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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[427]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 10:50:19 ID:n3MpE6JA てゐ「成程ねぇ。……んで、これを受けてウチらはどんなフォーメーションにするか、 って話になってくるっぽいね」 コーチ「うむ。それについてはワシが考えてきておる」 鈴仙「(普段よりやる気ね、コーチ……やっぱり、相手の監督がエベルトンさんだから……かな?)」 普段には無い彼の行動の理由を、鈴仙は何となく知っていた。 老人のように見えるコーチはその実意外と若く、エベルトンやロベルトと同年代のセレソンであった事。 とりわけエベルトンとは深い因縁があり、互いに切っても切れない関係であるという事を。 コーチ「現在、我がチームではタレント選手は10人と膨れ上がった。 それを全員活躍させる為の布陣の一案は――これじゃ」 コリンチャンス 4−4−2 −H−J− H鈴仙 J佳歩 −−−−− −−I−− Iアリスさん F−−−G Fライア G反町 −−E−− Eてゐ B−−−C Bお燐 C静葉 −A−D− Aつかさ D穣子 −−@−− @さとり 控え:クラウディ(FW)、ゲーノス(FW)、ナバイロ(MF)、マギッシ(MF)、ビベス(DF) ミャージ(DF)、ニータ(DF) 備考:ライアは必殺パス、ミャージは必殺タックル、ニータは必殺ブロック持ち
[428]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 10:52:26 ID:n3MpE6JA つかさ「4−4ー2のダイヤモンド型……ですか」 コーチ「うむ。相手は恐らく、特定の選手に偏らせずにバランス良く攻撃陣を展開していく。 その際には、相手がどんな風に攻めて来ても、手広く構える陣形が必要となるじゃろう。 逆に、こちらが攻撃する際は、鈴仙、佳歩、そしてアリスさんの3人を軸に、 少数精鋭で切り込んで行くのじゃ! 何、攻撃陣と比べてあちらの守備陣は些か心許ないからの。 この時、反町は上がり目で、シャドウストライカーの場所に来てくれても構わぬが、可能な限り、 オータムスカイラブの土台にもなれるよう、後方の面倒も見てやってくれ」 鈴仙「(あの口を開けばセクハラの事しか言わないコーチが、 こんなに真面目かつ的確な意見を述べられるなんて……)」 初めてコリンチャンスに来た時からコーチの事を知っている鈴仙としては、 彼が往年の名監督として復活した姿を見れたのは感慨深かった。 鈴仙「(とはいえ。これに満足せず検討を深める必要があるわね……)」 目に浮かぶ涙を拭いながら、鈴仙はこの布陣について検討を深めるが、 色々と考えているのは決して鈴仙だけではない。
[429]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 10:53:45 ID:n3MpE6JA お燐「ふーむふむ。ねぇねぇコーチのおじさん。さとり様ってPA内ではメッチャ強いからさ。 4バックも要らないかもしれないよ? 3バックくらいにしてさ、その代わりに中盤の支配力を上げようよ。 さとり様もココ来る前のバスで、『ネオファイヤーは私が必ずとめる!』って豪語してましたし」 さとり「止められずに二番手GKと交代するような、不吉な捏造をしないでください。 ……ですが、ええ。その代わりミドルシュートは撃たせる前に止めて欲しいのですが。 ネイ君とトニーニョ君という強力な中盤に対抗するため、3−5−2にする戦法もアリとは思います」 鈴仙「(お燐とさとりさんの提案――『4−4−2ではなく、3−5−2』……確かに一理あるかも。 この場合、DFからMFになって貰うのは、ボランチも出来る静葉さんになるかな)」 てゐ「中盤を強くってのは私も賛成だね。でも、3バックだと手薄で、フリーでミドルを打たせちゃうかもしんない。 だったらさ、中盤にタレントを集めるってのはどうかな? 具体的には私がボランチからサイドハーフに、 静葉ちゃんがサイドハーフからボランチになるって策。 んで、空いた4バックの4人目は、ミドルシュート対策で、ブロックのできるニータくんを入れる」 静葉「私は反対しないわ。私もてゐ程ではないけど、パスやボールキープも出来るし。 穣子か反町君と協力できれば、『オータムスカイラブ』で中盤底の守備力は確保できると思う」 鈴仙「(てゐと静葉さんからの提案――『てゐをSMF、静葉さんをボランチ、DFにニータ君』……これも悪くないわね。 この場合、てゐは前線へのロングパスよりも、ドリブルでの切り込み役が増えるかしら? でもその方が、イチかバチかの『インビジブルデューパー』や『真実の友情』も使いやすくなりそう)」
