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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[233]森崎名無しさん:2018/04/07(土) 20:41:07 ID:??? ★ウォーロードby岬 8+ ダイヤ8 ウォーロードby あずみ 13+ スペード5 ★
[234]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:37:28 ID:s85CX2cM ★ウォーロードby岬 8+ ダイヤ8 =16 ウォーロードby あずみ 13+ スペード5 =18★ MAX【岬】−MAX【あずみ】 =‐2→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― コンピューターが操作する騎士の前に、火の玉と思われるボールが現れる。 コンピューター騎士がボールに触れてゲームが始まった。 岬「(パドルの感じはゲーセンのと同じだな……よし、大丈夫だ)」 互いの城壁を崩すまでの間はプレイ感覚の確認に費やす。 あらかたそれぞれの城壁が崩れたところで、僕の指はパドル操作に慣れてきた。だが。 あずみ「スマアアアアアアシュ!」 勢いよく、しかし丁寧に僕の騎士の逆を突いてボールを返し、大将を討ち取る。 ピカッと画面が黄色く光り、騎士がこの世に未練があるのだというように一瞬影のみ映って、消えた。 あずみ「よし!まずはあたしの勝ちね」 岬「強いなああずみちゃんは。動きに無駄がない」 あずみ「当然よ、今まで先輩後輩国籍問わず何十人も呼び込んで戦って鍛え上げられたあたしの腕、そう負けるわけないでしょ」 ふふんと得意げに鼻息を出している。その後もコンピューターを苦も無く片付け、第2回戦が始まった。
[235]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:38:31 ID:s85CX2cM カンコンカンコン城壁を崩しながら、あずみのプレイを画面で、そしてこっそりと手元を見る。 何か操作の癖でも見つけられないかと思ったのだが、見つからない。 ただ反応が早い。どんなに遠く離れていても即座にボールまでたどり着かせ、 決して自分に不利にならないよう、すぐボールが戻らない、敵陣の薄い箇所を的確につく 巧緻なプレイを見せてくれる。 ゲームの腕が自称では無い事が確認された頃には、またも城壁はほとんど引きはがされ、 あずみの猛攻をしのぐのに精一杯の状況に追い込まれていた。 こちらの反撃は思う所にさえ打ち返せないのに、あちらは迷いなく最速でボールにたどり着き、 打ち返すたびに手の届きにくい嫌らしい箇所へと反撃してくる。 十何回かラリーの応酬を繰り返したが、とうとうボールに騎士が追い付かず、またも討ち取られてしまった。 あずみ「なかなかやるけど、これで2勝。あと1勝であたしの勝利、せいぜいあたしを楽しませなさい」 余裕綽々なんだと僕に見せかけるように、自信をあからさまに見せつけてくる。 こう言われると何とか目にもの見せてやりたくなるが、単純に技量差が段違いなため 時間がたつごとにどんどん追いやられていく。 あずみ「ほらこっち!今度はここ!遅い、遅いわ!」 岬「(このままじゃやられてしまう。せめて他に誰か人間がプレイしていれば、 予想外の展開に乗じる事もできるけど、コンピュータじゃそれも無理だ。どうすれば……そうだ!)」
[236]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:39:48 ID:s85CX2cM 攻撃を防ぎながらなんとか打開策を考えているうち、ピカリとアイデアが閃いた。 岬「(そうだ!僕一人でコンピュータに予想外の展開を起こさせればいいんだ……今だ!)」 無我夢中でボールをはたき返す。 あずみ「苦し紛れ?それじゃこれで……」 岬「まだだ!」 勢いよくボールが真横にかっとんでいく。その進行方向上に、コンピューターの騎士が ボールから離れようとするように、横方向にあずみの方へ近づいていた。 ボールがコンピューター騎士にぶつかり、あずみの大将に向かってはじき出された。 あずみ「しまった!」 慌てて防ぎとめようとするも、ボールは騎士の端にあたり打ち返しきれず、内側に入って 大将に衝突、破壊されてしまった。 あずみ「やられた!……そんな!」 勝った。あずみに、僕よりもはるかに上手のゲームプレーヤーに勝てた。 敵将を討ち取った瞬間、サッカーでゴールを決めた時のような爽快感が、ギュンと体中に響き渡った。
[237]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:40:57 ID:s85CX2cM このまま歓喜にうちひしがれていたいところだが、まさかの敗戦で相手がいたく落ち込んでしまっている。 フォローをしようと声をかけようとすると、引き締まった表情に変貌した相手が遮るように告げてきた。 あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ。正直あんな手ができる相手だとは思わなかった。だから」 こちらに指を向けて宣言する。 あずみ「これからは絶対に手加減も油断もしない。全力で、あんたを対等な相手として、迎え撃つ」 これから真剣の果し合いでもするかのような眼差しを発した後。ゲームが再開された。 これまでと同じように無防備状態になるまでボールを防ぎあう。 そして弾いたボールをあずみが受け止めようとした時。 あずみ「今よ、あたしが見つけた、初めてのとっておき……バースト、ファイヤー!」
