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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[330]328:2017/07/30(日) 22:48:52 ID:??? よかった…真実の友情に枠外判定が無くてw
[331]森崎名無しさん:2017/07/31(月) 00:00:05 ID:??? サルサノってまじで何物なんだ……
[332]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 00:54:32 ID:??? ★鈴仙→「真実の友情」 69 ( スペードK )( 4 + 4 )=77★ ★アレクセイ→ブロック 55 ( スペードA )( 4 + 6 )+(人数補正+2)=67 キーガン→ブロック 57 ( クラブ10 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)=64★ ★ブランコ→ブロック 54 ( ハートK )( 1 + 2 )+(人数補正+2)=59 ミラ→ブロック 54 ( JOKER )(JOKERよりダイヤ15)+(人数補正+2)=71★ ★サルサノ→がんばりセービング 63 ( スペードA )( 4 + 3 )=70★ ≧2→鈴仙達の「真実の友情」がパルメイラスゴールに突き刺さる! ――キィイインッ! アレクセイ「うぐ……!」 キーガン「(――彼女達のシュートは、凄い。俺達には無い何かを、間違いなく持っている……!)」 ミラ「(全力のブロックだった。なのに俺は、その勝負に入れる事すら許されねえのか……!?)」 ブランコ「ブランブラーンッ! はははっ、愉快なりレイセンとその仲間達!!」 サルサノ「あきらめん。俺は諦めないぞおおおっ!」 ……パルメイラスの守備陣は、それぞれが持ち得る力を全て振り絞った。 しかし、それでも彼らは鈴仙達に追いつけない。 彼らの結束は確かに尊く強固だったが、それでも、彼女達の友情に勝てなかった。――そして。 ズバァァッ! ピピイイイイイイイイイイイイイイイッ! ボールは無慈悲にもパルメイラスのゴールネットを揺らす。 後半戦ロスタイム1分。混迷に混迷を重ねた試合は、 最後にコリンチャンスへと傾き、その終焉を迎えようとしていた。 コリンチャンス 3 − 2 パルメイラス
[333]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 00:55:45 ID:??? 実況「決まった〜〜〜! ゴ〜〜ル! 鈴仙選手、てゐ選手、佳歩選手。 三位一体のトリオシュート・『真実の友情』が、パルメイラスのゴールに突き刺さった〜〜! これで試合は終了直前に3−2! コリンチャンスの勝利を決定づけるゴールとなりました! しかしそれにしても、何というシュートでしょう! トニーニョ選手とネイ選手の『ブースターシュート』もまた 鮮烈で強烈なシュートでしたが、今しがた放たれたコレは、練度も威力も速度も技術も、 『ブースターシュート』を遥かに上回っている! とても一朝一夕で放てるシュートでは無い、この切り札を、 鈴仙選手達は今の今まで隠し持っていたというのか〜〜〜〜!?」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 「何だ今のシュート?!」「すげええ!」「間違いなく今大会ナンバーワンシュートだ!」 「レーイーセン!」「テーイ!」「カーホ!」「レーイーセン!」「レーイーセン!」「ですよねー」 カルロス(観客席)「(……威力もそうだが、このシュートを実現までに持って行った努力こそが信じられない。 かくも強固に、人と人との絆を結び付けられるレイセンならば、アーサーお姉ちゃんの心すらも……)」 アヤソフィア(記者席)「(これこそが、鈴仙さんが持つ力。……チームに入ってでも、間近で見たかった絆の力。 だけど、今の私にはもう、関係が無いわね)」 翼(観客席)「どうしたの、魂魄さん。顔色が悪いけど?」 妖夢(観客席)「な、何でもない……!(――どうして。どうしてあんなに不完全な三人が、 あんなに完璧なシュートを放てるの。選手としては、私の方が絶対に完璧な筈なのに!)」
