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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[623]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:06:23 ID:dpsnoAm+ ★翼→ドリブル 56 ( クラブ7 )( 4 + 3 )=63★ ★鈴仙→タックル 53 ( ハート9 )( 3 + 5 )+(アイドリングウェーブ+2)=63★ =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてマウリシオがフォロー グ ン ッ ! 鈴仙「……え?」 鈴仙は一瞬、自分の距離感がおかしくなってしまったのだと勘違いした。 走っても走っても、鈴仙は翼に追いつかない。それとも、自分は小人になってしまったのだろうか? 緊張感と徒労感だけが増幅していき、それでもまだ翼には追いつかない。 鈴仙「……はぁ、はぁ…………!」 走っている内に、やがて大きな山が見えた。しかし、麓への道すがら、途中で鈴仙は気付く。あれは山ではない。 そもそも、サッカーコートに山が生えてくる筈など無い。しかし、鈴仙の眼前には峻厳たる巌が聳え立っている。 では、あれは何だと言うのか? 鈴仙は――少しだけ間を置いて、理解した。 鈴仙「あれは山なんかじゃ、ない。あれは――翼くんだ。山のように大きい覇気を纏い。 空をひっくり返す程の力を持つ。大空翼だ………………………!!!!!!!!」 翼「(ファンタジスタの独創性なんて、今さらありふれている。 だから俺は、ファンタジスタの更に上を目指した。ファンタジスタのように創造的なプレーをし、 古代ローマ時代の剣闘士(グラディエイター)のように――”強い”選手を。 それが、この俺の――『ファンタグラジスタ』としての能力さ)」
[624]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:07:25 ID:dpsnoAm+ 鈴仙「あ……あが……!(動けない。動いたら殺される。でも逃げても殺される。……だから、動けない!)」 佳歩「れ、鈴仙さま……!? どうしたんですか、鈴仙さま……!!」 反町「(あれは……本当に翼なのか!? あれじゃあ、ネオタイガーを撃ってる時の日向の殺意が、 仔猫のじゃれ付きか何かと勘違いしてしまうじゃないか……!)」 パチュリー「……出たわね。バケモノ」 実況「鈴仙選手……翼選手の発するおぞましいまでの殺気に。気力に押されて、 まるで蛇に睨まれた蛙の如く、一歩も動く事が出来ていません………!!」 ザガロ(観客席)「サッカー力……180000だと!? ば、馬鹿な。スカウターの故障ではないのか……!?」 ディウセウ(観客席)「ひょーっ、すっげえ……! あのツバサってヤツ、多分オラ達二人がかりよりもつええぞ」 大空翼が一体何故、どうやって、これほどに練られた殺気を発する事ができたのか。 それは鈴仙にも分からない。しかし確実に言える事は一つ。今の彼は、鈴仙を容易に殺し得る。
[625]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:08:28 ID:dpsnoAm+ 妖夢「(……私でも、翼君の力にだけは敵わない。いや。誰もが彼の異常なまでに純粋で、狂った力には敵わない。 彼は、サッカーのみを自らの精神の拠り所として、修羅の如く実力を磨き続ける、一種の求道者。 ――誰にも、止める事は出来ない)」 妖夢もまた、右サイドを駆け上がりながら翼の勝利を確信していた。 ――元々、試合開始からの一連の流れは、翼の実力の高さを生かした上での陽動作戦でもあった。 新田「(翼さんが目立つプレーをして注目を稼いでいる中、足の速い俺と姉御が右サイドを駆け上がる。 そして、痺れを切らした選手を1、2人程いなしてから、悠々と右サイドにボールを流して。 ……そして、姉御かストラットさんにボールを繋ぐ、速攻作戦。これが、俺達の狙いだ。 この作戦のリスクは、翼さんが早々に敗れる事だけど――それは、あり得ない)」 新田は妖夢の背中を追いながら続く。彼もまた、翼の実力と強さを信頼していた。 ……が。同時に彼は心の奥底でこうも思っていた。 それは他のサンパウロの選手では到底思いつきようのない、 少しだが鈴仙と特訓を共にし、彼女の持つ『何か』を知る彼だからこそ閃いた、別の意味で狂気的な考えだった。 新田「(――いや。でも。もしかしたら、鈴仙さんだったら……壊してしまうのかもしれない。 俺達が絶対に勝てないとあきらめてしまっていた、翼さんという、圧倒的な個を……)」 結果として、新田の予想は的中することとなった。
[626]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:09:30 ID:dpsnoAm+ 翼「さて。……そろそろ頃合いかな」 鈴仙「(――って。何よ……試合前、あれだけカッコつけておきながら、いきなり怖がって動けてないじゃないの。 しかもチームの勝ち負けじゃなく、単なる一人の選手に)」 王者の風格を見せながら、悠々と鈴仙を通り過ぎる翼を前に、鈴仙は苛立ちを覚えた。 翼に対してではない。早速情けない自分自身に対してである。 鈴仙「(私ったら、自分が試合前、何を言ったのかもう忘れてる。 怖くても、それで失敗しても良いけど……最後まで戦うって。 皆が同じ道を歩いてくれようとしてるのに、その自分が真っ先に諦めるって、どうなのよ!?)」 グッ……。 そして、その怒りを認識する事で、鈴仙は身体を動かす事が出来た。 いや、これは決して、鈴仙が一人で身体を動かしている訳ではない。 鈴仙「(私は……一人じゃない。皆が一緒に居る。だったら――怖くない。戦える……!)」 グググッ……! 翼「……?(今、少しだけ動いたような……?)」 翼は慢心した様子で鈴仙を見ている。……今なら、不意を打てるぞ。 鈴仙の中で仲間の誰かがそう言った気がした。 スッ……。
