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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[234]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 00:35:20 ID:??? ――と、言ったところで一旦ここまでです。 次回はごく簡単な推理ゲーム風な事をしてみたいと思ってます(難易度低、1回で完結、ボーナスはささやか)。 >>230 AVGNは個人的に大好きなのでオススメです。 ただ、今のゲーム業界にしても、お手軽な課金ゲームが沢山出回りそして売れてしまっているようですし、 世の中は昔も今も変わらないのかなぁ…とも思いますね。
[235]森崎名無しさん:2017/06/11(日) 01:25:45 ID:??? 忙しくってレベル上げとかやってられないのもあるし(ガチャガチャガチャガチャ
[236]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 22:23:26 ID:??? 今日は更新をお休みします。 今週の平日はどこかで一回更新することが目標です… >>235 確かに現代のお手軽ゲームは、過去の粗製乱造の時代とはまた違いますね…。 課金にしても、時間をお金で買って快適にプレーするという見方もできますし。 ソシャゲ好きな方を否定するものではありませんが、私的には据置で一人でガッツリ遊ぶ系のゲームが、 もっともっと盛り上がって欲しいと思っています。
[237]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:31:51 ID:??? 「う、うわあああああああああああっ!?」 他の皆もこの異様な事態を呑み込めず、周囲からは悲鳴が上がる。 「館の主が、殺されてる……?!」 「ま、マジで殺人事件かよ!」 「プラズマだ! プラズマのせいに決まってる!」 「警察だ! 早く警察を呼べ!」 「……………」 その中で一番冷静だったのは誰かというと……何を隠そう、このあたいである。 確かに最初は、久しぶりに嗅いだ血の匂いにビビってた。 でも、こうしていざホトケさんを見てみると、あたいの脳裏には驚きよりも先に疑問が浮かんだ。 「……ごめん、ちょっと失礼!」 猫のごとくスルリと人だかりを抜けると、そのまま倒れ伏す矢車の身体に触れる。 そして、触れるとすぐに、その疑問は確信へと変わり――そして、自然と安堵の溜息が漏れた。 「ちょっとお燐。何をしているの! まさか本当に死体を持ち去るつもりじゃ……?」 さとり様は頭がいいけれど、やっぱり外界の刺激にイマイチ慣れていない。 だからこそ、あたいが真っ先に気付けた事は僥倖だった。 「――さとり様。矢車はまだ死んでやいませんぜ。死者特有の霊気の歪み、淀み。 それらしきものが全く見受けられない。むしろ、充分に助かる見込みがある。 ほら、棒立ちしてるメイドのお姉さん!」 「……かしこまりました。直ちに治療いたします」
[238]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:33:23 ID:??? ――矢車は死んではいない。ボロボロになるまで凌辱されてはいたが、 しかし、死んではいなかった。 ***** 「感動的な再開にはならないと信じていたけれど。まさかこんな事になるなんて……本当、困った人だわ」 一命をとりとめた事について安心したのか、さとり様は溜息混じりでそう独り言ちた。 とはいえ、ボロボロになった矢車は意識を取り戻さないまま、食堂から最寄りの客室のベッドで横たわっている状況だ。 「……チッ。殺人では無いにせよ、ますます不愉快な館だぜ。オイ、警察はまだ来ねえのか?」 「それが、このクラブハウスまでの道が土砂崩れで封鎖されちゃったみたいで。 さっき電話があったんだけど、明日の朝までは来れないって……」 「おいおい、土砂崩れは聞いてないぞ! という事は俺達、この館に閉じ込められたって事か?」 山合いに建てられた地獄館には、町に繋がる道路が一本しかない。 そして本日の天気は悪く、雨風がしこたま打ち付けている。簡単に言うとこの館は現在、クローズドサークル ――警察による科学的な捜査が及ばない、閉鎖された空間であるということだ。 あたい達は矢車が横になっているのと同じ客室に集合しているが、一同の様子はというと――。
