※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
屁理屈推理合戦withキャプ森
[401]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/16(日) 01:54:05 ID:??? 森崎「最後の方、聞こえなかったんだが」 ベアト「べ、べっつにー? 妾別に魔女だしサッカーになんて興味無いし」 森崎「ま、そうだろうな。じゃいいや」 ベアト「うぬぬ……! そなたはわざとやっておるのか?」 こうしてみると、ベアトリーチェは最初と比べると随分と柔和な、そして子供っぽい印象を抱かせる。 ――もしかしたら、これが彼女の本来の姿なのかもしれない。 森崎は何故か苛立つ彼女の想いをどこまで汲んだのかは分からないが、 ミルクと砂糖をたっぷり入れた紅茶をぐいっと品なく飲み干すと。 森崎「……ま。人に迷惑をかけないってなら、たまに遊んでやるのもやぶさかじゃないけどな」 ベアト「…………」 ……と、少しだけ照れた横顔を見せてそう言った。 ベアトはその表情を見て、少しだけ安心したような様子を見せると、 ベアト「――くひゃひゃひゃひゃ! 何はともあれ、森崎よ。 一度ならず二度までも、よくぞこの妾を打ち破ったな! 先の約束通り報酬はくれてやる。だがこれで増長するではないぞ。 何故なら、魔女は執念深いとどの御伽噺でも決まっておる。 今にそなたを屈服させうる、極上のゲーム盤を用意するからなァ! それまで首を洗って待ってろよ、森崎、いやモロサキァ!」 パァァァァァッ! シュウゥゥゥゥッ! ――最後に、これは初めて会った時と寸分たがわぬ最高に下品な笑い声を立てながら これまで森崎がくつろいでいたサロンごと、黄金の霧に形を変え、どこかへと消えてしまうのだった。
[402]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/16(日) 01:55:16 ID:??? 〜南葛市・商店街〜 森崎「……はっ!? ゆ、夢か!?」 気づくと森崎は再び、南葛市内のスポーツ用品店を目指す道中に戻っていた。 そこには黄金の蝶も、ゲーム盤も、あの小憎らしい魔女もどこにもいない。 幻想が入り込む余地など、この町のどこにはありはしなかった。 森崎「……いや、夢じゃねーか。残念ながら」 しかし、森崎の体験して来た幻想は真実だった。 彼の手には、小さく黄金の蝶の刺繍がなされた上質なキーパーグローブが握られている。 これは確かにベアトリーチェが、ゲームの前に報酬として提示した『魔女のマジックアイテム』だった。 森崎「だが、落ちてる物は都合良く利用するのが俺様だ。 こいつはかなりの代物だからな。少々シャクだが、ありがたく使わせて貰うとしよう」 森崎はそう言いながら、入手したグローブを嵌めてみる。自分の手のサイズにピッタリだった。 勿論魔法の力でボールをセーブできるとは到底思えない、ただの高級なキーバーグローブではあったが。 しかし、それでも何だか温かみがあって、確かに自信が湧いて来るような気もした。 ベアト「……森崎ィ。大事にしろよ、そのグローブ。なんせそれは妾が手ずから選び、 そして刺繍を施したものであるからな。妾の『魔法』、しっかりと受けるがいいぞォ……くっくくく!」 森崎「……あん? 今、アイツのクソ忌々しい声が聞こえたような……気のせいか」 ともあれ、森崎は先を行く。彼の覇道は魔女の介入程度で決して妨げられるものではないからだ。 ……後に『キャプテン森崎』がその頭角を初めて世界に示した大舞台。 フランス国際ジュニアユース大会は、すぐそこまで迫っていた。
[403]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/16(日) 01:56:54 ID:??? 屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』 Episode 3 Revenge of the golden witch 〜黄金の魔女の雪辱〜 完