[430]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 10:55:00 ID:n3MpE6JA 反町「キャプテン、ちょっと良いかな? 考えたんだが……俺とアリスさんとの位置を交代するってのは……」 アリスさん「……そうね。確かにトップ下としての能力であれば、私の方が優れている自信はあるけれど。 けれど反町君も攻撃的MFとして申し分ない能力を持っているし、何より、私はドリブルで切り込む事が出来る。 そのためには比較的手薄なウイングに回る事もやぶさかではないけれど……(私は守る。私の居場所を……! 世界の悪意になんか、負けられない……! 私は、チームのブレイン役という居場所を、守る………!!!)」 鈴仙「(反町君とアリスさんからの提案――『反町君をトップ下、アリスさんをウイングハーフ』。 ……この時は4−4ー2と言いつつ、実際は4−3−1−2的な陣形で戦う事になるかしら? つまりは、アリスさんの突破力の高さを最大限に発揮する事を主眼に置くわけね。 これもいい案だけど……アリスさんの上手いパスカットは、中盤でこそ活かしたい気もする。 それと、反町君の場所が静葉さん達から離れてしまって、反町君が『オータムスカイラブ』の土台に なれなくなっちゃうという欠点もあるかしら? その欠点を補って余りある程、アリスさんのドリブル突破は魅力的だけど)」 他にも戦略について色々と話し合っている者もいるが、鈴仙が聞き取れ、 かつ、具体的に取り入れられそうなのはこの位だった。
[431]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 11:00:39 ID:n3MpE6JA 鈴仙「(さて……どうしようかな。個人的には、コーチの提案そのままでキックオフも、 決して悪くはない選択肢だと思うけれど。……何か、提案してみようかな?)」 A:3−5−2の陣形を提案。静葉をSBからボランチに移動する。 B:てゐをボランチから左SMFに上げ、静葉をSBからボランチに移動する。 空いたSBにはブロックが得意なニータを配置する。 C:反町とアリスさんの位置を交換し、反町をトップ下、アリスさんをウイングハーフとして運用する。 D:コーチが考えてくれた陣形で問題ない。 E:「色々意見が出ていますけど、コーチはどう思いますか?」コーチの意見を聞く(更に判定) F:その他 A+Cなどもこちらで 他にもフォーメーション等考えて下されば幸いです。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *鈴仙達の能力値は>>2-7、さとりとお燐の能力値は>>321を参考にして下さい。 (フラグ回収等もあるため、現能力値と完全なイコールではありません) *外出するので一旦ここまで。続きは夕方〜更新します。
[432]森崎名無しさん:2017/07/08(土) 11:21:39 ID:oCZyqIHs C
[433]森崎名無しさん:2017/07/08(土) 13:04:55 ID:UM23ibYc C
[434]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 23:08:34 ID:n3MpE6JA C:反町とアリスさんの位置を交換し、反町をトップ下、アリスさんをウイングハーフとして運用する。 鈴仙「コーチ。反町君とアリスさんの位置を交換するのは如何でしょうか」 コーチ「……ふうむ」 鈴仙の意見に対し、コーチはもじゃもじゃになった髭をいじりながら考えて。 コーチ「――それは、やや危険な布陣じゃ。 攻撃失敗時は、恐らく上がりがちとなるであろう、アリスさんの居る右サイドを付け込まれるじゃろう。 また、反町がトップ下じゃと、ネイとトニーニョによる中央突破には少し弱いかもしれぬ。 ……が。逆に言えば、攻撃時は中央のネイとトニーニョを避けながら、強力なドリブラーによる圧力を 常にかけ続ける事ができる。手薄なサイド攻撃を仕掛けても良いし、ネイ達が中央に寄って来たら、 反町が中央を貫くパスで前線にボールを供給するか、あるいは自分で撃っても良い。 失敗時のリスク以上に、メリットの多い布陣であると言えるの。……分かった、そうするが良いゾイ」 鈴仙「はい、ありがとうございます(配置を交換したい、の一言だけで、その背後にある意図や戦術を 完璧に見抜いた上で、そのリスクとリターンの比重を正確に計算している……。 ――この人、その気になったら何時でも、ブラジル代表監督にでもなれるんじゃ……!?)」 鈴仙達の提案は、特段の異議も無く承諾され、フォーメーション図は以下のように書き換わった。