[238]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:42:03 ID:s85CX2cM 必殺技らしきものを発した直後、ボールが騎士に触れる。だが、ボールは張り付いたままで、 今までのように弾き返される気配さえ見えない。 岬「(なにこ……れ!?)」 予想外の動きに戸惑った瞬間、急にボールがこちらめがけて放たれた。それも通常の 倍はあろうかという猛スピードであり、全く対応できず、討ち取られてしまった。 あずみ「ふーう、決まった。まさか、あたしの初めてを使う日が来るなんて……」 岬「凄いな、どうやったの。あんな事をどうやって」 未知のプレイに意表を突かれ、ぜひとも秘密を聞き出すべく尋ねる。相手は再び得意そうな 顔つきに戻りながら答えてくれた。 あずみ「楽しませてくれたお礼に、特別に話してあげるわ。 プレイ中に横の赤いボタン(※)を押しながら火の玉に触れると、 ボールをキャッチできる。ボタンを話すといつもより速いスピードで撃ちだすことができるのよ」 そうだったのか。分かってしまえばどうという事は無かった。だが、そうと分かればもっと取れる戦術も増えるだろう。 そう思っていた矢先、ウォーロードが抜き取られ、新たなカートリッジが差し込まれた。 ※:アタリ2600のパドルコントローラー https://ja.wikipedia.org/wiki/Atari_2600#/media/File:AtariPaddle2.JPG
[239]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:45:40 ID:s85CX2cM あずみ「さ、盛り上がってきたところで次はこれ、ドッジ・エム(Dodge 'Em)! これはパックマンとレースゲームを組み合わせてパワーアップした、全く新しいゲーム……!」 岬「あ、あずみちゃん?」 僕は困惑した。ゲームについて語りはじめたあずみの目が、心なしか変わり続けている。 ある時は緑、ある時は青、またある時は紫と変色しているではないか。 様々に変わっているが、どれも人間の瞳の色ではない。 あずみ「ドッジ・エム、ドッジ……うおおおおおぉぉぉ――――っ!!!!」 雄叫びをあげて飛び上がるあずみ!頭上から響く笑い声! これがアタリのゲームに耽溺した者が罹患する膏肓の病であろうか。 先程覚悟を決めた表情を発していた人物とはとても思えない。 天井ぎりぎりまで飛び上がった後落下するあずみを抱きとめ介抱しながら、 僕は1つの教訓の真実性を確認した。「何事もやり過ぎは良くない」と。 あずみ「ごめん、ちょっと興奮しすぎちゃった。これはパックマンみたいに、車で迷路のボールを回収していくの。 ただ相手の車にぶつかるとクラッシュして一定時間止まっちゃうからね。全てのボールを回収して1番多い方が勝ち。 今回は3回やって2回先に勝利した方が、この勝負の勝ちよ」 しばらくして正気を取り戻させた後、ゲームを始めてみた。その結果は……
[240]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:46:57 ID:s85CX2cM ★ドッジ・エムby岬 8+!card= ドッジ・エムby あずみ 13+!card=★ と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カード数値の結果で分岐します 【岬】−【あずみ】 X≧1→あずみ「ウソ、あたしが負けるなんて……」 好感度大幅UP ‐2≦X≦0→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ※岬基礎値内訳8=5+1×3(高得点を出したアステロイド+ルナランダー+ブレイクアウトの計3点) 参考動画:ジェームズ&マイク ATARI(part2) 名作編の5分20秒から6分38秒 http://www.nicovideo.jp/watch/sm25312413
[241]森崎名無しさん:2018/04/08(日) 13:53:19 ID:??? ★ドッジ・エムby岬 8+ クラブ4 = ドッジ・エムby あずみ 13+ スペード9 =★
[242]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 14:38:23 ID:s85CX2cM ★ドッジ・エムby岬 8+ クラブ4 =12 ドッジ・エムby あずみ 13+ スペード9 =21★ X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 画面には、同心円ならぬ同心四角の形をとった、4つのレーンと4つの交差点があるステージが 映し出されている。レーン上にはたくさんの点が散らばっている。 あずみ「プレーの前にコントローラーを代えるわね。はい、ジョイスティック(※)」 ゲームを始める前にパドルではなく、別のコントローラーを渡された。 手のひらほどの台の上にすりこ木のようなレバーがつき、台の端にはオレンジ色のボタンがついている。 レバーに触れると、プニプニと根元が揺れている。このレバーを倒して操作するのだろう。 あずみ「これについてるオレンジのボタン、このゲームでは加速できるから、上手く使ってね。 それじゃ、スタート!」 試合が始まる。だが、先程とは違い、使ったことの無いジョイスティックは掴み方さえ あやふやなままであり、手は滑る、力が入らない、逆に入り過ぎて曲がれないなど、 思うような操作さえできなかった。 次の戦いではスティックの扱いには慣れたものの、ボタンによる加速が上手く行かない。 押し過ぎて曲がるべきカーブを通り越してしまったり、同じルートを一周してしまったりと ロスを繰り返してどうにもならず、あっという間に負け越しとなってしまった。 あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ぐうの音も出ないほどに相手を打ち負かして、嬉しそうに勝ち誇っている。 ※アタリ2600のジョイスティック https://ja.wikipedia.org/wiki/Atari_2600#/media/File:AtariJoystick.jpg
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0ch BBS 2007-01-24