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屁理屈推理合戦withキャプ森
[646]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:20:46 ID:??? ミアータ「でも、……知っているかしら? イタリアサッカーは、決して守り一辺倒のサッカーじゃない。 むしろ、堅守からの強力なカウンターこそがその持ち味なのよ。 ……そう、守りが堅いからこそ、ストラットのような強力なストライカーが輝ける。 なのにッ!! それをお前は奪ったんだッ!!!!! この醜悪な人殺しめッ!!!!」 ミアータは今も尚斃れず、森崎に一方的な憎悪を向けて咆哮する。 ……真実の赤が深々と刺さっているにも関わらず、この魔女は死なない。 執念染みた愛憎の恐ろしさに森崎は辟易しつつも、……続ける。 森崎「黙ってな。……そうだよ。お前は謎を強固に隠蔽する一方、嫌に攻撃的だった。 俺が謎を明かそうとすれば明かそうとする程、お前は積極的に赤を振りまいて俺を屈服させようとした。 ……いや、むしろ逆だ。お前は大量の赤で俺を困惑させる為に、わざと謎の範囲を広げた! ヒントを与えて謎を解き易くするリスクを抱えてでもなお、お前は”三つも”設問を出したんだ。 核心の謎に至るまでの前座で、少しでも多くのノイズを振りまいておくために、わざと!!」 バッ! ゴオオオオッ……! 森崎の周囲を雁字搦めに縛る、大量の赤き真実。 魔女にとっては伝家の宝刀とも言えるそれを、彼女は惜しげもなく使った。使わせた。 ……すべては、単純な真相から森崎の視線を逸らす為だけに。 森崎「『閂の扉』の謎も、足跡の謎も、謎それ自体は大して重要じゃなかった。 重要なのは、この謎を通す事で、少しでも多くのミスリード用の赤を出す事だったんだ。 この二つの謎は、『離れの祠』が古く小さな建物であり、そして狭い建物であると、 潜在的なイメージを与える事さえできれば十分。ついでに、 【離れの祠の広さは、中庭の真ん中から、4〜5メートル四方位】みたいな、 核心に触れ、かつ錯誤を与える為の赤をひっそりと出せれば上出来……そんな所だろ?」 森崎がミアータに突きつけた赤は、ますますその鋭さを増しながら、彼女の喉元を食い破ろうと迫る。
[647]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:23:02 ID:??? 森崎「……思えば、この二つの謎だけじゃない。このゲーム盤。……幻想描写以前の全ての描写が、 『離れの祠』に対するミスリードを強めていた。山奥の山荘。中世の伝統的な建築様式。 クローズドサークルでの殺人。……正統派なミステリーめいた意匠を凝らして、 とんでもないバカミステリーな回答を隠す為に、わざわざ長文をこさえたんだな。涙ぐましい努力だぜ」 ミアータ「ふ、うふふふふひひひひひひひびびびひぶぃッ! お前こそ、勿体ぶっちゃって!! さ、……さっさと言いなさいよ。さっさと私をストラットと同じ場所に連れてきなさいよォォオオォォッ!!」 森崎「そうしたいのは山々だが、ここまで手こずらせてくれたお返しだ。 お前のハラワタを、存分にほじくり返していたぶってから連れてってやるよ。 ――トドメはこの平面図だッ!」 ――【当スレ>>496にある平面図が正しい事を保証する。平面図の離れとは、離れの祠のことである】 そして、森崎はいよいよ核心のとなる最後の赤を取り出した。 それは最後にして最初の赤。……離れの祠に関する謎の序盤で取り出された、全ての前提となる赤き真実だった。 森崎「魔女のゲーム盤……『屁理屈推理合戦』は、基本的に、魔女が情報を恣意的に隠し、 人間がその隠された情報を、赤き真実を頼りに推理し指摘するゲームだ。 にも拘わらず、お前は厚意という建前で、人間に対し情報の多くを与えるという、 通常考えればとんでも無い失策を犯していた。……それがあの平面図だ」 森崎の言う通り、幻想を信じさせたい魔女側は、多くの真実を語らない事が定石である。 多くの真実を語れば語る程、真相の幅は限定されていき、やがては人間に敗北してしまう。 ましてや、人間が要求してもいないのに、その情報の多くを――それも、半ば答えにも近いものを ――提供する事は、ゲーム序盤にてクイーンを奪われるにも等しい大損。 しかし彼女は、通常ならば考えられぬ暴挙を、最強の守備魔法にまで昇華してみせた。
