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屁理屈推理合戦withキャプ森2
[13]森崎名無しさん:2017/09/04(月) 21:26:48 ID:DqA0FJxU 逆にずっと地下系列だと思ってて自爆してたorz
[14]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/05(火) 00:08:03 ID:??? こんばんは、もう暫く(Ep4終了まで)はこちらで更新させていただきます。 ……が、今日はすみません、東方天空璋をやってて文章が上がってないので、更新をお休みします(汗) 皆さん、アンケートにご協力いただきありがとうございます。 A3票、B1票、C1票、D0票という事で、今後は明示的なネタバレ、 特に物語の核心中に核心に係る内容については注意したいと思います。 (一部キャラの登場・暗示的なネタバレは含むかもしれませんが、ご了承下さい) 私の想いとしては、このスレでうみねこに興味を持ち、プレイ等して好きになって貰いたいです(信者並感)。 ネットの大部分ではストーリーへの酷評が未だ強く、敬遠される方も多いかもしれませんが、 当時と違って現在では一気にストーリーを読め、難解・不親切な部分は考察サイト等が補完してくれるため、 状況は大分違っていると思います。(作者の人格批判もありますが、作品の良さとは関係しませんし) >>11 ありがとうございます。楽しんで頂ければ幸いです。 第一と第二の謎は、天井に思いを至らせない為の布石のつもりでした。 ここまでで、如何にも離れの祠は狭そうだ、というイメージを持ってほしかったです。 >>12 私も実は、『あれ?四方って高さにも当てはまるんだっけ?』と心配になってましたw ネット上で定義を調べたら四方は高さを含まない、と書いてあったので安心しましたが、 意図せず意地悪になってしまったかもですね。 >>13 一つの発想を掘り下げていくと正解に繋がるケースは多々ありますが、 逆に袋小路に陥る場合も多々ありますし、難しいです。 『地下については沢山の赤があるけど、天井は?』と思いつければ良いですが、 そこを難しくするのが今回の狙いであり、このゲームの難しさだと思います。
[15]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/07(木) 00:03:52 ID:??? 今日は更新できそうでしたが、寝落ちしてました(汗) 更新はもう暫くお待ちください…
[16]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/10(日) 23:46:05 ID:??? すみません、今日もまだ更新できないです(汗) 一応今後の流れとしては、真相描写→次回以降に繋がる描写→ep4完、 と大した分量ではないのですが、書きあぐねてしまった感じです。 ただ、もう一つのスレの方の構想&書くとっかかりが出てきたので、 もしかしたらそっちの方を先に更新するかもしれません。 いずれにしても、気長に参加して頂ければ幸いです。
[17]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:26:17 ID:??? 遅くなりましたが、今日は真相描写を投下します。 ……ですが、色々と考えたり筆が滑ったりした結果、 前回(ヤグ=ルマ)の時以上にグロ&ホラーになってしまいました。苦手な方は大変申し訳ないです。
[18]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:27:17 ID:??? ************************************ 【愛があっても視えない】 ストラットの様子がおかしくなったのは、 プレイ中のトラブルで、親友のバンビーノが再起不能の重症を負ってからだった。 そしてこの、「おかしい」とは、親友を傷つけた事への自責の念に駆られているとか、 それとも激情に流され我を失ってしまうという自らの悪癖に対する苛立ちとか、 そのような、通常考えられる程度ではなかった。 ミアータ「あのね……バンビーノは、『移籍』しちゃったんだよ?」 ストラット「く、来るな……! お前も俺を殺そうとしてるんだろ?」 ――あの日以来、彼は極度の人間不信と被害妄想に陥ることとなった。 医者は彼の心中の繊細さを理由として療養を勧めたが、 抗精神薬の投与も、カウンセラーの介在も何の効果を為さなかった。 ストラット「ま、魔女だ……魔女が俺をつけてきている。魔女が……俺の命を狙っているんだ……!」 ミアータ「ストラット、また『魔女』が見えるの……? 魔女なんて、どこにも居はしないのに……!」 ストラット「五月蠅い! 君は反魔法の毒素に浸り切っているから、そんな暢気な事が言えるんだ。 ああベアトリーチェ、俺が全て悪かった。だから早く、俺を殺してくれ。 黄金郷への鍵は与えたもうた。だから、ああ、早く! 早くそのどす黒く邪悪な魔法で、 俺のハラワタを誰よりも無様に惨めに引きずり出してくれッ!!」 サッカーを愛していたかつての好青年は消え失せ、黒魔術と、魔導書と、魔法薬と呪いに走ったストラットは、 恋人であった筈のミアータすらをも邪険に扱い、ただただ空想の魔女、『ベアトリーチェ』による死を望む毎日を過ごす。 始めは気丈に彼を支えていたミアータだったが、待てども待てども改善の見えない日々に、 彼女もまた、少しずつその心を壊していく。
[19]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:28:53 ID:??? ミアータ「何よ……ベアトリーチェ、ベアトリーチェって。私こそがストラットの恋人だった筈なのに。 妬ましい。……空想の魔女が妬ましい……!!」 七日七晩を魔女への嫉妬に費やしたミアータは、ある日とうとう体調を崩して倒れてしまう。 そして目を覚ました時――彼は不在だった。知り合いのツテを辿って聞いたところ、 ストラットは、山奥のサナトリウムで暫くの療養が決まったらしい。 本来ならばほっと胸を撫で下ろすべき事態であったが、ストラットの介護に明け暮れた結果、 共依存的な関係に堕してしまった、また魔女への嫉妬に取り付かれたミアータにとっては、 それは決して許されない事だった。 ミアータ「駄目よ……山奥だなんて。ベアトリーチェに……ベアトリーチェに、私のストラットが奪われてしまう……!」 ストラットとミアータの両者ともに親交を温めて来たその知り合いは、 半狂乱でミアータを気遣ったが、彼女は聞き入れる事なく、嫉妬に駆られたままに街を飛び出していった。 そして――驚くべき事に、彼女は徒歩で、遥かイタリアとスイスの国境、モンテローザの秘境までやって来たのだった。 * * * ヘルナンデス「さて……皆も判ると思うが、今回の『合宿』は、本来の意味での合宿ではない。 全ては、ストラットを説き伏せ、この地に連れて来る為の方便だ」 ジェンティーレ「それで、たかがヤツの精神病のため、俺達は貴重な時間を奪われたという訳か?」 ランピオン「身内の不祥事と恥を隠したいのは分かるけど、幾らなんでもやりすぎだろ! しかも、あくまで合宿だと対外的に言い張る為に、わざわざ日本の選手まで呼んだんだって? 逆に不自然だ!」 ヘルナンデス「気持ちは分かる。だが、堪えてくれ……」 ストラットは一人でサナトリウムにやって来た訳ではなかった。 彼はイタリアJr.ユース代表の強化合宿という名目で、この山奥まで連れて来られたのだ。 他の同世代の仲間達と一緒に。……スキャンダルを兎に角隠蔽したい一心で、イタリアサッカー協会は、 こうした大掛かりな隠れ蓑を身に纏わせる事を決議したのだ。と、ヘルナンデスは聞いている。
[20]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:30:32 ID:??? ジェンティーレ「……で? 早速ヤツには、俺達がこれだけしてやった効果が表れているのか?」 ヘルナンデス「そ、それは……」 事情を理解しても到底納得できない現状を前に キャプテンのヘルナンデスは、常に針の筵に立たされている気分だった。 それは、……療養所の医師――マスター・カスティリオーニの腕を持ってしても、 ストラットの奇妙な精神分裂を治癒できなかった事が大きかった。 カスティリオーニ「始めは統合失調症を疑いましたが、陰性症状が全く現れない事も、 あらゆる向精神薬も全く功を奏さない事も、これまでにありませんでした。 次に、脳血管障害の可能性もあると思い、高精度の撮影装置で検査をしましたが、 こちらにも全く異常がない。まさしく、悪魔憑き。