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屁理屈推理合戦withキャプ森2
[33]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/24(日) 23:25:00 ID:??? *** ベアト「……エヴァは。妾が次代の『ベアトリーチェ』として見出した、才能ある少女だった」 森崎「そう言えば、ワルギリアから聞いたな。『ベアトリーチェ』の名は継承されると。 お前も、名を継承していたのか」 ベアト「うむ。……しかし、継承はされつつも、それは途中で終わった。 あやつが妾の言う事を聞かずに暴走し、黒き魔法に傾倒してしまったからだ。 妾もまた、かつて残虐な殺しを自らの魔法に取り入れていたが、 あやつの残虐性は、妾をもってしても目に余る程だった」 森崎「途中で出て来たあの女の子達は何モンだ? 煉獄の七姉妹だか呼ばれていたが」 ベアト「あれは妾が継承の際、エヴァに与えた七柱の大悪魔。この妾の眷属だったものよ。 魔女はしばしば、自らの魔法以外にもこうした悪魔達――妾達は『家具』と呼んでおる――を用いて、 ニンゲン共に幻想を見せつけるものよ」 森崎「魔女側に加担する、幻想の演出道具――ヤグ=ルマみたいなモンか」 ベアト「うむ。もっとも彼女らの悪魔としての格は、ヤグ=ルマをも遥かに凌いでおるがな。 エヴァはオンボロと評してはいたが、彼女らの魔力は本物よ。 一人一人がソロモン王に仕えし一騎当千の大悪魔にして、数十もの軍団を従えし諸侯である。 決して侮る事など出来ぬ実力者共であるぞ」 ――二人取り残された祠の中で、森崎はベアトから話を聞いていた。 エヴァの正体。ベアトとエヴァの因縁、煉獄の七姉妹。 魔法的な要素をふんだんに含んだそれは、しかしベアトにとっては紛れもない真実だったため、 森崎はいつになく真剣に彼女の話に耳を傾ける。
[34]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/24(日) 23:26:06 ID:??? ベアト「……恐らくではあるが。エヴァが放った姉妹たちは、これからそなたが行く先々に現れ、 そなたに謎を仕掛けて来るだろう。今回のミアータのように、適正のあるニンゲンを媒体として」 森崎「マジかよ……今回みたいなのが後最低3回はあるなんて、もう限界だぜ」 ベアト「そう言うでない。妾の見立てではあるが、そなたもまた、実力を向上させておる。 ミアータ級の魔女や魔術師が相手であれば、十二分に戦う事が出来ようぞ」 森崎「……というかそもそも、俺じゃなくてベアトやワルギリアがエヴァを叩けば済む話じゃねーのかよ。 どうしてそうしないんだ?」 ベアト「それが出来れば、妾とて苦労はせぬ。……というのも、妾やお師匠様では太刀打ちできない程、 エヴァ・ベアトリーチェの魔力は強大かつ無尽蔵である、という事よ」 ベアトは煙管を口から離し、ふうと息を吐く。高級な煙草の匂いが屋内に広がった。 ベアト「――かつて、妾は増長するエヴァを止めようとした。妾一人だけではない。 プライドを投げ打ってお師匠様に助力を乞い、煉獄の七姉妹の全員を使役し、 その他そなたにまだ紹介していない、側近の大悪魔達も二名程引き連れて、エヴァと戦ったのだ」 森崎「全部で11人か。サッカーが出来るな。で、敵の方も11人連れでやって来て、 トンデモサッカー勝負とかで決着をつけたのか? だったら俺も強力出来るぜ?」 森崎が冗談をふかしても、ベアトは真剣な表情を緩めない。普段の彼女からは想像も着かなかった。 ベアト「いいや。相手はエヴァ一人だけだった。あやつもまた、妾の煉獄の七姉妹に比肩 ――いや、それをも上回る家具は備えていたが、あやつは自らの力を過信して、敢えて一人で戦ったのだ。 先程妾が言った、総勢11人の魔女・大悪魔の軍勢に対してな。……そして、妾達は敗北したのだ。 エヴァに対し、傷一つ付ける事すら出来ずにな」 森崎「マジかよ……」
[35]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/24(日) 23:27:14 ID:??? 森崎も、ベアトが強力な魔女である事を、翼の事件を通して見て来ていたし、 ワルギリアもまた、そのベアトと互角の勝負を繰り広げる程度には強力である事を知っていた。 そして、煉獄の七姉妹についても、今回のミアータの力の源泉であった事を踏まえれば、 その実力の高さも充分に想像する事ができた。 ベアト「ピンと来ない者向けの表現として、ニネー卿が言っていた言葉を借りよう。 『妾やお師匠様、その眷属は全員がブラジル代表クラスの実力者である。 そしてエヴァはその全員を超越する、コインブラ……いや、原作のナトゥレーザのような存在である』」 森崎「いや、もっとピンと来ないんだが。コインブラとかナトゥレーザって誰だよ」 森崎の突っ込みはさて置いて、ベアトは森崎に懇願する。 ベアト「純粋な魔法力の対決では、妾達ではどうにもならぬ。であれば、魔女を倒す手段は一つ。 魔女のゲームに勝利する事で、魔女幻想を打ち砕く事しか無い。 森崎よ。……どうか、そなたの手でエヴァを倒してはくれぬか」 森崎「だが断る。……って言ってやりたいんだがなぁ……」 森崎は当然の如くこれを渋る。サッカーで名を上げる事が森崎の人生の目標であって、 魔女同士の抗争に巻き込まれる事はまっぴら御免だからだ。しかし、ベアトは続ける。 ベアト「エヴァ・ベアトリーチェによる魔女幻想が否定されれば、魔女による死や殺人も無かった事にできる。 丁度、最初のそなたが妾に勝利した事で、大空翼の死を無かった事にしたように。 ……森崎よ。ストラットを、ミアータを。イタリアJr.ユースのライバル達を救ってみたいとは思わぬか?」
