※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[252]森崎名無しさん:2017/06/19(月) 19:28:57 ID:??? 鈴仙奮闘記 ◆7FYDJhnnhM これだ!この人だ!間違いない!
[253]森崎名無しさん:2017/06/19(月) 19:31:56 ID:??? >>252 確かに事件を起こした(書いた)人物だわなw
[254]森崎名無しさん:2017/06/20(火) 19:49:26 ID:??? リチャード 松山とサッカーの練習をしていて殺人タックルを食らわせちゃったから そのあと松山は矢車に代わってから食堂で倒れた
[255]森崎名無しさん:2017/06/20(火) 20:12:42 ID:??? あー、松山を傷つけて矢車に戻ったなら矢車への悪意はないわな 誰でもできそうだけど
[256]森崎名無しさん:2017/06/21(水) 00:01:36 ID:??? >・ロリマー 被害妄想持ちで死亡フラグを立て、中盤あたりで順当に死にそうな人。 >・トーマス 影が薄いから犯人だと読者にメタ読みミスリードさせてから死にそうな人。 縦読みすると「ロト」……つまり犯人は伝説の勇者だったんだよ!
[257]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/25(日) 19:08:15 ID:??? こんばんは、遅くなりましたが更新再開します。 今回のクイズの正解でしたが、犯人はさとりで、理由は自分自身の心を読んでいないから、でした。 (>>248のトリップ #犯人はさとり、>>249のトリップ #自分の心を読んでない) コメント頂いた方はありがとうございました。 >>250 参加ありがとうございました。伏線を回収しつつ、さとり様のヒロイン力を出していきたいですね。 >>251 松山も出て来る予定です。 >>252-253 そこまで考えてませんでしたw 「読者が犯人」「作者が犯人」あたりは既にネタが出ているみたいですね… >>254 参加ありがとうございました。ただすみません、松山への害意は考えていませんでした。 >>255 そうですね。その辺りの描写も大事でしたね… >>256 さとり様伝説の勇者ロト説
[258]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/25(日) 19:09:25 ID:??? >さとり様 あたいは真面目に、犯人が誰かを考える。 まず、外部犯はいない。【館の中には、今客室に居る以外の人間は存在しない】。これは間違いないだろう。 次に、内部犯もいない。【さとりが能力で読み取る限り、客室には矢車への害意を持つ者はいない】。 ……で。こうなると外部にも内部にも犯人が居ないって話になるんだけど。 「……いんや。一人だけ除外されてない人物がいる」 そして、あたいは……真面目に考えた結果、一番あり得ない選択肢に辿り着かざるを得なかった。 さとり様は、そんなあたいの内心を読んでくれたように優しく頷き。 「そう。……とどのつまり、これは推理ではなく茶番だったのですよ。お燐」 「――そんな。でも、一体どうして……?!」 世の中には知らない方が良い真実も沢山あるって言うけれど。 まさか、この事件の真相がそうだったなんて。 「でも、おかしいですよ。さとり様! だって、あたいは知っている。心を読む能力なんて無くたって、分かってた!」 だから、思わずあたいは叫びそうになっていた。 「さとり様。貴女はあの男に同情していた。周囲の悪意に絶望し、心を閉ざしてしまった矢車くんに! いいや、同情だけじゃない。それは共感や親愛の情にも繋がっていたし。何だったら――!」 「お燐」 これ以上は言わせないと、さとり様は静かに制する。そしてその代わりに、彼女は厳かに自白した。 「私は――矢車君を殺しました。いえ。凌辱などではなく……殺したのです。 【私はここで、矢車想という人間を殺した】のです」
[259]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/25(日) 19:10:34 ID:??? ***** 〜???〜 こいし「そうだよ。矢車さんを殺したのは、お姉ちゃんなんだよ」 不意に声がして、さとりはページを捲る手を止めた。 さとり「……」 暗い室内には、手元に点けられた蝋燭くらいしか光源がなく、 恐らく自分の背後に居るであろう、その姿は見えない。 さとり「……ええ。漸く分かったわ。あんたがずうっと、どこに隠れていたのかも。 そして……私が何故、このイギリスの地で、矢車君に導かれたのかも」 こいし「どうでも良いけどさー、お燐って推理小説のセンス皆無だよねぇ。 大事な情報は書かない割に、自分が書きたいどうでも良い事には紙面を割きまくるし。 エッセイストとか私小説とかまだしも、推理小説を名乗っててこれは最悪だよ」 さとり「それにはついては私も同意見だけれど。……今は、そうした楽しい会話をしている暇はないのよ」
[260]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/25(日) 19:11:41 ID:??? さとりは、手元にある小説――いや、そう呼ぶにも本来ならば烏滸がましいレベルの紙束を一心不乱に読みふける。 愛しい妹との再会を祝うよりも、彼女はまず、贖罪を行う必要があったのだ。 さとり「私は……彼に。矢車君に会いたいと思っていた。だけど、それは間違いだった。だから私は――矢車君を殺すしかなかった」 こいし「うん。そうだったね。……でも、お姉ちゃんは自ら手を下す事が出来ず、病んでしまった。 だから、お燐に頼んだんだよね。『お姉ちゃんが矢車さんを殺す筋書きの小説を作る』ことを。 こうしたら、お姉ちゃんは自分の手を汚さずとも、矢車さんを殺す事ができるから。 ほら。話してごらんよ。お姉ちゃんはなぜ、矢車さんを殺したかったのかをさ?」 さとり「…………」 こいしの話す内容に偽りはない。そう知っていたさとりは敢えて何も答えない。 いや。さとりは小説の続きを読む事で、こいしの問いかけに応じようとした。
[261]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/25(日) 19:13:20 ID:??? ***** 「そんな、さとり様が犯人だなんて。でも一体どうして、そんな事に……?」 「あの人は……変わってしまったわ」 「ええっ、矢車がですか? こんな迷惑な催しを開いてる時点で充分変わってるというか。 ああいや、前から変わっていないっていうか」 この場の雰囲気を少しでも和らげるため、おどけるようにあたいはそう返してみせるが効果はない。 さとりは違うの、と言う代わりに首を振りながら、こう続けた。 「彼はもう、私の知る矢車君ではなくなっていった。……彼は私達の保護から離れ、人との関わりを思い出し。 ――そして、完全なる調和を愛する好青年へと変貌していたわ」 「完全なる調和……ですか。なんかまた、前とは別な意味で胡散臭いですけど。 でも、……そうか。さとり様は一人で会いに行ってたんですね。事件が起きる前、矢車に」 「ええ……そうよ。そして、事件は……その時に起きました」 さとり様は首肯する。そして、その時のやりとりを回想しつつあたいに話してくれた。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24