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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[173]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:51:10 ID:bmAYHhc6 だが、まだ目的は達していない。そのゲームショップから離れて再び歩きはじめる。 そこから1分も経たないうち、今度は別の店が目に入った。 岬「(テレビかな、いや下にキーボードがある。という事はマイコン(※1)だな)」 今度はずらりとホームコンピューターがショーウインドーに並んでいる。 これまた日本では見慣れぬ海外のハイテク製品に、僕はまたしても足を止めて眺めこむ。 岬「(MECのPC−8801や片桐エレクトロニクスのX1は……全然見当たらないな。 虹色のラインがあるのがZX スペクトラム(ZX Spectrum)、 こっちはTRS-80 Color Computer……ココでいいや、 そのココの隣の厚ぼったいのがコモドール64(Commodore 64)で、その隣が……おや)」 順繰りにマイコンを見回し、コモドールの次にさしかかって気付いた。このパソコン、 いつか見た「富士山」があしらってあるじゃないか。 岬「(このマイコンは…アタリ800(Atari 800)っていうんだ。あそこはマイコンショップだったのかな? いや、あんな派手派手しい、バーみたいな電気屋があるか。あのギラギラした感じはゲーセンのやつだ。 海外のマイコン会社はゲーセンも経営してるのかもしれない。日本とは違うな、 MECがゲーム作って売り出すなんてないからなあ)」 思わぬところで思わぬ発見に思わず取り留めもないことを、ただぼんやりと思っていた。 そんな事を頭に浮かばせ多種多様なゲーム屋マイコン屋を通り過ぎて、ついに例の場所。 赤い富士山をロゴにした謎の会社、ATARI FRANCE Incへたどりついた。 ※1:マイクロコンピュータ。入出力のためのキーボードとスクリーンを装備した、 現在のパーソナルコンピュータに相当する。当時(83年)は現在のパソコンにあたる製品がマイコンと呼ばれていた。
[174]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:55:28 ID:bmAYHhc6 僕は今、地球の裏側に位置しヨーロッパ文明の精華たるパリに鎮座まします どこの国から来たか分からぬゲームセンターを紹介する名誉を賜ったのであるが、 その前にただ一言、自身の経験を告白して後日の備忘として残しておきたい。 実のところ言うと、僕が生まれて12年このかた、 ゲームセンターというところには一度も入った事が無いのだ。 僕の父さんは(少なくとも表向きは)画家である。その題材として自然画を好んで取り上げている以上、 僕が移り住む先は田舎が多く、ゲーセンどころか商店さえろくに無い所が多かった。 そういうものが有る都会に越していても、その頃の僕はサッカーと父の「本業」の手伝いに 熱中していて、こういったゲームにはあまり興味を持っていなかった。 もっともテレビゲーム(家庭用の据え置きゲーム機をそう呼ぶらしい)の方は全くしていない訳ではない。 名前は忘れてしまったが、たしかカセット交換型の、4つのパドルのついた白いゲーム機で クラスメイトに誘われてプレイした事が何回かあったが、動きも絵もガタガタ、 思うように操作もできず体を動かした方がずっと面白かったため、ゲーム機の名前も ソフトも思い出せなくなるほど縁遠いものになっていた。 岬「(そう言えば、南葛にいた頃に一緒にサッカーしていた、あの天然パーマの…… 確か来生っていったな。その来生がゲーム機買った買ったとか言っていた)」 自慢気に吹聴していたクラスメイトもいた。確かファミコンとか言ったはずだ。 彼の家には上がった事が結局無かったので一度も見たことはないが、 あのゲーム機は売れていたのだろうか。
[175]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:57:06 ID:bmAYHhc6 さて入ろうかと思いドアに向かおうとした時。 少女「ようこそ、アタリへ!」 横から急に声が聞こえた。振り向くとするとそこには少女がいた。 歳は僕と同じぐらいか、背丈も僕とさほど変わらない。 だが両手を脇腹について仁王立ちし、初対面の相手に物おじせず、 何よりビンビンに自信を発する女の子が、そこにいる。 少女「あんた新入りでしょ!アタリのゲームは凄いんだから!早く来て!」 そう言うなり僕の手を取り、有無を言わさず店内へと連れ込んだ。 店内は昼間にも関わらず、遮光幕が窓という窓に敷かれていて夜のように暗い。その中を 赤や黄色の照明が光り、キラキラと明滅したり、カメラを焚いたように一瞬激しく光る。 所狭しと並んだゲームの筐体からガンガンと光と音が野放図に放たれているのであった。 そんな店の具合はというと…… ★客の入り具合!card★ と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。 JORER:双子「「おね→ちゃん!」」 謎の双子姉妹が少女に飛びついてくる!(イベント発生) ダイヤ・ハート:岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐) スペード:客A「うおっしゃあああ!」客B「畜生、もう少しだったのによお!」 客C「急に横入りするんじゃねえ!」客D「モタモタしてんのがわりいんだ!」 客は多い、多すぎてしばらくプレイできそうにない クラブ:少女「さっ、感謝しなさい、心いくまでゲームできるよう、貸し切りにしておいたから!」岬「(誰も来てないだけじゃ……)」 ハートA:聖薇「こらっ!ゲームはやめなさい!」少女「また来たわね石頭!」岬「(どうする……)」(さらに分岐)
