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キャプテン森崎外伝スレ13
[178]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/05(木) 23:04:04 ID:9eQM5cGI サトルステギ「ディアスが居ない今がチャンスだ! あいつなんかより、俺様の方がよっぽどすごいって事見せてやるぜ!」 グググッ……! バゴオオオオンッ! 放たれる『ダイナマイトヘッド』は強力だが、世界では精々が中の上と言った程度の威力。 GKのドールマンが防げない程度ではない。 ドールマン「ふざけろっ!」 ブウウウンッ、バチイイイッ! 彼は淀みなくパンチングでボールを前方に叩き落す。しかし、アルゼンチンのFWはサトルステギ一人ではない。 僅かにバランスを崩したドールマンを見計らって――パスカルが飛び出した。 パスカル「……たまには、俺にも相棒らしい事をさせやがれっ、ディアスッ!」 ――グワァァッ……! バギュウウウウウウウウウウンッ! ドールマン「く、ちくしょう……! パスカル如きに……点など、やれるかァ!?」 美しい軌道を描く『ジャンピングボレー』に、ドールマンは喰らい付く。 負ける筈はない。いくらバランスを崩していても、パスカルのキック力は世界のFWで見れば下位。 普段ならば到底決まる筈のないゴミシュート。そう思って、彼は手を伸ばすが……届かない。 ドールマン「あ、が……!?」 サトルステギの一撃が重く、僅かに右腕に痺れがあった。そして今回はその僅かの差が命取りとなった。 ズバァァァァァァッ……! ピピィィィィィッ……!! アルゼンチン 1 − 0 オランダ
[179]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/05(木) 23:08:21 ID:9eQM5cGI パスカル「やった、やったぞ……!」 クライフォート「馬鹿な。ディアス抜きでは何も出来ない筈の奴らが、何故……!?」 ――その得点は衝撃だった。 ディアスが不在の今、圧倒的な格上チームであるオランダがアルゼンチンを前に何も出来ずに1失点。 周囲は誰もが、大番狂わせを期待せずにはいられなかった。 キャプテンであるクライフォートさえもが、この湧き上がるアルゼンチンコールに一瞬呑まれかけるが――。 クライフォート「(……いや。落ち着け)」 彼もまた、WYの戦いを経て成長していた。自分の心にある慢心と驕りこそが、自らの弱さを招く事を知っていた。 ……そして、彼が強靭な精神力を維持していられるからこそ。オランダは、トータルフットボールは、強い。 クライフォート「プレー数を増やせ。トータルフットボールの体勢を崩してでも、マッチアップを増やせ。 素の実力と体力では俺達の方が絶対的に上だ。試行回数を増やせば、必ず俺達の勝利に収束する」 崩れかけるオランダ代表メンバー達を、クライフォートはその機械のような冷徹な瞳で抑えつけた。 皇帝と称されるシュナイダーが持つ威圧感とも異なる、彼特有の怜悧な表情を例えるならば稀代の名宰相。 トータルフットボールという理想郷を実現せしめる実力と才能、そして統率力の全てを備えた彼は。 窮鼠の一噛みを受けて、いよいよその頭角を現すも――その大志が成就するのは今のゴールから1時間後。 後半も終盤に差し掛かる、30分に入ってからの事だった。
[180]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/05(木) 23:09:41 ID:9eQM5cGI 実況「後半30分! オランダ、アルゼンチンの熾烈な攻撃を受けるも……辛うじて踏みとどまる! しかし点差は依然1−0でアルゼンチンがリード! 果たしてオランダ、ここからどう攻めるのか〜〜!?」 クライフォート「…………」 オランダはあれからずっと、苦戦を強いられているように見えた。 ボールを持てども執拗にアルゼンチンの選手達にプレスを掛けられ、ボールを奪われては懸命に取り返そうと マンツーマンでのディフェンスを繰り返すも、中々成功しない。 辛うじて失点の間際にはドールマンの活躍や周囲のフォローもあって助かっているが、 このままでは2−0。そうでなくとも今のまま1−0で、飛車角抜きのアルゼンチンに対して屈辱的な敗北を喫する事が容易に想像された。 クリスマン「それっ!」 パスカル「……ッ! 無駄だっ!」 クライフォート「(パスカルの呼吸が一瞬乱れたか)……今だ、攻めるぞ」 ――アルゼンチンの夢が破綻したのは、まさにそのムードが絶頂に達した時だった。 クリスマンのタックルをパスカルが辛うじて交わしたその時、 クリスマン「……悪く思うなよ」 パスカル「……!(しまった、背中を引っ張られて……)ぐっ!?」 ズザッ、バタッ……! パスカルはクリスマンの巧妙な『ダーティディフェンス』の前に、ボールを奪われてしまい。 それだけでなく、彼は献身的にチームを引っ張ってきた疲労から足をくじき、負傷してしまう。 ……審判はそれでも、クリスマンの反則に気づいていない。 パスカルは、美しいトータルフットボールと汚いプレーを最高水準にまで昇華させたオランダの餌食となった。 バビントン「ああっ、パスカル……!?」