[36]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/24(日) 23:29:57 ID:??? 森崎「何でだよ。相手は弱い方が良いじゃねーか。 言っとくけど俺は、相手に勝つ為ならライバルのドリンクに下剤を仕込んだりする事だって厭わない男だぜ?」 ベアト「……口では何とでも言えよう。だが、本心は本当にそうか? そなたが克己しさらなる高みに目指す為には、それらのライバル達は、必要不可欠である筈だ。 それを理解しているからこそ、そなたは翼を助けたのではないか?」 森崎は……ベアトの指摘に対して反論しない。代わりに、ぶっきらぼうにこう答えた。 森崎「……条件がある。まず、俺はゲームを仕掛けられた時には抵抗するが、自発的に動いたりはしない。 次に、魔法でも何でも良いから、俺がサッカーで栄光を掴む為に協力しろ。 それを飲んでくれるなら、手伝ってやっても良いさ。そのエヴァとか言うクソヤローをぶっ倒すのにな」 ベアト「……うむ。それでよい。感謝するぞ、森崎」 ベアトは、それで充分だった。笑顔を見せて大きく頷く。 ベアト「さあ、祠の周囲から足音が聞こえて来た。恐らくミアータが飛び降りた音で、 他の何人かが目を覚ましたのであろう。……人が来れば、反魔法の毒素が満ちて、妾も姿を見せられぬ。 森崎よ、また会おうぞ。――そして、頼む。エヴァを倒し、この世界を守ってくれ……」 フワァァァァァ……ッ。 ――ザッ、ザッ、ザッ……ガチャリ。 ヘルナンデス「ストラット、無事か……うわぁぁぁぁあぁぁぁあっ!?」 ベアトリーチェの姿が霞と消えた瞬間、森崎の背後には第二、第三の発見者が現れた。 ――死体はまだ、祠の中に横たわっている。ミアータは死んだが、魔女の幻想はまだ終わっていない。 森崎「(ストラット……ロクに話もしてねえが、何だか俺は、どうしてもコイツを超えなくちゃいけない気がする。 だったら――待ってろよ。俺があのクソ魔女っ子をブン殴って、お前を生き返らせてやるからな……)」 森崎は人知れず、そう決意した。
[37]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/24(日) 23:30:58 ID:??? 屁理屈推理合戦withキャプ森『もりさきのふっとぶ頃に』 Episode 4 Catenaccio of the golden witch 〜黄金の魔女の閂〜 完
[38]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/25(月) 00:52:46 ID:??? ……と、言ったところで漸くEP4は終了です。 結局、鈴仙スレよりこっちの方が先に書きあがってしまいました(汗) 鈴仙スレもそろそろ再開したいと思ってるのですが、もうちょっと時間が欲しいので、 今日は場繋ぎ代わりに、簡単な屁理屈推理ゲームを用意しました。 ※随時回答ができないので、>>1が気付いた時にレスする形式となるため、 速度は遅くなると思いますがご了承ください。 ※某スレの某展開をパロディしています。不快に思われたら申し訳ございません。
[39]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/25(月) 00:55:27 ID:??? ソリマチ卿「ククク……我だ。ソリマチ卿だ。今日は愚鈍なる貴様ら人間共に、 この我の偉大さを伝える、とある伝説を教えてやろう。 これを知れば明日から貴様らも、この我の恐ろしさに恐怖し、 トラウマで泡を吹いて倒れ、病院で栄養食を食べる事になるだろうな……ククク!」 ++++++++++++++++++++++++++++++++ 【ソリマチ卿の伝説 〜フリーキックから11人抜いてゴール編〜】 ――それは、ある日の試合中の出来事だった。 ズダンッ、ピピーッ! ソリマチ卿「ククク……反則か……」 ソリマチ卿が属していたチームの味方選手が、敵選手の乱暴なチャージを受けて転倒。 敵選手の反則としてソリマチ卿のチームはフリーキックの権利を得る。 サトリーヌ「はわわわわ……た、大変です! ソリマチ様が蹴るに決まってます! フィールダーのみんなー! 全員でブロックに向かってくださーいっ!」 ゴールキーパー兼キャプテンを務めるフランス人選手、サトリーヌ・コメージは ソリマチ卿に何度も凌辱的なゴールを決められている事実から、 今回のフリーキックを超警戒。異例の選手フィールダー全員で壁を作るという作戦に出た。 ソリマチ卿「クゥ〜〜クゥクゥクゥ! そうでなくては面白くない!」 ソリマチ卿はそれにも慌てず、愉悦そうにパンパンと手を鳴らし上機嫌。 しかし、今回ばかりはサトリーヌにも策があった。