[648]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:26:21 ID:??? 森崎「平面図の情報は多すぎだ。しかし、それ以前にもお前は多くの情報を渡していた。 事件前の描写、幻想描写、前座の謎。……これら”真相を含まないより多くの情報”で、 ”真相を含む多くの情報”に閂を掛けた。それにより、俺は、まんまと騙され続けたって寸法さ。 ……目の前に、答えそのものがぶら下がっているのにも気づかずにさ。 平面図が真実として正しいのなら、真相は平面図が示していない情報にある! そう、それは――」 森崎は、支配人から貰っていた『もう一枚』の紙片を魔女に見せる。 それは、このホテル・プルガトリオの立面図。即ちホテルを『横 か ら 見 た』時の図面であり。 ……これこそが、赤い閂の最奥に隠された、ミアータのハラワタそのものだった。 〜ホテル・プルガトリオ 立面図(横から見た図)〜 800m □□□□ □ □ □ □ 〜〜〜〜 〜〜〜〜 □ □ 10m .□□□ □ □ □□□ □ □ □ □ □ □ □□□ ..□ □ ...□□□ □ ■ ■離れ□ □ □ ―――――――――――――――――――――――― 地 面 □=壁 ■=扉・ドア ※壁と壁・扉との間には隙間は無いものとする。 ※【離れ=離れの祠】
[649]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 22:29:12 ID:8niLMtes ……答え合わせはもう終わりだ。後にあるのは、魔女の処刑のみ。 愛憎と憎悪に駆られ、決して犯してはならぬ罪をおかした魔女の周囲には、 彼女を苛む無数の赤き刃が、青き弾丸が並び、どこにも逃げ場は無い。 森崎は最後に小さく詠唱し、青き杭を打ち出して。 森崎「――『ミアータは離れの祠の天井付近に潜んでいた。離れの祠の天井はとても高く、 ストラットの眼にはミアータが確認できなかった』。 なお、『離れの祠には雪かき用の梯子があり、ミアータはその梯子を利用してストラットの 視界に入らない場所まで登っていた。梯子は赤で存在を禁止していた家具Xの定義、 ”通常のホテルの客室にある、ベッド、クローゼット、机椅子類”に含まれず、 また、幻想描写中>>489にてその存在を示唆されている為存在可能』ッ!」 カ ッ ! ズドオオオオオオオオオオオオオンッ……!! ミアータ「す、スト……ラッ……ト。……あい、……して……た」 ――魔女の姿は散り散りに破れて暗闇の中へと消えていく。 『離れの祠』――高さ829メートルという、古代ローマ以前のハイテクノロジーにより建築された、 歴史的な超高層ビルの中に遺されたのは、ただ、森崎一人のみとなった。
[650]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:19:00 ID:??? キ ャ ス ト 森 崎 有 三 ベアトリーチェ ワ ル ギ リ ア ニ ネ ー 大 空 翼 石 崎 了 滝一 ソ リ マ チ 卿 日 向 小 次 郎 若島津健 吉良耕三
[651]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:20:22 ID:??? ヤ グ = ル マ 松山光 ふらの中の皆さん ロベルト(全裸) ミアータ・ベアトリーチェ チェザーレ・ストラット レヴィアタン エヴァ・ベアトリーチェ 早田誠 次藤洋 佐野満 沢田タケシ 井沢守 来生哲兵 立花和夫 立花政夫
[652]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:21:24 ID:??? 山森正吾 新田瞬 三杉淳 若林源三 カスティリオーニ(支配人) 見上辰夫 ダヴィデ・ランピオン サルバトーレ・ジェンティーレ ジノ・ヘルナンデス 屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』 〜When he flies〜 Episode 1 Apperance of the golden witch Episode 2 Resurrection of the golden witch Episode 3 Revenge of the golden witch Episode 4 Catenaccio of the golden witch
[653]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/03(日) 23:26:19 ID:??? ■〜新スレの追加〜 黄金の魔女は、この度の滞在の記念に新スレを用意しました。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1504448118/ 詳細は、森崎板のスレッド一覧からご確認ください。
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0ch BBS 2007-01-24