてここに追いやられた時。 色んな時に出来た傷が今も痛む。しかし一番痛いのは、「あれ」をこの世に放り出した時だった。 どうしてこんな痛いのだろうか? ……結局は自分が悪いのかもしれない。だけどそれ以上に、仲間に裏切られたという想いが、 仲間を信じていただけに強く、重く、私の心を蝕んでいたからだろう。 オギャァ、オギャアァ……。 暗闇に支配された体育用具室の中で、「あれ」は無力に泣き続ける事しかできなかった。 ……いや、正確には「あれ」には名前があった。 と言っても、それは名前というより呪いに近かったのかもしれない。 なんせその名前は、とあるの部族の言葉で「不幸」を意味しているのだから。 「光を掴もうと思っても、……結局はこうなんだ。痛いしっぺ返しを食らうだけなんだ……」 私の内心は絶望に覆われていた。光を目指して前に進んでいた筈の自分の人生は、もう無い。 あるのはただただ辛い現実と、真っ暗闇の無間地獄だけだった。 だから――そこにもう、普通の人間と同じような良心だとか感情だとかは、残っていなかった。 ……キャッキャッ。 「……笑って、いるの」
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0ch BBS 2007-01-24