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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[485]森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:28:15 ID:??? レッチェのDFって確かそこまで悪い性能じゃなかった気もするけど
[486]森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:32:41 ID:??? おそらくブルノさん飛距離、悲鳴、ブッ飛び方の美しさで加点が入る特別試合だったんだよ
[487]森崎名無しさん:2017/10/16(月) 21:43:21 ID:??? レッチェはぶっちぎりで森崎外伝史上最多失点記録賞を獲得ですな ブルノと愉快なDF達のザルっぷりが神がかり過ぎ!
[488]森崎名無しさん:2017/10/16(月) 22:20:31 ID:??? SOレミルヌのオウンゴール量産は2002年だったからこの世界では記録に残らないな
[489]森崎名無しさん:2017/10/16(月) 23:57:02 ID:??? 試しについでに ジュスト 881
[490]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:56:39 ID:jjq+ybng >>481 乙ありがとうございます! ちょっとした遊び心でしたが、ブルノさんの失点量は予想以上でした… >>482 !powerの最大値って3ケタでしたっけ?だとしたら最大値近辺ですね… 少ない出番を狙って来ています。 >>483 私的にブルノさんはバキュームですね。 >>484-485 レッチェのDFについては何も考えてませんでした(爆) 多分主力が悉く負傷とか悪条件が重なったのでしょう(適当) >>486 ブルノさんという概念がもはや失点なので致し方ないですね。 チート失点スキルの賜物だと思います。 >>487 最多失点第二位はこれだと思っています。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1384873883/885-887 >>488 ネットで調べましたが、凄い点差でしたね…w 現実は創作以上に凄いです。 >>489 やはりジュスト君の失点力はブルノさん程じゃないにしろ高いですね… ゲルティス 848 若林 655 とかだったらやっぱり低い数値になるのでしょうかw
[491]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:57:43 ID:jjq+ybng −鈴仙の章D− 〜VS サンパウロ〜 鈴仙は夢を見ていた。夢の中では、自分はめそめそと泣いていた。 鈴仙「私はどーせ、いつまで経っても師匠の――永琳様の添え物なんだ。勝てっこないんだ……」 それを笑い飛ばす少年が居た。 一人は素朴な顔立ちの長身の少年。もう一人は片目がやや隠れた長髪の少年。 彼らはともに瞳の奥に熱い想いを宿しながら、鈴仙に寄り添い慰めてくれた。 鈴仙「――でも。私は変わった。変わる事が出来た。中山さんと、パスカル君のお蔭で……」 少年達は消え失せ、その代わりにまだ幼い女の子達が鈴仙を取り囲んだ。 彼女達は個性豊かに泣いたり、笑ったり、激しく頭の悪そうな声を出したり、不思議な機械を取り出したり。 ……全員が全員違っていたが、鈴仙の事を心から慕っているのは同じだった。 鈴仙「佳歩……つかさ。霞……Dちゃんに……あとはCちゃん。Kちゃんも居たわね。 永遠亭の名無しのウサギ達。皆可愛いなぁ……」 鈴仙を取り囲んで慕っているのは、子ども達だけでは無かった。 いつの間にか、年長ぶってひねくれた感じの兎少女や、気丈な薄い青髪の女性。 儚げだが力強い不死鳥のような少女に、世界中のならず者どもをファンに従えてるなんか姫っぽい人。 その全員が、常に前向きな笑顔を絶やさない鈴仙を愛し、信頼していた。 鈴仙「てゐ……慧音さん……妹紅……姫様。私……強くなれたかなぁ……?」 なんか姫っぽい人「いやいや、私の描写おかしいでしょ!? この描写をもって『姫様』って言って欲しくなかった! ブルノさんとか適当にハズして無難にボケて欲しかったッ!?」
[492]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:59:07 ID:jjq+ybng ……無軌道なノイズから意識を外して、鈴仙の夢は先に進む。 鈴仙は何時の間にか走っていた。周囲のライバルや、新しい仲間達には目もくれず、 彼女は一目散にある女性の背中を追いかけていた。 そして、表の月面のようなモノクロの地平線の果てに――その女性は居た。 長い銀髪を束ねて、赤と青の対照的な服を纏い、鈴仙の遥か前を進む彼女を、鈴仙は呼び続けた。 鈴仙「――師匠。……ししょおっ!」 何故、自分が呼んでいるのか分からない。振り返って欲しいのか、そのまま無視して欲しいのか。それすらも分からない。 それでも彼女は、ひたすらに師匠の――八意永琳の名を繰り返し呼び続けた。 ……そうして呼び続けている間に、何故自分がそうしているのか、思い出した。 鈴仙「私は。鈴仙は……じきに貴女の背中に並び立ちます! 私は、貴女の後ろには居たくない。貴女に並び立ち――そして、追い越します!」 ……そう、だった。それこそが、鈴仙の原初の目的。 鈴仙は、内向きでプライドばかりが高くて、だけど結果を出せない惨めな自分が嫌で。 それで、永琳に並び立てるような、強い自分になりたいと思い――実際に、彼女は強くなった。 鈴仙「だけど……私の目的は今や、それだけじゃない」 強くなったからこそ、鈴仙の世界は大きく開け――そこで、気付く。いや、思い出す。 今の自分の目的は、永琳の背中を追う事だけではなくなっていたのだと。