[334]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 00:58:49 ID:??? 鈴仙「はぁ、はぁ……! 決まった……!」 てゐ「鈴仙、疲れすぎ……! 何やってんの……!」 佳歩「お二人とも、流石です……!」 反町「(あんな連携プレイ。俺もいつかは穣子さんや静葉さんとやってみたいな……)」 アリスさん「(友情って何だろう。取り繕った笑顔しかできない私は笑われるだけの道化。 嫉妬の感情すら抱く事が烏滸がましいのよ、ウフフ……)」 穣子「三人ともお疲れ様〜。後は私達に任せてね!」 静葉「……相手も、ここから僅か数分で攻め切れるまでの戦力を有していないわ。 慌てず、ゆっくり守れば大丈夫よ」 お燐「いや〜ナイスゴール! お姉さん方ならやってくれるって、信じてたよ」 さとり「びっくりする程の白々しさですが、お燐の言う通り。この一点は貴重です」 チームメイトからの祝福を受けながら、鈴仙達はなんとかもぎ取った1点を前に安堵する。 パルメイラスはこれまで彼女達を苦しみ続けたが、それ故に、この1点が大きい。 勿論ロスタイムはまだ数分残っているため、油断は禁物であるが――それでも、 鈴仙は静かに、自分達の「真実の友情」が未だ確かにここにある喜びを、噛みしめたかった。 *鈴仙とてゐのガッツが300を切りました。以降回復するまでガッツ300未満ペナ(−1)が発生します。 *佳歩のガッツが200を切りました。以降回復するまでガッツ200未満ペナ(−2)が発生します。
[335]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/31(月) 01:09:44 ID:??? ……と、言ったところで今日はここまでにします。 文章が思ったより膨れて、試合終了まで書けませんでした(汗) 試合終了後からの予定としては、試合後のちょっとした交流イベントを描写後、 仲間の章の選択に移っていく予定です。 >>329-331 サルサノ君のポスト枠外率はマジでヤバいですね……。 妖夢はポストの魔力にやられてしまいましたが、鈴仙は仲間の力で助かった感じでしょうか。 ここまで凄い引きをさせられた以上、何か今後の再登場+スキル習得位はさせてあげたいですね……。 ブラジル代表第3ゴールキーパーになるとか。
[336]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:06:17 ID:??? トニーニョ「……」 ネイ「はぁ……レイセン。美しかったよ。後願わくば、キミが俺達のチームに居てくれればもっと良かったんだけど……」 サトルステギ「ちくしょーーっ! 流石に悔しすぎるぜ!」 キーガン「(サルサノはよくやってくれた。今回の失点は、俺の失策だ……)」 そして一方で、パルメイラスは絶望に覆われていた。 あと僅かで掴めた勝利の糸が、ほんの鼻先で自分達の前から消え去った事を、 まだ未熟な彼らは全く気にしないで居る事は困難だった。 トニーニョ「『ブースターシュート』は――俺達の、真実の友情はまだ弱い。 もっと強い友情と絆で結ばれた奴が、まだまだ居たという事だ」 ネイ「そーだね。あーあ。あんなチビっ子姑じゃなくて、俺がレイセンのシュートの起点になりたいのに……。 ――って、悪かったトニーニョ。今のは失言だ。だからそんな辛そうな顔をしないでくれ」 とりわけ、冷静にチームメイトを律するべきトニーニョと、ムードメーカー気質のネイが、 今回に限っては動揺を隠せないでいる事はチームにとって痛手だった。 自慢の『ブースターシュート』の使い手は他にも居たどころか、更に上回る使い手が居た事実は、 チームメイトの中でも優れたメンタリティを持つ二人であっても素直に受け止めきれなかった。 キーガン「(キックオフシュートでも出来れば、まだ同点の芽はあるだろうが……それも無理だ。 サトルステギはダイレクトでしかシュートは撃てないし、オルヘスの攻撃力ではDFに防がれる。 トニーニョの『フライングドライブ』ならば、運が良ければGKに届く可能性はあるが――あくまで、届くのが精一杯だ。 それにそもそも、満身創痍のアイツは今、『ドライブシュート』すら撃てやしない。……もう、打つ手はないのか)」
[337]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:08:45 ID:??? 後半戦ロスタイム。試合は残り数分。現実的な勝機は見えない。冷静なキーガンが下した結論は残酷なまでに的確だった。 自分達は頑張った。しかし、相手の方が更に一枚上手だった。 いつしかそんな雰囲気すら流れるパルメイラスの選手達を律したのは――。 サルサノ「……皆。諦めるな!!」 パルメイラスメンバー「「「「!!!!????」」」」 皆を律したのは、サルサノだった。 パルメイラスの補欠GKで、特に森崎の登場からは良い所が無く、 仕舞いにはチームから最後通牒を突きつけられて、当然その試合でも大量に失点をして。 