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キャプテン森崎外伝スレ13
[280]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:15:44 ID:MpimRrZ6 サンタマリア「(モリサキは間違いなく最強のGKだ。しかし一方で、体力面には依然として不安がある。 だから前半戦はシュートを撃ちまくる! それで少しでも早くGKをワカバヤシに代える事が出来れば、 そこから『マッハシュート』や『ファントムシュート』のような主砲を狙っていく!)ザガロ、頼む!」 WYの際は日向をDF起用するなど奇をてらった布陣を採用した全日本だが、今回については特別なひねりはない。 日向と葵のツートップに、中盤は翼、岬、三杉、松山の4人。そして中山、次藤、早田、中里の4バックにGK森崎という、 全日本でも優れた選手を順当に配置した4−4−2を採用している。 バシュルルルルル…… 実況「サンタマリアくん、『ブーメランパス』! しかし……」 岬「(そろそろ僕も目立っておかないとね)――とるっ!」 ヒュッ、クルンッ! パシッ! サンタマリア「くそっ……!」 そして、奇をてらわず真正面から当たった結果――日本は、ブラジルの魂胆を潰す事に成功する。 ブラジルは攻撃力、突破力においては日本を上回るも、中盤の支配力においてはやや劣る。 司令塔のサンタマリアはパサーであるが、パスカットに長けた岬、三杉が彼を封じたのも大きかった。 ネイ「ようし、今度は俺が……」 松山「させないっ!」 ズザーーーーッ、バチイイッ! そしてドリブラーが相手であったとしても、中盤の底には松山がおり、 コインブラやカルロスがボールを得ても、これは彼らをマークしていた早田と中山が早々にチャンスを潰す。 かつてのWY準決勝、ブラジルはドイツのミューラーを消耗させるためにシュートラッシュを敢行し成功させたが、 GK以外にも強力な守備のコマが居る全日本相手には同じようにいかない。
[281]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:17:31 ID:MpimRrZ6 葵「日向さんお願いしますっ!」 バシッ……! 日向「ククク……ならば行くとするか!」 とはいえ、ブラジルもそこで安易に敗北はしない。 日本がボールを得ても、ジェトーリオやドトールは幾度となくボールカットしてみせたし、 こうして日向が『ライトニングタイガー』を放っても――。 ディウセウ「さっせるかぁぁーーーッ!」 ドンッ! ガギイイッ……! ゲルティス「(ディウセウのブロックにより威力の減衰を確認。キャッチ率16%上昇)」 バァァァッ……! ガシイッ! ゲルティス「キャッチ成功」 ディウセウやゲルティスはしっかりとゴールを守り抜き、簡単に失点はさせない。 全体としては日本がやや優勢ながらも同点のまま時間が過ぎていき、前半戦は0−0で折り返す。 そんな中で、大きな動きがあったのは、後半6分の事だった。 カルロス「(全日本のシュート数は3本、俺達のシュート数は2本……ザガロの『ダブルイール』と、 トニーニョの『フライングドライブ』だけだ。そしてその2本はいずれもナカヤマとジトーに防がれている。 つまり、モリサキを消耗させるという俺達の目論見は頓挫しつつある)」 カルロスは当初の作戦とは別の方向に舵を切る決意をした。 即ち、数ではなく質。純粋なシュート力で森崎を押し切る作戦へと。 彼は『分身ドリブル』で俊足サイドバックの中里を抜き去ると――。
[282]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:19:38 ID:MpimRrZ6 カルロス「いくぜ……『ファントムシュート』!」 ブワッギュゥウウウウウウウウウウウッ!!! ギュゥィインギュゥィインギュゥィインギュゥィイン…! 全力で、ブラジルが誇る大砲の一つである『ファントムシュート』を放った。 幻影の如くブレては消える強烈な無回転シュートであるこの一撃は、 日向の『ライトニングタイガー』や火野の『倍速二回転トルネードシュート』にも匹敵し、 間違いなく世界最高クラスの必殺シュート。 カルロス「(これなら少なくとも、ナカヤマとジトーは吹き飛ばせる。そしてモリサキにボールを届かせる事は出来る! そこからコインブラやザガロの力を借りれば、1点をもぎ取る事はそう難しくない筈だ……!)」 しかしその直後、カルロスはそんな自分の見立てが甘かった事を思い知らされる。 バッ! 中山「(今だ……今がその時だ。俺が森崎の後ろでなく、対等に並び立つための証を見せる時!)」 グワァァァァァァァァァッ……! カルロス「ナカヤマ……来たか!(だが……何だこの寒気のような感覚は……!)」 カルロスのシュートコースに的確に割り込んだのは中山だった。 当然彼のブロック力は世界屈指であり、場合によってはファントムシュートすらも防ぎうる可能性がある事を、 カルロスは充分に理解していた。だが、この時彼が感じた感覚は、シュートが防がれるという恐怖では無く。 カルロス「(……ナカヤマは、更に進化している?)」 森崎の相棒を自称して憚らず、あの傲岸不遜で唯我独尊な森崎が唯一その実力と才能を認める男。 中山政男に秘められた、底知れぬ――あれだけ多くの才能を開花させてもなお、今もまだ底知れぬそのポテンシャル。 その果てしなさへの、原初的な恐怖に他ならなかった。
[283]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:21:22 ID:MpimRrZ6 森崎「(中山のヤツ。今大会は随分大人しそうに見えたが……中々どうして、やるじゃないか)」 カルロス「(あ、あの構えは……奴の得意とする『ソウルブロック』じゃない! それ以上の……あの技は……!?)」 中山「――動くこと……!」 ボッグワァィイイイイイイイイイイイイイイイン!! 中山「 雷 霆 の 如 し !!」 シュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン…! ――『カウンターシュート』。一部の選ばれし者にしか制御できぬ、最強の必殺シュート。 かつてのWY大会から時を経て、中山は人知れずこの技を完成させていた。