[493]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:00:25 ID:jjq+ybng 紫「思い上がりも甚だしいわ。貴女は私の可愛い霊夢の強さを引き立てる為のエキストラ。 いえ、そのエキストラである永琳を引き立てる為のエキストラでしかない。 端役は端役らしく、隅っこで縮まっていなさい?」 藍「今の紫様は、正気を失っている。そして――あの方が愛した幻想郷すらも、 今のあの方は、平気な顔をして壊そうとしている。……それだけは、止めなくてはならない」 神子「私は人間の、人間による。人間の為の世界を創る! そしてその為には、どんな外敵すらも排除する! 人里に妖怪を隔てる為の壁を作るのだ。勿論費用は妖怪が負担する。 強い幻想郷を、強い日本を蘇らせるのが、私の使命だ!」 鈴仙の周囲には、様々な思惑が、様々な野望が、様々な信念が渦巻いている。 八雲紫――月の狂気に曝され、今や正気を失っている――による、博麗の巫女を中心とした支配体制の強化。 その計画を止め、あくまで穏健的に既存の秩序を守りたい彼女の式・八雲藍――彼女は今や、紫の虜囚だが。 『ハイパーカンピオーネ』計画を掲げ、陰ながらで着々と実力を付けつつある豊聡耳神子。 彼女の目的はサッカーを通した人気取り。そしてそれを通じた自身による統治の再開だと言う。 そして――。 魅魔「博麗の巫女を中心とする、封建的で伝統的な幻想郷の体勢。 一部の大妖怪が得をして、内向きに閉ざされた世界で飼い殺しにされる弱者達……。 『プロジェクト・カウンターハクレイ』は、そんな幻想郷の秩序に、一石を投じる計画でもある。 ――あんた達が創る新チームで、八雲紫や世界の強者共に勝利する事でね」 永琳「鈴仙。……月の狂気が。――『純狐』が、八雲紫を、……いえ、この世界そのものを蝕んでいるわ。 彼女の膨大なまでの狂気と悪意に勝てるのは、貴女しかいない。鈴仙――サッカーで、世界を救って頂戴……!」 ずっと追いかけていた永琳は、いつのまにか鈴仙の傍で嘆願していた。 彼女の隣には永琳の仲間と思われる亡霊や女神。高度なテクノロジーを操る人間達がいて、 鈴仙に語り掛ける。『幻想郷の秩序に一石を投じてほしい』『サッカーで、世界を救ってほしい』と――。
[494]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:01:41 ID:jjq+ybng 鈴仙「……正直、やっぱ、よくわかんないや」 そんな彼女達に、鈴仙は頼りなげに首を振る。だけどそれを恥ずかしいとは思わない。 一番最初に自分を照らしてくれた少年は言っていたではないか。『その弱さこそが、鈴仙さんの強さだよ』と――。 だから胸を張って、彼女達に応じる代わりに、こう言ってやった。 鈴仙「私は、強くなんかない。甘ったるいし弱い。だけど、――だからこそ、世界を変えたい。 例え弱くても、一人では何もできなくても、役立たずでも。 それでも、集まって努力すれば、何かを為す事ができるような。 ――そんな力があっても、別に良いんだって。私はサッカーで、そんな世界を作りたいッ! 私が戦う理由はそれだけ。『幻想郷の秩序』や『純狐』とかも大事だけど、それが一番よ!」 永琳「鈴仙……よく言ったわね」 コーチ「流石はワシが育てた選手ゾイ! ほっほ、サッカーで世界平和じゃー!」 アヤソフィア「うーん、如何にも中学生っぽいコメントですけど。それがまた、鈴仙さんの味ですかね」 カルロス「君を信用して良かった。いつかきっと、君もアルツールのトモダチになって欲しい……!」 ネイ「ヒュー! さすがレイセン。惚れ直したぜ!」 力強く宣言する鈴仙の傍らには、何時の間にか人が更に増えていた。 そして彼らの全てが、彼女の優しさを、強さを、勇気を褒め称えていた。 そう。今の鈴仙は気弱に泣きじゃくる一人の少女では無いのだ。 これまでの道程が、その決意が、今や彼女を立派な、物語の『主人公』へと育て上げていた。 鈴仙「皆……あり、がとう……!!」 ――しかし。
[495]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:02:53 ID:jjq+ybng ヒュンッ、ズバッ! ズバズバッ! ――ピチャッ。 鈴仙の頬に生暖かい物が飛んだ。手で触って確かめると、それは赤黒い鮮血だった。 鈴仙「……え?」 彼女の周囲には、何時の間にか誰も居なくなっていた。 ――いや、正確には。鈴仙の周囲の人物は、何時の間にか物言わぬ肉塊に化していた。 「あんたは……単なる偽善者だ」 ズバッ、キンッ! 近くに居た永琳の首が飛んだ。噴水のように血しぶきが噴き上がり、彼女はへなりと地面に溶けていく。 「あんたは……誰ひとりも救えない」 コーチの、魅魔の。カルロスの、ネイの。 そして穣子の、てゐの、佳歩の、つかさの反町の静葉のアリスさんのさとりのお燐の……! 鈴仙の知る全ての人の、仲間の、ライバルの首や肩や腕が外れて吹き飛び、 汚らわしい血と臓物のゴミになり果てていく。 真っ暗な空に、二振りの日本刀が銀色に輝いて、鮮血を積み重ねていく。 鈴仙の大切な人達は全て虚しいモノだと決めつけるように、それは踊り続ける。 鈴仙「……やめ、て……!」 「……どうして?」 その影は哀願する鈴仙を嘲笑する。
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0ch BBS 2007-01-24