[181]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/05(木) 23:11:16 ID:9eQM5cGI そして、ディアスに代わりチームの精神的支柱となっていたパスカルの負傷退場は、チームメンバーを大きく動揺させた。 元々体力量でオランダに大きく劣るアルゼンチンは、これで心身ともにボロボロの状態となる。 ……こうなれば、オランダが突き崩せない理由はない。 後半38分、イスラスがプアジェルを一対一で抜き去りゴール。試合は1−1と同点に並ぶ。 パスカルはこれを見て急いでチームに戻るも時既に遅し。 クリスマンとカイザー、レンセンブリンクの『トリニティブレイク』によってボールはあっという間に自陣深くへと届き。 ガルバンが奮闘してカイザー達の必殺シュートを防ぎ続けたのも束の間。 ポーンッ、パシッ。 クライフォート「……アルゼンチンよ。お前達のサッカーは確かに俺達には無い物だった。 また、俺達の想定を遥かに超えて、お前達はよく戦った。それは正当に評価しよう」 ……クライフォートに、バイタルエリアでボールが渡った。 彼は大きく右脚を振り上げた。為政者が持つべき権威の牛刀を、容赦なくアルゼンチンのゴールへと叩き付けた。 クライフォート「だが――俺達は、お前達よりも強くなくてはならない。その為には、この場で……消えて貰う!」 バッギィィィィィッ……! プアジェル「あ、ぐ……!?(だめだだめだ! ここで諦めたら、パスカル達の1点は何になるんだ!? ディアスの輝きがもう二度と見れなくなるんじゃないか!? そんなの嫌だいやだいやだなのにどうしておれのみぎてうごかない)」 ……GKのプアジェルは、こちらが泣きたくなるような決死の瞳で飛んだ。 彼は懸命に、誰よりも賢明に守り続けた。しかし――サッカーは、彼らにとって厳しかった。 バゴオオッ! ――ズバァァァッ! ……ピピィィィィィッ! 呆気なく鳴り響く、オランダの二点目を告げる笛。残された試合時間は5分。 勿論アルゼンチンは懸命に攻め続けるが、一旦ボールを奪われると、オランダの圧倒的なパスワークに動けなくなり。
[182]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/05(木) 23:12:28 ID:9eQM5cGI パスカル「……ぁ。すまん、ディアス……! 俺は、相棒……失格だ……」 アルゼンチン代表の夢は。パスカルの夢は。ディアスと共に決勝までを戦い抜くという夢は……ここで終わった。 オランダ 2 − 1 アルゼンチン 試合終了!
[183]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/05(木) 23:14:45 ID:??? ……と、言ったところで今日はここまでです。 >>176さんへの返信が切れてました… 強すぎるかな?とも思ってデメリットも付けましたが、ラスボスラッシュの一柱を担っただけあり、 安定感はかなり高いと思います。
[184]森崎名無しさん:2018/07/06(金) 00:20:40 ID:??? 乙でした 今更だけど参加もしてないのにスウェーデンの大会貢献度が凄まじいよな
[185]森崎名無しさん:2018/07/06(金) 00:30:17 ID:??? 乙です スウェーデンいなかったらコインブラとディアスという失うにはあまりにも惜しすぎる逸材が失われる所だったしね…
[186]森崎名無しさん:2018/07/06(金) 16:48:40 ID:??? ガルシアの殺意がヤバすぎる
[187]森崎名無しさん:2018/07/06(金) 17:01:20 ID:??? 殺 人 ド カ ベ ン
[188]森崎名無しさん:2018/07/06(金) 17:29:42 ID:??? ガルシアのせいでメキシコと南米の間にでかい壁ができるところだった
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0ch BBS 2007-01-24