[284]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:26:54 ID:MpimRrZ6 ディウセウ「ひゃ、ひゃ〜っ……こりゃあなかなかつええシュートだぞ……」 ゲルティス「(シュート指数96。遠距離である事を加味しても87――シュナイダーの『ネオファイヤーショット』と互角。 『ダークイリュージョン』を駆使しても尚、ゴールを奪われる確率。……51%!)」 ――ゴォォォォオオオオオオオオッ! そして中山が『カウンターシュート』を会得しているという事実は、ブラジルにとって想定外だった。 全日本がこれまで強烈なシューター持ちのチームと対戦しなかった事もまた、結果として技の隠蔽に役立っていた。 つまりブラジルの守備陣はこのシュートへの反応がそれぞれ僅かだが遅れてしまい……。 ゲルティス「……キャッチ、不可」 ズバァァァァァァァァァァッ! ピピィイイイイイイイイイイイイイッ……! 全日本 1 − 0 ブラジル
[285]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:28:02 ID:??? …と、言ったところでここまでにします。 残りは明日か明後日くらいには投下します。
[286]森崎名無しさん:2018/07/23(月) 06:18:40 ID:??? 中山△
[287]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:21:51 ID:a8zZCWSQ すみません、書いたのですが長引いたので更に次回に続きます(汗) >>286 中山さんなら大会途中に神引きしまくってブロックフラグ習得&回収しててもおかしくないと思います。
[288]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:24:41 ID:a8zZCWSQ 中山が今大会初めて見せた『カウンターシュート』の鮮烈さは満員の観客を一斉に黙らせ。 ――その直後、スタジアム中を阿鼻叫喚の渦に巻き込むに充分だった。 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」「中山半端ないって」 「なっかやま! なっかやま!」「ブラジルはやっぱりもうダメだな……」「こらーカルロス! 何やってんだー!」 そして観客達の多くは、先のWY大会と同様の展開をこの試合に見るようになっていた。 即ち、全日本が勝利しブラジルが敗北するという未来である。 カルロス「(くそっ……! 俺達はまだ、敗北してもまだ……! 日本の力を侮っていたと言うのか……!)」 ブラジルはコインブラが居るにも関わらず終始押され気味で、 流れを変えるチャンスだったカルロスの攻撃すらも、逆に失点のトリガーとなってしまった。 考え得る限り最悪の流れに、キャプテンのカルロスは血がにじむ程に強く唇を噛むが――。 コインブラ「カルロス。……この程度で弱気になった訳じゃないだろうな。 かつての俺にあれだけ、セレソンの誇りについて高説を並べ立てたお前が」 カルロス「……当たり前だ。何を言っている」 彼らはセレソン。世界最強のサッカー大国・ブラジルを代表する最強の戦士達なのだ。 かつて最強の座を冷笑したコインブラの、静かな、しかし熱い言葉を受けて彼は闘志を取り戻す。 そして――次は日本がブラジルの新たなる力に怯え翻弄する事となる。
[289]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:26:12 ID:a8zZCWSQ カルロス「(ネイの突破も、サンタマリアのパスも通用せん。俺やコインブラの突破なら可能性はあるが、充分に警戒されている。 ならば――)……ワンツーだ、コインブラ!」 バシュウッ……! 次のブラジルの攻撃は、コインブラとカルロスのワンツーによる中央突破から始まった。 翼「(ワンツー……? 確かにカルロスもコインブラも下手なパサーよりも優秀だが、二人ともドリブルが得意な筈。 これは一体……?)」 岬「(成程ね)……翼くん、気を付けて。……多分あれは、普通のワンツーじゃない!」 バシッ、バシッ、バシイイッ……! 三杉「これは……これはまるでパルメイラスのネイとトニーニョの連続ワンツーじゃないか! 彼らのようにハイレベルに息の合った二人なら出来ないことはないとは思っていたが……!」 トニーニョ「『ゴールデンコンビ』……だな。元々即席で『リーサルツイン』のような芸当が出来るような奴らだ。 この程度、出来ない方がおかしい」 ネイ「そりゃそうだけどさー。そんなら俺達のコンビは何ってワケー? なんか盗られたみたいで悔しいぜ!」 トニーニョ「心配するな、俺達は俺達だ。それよりもさっさと前に行け」 ネイ「はいはーい」
[290]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/23(月) 22:27:24 ID:a8zZCWSQ 中山がブロック技を極めたように、カルロス達はそのコンビプレイを磨いていた。 『ゴールデンコンビ』とも称されても異論の無い息の合った連続ワンツーを前に、 翼や岬、三杉を始めとする全日本の主力メンバーは手も足も出ず――。 カルロス「……行くぞ、コインブラ!」 コインブラ「決めるぞ、カルロス……!!」 ブワッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!! 超モリサキ「(ちいっ……! 翼のヤローどもがグズグズしてる間に超化出来たのは辛うじての救いだが。 それでも、相も変わらず厄介なシュートだぜ!)」 中山や次藤をあっさりと吹き飛ばし、超モリサキの前に真っ白な壁が現れる。 カルロスとコインブラの『リーサルツイン』だ。 超モリサキ「でりゃぁぁぁぁぁっ!」 バアァァァッ、シュンッ! 超モリサキ「ぐふっ!(ま、前の時よりも威力が増してやがる……! そして、こ、この零れ球はマズい……!!?)」 超モリサキはこれを迷わず全力のセービング――『真・がんばりセービング』に向かうも、 キャッチできずボールを零してしまい……そこから、超モリサキにとって地獄のような十秒間が訪れる。
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0ch BBS 2007-01-24