[239]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:36:16 ID:??? 「……誰がやった?」 忌々しげにそう呟いたのは荒っぽいリチャードくんだった。 「それを調べるのは俺達じゃない。警察の仕事だ」 そしてそれを制するのは冷静なロブソンくん。 「でも、気になるよね。このままだと、第二、第三の凌辱が起きてしまうかも……」 けれどもテイラーくんは現状を煽り立てるような事を言うし。 「凌辱……! そっ、そうか! これはきっと19世紀のロンドンで猛威を振るった連続凌辱鬼、 ユーカ・ザ・リョウジョカーの仕業だ! ヤツの幽霊がよみがえったんだ!! 早く逃げないと、俺達もボランチに必要な能力を奪われてしまうぞーーー!?」 ロリマーくんはそれにホイホイつられてアッサリ取り乱す。 「そんな凌辱鬼、聞いた事もないよ……」 トーマスくんの気弱なツッコミでは、残念ながら彼の心には届かない。 うん。……心配しか生まれない光景だ。だけど、こっちにも希望はある。
[240]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:40:23 ID:??? 「さとり様。分かりましたか? 矢車をボコボコにした犯人のこと」 あたいは早速、我らが名探偵の知恵を借りる事にした。 まあ、名探偵というよりはチートスキルを利用したと言う方が近いのだけれど。 ――が、しかしである。 「……………」 「あ、アレっ? どうしたんですか? 犯人は誰か、さとり様はもうご存知なんですよね?」 さとり様の渋い顔がいつも以上に渋い。そしてそれはきっと、旧友の重体だけが原因ではない。 暫く時間が経ってから、決心したように顔を上げて、さとり様はあたいにだけ聞こえる声でこう言ってくれた。 「……いいえ。私の読心能力を持ってしても、今回の事件の犯人は分からない。 何故なら――【ここに居る全ての者の心を読んだところ、矢車君への害意を持つ者は存在しなかった】のですから」
[241]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:54:42 ID:??? 短いですが、一旦ここまでです。
[242]森崎名無しさん:2017/06/18(日) 17:27:10 ID:??? 一旦乙です
[243]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/19(月) 00:25:48 ID:??? 「なんてこった。つまりさとり様はこうおっしゃる訳ですか。 『矢車くんが凌辱されました。だけどこの中に犯人は居ません』って」 「……そうなりますね」 「ええーっ。じゃあ、犯人は一体誰だって言うんですか!」 「まあ待ちなさい。まだ打つ手はあります」 あたい的にはかなり絶望的な状況下だが、さとり様は余裕を失っていない。 ズタボロになった矢車を見た時は大分取り乱しているように見えたが、 やはり死んではいなかったという事実に、内心ではホッとしているのではないかと思われる。 「矢車くんは何者かに凌辱された。しかし一方で、彼に害意を為す者がいなかった。 これにはどういう意味があると考えますか?」 「さあ。こいし様がやったんですかね?」 「……………」 「じょ、冗談ですよすみません。今のは流石に失言でした」 こいし様の単語を出ると、さとり様の目が少し怖くなる。 が、それは一瞬だけですぐに戻り。代わりに微笑を浮かべてくれた。 「いいえ。確かにその可能性は否定できませんね。 『この場にはいない第三者が矢車くんを凌辱した』。この可能性は検討すべきでしょう。 ……それがこいしの仕業か、プラズマか怨霊か、謎の向日葵仮面であるかはさておいて、ね。 ――ただ残念なことに、【館の中には、今客室に居る以外の人間は存在しない】のですけれども」 さとり様はそう断言する。恐らくは周囲の人物の心を読んだ上で、 めんどくさい家探しやら証言やらを省いた状況を整理してくれてるのだろう。 あ、今更だけど今後、疑いの余地のない発言については【】で囲っておこうと思う。 【】で書いてある内容はとりあえず真実。そんな感じで宜しく。
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0ch BBS 2007-01-24