[40]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/25(月) 00:56:34 ID:??? サトリーヌ「……と、ここで選手交代ですっ! さあ、ソリマチ卿のフリーキックを防ぐ為だけに、 私がお金で雇った選手達よ、出てきなさーいっ!!」 ザッ、ザッ、ザッ……。 ジェンティーレ「貴様がソリマチ卿か。その鼻っ柱叩き折ってやるぜ!」 ロブソン「……止める」 肖「ウッヒョー! 魔王の如き龍を防げるなんて夢みたいだー!」 オワイラン「ソリマチ卿、勝負だ!」 ブンナーク「何が魔王だ! この俺のムエタイテクに掛かれば楽勝だぜ!!」 次藤「おう反町、ソリマチ卿、ずいぶんと偉くなったタイなァ!」 中山「幾ら相手がソリマチ卿でも関係ない。俺は守り切るだけだ……!(本編後、カウンターシュート習得)」 ディウセウ「うっひょー、こりゃシュート力67億ってトコかァ? オラワクワクして来たぞ!」 ピエール「こう見えても俺のDF能力はジトーやガルバンよりも上なんだぜ!」 クスタ「ゲスト参戦だ!」 ヘルナンデス「しかもサトリーヌの後ろで俺がDF陣を指揮しているぞ! カティナチオについては全員に対してミッチリ指導済みだから、 俺のスキル・カティナチオマステリーにより全員がブロック力+1されているぜ!!」
[41]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/25(月) 00:58:25 ID:??? ソリマチ卿「クゥ……?」 なんとサトリーヌは大人気ない事に、実家の屋敷やペットを売り払い、しかもサラ金にまで足を突っ込んで得た金で、 世界中から名DF達を10人+1人も雇い入れていた。全ては、ソリマチ卿に勝利するため。 彼女は(キャプ森界隈では珍しくない女性選手だ)、自分の全人生をこの試合のフリーキックに賭けていたのだ。 しかし。 ソリマチ卿「クゥ〜〜〜〜! クゥクウウッ〜〜〜〜〜〜ッ!!」 パンッ……!! パンッ……………!! パンッ……………………! サトリーヌ「な、何故笑っているのです! 貴方にとって、今は大ピンチなのですよ!!」 ソリマチ卿「大ピンチィ……? ほざけ、ピンチなのは貴様の方だ。 今から俺が、フリーキックで1点を入れるのだからなァ」 サトリーヌ「無理に決まってます!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ストラット君が至近距離から完全フリーでオムニゾーンシュートを撃ったとしても、 翼君が完璧なコンディション下でブーストサイクロンを撃ったとしても、 この布陣からゴールを決められる確率は多分10%も無いのですよ!?!!?!?」 ソリマチ卿「ならば見せてやろう。これが魔王の奇跡というヤツだ……!!」 グワァァァァァァァァァァァァァッ……!! 三杉(観客席)「な、なんという禍々しい気だ……! これこそが、凌辱生産機の真の実力……!」 謎のデータ兎(観客席)「シュート力67億……68億……! まだ上がっています!!」 ソリマチ卿にとって、世代トップクラスのDFが並んでいようが関係無かった。 彼は全力でその右脚を上げて、必殺のドライブシュートの体勢に出る。
[42]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/25(月) 00:59:36 ID:??? ソリマチ卿「食らうが良い。毒属性魔法レベル76億!!!!!!!!!! これが我の……『オー●ムドライブ』だぁああぁぁぁあぁぁぁぁぁッ!!!」 バギイイイイイイイイッ……!! DF陣「な、なにィィ……! なんだこのシュートは……………!! ウワァァァッ!??」 ドガーーーンッ、ドガンドガンッ! サトリーヌ「わ、私が金で雇ったDF達が、ぜん、めつめつめつ……キャーーーッ!」 ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッンッ! ズバァッ、ピピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!! ソリマチ卿が右脚を振り上げたが最後、世界の名だたるDF10名は紙切れのように吹き飛ばされる。 GKサトリーヌも短い腕を伸ばして必死に食らいつくが、当然の権利の如く吹っ飛ばされてしまうのだった。 ソリマチ卿「フッ……蹴り損ねたか」 しかし、今回のシュートにソリマチ卿は満足していなかった。 彼にとって今回のシュートは、13回に1回クラスの最低レベルの蹴り損じだったからだ。
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0ch BBS 2007-01-24