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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】
[714]森崎名無しさん:2017/12/24(日) 22:55:24 ID:??? >>712 それなー、そこが一番いろんな意味で悔しいところ どっちも得しないなーって まぁハットトリック前提みたいな能力値持っていながらまるでゴールできなかったところから何となく察してはいたがw
[715]森崎名無しさん:2017/12/25(月) 10:27:35 ID:??? コリンチャンスは弱い(確信)
[716]森崎名無しさん:2017/12/25(月) 17:19:15 ID:??? チャンスついているくせにチャンスに弱い
[717]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/27(水) 22:40:47 ID:??? すみません、構想は大体まとまったのですが、文章が追っつかないためもう少し休みます(汗) 明日〜明後日には更新再開できると思います。頂いたレスだけ返信します。 >>712 詳しくはネタバレになりますが、妖夢の今後については色々考えています。 >>713 乙ありがとうございます。応援して頂いて大変嬉しいです。モチベになります。 完結までの見通しが漸く見え始めたくらいなので、実際はまだまだ永らく御付き合い頂ければと思ってますw >>714 鈴仙と妖夢で決着をつけるイベントは、何かしらの形で作りたいと思っています。 ただ、妖夢が1点も挙げられないのが一番意外でした(汗) インゲンスゾーンシュートやサイクロンをも上回る大技があったのですが、出せず仕舞いでしたね… >>715 翼やストラットという本当のプロにとっては、鈴仙達のがんばりも付け焼刃程度だったんでしょうね……。 とはいえ、鈴仙一行は漸く合流(してない子もいますが)したばかりなので、 これから精神的にも技術的にも強くなれる余地は沢山あると思います。 >>716 私全然サッカーに詳しくないですが、コリンチャンスって名前チャンスっぽいので好きです。 ただ、コリンチャンスがチャンスに弱いというか、サンパウロがチャンスに強いのではないでしょうか……?
[718]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/28(木) 23:54:39 ID:??? ★お燐→ドリブル 54 ( スペード2 )( 1 + 1 )+(サイドプレイヤー+2)=58★ ★ドトール→タックル 56 ( ダイヤ3 )( 1 + 2 )+(人数補正+1)+(コブラタックル+2)=62 ≦−2→サンパウロボールに。試合終了… お燐「がんばって抜かないと……抜かないと……!」 ズザアアアアアアアアアッ……――バシッ。 ドトール「君たちのがんばりは良く分かった。しかし、サッカーは理不尽なんだ。 ……がんばるだけでは、勝てない相手も、居る」 お燐「そ。そんなァ! ウソだよ。こんなの、ウソだよぉ……!!」 諭すように、ドトールは呟いた。普段の飄々とした仮面を捨て去って、お燐は悲痛に叫んだ。 しかし、幾ら泣いても叫んでも、一旦決定した運命は覆らない。 お燐は得意の筈のドリブルをまたも失敗し、ドトールはテンポを乱しながらも、普段通りの技巧でカバーして、 彼女の足元からボールを完全に奪い取った。この時点で、ロスタイムは残り数十秒。 バビントン「前だ! 前だ。前だァーーーッ!!」 ドトール「分かっているーーーッ!!」 ――バシイイ……ッ! 普段は温厚なバビントンが声を荒げるまでもなく、ボールは遥か前方へとクリアされる。
[719]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/28(木) 23:56:04 ID:??? 静葉「早く。ボールを奪って。速攻でカウンターして……!」 てゐ「一点だ。あと一点ぽっちで良いんだよ! ああもう、じれったいなァ!」 慧音「諦めるな! 諦めては……だめだ! 諦めては……!」 徒労と知りつつも、仲間達は走り続ける。文字通り、彼らは最後の一秒まで諦めていないのだ。 実況「ああ〜〜! みなさん! マラカナンスタジアムにお集まりの数十万の観客の皆さん! これが、リオカップの結果です! ブラジル全土、いや、世界全土から集まった 若き逸材が争いに争いを重ねた結果です! ……そう、優勝は。優勝チームは……!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!?!?」 ――そんな彼らは、無責任な大衆にとって、さぞかし滑稽だったに違いない。 実況は。多くの観客は、最後の一秒どころか一分以上も前に、この試合に見切りをつけていた。 アヤソフィア「(少し遅刻してしまいましたが、もはや見る価値も――いや。そう断ずるのは、少し軽率でしたか。 鈴仙さん。貴女がこの逆境を前に、どう振る舞おうとするのか。それを見るまでは、私も帰る訳にはいきませんな)」 コーチ「…………………」 勝者は栄光を得て、敗者は蹂躙される。 地べたから這い上がり、栄光を浴び続けていたコリンチャンスはこれより、 その梯子を外された上で、同情すらされず、蔑まれ、罵られ、唾棄される。 こうした事実を良く知る者達は、彼らを待ち受ける運命の残酷さを黙したままに察し、語らない。
