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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[189]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:24:17 ID:1694cPcU ★アタリアンガールのサッカー ダイヤ3 ★ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「へえ」 この子もサッカー部員だったのか。ブローニュでは見かけなかったが。 少女「何よその気のない返事、あんたはあたしの話が信じられないの?」 岬「いや、とっても活発だから、きっとそうだろうと思っていたよ」 少女「ホントー?ちょっと待って、証拠持ってくるから」 そう言うなり女の子は僕の返事も待たず、一気に走りだしあっという間に奥の階段へと消えていった。 どうしようもないので明滅するライトに照らされながら待っている。 幸いにして数分でドタバタと駆け戻ってきた少女は、1冊のノートを目の前に突き出した。 少女「ふーう、これが証拠。マネージャーもやってるんだけど、これはその時に取った サッカー部全員のメモ。このページには全員の能力が記されてるわ。例えば、ほら」 彼女が指さすところを見ると、少し前にサッカー部加入を熱心に進めていた、 あの癖毛の先輩の名前と能力値が記されていた。 天ケ瀬冬馬 ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 ガッツ 14 13 15 14 13 14 14 97 1/1 700 【補足・補正・備考】 ・強引なドリブル(1/4の確率でドリブル+2、吹飛係数4)
[190]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:31:11 ID:1694cPcU 少女「こんなところね。ちなみにあのプレイしてた3人衆はこんな感じ。あとのFW・MF・DF衆もそんな感じだから」 秋山(FW) ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 ガッツ 12 11 13 11 10 8 9 74 0/0 600 黒田(MF) ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 ガッツ 12 12 11 12 10 8 9 74 0/0 600 藤田(DF) ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 ガッツ 10 11 8 12 11 11 11 74 0/0 600 岬「(へーえ、あの天ケ瀬さんでチーム1になるのか……普通にやると僕のワンマンチームになるな)」 少女「さーていよいよお待ちかね!気になるあたしの実力は…こちら!」
[191]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:32:27 ID:1694cPcU 先着で ★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です!card★ と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。 JORER:少女「22、19、23、21、17、19、19、必殺技2つってところね」岬「(僕と互角だって!?)」 ダイヤ:ハート+少女「あと、最近必殺技も覚えたんだからね!」 A〜7でドリブル、8〜10でシュート、絵柄で高シュート ハート:少女「16、13、17、15、11、13、13ってところね」岬「(合計値98か、天ケ瀬と同程度……)」 スペード:少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」 クラブ:少女「12、9、13、11、7、9、9ってところね」岬「(他の選手とほぼ同等か……年下の女の子としては上出来だな)」
[192]森崎名無しさん:2018/03/11(日) 22:33:48 ID:??? ★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ ★
[193]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:38:02 ID:1694cPcU と、いうところで今日はこれまでと致します。 しかしアタリのゲームについて語ろうと思っていたら、 いつの間にかサッカーの話になっていた、な、何が起こったのか以下略 な状態に。修正力というのがあるのでしょうか…… おまけ、アタリ2600のサッカーゲーム Pele's Soccer sur Atari 2600 https://www.youtube.com/watch?v=LSEASVJIEx4 International Soccer for the Atari 2600 https://www.youtube.com/watch?v=vm3KQyLIICA ……昔はサッカーをするにも想像力と忍耐力が必要だったのです。
