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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[441]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 00:46:46 ID:vhq3n16s ★パチュリーの特殊スキル特訓@→ 5 + 5 =10 パチュリーの特殊スキル特訓A→ 5 + 2 =7 パチュリーの最大ガッツ特訓→ 3 + 6 =9★ →特殊スキル2つ習得+フラグ習得! 最大ガッツ+25! ※パチュリーが習得する特殊スキルの判定を行います※ 先着1名様で、 ★パチュリーの特殊スキル習得判定@→!card パチュリーの特殊スキル習得判定A→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→ダイヤ+スキル・賢者の視点(自分のパスからのオフサイドが絶対に起きなくなる) ダイヤ→スキル・アーリークロス(パチュリーが前線でボール所有時、味方はPA外でも浮き球プレイができる) ハート→スキル・プレースキッカー(フリーキック時、シュート力・パス力+1) スペード・クラブ→スキル・アシスト○(アシストに繋がるパス成功時、シューターのシュート力+1) ※Aで同じ判定結果が出た場合、Aで出たマークの下の判定結果(スペード・クラブの場合はハートの判定結果)を実行します。 この時、JOKERはダイヤと同じ扱いとします。 (例:@でダイヤ、Aでダイヤ →@でスキル・アーリークロス習得、Aでスキル・プレースキッカー習得 @でハート、Aでハート →@でスキル・プレースキッカー習得、Aでスキル・アシスト○習得 @でクラブ、Aでクラブ →@でスキル・アシスト○習得、Aでスキル・プレースキッカー習得)
[442]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 00:51:12 ID:??? すみません、今度こそ今日の更新はここまでにします。
[443]森崎名無しさん:2017/10/09(月) 00:56:37 ID:??? ★パチュリーの特殊スキル習得判定@→ ハート3 パチュリーの特殊スキル習得判定A→ クラブJ ★
[444]森崎名無しさん:2017/10/09(月) 13:40:53 ID:??? 久しぶりに身に来たら奮闘記さんが復活していた!やったー! もうこのまま森崎板は死んじゃうんじゃないかと思ってたので とてもうれしいです!乙です!! 霊夢さんも新スレ立ち上げましたし、新しい外伝もはじまるらしく、 面白くなりそうで良かったです。
[445]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/09(月) 23:59:17 ID:??? 更新再開します。 >>444 乙ありがとうございます。イタリア編の構想に大分時間がかかってしまいました… これ以降は暫く、構想に時間がかかるものは無い……と、信じてます(汗) 参加者さんから判定や投票、感想等を頂けるのが本当にうれしいですし、 それがこれまでのスレの原動力にもなっていたと思うので、度々休止した上で我儘なお願いですが、 これからもまた参加して頂ければ助かります。
[446]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:00:59 ID:??? ★パチュリーの特殊スキル習得判定@→ ハート3 パチュリーの特殊スキル習得判定A→ クラブJ ★ パチュリー「私は、兎に角要所要所でのキック力と精度の向上に特化した練習を行ったわ。 お蔭で、フリーキックやアシストに繋がる場面と言った、重要部分でのプレーの正確性が高まって――」 慧音「……何故だ」 ここで、しびれを切らした様子で慧音が立ち上がった。話を遮られた格好のパチュリーだが、 彼女はこの展開すらも想像していたかのように、静かに……慧音が何を続けるかを見守ると。 生真面目すぎる女教師は、堰を切ったように話し始めた。 慧音「確かに、要所要所でのプレーの向上は重要だ。しかし……何故だ。 パチュリー殿。貴女はここに来た時とは矛盾した事を話している! 貴女は、基礎力の向上は必要だと言っていたし、単に世界で『戦える』レベルでは満足しないと。 そう言っていた筈なのに……貴女の能力には、それに見合った向上が見られない!」 パチュリー「……ええ、そうね」 そしてその指摘は、パチュリー自身も慧音から。あるいは彼女を良く知る別の誰かから、 受けて当然のものであると感じていた。 パチュリーと慧音は、イタリアに来た当初では選手の格として三周り程の差があったが、 今ここに至っては、殆ど互角の状況と化している。 その背景には勿論、先の全幻想郷選抜大会では活躍できなかった慧音が、 イタリアの地で奮起し、またその環境が彼女に適していた事が最も大きかったが。 パチュリーについては、ここイタリアで伸び悩んでいる風にすら見受けられた。 だが、その原因については慧音にとって明白だ。
[447]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:02:25 ID:??? 慧音「……パチュリー殿。貴女は恐らく、我々の新チームにおいてもコーチ役を期待されるだろう。 それに、新チームの選手力は残念ながら世界の強豪と比べても低く、 嫌が応でも戦術に頼らなければ、勝ち星を挙げる事は難しい局面も多々出て来るだろう。 ……しかし! だからといって!」 パチュリー「『だからと言って、私が自分の練習のほぼ全てをコーチングと戦術強化に充てているのは、 おかしいのではないか。特に、これから共に大会を戦い抜く新チームではなく、 一時の修行先であるチームの戦術面を必要以上に鍛えても、意味が無いのではないか。』 ――貴女は、こう言いたいのよね」 慧音「……そうだ」 パチュリー程直球に言うつもりは無かったが、慧音はそこを問題と捉えていたのは事実だった。 実際、ここイタリアに来てからのパチュリーは、自らの実力向上を差し置いてでも、 他の選手へのコーチングや、戦術理解に関する、チーム全体での講義や演習を優先し過ぎており、 流石に問題ではないかと考えていたのだ。 慧音「――これから新チームに合流するにあたって、誰もが皆、 パチュリー殿の高い能力に期待する。世界の強豪に翻弄されて窮地に陥る中、 唯一総合力で彼らと対抗でき得る選手として、誰もが皆貴女に期待する! 圧倒的な個人技同士のぶつかり合いは、如何に戦術を重視していても、避けられない!」 ――慧音の見積もりによると、今のパチュリーの総合力は世界では中の中か中の上。 確証はないが恐らくは、海外で鍛えた静葉やてゐ等、新チームの中堅選手と大差ないだろう。 多彩な必殺技を兼ね備えている事を踏まえても、今の彼女は、決して切り札足り得ない。 慧音「パチュリー殿。貴女は……新チームでの自分の役割を、どう考えている! 単なるコーチ兼戦術指南役でも……それでも良いと考えているのかッ!」