[435]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 23:09:58 ID:n3MpE6JA コリンチャンス 4−4−2 −H−J− H鈴仙 J佳歩 −−−−− −−I−G I反町 Gアリスさん F−−−− Fライア −−E−− Eてゐ B−−−C Bお燐 C静葉 −A−D− Aつかさ D穣子 −−@−− @さとり 控え:クラウディ(FW)、ゲーノス(FW)、ナバイロ(MF)、マギッシ(MF)、ビベス(DF) ミャージ(DF)、ニータ(DF) 備考:ライアは必殺パス、ミャージは必殺タックル、ニータは必殺ブロック持ち
[436]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 23:11:12 ID:n3MpE6JA ミーティングはこれで一旦打ち切られ、選手達は各々試合開始に向けて最後の休息を取る中。 コーチ「……鈴仙や」 鈴仙「……はい、何でしょう」 コーチ「勝って来い、など厚かましい事を言う権利は私にはない。しかし、出来る事ならば――」 今しがた卓越した監督能力の片鱗を見せた老人は、弱弱しく、しかし真剣味を帯びた表情で、 鈴仙に一つだけお願いをした。 コーチ「――胸を張って、戦ってほしい。例え勝つにしても、負けるにしても。 そして私の代わりに示して欲しい。我が若き日の想いは今も尚、失せてはいなかった……と」 それは、これまで我儘とセクハラと無茶ぶりだらけだったコーチにしては、些か簡単すぎる要求。 しかし、鈴仙の純粋な瞳に惹かれて炎を取り戻した彼は、こうする事で旧友に伝えたかったのだ。 コーチ「(エベルトン……やはり私は、今でも諦めきれないよ。サッカーで、世界を平和にする事をさ)」 ――自分は。自分の過去の志は。過去のしがらみを越えてもなお、今もまだ生き続けているという事を。 そして……。
[437]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 23:12:28 ID:n3MpE6JA 〜マラカナンスタジアム・フィールド〜 ワァァァァァァァァアアアアアアアアアアアッツ!! 実況「さあ〜! 間もなく始まります、若手サッカー選手の登竜門・リオカップの準決勝戦! 本日のカードはSEパルメイラス対SCコリンチャンス! ベスト4のうちサンパウロのクラブが3チームを占める中、いよいよこの両雄がぶつかります! 勝つのは由緒正しき名門チーム・パルメイラスか! それとも過去の没落を乗り越え、不死鳥の如き復活を遂げつつあるコリンチャンスか! この勝負、決して見逃す事はできません!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」「キャーッ、ネイくーん!」「抱いてー!」 「レイセーン! アレアレオー!」「トニーニョー! テメーちゃんと勝てよ!」「サルサ ノサル サノサ ルサノ(悪戦苦闘)」 ネイ「ちぇっ、全くうるさい女性ファンだよ。それより早く、レイセンの鈴のような可愛い声が聞きたいぜ」 トニーニョ「(女性ファンに一瞥もくれぬネイか……天変地異だ)」 サトルステギ「あれー? 俺への声援はー?!」 キーガン「全く無い訳ではないだろうが……サトルステギはモテるタイプじゃないからなァ」 サルサノ「(足がガクガクする……失点が怖い……どうしてモリサキは、あんなに堂々としていられたんだ?)」 エベルトン「オラァ豚ども! 腐れホームレスの腐れチームなんかに負けたら容赦しねぇぞォ! (……大ドトールさんよ。俺達が勝つから、テメエは大人しく隠居してな)」
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0ch BBS 2007-01-24