[194]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:14:22 ID:hI6TfS7w ★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ ★ 少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「(合計値84か、あのチームの中ではレギュラーは固いだろうな)」 思わぬ形で目の前の少女の情報を手に入れる事ができた。 あの時の天ケ瀬の招集に加わっていなかったところを見ると、この少女は他の 有象無象とは一線を画した存在であるかもしれない。 少女「さ、これでいいでしょ。一緒に行きましょレッツゴー!」 岬「え」 異議も抗議も唱える間もなくガっと少女に腕組みをされ、そのまま半ば引きずられる形で 先輩達のいるゲーム筐体前に連行される。 先輩達は見慣れているのか、小娘の蛮行を目にしても一向に手助けせず、 気にかけもせずに浮かれた気分で僕に話しかけてくる。 秋山「おっ、ようやく来たな」 黒田「お前もやってけよ、面白いぞ!」 藤田「ようやくお前のハイスコア超えたぞ、あずみ!」 少女「ふーんだ、あんたなんかのスコアなんか今日中に塗り替えてやる!」 岬「ん、君の名前ってあずみって言うんだ」 少女「あれ、言ってなかったっけ?私の名前は『ここでは』あずみ。外の世界じゃ早川あづみって呼ばれているわ」
[195]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:15:34 ID:hI6TfS7w 岬「ここでは?」 黒田「ゲーセン内の中じゃ自分の名前をスコアネームで呼ぶのがしきたりなんだぜ、覚えときな」 あずみ「あたしとしては、外でもあずみって呼んでほしいけどね」 秋山「俺の事はここではアキ(AKI)って呼んでくれ、 ゲーセン内で先輩後輩なんてのは考えなくていい、ここじゃただのゲーマーだ」 藤田「俺はFUJ。エフ・ユー・ジェイだ。ここのゲームは3文字しか入れられないからなあ。 まあいいや、さ、お前もやれよ」 そう言ってFUJは椅子から降りた後僕にプレイを要求した。 真横ではパカリと目を見開いて僕をみるあずみの姿が見えた。彼女なりのゲーム仲間の増える期待の表れだろう。 あっという間にゲームプレイを望む空気となったのを察し、僕は筐体の前に向かう。 コイン投入口に2フラン(明るい所で見ると10でなく2フランだった)1枚を投入し、 画面に向かい合う。 まず目に入ったのはゲームで使うであろう、つまみとボタンが配置されたプレートの装飾だ。 十字の入ったブラックホールから放射線状にレーザーが発射され、周りは星や銀河の大星団。 宇宙空間で繰り広げられるゲームという事だろう。 画面にはハイスコアが映し出されるが、すぐに長方形の光の束と化し1点へ縮小・消失した。 そしてその1点から、光々と光の束が展開し、 TEMPEST と、輝いていた。
[196]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:16:51 ID:hI6TfS7w 次に英字と丸や十字架などの図形が描かれた画面に移った。 Press fire to selectとあるところを見ると、どれかの図面を選べという事だろう。 レベルが1とされている丸のところを選ぶべく、右手のパドルを回し、ボタンを押す。 すぐに画面は変わり、黒い空間に青いネオンライトで線どられた円筒形の物体が見える。 円筒形の辺の上にはブーメランを途中で折り曲げたような、黄色い線で描かれた戦闘機らしきものが見える。 パドルを回すと動いた。これが僕が操作する機体だろう。 カタカタブーメランを動かしていると、画面奥から赤い蝶ネクタイが現れ、こっちに迫ってくる。 あずみ「敵が来てる、早く左のボタンで倒すの!」 左手側を見ると、確かに幾つかボタンがある。一番手前のボタンを押すとブーメランから弾が発射された。 岬「(なるほど、パドルでこれを操作して、このボタンで敵を撃ち落とせばいいんだな)」 ルールを理解した後はグリグリとパドルを回し、縦横無尽に駆け回りながら敵を撃ちのめす。 敵も弾を撃ち返したり、パドルがなかなか敵に合わせられなかったりで手間取るところもあったが、 初めてのステージという事なのか敵は遅く、攻撃もささやかで何とかやられる事なく 順調に敵をやっつけていく。すると。 機体が吸い込まれていく。 電光の筒を抜けて星のまたたく宇宙を飛んでいく。 星々をスーッと抜けていく飛遊感に、僕自身が宇宙を駆けているようだった。
