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屁理屈推理合戦withキャプ森
[461]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:38:02 ID:??? 森崎「確かに。物理トリックや薬物トリックを使おうとすると、色んな前提条件やら予備知識やらが必要になりそうだが、 叙述トリックだったら、毒の知識やら物理法則やらを知らなくても作れそうな気がするな……。 騙す為のアイデアが見つかったら、後はそれを言わないだけでトリック成立だからな」 ベアト「と、言ったところで。ここで誤解の無いよう、今のうちに補足しておくが。 ――妾達は決して、通常のトリックを地味だとか叙述トリックに劣るとかは言っておらぬし、 叙述トリックを誰でも作れる稚拙なものであるとも言っておらぬぞ! ここでは単純に、そもそも悪魔の証明による説明不要のXがまかり通る魔女のゲーム盤と、 緻密な説明を要する通常のトリックとの相性は悪く。 そして、推理小説以上に読み手側の情報が制限される魔女のゲーム盤と、 情報を敢えて伝えない事で成り立つ叙述トリックとの相性が良いであろう、としか言っておらぬ! 饗宴の場によって取るべき振る舞いが変わると同じく。 一つの「謎」についても、披露する場によって、好まれるか否かが大きく異なるという事だ!」 ワルギリア「勿論その通りです。それに、魔女のゲームにおいても、通常のミステリー小説めいたトリックが役立つ時もあります。 例えば本丸となる謎を前に、クイズじみた謎解きがあっても小洒落ていますし、本丸の謎の格も高まる。 それと、大規模なゲーム盤の合間を縫った余興としても、物理トリックや時刻表トリックは好まれるでしょう」 森崎「長くなっちまったが。「謎」の主題は、事実を敢えて説明せずに隠蔽する叙述トリックがお勧め……って事だな。 ああ、それは分かった。分かったが……でも、叙述トリックまみれってバレたら、このゲーム、一気につまらなくならないか? だって、叙述トリックは大きく舞台をひっくり返せるって言ってたけどよ。 それって逆に、大きなものしかひっくり返さないとも言えそうっつーか。……ぶっちゃけ、ネタ切れるの早いんじゃねえか?」 ワルギリア「……そこについては、図星かもしれません。しかし同時に、ともすれば被りネタでマンネリ化しつつある 魔女のゲーム盤において、ただ魅力的な「謎」を置いただけでは不十分。 そのゲーム盤を支配する魔女がニンゲンと対峙する際に振るう、「戦術」もまた重要となる事が、 なんとなく分かるのではないですか?」 ベアト「というワケで、次からは「戦術」について考察していくぞぉ」
[462]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/04/28(金) 00:46:28 ID:??? 屁理屈推理合戦の謎の核心は物理トリックじゃなくて叙述トリックにした方が面白いと思います。 ……と、言ったところで一旦ここまでです。 >>456 私的にはうみねこは神ゲーなので、「愛」にまつわるテーマも重要だと思っています。 原作者の発言もそう言いたくなる気持ちは分かるんですが、それでも擁護できない部分はあるかもですね。 ただ、もしも原作者嫌い(やネットの批判)だけが理由でうみねこを食わず嫌いしてる人は、是非一度プレーしてみてほしいです。 原作者が何を言おうとも、その作品に込められたテーマは決して色褪せないと思います。
[463]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/25(金) 00:49:07 ID:??? ワルギリア「……と、思いましたがやっぱりやめました」 ベアト「……って、なにィ!?」 森崎「なんだよ。引っ張るだけ引っ張っておいて、ネタ切れかァ? 千年を生きた魔女サマとやらも、案外大したことないんだな」 ワルギリア「やめろォ?! ……なんて情けない叫び声はあげませんよ。 勿論、お叱りの言葉は謙虚にお聞きしたいとは思っていますが。 ……ともかく、やはり魔女のトリック講座は一旦打ち切って、また次回以降にしたいと思います」 ベアト「えー。でも気になるんだけどよォー。せめて何で打ち切るか位は説明してくれよなァー?」 ワルギリア「理由と言いましても、本当につまらないものですよ? >>1が別スレのイタリア編を書きあぐねている間に、イタリア繋がりでゲーム盤を一つ、 思い浮かんだとかそんなような……げふんげふん。……とにかく、そんなような理由です」 森崎「ったく、思った以上にいい加減な理由だったぜ。……で、それだけ色々投げうってやるからには、 さぞかし面白いゲーム盤なんだろうな?」 ベアト「くっくっく。ゲーム盤と言ったら妾も放ってはおけぬなァ!」 ワルギリア「そうですね。参加者さんがどれだけ居るかも把握する必要がありますし。 タイトルだけは先に提示しておきましょうか。 ――タイトルは、『Catenaccio of the golden witch〜黄金の魔女の閂〜』。 カティナチオと評されるイタリアサッカーの如く、堅牢な密室を用意しましたよ。 ……と、>>1は言っているようです」 森崎「そうかい。……ま、俺としては堅牢()にならない事を祈ってるぜ」 ベアト「くっひひひひひ! その言葉はマシな推理を構築してからのたまう事たな! てなわけで、シーユーアゲイン。ハバナイスデイ、ってな!」 〜TIPSB 了〜
[464]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/25(金) 00:57:02 ID:wkpgoQ/+ 突然ですが、別スレのネタを考えてる内に紆余曲折あって、ゲーム盤のネタを思いつきました(汗) そのため、もし現時点〜明日の夜までに参加希望者が1名でも居た場合、 久しぶりに屁理屈推理合戦をやりたいと思っています。 (実際にゲームをするのは、土日になる予定です。リアル事情等で遅れる場合は、早めに連絡します) なので、もしも参加希望者が居りましたらこのスレに書き込みをしてください。(agesageは問いません) 本筋の方を更新しないままですみませんが、参加して頂ければ大変嬉しいです。 ゲーム盤のタイトルは『Catenaccio of the golden witch〜黄金の魔女の閂〜』。 本スレイタリア編を下敷きに(?)、魔女によるカティナチオな密室をお送りする予定です。