[176]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 20:14:50 ID:bmAYHhc6 私用につき1時間ほど離れます。少々お待ちください。 しかし、キャプテン翼の2次創作でオデッセイやスペクトラムが出てくる SSなんて世界でここだけだろうな。誰得だろう。
[177]森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:06:18 ID:??? ★客の入り具合 ダイヤ2 ★
[178]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 21:45:06 ID:bmAYHhc6 ★客の入り具合 ダイヤ2 ★岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 先着1名様で !とnumの間のスペースを埋めてください。数値により人の入り具合が決まります。 ★クラスメイト:!num 岬より年上:!num 岬より年下:!num★ 1〜3:この位の年齢層は誰もいなかった…… 4〜6:パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(年上のみ、さらに分岐) 7:どの筐体にも行列ができている、どこもしばらくは出来そうにない(年上のみ、さらに分岐) 8:7+イベント発生 9:+ 赤嶺真紀 「やあ!」
[179]森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:47:36 ID:??? ★クラスメイト: 0 岬より年上: 4 岬より年下: 1 ★
[180]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 22:06:29 ID:bmAYHhc6 クラスメイト: 0(※2) この位の年齢層は誰もいなかった…… 岬より年上:4 パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(さらに分岐) 岬より年下:1 この位の年齢層は誰もいなかった…… ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 先着で ★サッカー部員は来てるか1 !card サッカー部員は来てるか2 !card サッカー部員は来てるか3 !card★ と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。 なお、重複している場合はゲーム好き度合いがアップします。 JORER:サッカー部は全員来ていた! K:天ケ瀬が来ていた! Q:中江が来ていた! J:秋山が来ていた! 10:渋沢が来ていた! 9:黒田が来ていた! 8:永井が来ていた! 7:西園寺が来ていた! 6:大杉が来ていた! 5:金子が来ていた! 4:藤田が来ていた! 3:塩野が来ていた! A〜2:誰も来ていなかった…… ※2:上分岐ではありませんが、1〜3の分岐に沿うものとします。
[181]森崎名無しさん:2018/02/18(日) 23:33:57 ID:??? ★サッカー部員は来てるか1 スペード9 サッカー部員は来てるか2 スペードJ サッカー部員は来てるか3 ハート4 ★
[182]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:51:02 ID:1694cPcU ★サッカー部員は来てるか1 スペード9 サッカー部員は来てるか2 スペードJ サッカー部員は来てるか3 ハート4 ★ 藤田(DF)、黒田(MF)、秋山(FW) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「(それにしても)」 ゲーセン内を一瞥して感じた。音や光の賑やかさが寒々しく感じられるほど客の入りが少ない。 眺めまわしても10人もおらず、しかも漏れ出る声や後姿から見て、フランス人は皆無、 日本人学校の先輩達で占められているようだ。 少女「何をボサッとしてるの、遠慮せずに楽しんできなさい。今はチャンスなんだから」 僕の戸惑いを知ってか知らずか、僕の背中を軽くポンと叩いた後、こぶしを僕の 手のひらに突きこんで勢いよく握ぎってきた。手のひらに金属の感触が広がる。 岬「これは」 少女「サービスよ。ゲーセンはお金を入れないとプレイできないの、知ってるでしょ?」 岬「いや、そうじゃなくて、なぜ僕に」 少女「だからサービスって言ってるじゃない。初めて来てくれたんだから、 お金の事なんてきにせずにアタリのゲームを楽しんでほしいだけよ。 休みの間はうるさいのもいないし、余っても返さなくていいからさ」 いや、それは悪い、人に貸しを作りたくない。小学生が銀色に輝く10フラン硬貨を何十枚を 渡されるなんて、後で対等な関係の構築に障害になりかねない。何とか返したかったが、 黒田「おーい岬!お前も来たのか?」 秋山「こっち来てゲームしよーぜ!」 藤田「もうすぐハイスコアいくよ!」 サッカー部先輩達が筐体から声を投げかけられ、辞退の機会を失った。
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0ch BBS 2007-01-24