[197]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:17:58 ID:hI6TfS7w 岬「(すごい)」 ひらめきのように感じてしまった。何が「すごい」かは分からなかったがとにかく、 もっとこの空間にいたい。そう感じたのは確かだった。 次はこれも電光で輝いた直方体のステージが現れ、奥から敵が続々突撃をかけてきた。 パドルを回しボタンを連打して迎撃する。が、 岬「あっ」 指が滑ってパドルが回らない。迫りくる弾をかわせず、被弾した。 機体は星形に爆散した。やられてしまった。 あずみ「どうだった?」 岬「あ、うん。何て言うか分からないけど、なんか良かった。とても」 あずみ「良かった!」 心底嬉しそうにニコッと笑う。そしてあずみは僕に近づき、またも腕を手に取って 僕を立たせる。 あずみ「アタリのゲームはこれだけじゃないわよ!もっともっと面白いのが一杯いーっぱいあるから!速く来て!」 そう断言して再び、同意なんか得もせずに僕を引っ張り走り出した。横目で最後に見た先輩達は 「まただよ」「可哀そうにな」「俺達もそうだった」とでも言いたげな、 同情の視線を向けているばかりだった。
[198]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:20:29 ID:hI6TfS7w あずみ「次はこれ、『センチピード』!」 自慢気にあずみが筐体を指し示す。怪獣のように猛々しい生き物が側面に描かれている。 あずみ「テンペストみたいに敵を撃っていけばいいんだけど、一筋縄ではいかないわよ」 期待しててねと言いたげにニヤッと笑った後僕の方を、正確には僕のプレイする画面をジッとみやっていた。 よくは分からないがゲームがはじまる。 画面には無数のキノコとおぼしきものが幾つも生えている。 下にあるボーリングのピンみたいなものが、自分が操作する機体なのだろう。 プレートに埋め込まれた白い球を回してコリコリとピンを動かしていると、上からウネウネと虫が現れた。 緑色の丸を幾つも連ね、それぞれの丸に足と思われる小さな点を交互に動かしながら横に歩き、 キノコにぶつかると1歩下に向かってまた横を這い、また当たっては下に向かうを繰り返して進んできている。 あずみ「センチピードってのはムカデよーっ、ショットを撃って庭の害虫退治をするの、 ボヤボヤしてるとムカデにやられちゃうわよ!」 あの怪獣はムカデか。随分ハイテクな虫退治だなと感じながら、ボタンを押す。 ムカデの胴体に当たる。途端にムカデは2匹に分かれた。 迎え撃とうと前に進めようとするが、途中で止まって進めない。 あずみ「そのゲームは自機はそこまでしか進まないの、なんとかその場でやり過ごして!」 そういう事か。ならばと、ショットを連打し、キノコやムカデを撃ちまくる。 岬「(よし、あと1個……あっ!)」 頭のみとなったムカデを狙っている最中に、突然後ろからクモが現れ、突進する。 避ける間もなくぶつかり、自機が爆発した。
[199]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:22:39 ID:hI6TfS7w あずみ「やられちゃったかー。時々クモとか色んな生き物が上以外からも来るのよ」 岬「(そう来るのか、これは気が抜けないな)」 不意打ちを受けたが、悪い気はしなかった。どこから来るか分からない緊張感が 心地よい。それにあのムカデも、キノコを上手く利用すればもっと効率的に 狩れるような気がする。 あずみ「次はこっちも良いよ、シューティング以外のゲームも面白いから」 早々とやられてしまった僕を気遣っているのか、今までより少し声が柔らかい。 彼女に連れられた次のゲームは、宇宙基地と思われる球体の建物が筐体に描かれている。 あずみ「これはアステロイド、隕石を戦闘機で破壊するゲームよ。 ちょっと操作方法が特殊だけど慣れれば病みつきになるわ。なんてったって アメリカじゃ筐体の数がスペースインベーダーより多かったんだから」 まるで自分が作ったかのように自慢気に胸を張って語る。 その自信のほど、確かめさせてもらおう。 そうしてお金を入れ画面をみると中央に自機とみられる小さな三角形、周りに大小さまざまな 隕石が漂っている。 適当に撃つと弾を発射し、隕石を砕く。砕けた隕石は2つに分かれ、そのうちの一つがこっちに向かう。 岬「(まずい!)」 別のボタンを押す。機体は噴射して動き出し隕石を交わすも、そのまま止まらない、 ガタガタとボタンを押して機体を反転・噴射させ、別の隕石もかろうじて交わした。 こうして隕石を撃ち、交わし、ときどき現れるUFOを破壊し、小さくなった隕石を仕留めきれず ぶつかって宇宙船が壊れてしまった後、あずみから声がかかった。
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0ch BBS 2007-01-24