[465]森崎名無しさん:2017/08/25(金) 08:05:26 ID:??? 参加させていただきます
[466]森崎名無しさん:2017/08/25(金) 19:58:50 ID:??? 私も参加させて頂きます
[467]森崎名無しさん:2017/08/25(金) 21:53:08 ID:??? 拙者も参加させていただこう
[468]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:17:20 ID:nPx5i6AA >>465さん、>>466さん、>>467さん、参加表明ありがとうございます。 沢山の参加希望があり大変嬉しいです。 今回のゲーム盤は複雑かつ描写が多いので、明日の開始に先立って文章の投下だけ、 先に初めてしまおうと思います。
[469]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:18:33 ID:nPx5i6AA 屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』 Episode 4 Catenaccio of the golden witch 〜黄金の魔女の閂〜 おはようございます。 黄金の魔女は久々のゲームを楽しみにしておられます。 一人でも多くの客人を丁重にもてなしたいと仰っております。 もてなしの内容は勿論、極上の意地悪と極上の屁理屈。 魔女は何時でも、ニンゲンを陥れる為には知恵を惜しみません。 難易度は姑息にして陰湿。 皆様、魔女の善意には何卒ご注意下さいますよう、僭越ながら私からも忠言申し上げます。
[470]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:20:32 ID:nPx5i6AA 〜イタリア・市場〜 「……………」 女が独り、佇んでいた。 「……どうして、ストラット」 彼女の手には、つい先ほど雑貨屋で購入したアイスピック状の杭が握られていた。 捩れた海蛇を象った装飾をしたそれは、さしずめ中世の呪術に用いられた魔道具にも見えるが、 柄には「MADE IN USA」の文字が小さく彫られている。 彼女は、呪いをするために態々これを買った訳ではないのだ。 しかし、オン・ザ・ロックでブランデーを呑むために購入した訳でも無かった。 それを示すかのように、美しいロングの金髪に隠れたその表情は――暗く歪んでいる。 「どうして、他の女なんかと一緒に会話なんてしてたの……? どうして、他の女なんかが吐きだした空気を吸っているの……? どうして、他の女なんかが存在した場所に存在しているの……? もう許せない……」 彼女の心は強い深い嫉妬に苛まれていた。きっかけはふとした事であったとしても、 その闇はもう、どうしようも無いまでに彼女を蝕んでいたのだ。 「……くすくすくす」 ――そして、『魔女』と言えば、人間の心が生んだ闇につけ入る事が世の常だった。 普段来る事の無い雑貨屋に入り、普段使う筈の無い道具を買い、 そして往来にて悩んだように佇む彼女を、黒き魔女は決して見逃さない。 「やるって決めといて、それで立ちすくんで、ウジウジしちゃうなんて。 ……ばっかみたい。ヘソでも噛んで、死んじゃえばぁ……?」
[471]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/08/26(土) 01:22:37 ID:nPx5i6AA 夜の帳のような紫のドレスを身に纏い、腰には子供っぽく可愛らしいリボン。 レースに大きな薔薇の花飾りのついた帽子を被る、まるで御伽噺に出て来るお姫様のような姿をした 愛らしい魔女は、醜く唇を歪めながら、今宵の贄を見定めていた。 「――まぁ。お試しは、あの子で良いかしらね」 果たして、――黒き魔女は黄金の蝶を一羽、天へと放った。 それは濃密な魔力の籠った鱗粉を振りまきながら、項垂れる少女が手に持つ道具を照らすと。 フワァァッ、パァァァァァッ。ギュイーーーン……。 「この力は……!?」 嫉妬に駆られた少女は、魔女の薫陶を受け、新たなる魔女へと変貌する。 ……反魔法の毒素に満ち満ちた、雑踏を通り過ぎるニンゲン共には、 この大いなる変身の意味など決して解りはしない。 「フ……ウフフ……! これなら、殺せる。殺して、愛せる。私は今日、真実の愛を知ったのよ……!! 待っててねストラット。今から貴方を愛しに行くから……。 ウフフフフッ、ウフフフフフフフフフフフブブブフヒィィィィイイヤァァァァヤアァァッ!!」 ――だが、周囲の理解など得られずとも、今の彼女には関係が無かった。 そもそも、いずれ老いさばらえ朽ち果てる肉の檻から解放された彼女にとって。 原始的かつ野蛮な肉欲を捨て去り、真実の愛を知るに至った彼女にとって。 もはや、下等なニンゲンが勝手に創り出した倫理や世界等はどうでも良い。今の彼女にあるのは、果てぬ愛と憎悪のみ。 「くすくすくす……さ。後はお手並み拝見ってトコかしらぁ。 新しい魔女と、先代様の古くさぁい『家具』と。……二つが合わされば、そこそこの退屈凌ぎにはなるでしょうし。 ったく、あのクソババアめ。こんなに楽しい世界、あんたなんかに独り占めなんて、させないんだから……ッ」 その様子を見届けて、黒き魔女は黄金の蝶に姿を変えて消え果てる。 後に遺されたのは愛憎の魔女と、その魔力に呼応して緑色に輝く、悪魔の杭のみだった……。
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0ch BBS 2007-01-24