[404]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/16(日) 02:02:38 ID:??? 気力があったので、こちらの方も更新しました。 エピソード4については構想はありますが、リアル事情も相まって安定更新が難しいので、 暫くはお休みorTIPSの更新のみになると思います。 前にも言いましたが、このスレは私だけでなく皆さんで共用したいので(その割にはep3更新せずすみません…)、 もし良ければ皆さんも魔女として、このスレにてゲームを出題して頂ければ嬉しいです。私も参加します。 >>399 ありがとうございます。身体を一番に、できる範囲で楽しんでいきたいと思いますので、 もし良ければ次のゲーム盤にも参加して頂ければ幸いです。
[405]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:08:35 ID:??? こんばんは、自分が簡単なゲームを思いついたのと、 魔女さんのゲーム作成・出題促進を目的として、一つゲーム盤と連動したTIPSを作りました。 簡単に出題するので、読んで頂ければ幸いです。
[406]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:10:43 ID:??? 【TIPSB・魔女のゲームの作り方考察】 <実践編・魔女の絵本を読んでみよう> 〜黄金郷・魔女のテラス〜 ワルギリア「突然ですが、今日は森崎くんにあるゲームを解いてもらいます」 森崎「いや、突然すぎるだろ。せめて意図を説明しろよ」 ワルギリア「前置きは短く終えたかったのですが……。まあいいです、簡単に言うとですね。 この魔女のゲームを、ここに居る皆さんに広めるため、 一度「魔女ゲームの作り方」というのを考察してみようと思ったのですよ。 そうしたら、出題者が出て>>1も嬉しい…もとい、 魔女とウイッチハンターの戦いもよりレベルの高いものになり、有意義ですからね。 ……で、折角作り方考察をするんでしたら、一度簡単なゲーム盤を解いて貰って。 そのゲーム盤を通して、色々なポイントを解説できれば面白いかと思いまして」 森崎「そこまでして、出題者が出るかねぇ。余程の物好きじゃねえとやんねえだろ」 ワルギリア「……まあ、屁理屈推理合戦自体が今そこまで熱いとは言えないのは認めますが。 それでも、各種SNSを見ていると様々な魔女がゲーム盤を作り遊ばせている姿も見えます。 決して、作り方考察に需要が無い訳ではない、……と、信じていますよ。ええ、信じていますとも」 森崎「まあ、趣旨は分かったが。簡単なゲーム盤を通して……ねえ。ちゃんと準備はしてるんだろうな?」 ワルギリア「ええ。ええ。勿論ですとも。……これをご覧ください」 スッ……。 それだけ言うと、ワルギリアは魔法で亜空間から一冊の古びた絵本を取り出した。 豪奢な革張りの本には、金色の装丁でこう題字がなされている。
[407]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:12:17 ID:??? <よいまじょのえほん ざんにょうロベルト と みずのまじょ> 森崎「……すまん。俺、帰っていいか」 題字の時点でこれまで数少なかったやる気がゼロとなった森崎だったが、 ベアト「うっひゃーー! 超懐かしいぜお師匠様ァ!」 クルリと後ろを向いた森崎を押し出すように、小うるさいベアトが絵本に食いついた。 ワルギリア「そういえば。ベアトが幼い頃は、寝る前によくこれを読み聞かせていましたね。 ああ、あのころは素直で可愛かったのに、どうして今はこんな風になったのやら……」 森崎「いや、そんなタイトルの絵本を読み聞かせてる時点で、どう見てもお前の教育の成果だろ」 ベアト「まあまあ、そんな辛辣なツッコミに回るなよォ森崎ィ。今から妾とこの本読んでみようぜぇ。 まだ20歳の赤ちゃんだった頃の妾がドハマリした傑作絵本だからさァ〜〜〜!!」 ワルギリア「今も1000歳の赤ちゃんみたいなものですけどね。……まあ、とにかくです。 折角なので、この絵本を読んでみてくれませんか? ごくごく基礎ながら、魔女のゲームにおいて大事な要素が詰まってると思いますので。 中身はともかく。教材としては、決して悪くない筈ですよ?」 森崎「中身についてはノーコメントかよ……まあわかったよ。そこまで言うなら一度解いてやろうじゃないか」 ワルギリア「そのフットワークの軽さ。流石は森崎くんです。では、読み聞かせてあげましょう。 良い魔女の絵本、『残尿ロベルトと水の魔女』、はじまりはじまり……」