[720]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/28(木) 23:57:24 ID:??? 試合終了まで、後3秒。 佳歩「はぁ、はぁ……ダメ。まだ……終わっては……!」 パチュリー「(修練を積んで、戦術を磨いて。それで、仲間を敗北に導いて。何が賢者よ……。 私は、こんな道化になるために、友人を――紅魔を捨てたというの……? だとしたら、私は賢者じゃない。とびきりの愚者だ……!)」 反町「(初めてなんだよ。こんなにも勝ちたいと思って試合に臨めたのは。だから諦めたくない! なのに……!)」 2秒。 お燐「ハハハ……本当に地獄だよ。こんなんじゃ、ウチに帰ったらおくうに焼き殺されるよ……!」 てゐ「寿命の半分を削っても良い……だから、今の試合をやり直したい……!! こんなんじゃ、生きてても生き恥だ。これまで沢山恥をさらしてでも長生きしてたけど、 我慢なんないよ。こんな展開じゃあ……!!」 静葉「この試合が始まる前に時間よも〜どれ……ウフフ……ウフフフ……」チャキッ・・ 穣子「……だ、ダメ……! お姉ちゃんは死んだらダメだけど……でも、試合も終わっちゃダメ……!」 1秒。 アリスさん「聞こえない……ボールくんの声が、もう……。サッカーの声も、風も、もう止んでしまった……!」 慧音「また、なのか。また、私は何も守れず仕舞いなのか……!?」 つかさ「ガッツが足りない……! 私は、鈴仙様のシュートを幾度も防いだ、あの石崎という少年のような、 自らを賭して、何かを守り抜く決意が足りていない……!!」 さとり「(辛く、思い感情の波が、第三の目を通して見える。この無念こそが、彼が感じていた『地獄』なのかしら……)」
[721]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/28(木) 23:59:15 ID:??? そして――。 鈴仙「あきらめん。あきらめん、あきらめん……あきら、め……」 試合が終わる、最後の1秒とゼロの間。 鈴仙「……ごめん」 タッ……。 鈴仙「(――みんな。師匠。パスカル君。中山さん……。私、やっぱり、もう。――む、り…………)」 疲弊しきった鈴仙は――、ついに、諦めてそう心の中で呟いて。 その後、鈴仙の無言の独白を聞き入れたかのように、審判は意を決して力強く笛を鳴らした。 ――ピィッ。ピィッ。ピィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!! ……試合終了。ブラジルサッカーの登竜門・リオカップを勝ち抜いたのは、サンパウロ。 コリンチャンスは、彼らという強者の前に屈服し。全ては、二度と巻き戻しようが無い過去となる。 ――鈴仙は負けた。只、負けたのだ。 コリンチャンス 2 − 3 サンパウロ 試合終了……
[722]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/29(金) 00:00:55 ID:??? …すみません、書きあがらないので一旦ここまでです。 今晩中には選択肢まで話を進めたいです(汗)
[723]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/29(金) 01:58:22 ID:??? 実況「試合終了……終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! リオカップ決勝は2−3で、サンパウロの勝利! ……即ち、リオカップの覇者は、サンパウロです!! 大会開始前はフラメンゴ、サントスが優勝候補として名を馳せ、開始後もパルメイラスや、 今破ったコリンチャンスのようなチームがダークホースとして台頭する中、 結果だけを見てみれば、絶えず最有力候補だったサンパウロが優勝するという、極めて順当な決着となりました。 無論、ここにお集まりの皆さんはご存じの通り、その決着に至るには様々な曲折がありましたが、 ともかく、彼らが――サンパウロが勝った。この事実は全く揺るぎないのです!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」 「サンパウロ! サンパウロ!」「ツバサ! ツバサ!」「やっぱ時代はサンパだよなー」 「コリンチャンスって案外大したことなくね?」「まあ、頑張った方だろ」「コリンチャンスー! 頑張ったぞー!」 鈴仙「…………」 鈴仙の耳に、瞳に、観客の狂気が流れ込む。それは、これまでのような歓喜と栄光に満ち溢れたものではない。 嘲笑と、憐憫と、……決して、自分達には向けられる事のない、他者に対する称賛。 そこから自身の心に生まれるのは、後悔、羞恥、嫉妬……これまで抑え込んで来たネガティブな感情が、 堰を切ったように鈴仙の未だ強くなりきれない心を蝕み始める。 タッ……。 妖夢「――私は、もう二度と、こんな思いをしたくない。だから、力を求めた」 鈴仙「妖夢……」 観客達の熱気も冷めやらず、サンパウロの面々が揚々とビクトリーランを始める中、 項垂れる鈴仙の傍で――妖夢が、そう語り掛けた。
[724]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/29(金) 02:01:04 ID:??? 妖夢「私は勿論、この試合で満足などしていない。……私は、成果を挙げていない。 だが、少なくとも負けなかった。惨めな思いをし続けたが、鈴仙。今のあなたほど、私は惨めじゃない」 そう話す彼女の横顔は複雑だった。しかし、ある程度の安堵を抱いている事は、鈴仙も読み取れた。 鈴仙「…………」 鈴仙は、何も話せなかった。本当は、色々と聞きたい事、言いたい事があったのに。 今はまだその時ではない。そう運命が示しているからか、 単純に敗北のショックが想像以上に大きく、何も思いつかないだけなのか。 妖夢「鈴仙。敗北は辛い。無力さを実感させられるのは辛い。私と同様、鈴仙もまた、感じた筈だ。 キャプテンであり、エースストライカーでありながら、1点も決められず、チームを敗北に導いた、自分の無力さを」 鈴仙「……………」 鈴仙は、もう強がれなかった。これまでのように前向きな言葉を紡げずに、無言を続けてしまう。 そして――道を違えた友人は、鈴仙を置いて、更なる遠くを見据えながら、こう続けた。 妖夢「今日の試合も、これまでも。迷う事が沢山あった。だけど今日は、勝つ事が出来た。 そして鈴仙。私と道を違えたあなたは――負けた。でも」 妖夢はここで一拍置いて、 妖夢「でも。もしかしたら、鈴仙も、もう負けないようになれるかもしれない。 私と同じようになれば。――つまり、『ハイパーカンピオーネ』の一員となれさえすれば」 鈴仙「…………!」 鈴仙にそう告げた。
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0ch BBS 2007-01-24