[627]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:17:44 ID:dpsnoAm+ 実況「おっと! 翼選手ここで右サイドに向かって足を振り上げました! 翼選手、ここは単独突破では無くサイドを使うようです。 しかしこれは良い選択だ! 翼選手の陽動により、右サイドの新田選手、妖夢選手は 既に悠々と深くまで切り込めている! このパスが通れば、コリンチャンスはいきなりピンチです!」 鈴仙「……なさい」 翼「……?」 翼が右脚を振り上げた瞬間、鈴仙は左脚を大きく引いた。そして――。 鈴仙「――待 ち な さ い よ ッ!」 ギンッ! 翼「……!?」 グラッ……バシッ! 当初は山のように大きく見えた巨人が。サッカーに憑かれ道を究めし神が。……崩れた。
[628]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:22:01 ID:dpsnoAm+ 実況「……翼選手、パスの直前鈴仙のタックルを食らい、ボールを……零してしまいます! ボールはマウリシオ選手が拾いましたが、……ああ、なんという事でしょう! 一度は翼選手の重圧に負けて立ち止まった鈴仙選手が、再び動いてボールを刈った! ……なんという、なんという精神力なのでしょう!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 メオン(観客席)「……あれはまぐれだ。がむしゃらに動かした脚が、ボールに当たっただけだ」 ダ・シルバ(観客席)「と、本気で思ったようなら、ブラジルの正GKの道は遠いと思うぜ、メオン? ……あの時の彼女の熱は。彼女の発する炎は、恐ろしく熱かった」 妖夢「――な、なんで……? なんで鈴仙は、アレに勝てるの……! あの、人に恐怖しか齎さない、サッカーの化身に。人智を超えたサッカーの怪物に!!」 新田「(頭ではあり得ないって否定してる。でも、本能は……この結果を知ってたような。そんな気がする!)」 パチュリー「……!(私の方が鈴仙よりも優れたタックル力を持っている。でも、今のは、私では絶対できないプレーだった。 そして、賢者である私ですら出来ないプレーをこなしてみせる彼女は。……さしずめ、”勇者”とでも呼ぶべきかしら)」 てゐ「(鈴仙。あたしゃますます距離を感じちゃってるよ。博麗の巫女だけじゃない、巫女級にヤバい雰囲気の奴にまで、 あそこまで凄い勝負をするなんてさ。……まぁ、まだまだ頼りないけどさ)」 翼「――どうして………………? どうして、あれで動けたんだ。どうして俺は、勝てなかった……?」 鈴仙「……それは、あんたみたいな奴には、一生分からないような理由で、よ」 翼「……アハハ。面白いね。鈴仙・優曇華院・イナバ。……試合はまだ始まったばかりだ。次は負けないよ」ニコッ… 試合は始まった直後にも関わらず、観客席は、サンパウロは、コリンチャンスは。 スタジアム上の全ての存在は――今の一瞬の攻防に酔いしれた。 そして、その熱狂の中心たる二人は――早速、一種の奇妙な絆を結びつつある。
[629]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:30:21 ID:dpsnoAm+ ポーンッ。 だが、その瞬間にも試合は進む。観客はともかく、選手達の意識は既に、 翼が零されたボールの行き先に向かっていた。 マウリシオ「(右サイドが上がっている。ここを突かれたらやべえ。……俺が、しっかりとキープしないと!)」 パシッ! 実況「ここで……零されたボールはマウリシオ選手がフォローしました! ですが……!」 パチュリー「――勇者が仕事をしてくれたもの。次は賢者の出番ね」 てゐ「そんなら私も賢者になろうかな。遊び人はレベル20になったら、フリーパスで賢者になれるんだよ?」 パチュリー「……ふ。運の良さとか本一冊で賢者になれる程、賢者道は甘くないわよ。 この試合が終わったら貴女も弟子にしてあげるわ」 タッ、タタタタッ……! 実況「マウリシオ選手に、トップ下のパチュリー選手と左サイドハーフのてゐ選手がつきました!」 試合は進む。ここでボールをキープできれば、翼と鈴仙の勝負に関わらずサンパウロはチャンスを掴み。 逆にボールを奪えれば、鈴仙の勇気はいよいよコリンチャンスの攻撃の号砲となる。 マウリシオ「……抜くっ!」 パチュリー・てゐ「「とる!」」
[630]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/25(水) 00:32:55 ID:dpsnoAm+ 先着2名様で、 ★マウリシオ→ドリブル 55 (!card)(!dice + !dice)=★ ★パチュリー→タックル 54 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)= てゐ→タックル 51 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→マウリシオ、ドリブル突破。 =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (ストラットがフォロー)(サンパウロのスローイン)(アリスさんがフォロー) ≦−2→コリンチャンスボールに。 【補足・補正・備考】 マウリシオのマークがダイヤ・ハートで「スキルステップ(+3)」 マウリシオのマークがスペードで「やや華麗なドリブル(+2)」が発動します。 パチュリーのマークがダイヤ・ハートで「アグニシャイン(+2)」が発動します。 パチュリーはスキル・フォトシンセシスにより、接触プレイ時3差以上で敗北した場合吹き飛びます。 てゐのマークがダイヤ・ハートで「シロウサギチャージ(+2、吹飛4)」が発動します。
[631]森崎名無しさん:2017/10/25(水) 00:34:13 ID:??? ★マウリシオ→ドリブル 55 ( ダイヤ8 )( 1 + 5 )=★
[632]森崎名無しさん:2017/10/25(水) 00:34:36 ID:??? ★パチュリー→タックル 54 ( スペードA )( 3 + 5 )+(人数補正+1)= てゐ→タックル 51 ( ダイヤ10 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=★
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0ch BBS 2007-01-24