[408]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:13:33 ID:??? ++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 【よいまじょのえほん ざんにょうロベルト と みずのまじょ】 むかしむかし、あるところに、ロベルトというひげづらのおっさんがいました。 ロベルトはサッカーがじょうずでしたが、ざんにょうのせいでいつもおしっこくさく、みんなからきらわれていました。 あるひ、ロベルトがひとりでたちションをしているときのことです。 ロベルトはざんにょうなので、ひつよういじょうにオチンチンをぷるぷるしていると、おしっこが、 とおりすがりのみずのまじょにひっかかってしまいました。
[409]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:14:54 ID:??? 「よくもこのわらわに おっさんとくゆうのあまいにおいがする きたないおしっこをひっかけおって!」 だいじなローブにおっさんのおしっこがついた、みずのまじょはおおいかり。 「そなたは わらわのみずのまほうでころす!」 そういうと、まじょはロベルトにたいして、みずのまほうをはなちました。 「うわーん まだどうていなのにしにたくないよー」 まじょのすご〜いまほうに、もちろんロベルトはおおあわて。 とくいのこうそくドリブルでまじょをふりきって、ロベルトはじぶんのおうちににげこみました。 だけどまじょはしゅうねんぶかい。このままではきっと、まじょはロベルトのおうちをつきとめ、ころしにやってきます。
[410]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:16:03 ID:??? 「そうだ! みずのまじょがはいってこないように おうちをがんじょうにふうさしよう!」 そんなとき、ロベルトはいいことをおもいつきました。 そうです。まじょがおいかけてきても、ロベルトのおうちにいれなければいいのです。 ぜんはいそげと、ロベルトはさっそくまじょがはいってこないよう、おうちのふうさをはじめました。 「まずは、おうちのドアとマドを とてもがんじょうにしよう。カギもかければあんしんだ!」 【ロベルトのおうちのドアとマドは、ないがいからのいっさいのでいりがふかのう】になりました。 「まじょは てっぽうみずのまほうで、おうちをこわすかもしれない。カベとかもじょうぶにしたら もっとあんしんだ!」 【ロベルトのおうちは、はかいふかのう】になりました。 「まじょは おうちにあるみずをあやつって ころすかもしれない。すいどうをこわしてしまえば もっともっとあんしんだ!」 【ロベルトのおうちでは、じゃぐちやいどみずなど、いっさいのすいどうせつびがしようふかのう】になりました。 あ、もちろん、【ロベルトがおうちにはいったとき、おうちにはいっさいのみずはありませんでした】。
[411]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/22(土) 23:17:36 ID:??? 「ふー これであんしんだぜい! んじゃ TSU○AYAでかりてきたAVでもみながらねーようっと」 がんばって、がんばって。すべてのこうじをおえたロベルト。これでまじょがはいってくるよちはありませんね。 ほっとしたロベルトは、まじょからにげているときにかりてきた、えっちなビデオをみながらひとしごと。 しかし、です。 「くっくっく そのていどでわらわからにげたとおもっていたのか?」 まよなかのことでした。ひとしごとをおえ、いつのまにかねむっていたロベルトがめをさますと、 みずのまじょはふしぎなことに、ロベルトのおうちにしんにゅうしているではありませんか。 「ど どうしてまじょがオレのおうちのなかにいるのー!?」 「わらわのまほうがあれば このくらいよゆうだ! というわけでしね!!」 そして、みずのまじょは、まほうをつかってみずをよびだして、そのままロベルトにぶちまけました。 「うわーん! まだしにたくないよー がぼがぼがぼ・・・」 ――こうして、【ロベルトは、じぶんのおうちで、おぼれしんでしまいました】。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24