[448]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:03:42 ID:??? 慧音はもどかしかった。 かつての自分がなれなかった『守備の要』という役割をこなせる自信がついて来た一方で、 その自信の原動力となった、尊敬すべき選手が道を見失っている。そんな風に見えていた。 だからこそ、彼女は強い口調でパチュリーの想いを問いただそうとした。しかし。 パチュリー「……いくつか、私と見解の相違があるようね」 基本的に口数の多く無く、また他者と好んで交流する事の少ないパチュリーは、 それに対して素直に応えない。これに関してはパチュリー自身の失態とも言えたが、 とにかくそれは、慧音にとって納得のいく答えではなかった。 慧音「……本当に、それでいいのか……! いくら『プロジェクト・カウンターハクレイ』を掲げ。 博麗の巫女という強力な個を、集団の力で倒すのだと言っても。 それでもやはり、強力な能力を持った司令塔は。ファンタジスタは。守護神は。 認められ得る必要があるのではないか……?」 慧音は、悔し紛れにそう言い返すも、次の句が思いつかない。 しかしここに、今回の二人の対立の深い根があったとも言える。 パチュリー「(私は賢者を名乗ってはいるけど、サッカーについては圧倒的な個が貴ばれるべきでない、と思っている。 慧音は戦術を嗜みはするけれど、その奥では幻想郷的な、圧倒的な個への幻想が抜けきっていない。 ……この差、かしら)」 パチュリーは頭が良い。だからこそ、今回の対立の原因は充分に分かっていた。 しかしながら、彼女は、こうした場を丸く収める方法について詳しく無かった。 集団戦術を重視している一方。賢者として孤高を貫いた故に、対等な友を築く機会を殆ど失っていた。
[449]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:05:14 ID:??? *** 青娥(観客席)「如何ですか、太子様? パルマの出来は。 私が引き抜いたシニョーリくんも、太子様がスカウトした慧音さんも。素晴らしい成長でしょう?」 神子(観客席)「うむ。特に素晴らしいのはシニョーリだな。サンパウロの魂魄妖夢が伸び悩んでいる事を考慮すれば、 彼女の代わりに彼を、我々のチームのCFに据える選択肢が出て来たよ。 上白沢慧音については……やはり、まだ少々迷いが見えるな。 急な引き抜き故、致し方ない部分もあるだろうが……。 上手く行けば我々の戦力増強。失敗しても、『プロジェクト・カウンターハクレイ』側に、 一定の禍根の種は植え付けられる筈だ。急造の作戦にしては、リスクは少ないだろうさ」 パチュリーと慧音との戦いを、観客席で見守る勢力がいた。 彼女達の対立を利用し、今回の対戦を実現した黒幕である豊聡耳神子と、その従者とされる霍青娥の二人である。 神子は、『ハイパーカンピオーネ』計画を立ち上げ、 八雲紫や博麗霊夢により、既存の秩序体勢の強固さを示さんとする全幻想郷代表と、 その秩序体勢に一石を投じる目的の『プロジェクト・カウンターハクレイ』のどちらにも属さず、 自らの政治思想の実現を目的として、陰ながら人間達を扇動し、その地盤を固めていた。 神子「(我々の発言力が馬鹿にならないと判断した八雲紫は、 全幻想郷選抜大会後、暫定的だが私達に幻想郷の統治を認めた。 無論彼女は、自分達が大会で勝利し、旧勢力の優位性を証明した暁には、手のひら返しで、 私達を喜んで追放しにかかる心算なのだろうが――それを防ぐ為の軍団が、『ハイパーカンピオーネ』だ。 私達の理念を具現化したチームが、八雲紫達の理念を具現化したチームを倒した時、革命が生まれる)」
[450]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:06:55 ID:??? そして、『ハイパーカンピオーネ』の正体とは、その地盤を確固とし、 自らの表向きの主張――人間の人間による人間の為の政治――を体現した、理想のサッカーチームである。 彼女はそれを創る為に、これまで幻想郷中はおろか世界中を闊歩し、適正を持つ人物を集めていたのである。 全ては、人間達からの支持の為――ひいては、自らを中心とした、日本の統治の為に。 青娥「……ところで、太子様。イタリアの首相が是非、試合後お会いしたいと言っておりますわ。 鼻の良い政治家たちは、次の日本国首相が誰になるか、もう目星をつけておりますようで……うふふ」 神子「最近、企業からの献金も増えて来たからな。……全く、私はまだ長野県の一市長に過ぎないのに。 まあ、そろそろ中央にも打って出る時期が来ることは想定しているが。 ……中央に打って出る際の政党名は、この私が作った希望の面にちなんで、『希望の党』なんてどうだろうか? あるいは……幻想郷の民を優先するという意味で、『幻想郷民ファースト』とか」 青娥「それはちょっとアブないと思いますわ。時事的に考えて」 サッカーを通じた人気取りを通じて、再び、自らによる日本統治を目指す。 聖徳太子が描く青写真は途方もない一方で、妙な現実味を帯びて今、影で蠢いていた。
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0ch BBS 2007-01-24