そうとしか考えられませんよ」 しかし、サロ共和国時代からこの療養所――昔は実験場とも呼ばれた――で 最先端の医学から異端なるオカルトまでを学んだ彼は、その病因を特定する事に成功する。 カスティリオーニ「……分かりました。寄生虫が原因です。極東の一地域特有の寄生虫が、 何故かこのストラット少年の体内に宿り、その毒素が脳神経を傷つけているようです。 ――が、私に分かったのはここまでだ。なんせ、こんな種類の寄生虫、現実に見た事ない。 どのような薬が効き、どのような治療法が有効なのか、今から数年かけて研究しないと、 全く見えて来ませんよ。……そして……ああ、これからが全く困った事なのですが」 その中で、彼は別のファイルを何枚か並べて、キャプテンであるヘルナンデスに見せた。 彼は大きく溜息をついて、こう絶望的な言葉を並べた。
[21]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:32:21 ID:??? カスティリオーニ「……この寄生虫は、空気を媒介して感染するようです。 すなわち、彼と濃厚に接触していた、イタリアJr.ユースの皆さん。 ……この全員が、ストラット君と同じ寄生虫に感染してしまったようですよ」 ヘルナンデス「……!!」 ――そして、この医師の言葉を持ってようやく、ヘルナンデスは理解した。 何故イタリアサッカー協会が、たかが一少年の不祥事に、ここまでの労力を割いたのかを。 何故彼らが、スキャンダルが明るみにでるリスクを抱えてでも、日本から少年達を招致したのかを。 ヘルナンデス「(上層部は、ストラットだけじゃない。俺達全員を危険因子と見ている。 いずれ精神失調をきたし、選手として使い物にならなくなる可能性が高い……と。 だから、この施設に隔離しようとしたんだ。……他の選手に、寄生虫が移らぬように……!)」 カスティリオーニ「その表情。気付かれてしまいましたな。……ですが安心ください。 君たちの将来的な凋落は、君たちのせいにはならない。 ”極東発祥の”寄生虫の集団感染など、”極東の国”から合宿に来た少年達と 接触でもしない限り、決して起こる筈がないのですから。ほっほっほ……」 ヘルナンデス「……う、うわぁあああぁぁぁああああぁぁぁぁあああああああああああッッ!」 途端に、彼は誰かに見られているような妄想に陥った。 その妄想はすぐに、魔女による魔法の仕業であるという確信へと変わった。 ミアータ「……魔女コロスコロスコロスコロスコロス」 そして、彼らのやりとりを窓から覗いていた少女は、こうした確信はとうの昔に持ち続けていた。 病んだストラットを介護する日々は、彼女の体内に無数の病原菌を運ぶに充分すぎた。
[22]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:33:35 ID:??? * * * ストラット「ベアトリーチェ! 助けてくれッ! この俺を黄金郷に誘ってくれええぇぇええぇぇぇッ!」 ミアータ「何を言っているのストラット! この私こそがベアトリーチェ。領主から黄金を引き継ぎ、 このイタリア全土を支配する魔女こそが、この私なのよッ!!」 ――こうなった以上、彼らに悲劇が待ち構えているのは必然だった。 錯乱が進み自らこそがベアトリーチェであると信じて疑わなくなったミアータと、 黄金郷での救いを求め狂うストラット。彼らの間には、もはや当初の愛情すら存在しない。 ミアータはストラットが離れの祠という名の背の高い尖塔に潜む事を見越して隠れていた。 雪かき用の梯子は、吹き抜けの天井まで届くようにするために極めて高い。 この梯子に上っていれば、後は暗闇が彼女を隠してくれた。 そして、後はストラットがドアを開けて室内に入って来たら、杭を投げつけるだけ。 ずんっ。重力によって速度の増した杭は、ストラットの心臓に突き刺さって大きな穴を開けた。 そこから暫くびくびくと震えているようだったが、ストラットはすぐに動かなくなった。 こうなったら、後にやる事は決まっている。 ミアータ「ストラット。愛してたわ……」 フラリ……。梯子から手を放す。 古代のロストテクノロジーで建てられた高さ800メートルの尖塔の屋上付近から、 地面へと落ちていくミアータ。
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0ch BBS 2007-01-24