そしていよいよ荷物を纏めてチームを去る事となった次の日。 ――森崎の失踪によるGK不足により、急遽退団が撤回され正GKとなった、サルサノだった。 サルサノ「……俺はこの試合、ずっと考えていた。実力も才能も無い、ただ運だけが良かったというそれだけで、 実力も才能もある皆と同じ舞台に立てた事について。 そして、俺には無い物を全部持っていて、これからもっと凄い物を捕まえる予定だったモリサキが、 良く分からないままに姿を消した事について」 キーガン「………」 周囲の反応を気にもせず、サルサノは続ける。自分の鬱屈とした感情に任せるままに。 サルサノ「世の中、結局は運なんだ。持って生まれた運が優れたヤツだけが、 華やかな栄光を浴びて、自分の夢を叶えるんだ。……退団予定の前日、俺はそう考えていた。 だけど、森崎が不運に遭って、俺が幸運にも退団を免れ大舞台に立つ事になってから、 その考え方は間違っているんだと……俺は、この試合を通して気付いたんだ」
[338]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:10:15 ID:??? サトルステギ「なげーよ。三行にしてくれ」 トニーニョ「茶化すな、サルサノ。……審判が見ている、もうすぐキックオフだ。 しかし俺はお前の考え方に興味がある。そしてそれは――俺達に最期の奇跡を起こさせるかもしれん。 (そう。最後まで諦めずに奇跡を掴み続けた。あの男のようにな……)」 トニーニョはキャプテンらしくサトルステギを窘めながらも、彼の姿に憧憬を抱かずにはいられなかった。 それは彼もまた、諦めずに奇跡を掴もうともがき続けた、とある少年を尊敬していたからに他ならない。 トニーニョに勇気づけられたサルサノは、力強く皆に投げかけた。 サルサノ「俺が、幸運にもこの場に居て気付いた事。それは……勝負は、決して時の運なんかじゃない。 勝負は――幾ら不運でも、諦めない方が勝つ。という事だ。だってそうだろう? モリサキはきっと、どんな不運に遭っても決して諦めない。そして、最後の最後に勝ってみせて、 あの高慢ちきな高笑いをかまして来るに決まってるんだ。だったら、やる事は一つだ。 ――あきらめんといったら、あきらめん! 最後の最後まで諦めない事だろう!?」 ネイ「……まさか、サルサノに言われちゃうなんてな。諦めない、か。 口で言うのは簡単だけど、実践するのは案外難しいんだぜ?」 ――特殊な位置に居るからこそ、運否天賦の勝負の世界における不条理さを誰よりも知り、 そしてその不条理さを知りながらも尚、諦めない事の尊さを語るサルサノを見て、 ……一番に奮い立ったのは、ネイだった。 ネイ「……どんなに絶望的な局面でも。どんなにキツい状況でも、どんなに努力が報われなくても。 それでも、泣きながら前を向き続ける子に、本気で惚れちまったんだ。 でも、だからこそ思う。俺があの子に釣り合う為には――俺自身も、前を向き続けなくちゃってな!」 天才肌で泥臭い特訓よりも女子との交流を好む彼が、真っ先に影響される事は昔ならばあり得なかったかもしれない。 しかし、かつての森崎や今のサルサノと同じような姿勢でサッカーに臨む少女に惚れた今の彼は、 ある意味ではチームの誰よりも、サルサノの言葉を敏感に受け止めていた。だから、ネイは真っ先に志願する。
[339]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:11:32 ID:??? ネイ「――最後のキックオフ、俺にやらしてくれ」 ――自分が、この試合の最後の希望として、コリンチャンスの前に立ちふさがる事を。 そして、仲間達も彼の選択を止める事はない。 オルヘス「ネイ。まさかお前、ドリブル突破で……!」 キーガン「――だが。キックオフシュートが非現実的な今、点を決められるのは、お前のドリブルしか無いのかもしれん」 トニーニョ「……無謀な賭けはするな、と昔の堅物な俺は言っていただろうな。 だから言おう。ネイ、無謀な、賭けはするな。……もっとも、お前の辞書には『無謀』という単語など、無いだろうがな」 サトルステギ「俺の恨み、絶対に晴らしてくれよー?」 それは決して無謀でも捨て蜂でも無い。彼らは単に、『あきらめない』だけである。 運命すらも操り得る幸運のGKすらもが貴んだ、『あきらめない』彼らの精神。 その強さが、コリンチャンスのメンバーに最期の牙を剥くまで、あと数十秒。 *****
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0ch BBS 2007-01-24