※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[237]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:40:57 ID:s85CX2cM このまま歓喜にうちひしがれていたいところだが、まさかの敗戦で相手がいたく落ち込んでしまっている。 フォローをしようと声をかけようとすると、引き締まった表情に変貌した相手が遮るように告げてきた。 あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ。正直あんな手ができる相手だとは思わなかった。だから」 こちらに指を向けて宣言する。 あずみ「これからは絶対に手加減も油断もしない。全力で、あんたを対等な相手として、迎え撃つ」 これから真剣の果し合いでもするかのような眼差しを発した後。ゲームが再開された。 これまでと同じように無防備状態になるまでボールを防ぎあう。 そして弾いたボールをあずみが受け止めようとした時。 あずみ「今よ、あたしが見つけた、初めてのとっておき……バースト、ファイヤー!」
[238]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:42:03 ID:s85CX2cM 必殺技らしきものを発した直後、ボールが騎士に触れる。だが、ボールは張り付いたままで、 今までのように弾き返される気配さえ見えない。 岬「(なにこ……れ!?)」 予想外の動きに戸惑った瞬間、急にボールがこちらめがけて放たれた。それも通常の 倍はあろうかという猛スピードであり、全く対応できず、討ち取られてしまった。 あずみ「ふーう、決まった。まさか、あたしの初めてを使う日が来るなんて……」 岬「凄いな、どうやったの。あんな事をどうやって」 未知のプレイに意表を突かれ、ぜひとも秘密を聞き出すべく尋ねる。相手は再び得意そうな 顔つきに戻りながら答えてくれた。 あずみ「楽しませてくれたお礼に、特別に話してあげるわ。 プレイ中に横の赤いボタン(※)を押しながら火の玉に触れると、 ボールをキャッチできる。ボタンを話すといつもより速いスピードで撃ちだすことができるのよ」 そうだったのか。分かってしまえばどうという事は無かった。だが、そうと分かればもっと取れる戦術も増えるだろう。 そう思っていた矢先、ウォーロードが抜き取られ、新たなカートリッジが差し込まれた。 ※:アタリ2600のパドルコントローラー https://ja.wikipedia.org/wiki/Atari_2600#/media/File:AtariPaddle2.JPG
[239]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:45:40 ID:s85CX2cM あずみ「さ、盛り上がってきたところで次はこれ、ドッジ・エム(Dodge 'Em)! これはパックマンとレースゲームを組み合わせてパワーアップした、全く新しいゲーム……!」 岬「あ、あずみちゃん?」 僕は困惑した。ゲームについて語りはじめたあずみの目が、心なしか変わり続けている。 ある時は緑、ある時は青、またある時は紫と変色しているではないか。 様々に変わっているが、どれも人間の瞳の色ではない。 あずみ「ドッジ・エム、ドッジ……うおおおおおぉぉぉ――――っ!!!!」 雄叫びをあげて飛び上がるあずみ!頭上から響く笑い声! これがアタリのゲームに耽溺した者が罹患する膏肓の病であろうか。 先程覚悟を決めた表情を発していた人物とはとても思えない。 天井ぎりぎりまで飛び上がった後落下するあずみを抱きとめ介抱しながら、 僕は1つの教訓の真実性を確認した。「何事もやり過ぎは良くない」と。 あずみ「ごめん、ちょっと興奮しすぎちゃった。これはパックマンみたいに、車で迷路のボールを回収していくの。 ただ相手の車にぶつかるとクラッシュして一定時間止まっちゃうからね。全てのボールを回収して1番多い方が勝ち。 今回は3回やって2回先に勝利した方が、この勝負の勝ちよ」 しばらくして正気を取り戻させた後、ゲームを始めてみた。その結果は……
[240]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:46:57 ID:s85CX2cM ★ドッジ・エムby岬 8+!card= ドッジ・エムby あずみ 13+!card=★ と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カード数値の結果で分岐します 【岬】−【あずみ】 X≧1→あずみ「ウソ、あたしが負けるなんて……」 好感度大幅UP ‐2≦X≦0→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ※岬基礎値内訳8=5+1×3(高得点を出したアステロイド+ルナランダー+ブレイクアウトの計3点) 参考動画:ジェームズ&マイク ATARI(part2) 名作編の5分20秒から6分38秒 http://www.nicovideo.jp/watch/sm25312413
[241]森崎名無しさん:2018/04/08(日) 13:53:19 ID:??? ★ドッジ・エムby岬 8+ クラブ4 = ドッジ・エムby あずみ 13+ スペード9 =★
[242]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 14:38:23 ID:s85CX2cM ★ドッジ・エムby岬 8+ クラブ4 =12 ドッジ・エムby あずみ 13+ スペード9 =21★ X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 画面には、同心円ならぬ同心四角の形をとった、4つのレーンと4つの交差点があるステージが 映し出されている。レーン上にはたくさんの点が散らばっている。 あずみ「プレーの前にコントローラーを代えるわね。はい、ジョイスティック(※)」 ゲームを始める前にパドルではなく、別のコントローラーを渡された。 手のひらほどの台の上にすりこ木のようなレバーがつき、台の端にはオレンジ色のボタンがついている。 レバーに触れると、プニプニと根元が揺れている。このレバーを倒して操作するのだろう。 あずみ「これについてるオレンジのボタン、このゲームでは加速できるから、上手く使ってね。 それじゃ、スタート!」 試合が始まる。だが、先程とは違い、使ったことの無いジョイスティックは掴み方さえ あやふやなままであり、手は滑る、力が入らない、逆に入り過ぎて曲がれないなど、 思うような操作さえできなかった。 次の戦いではスティックの扱いには慣れたものの、ボタンによる加速が上手く行かない。 押し過ぎて曲がるべきカーブを通り越してしまったり、同じルートを一周してしまったりと ロスを繰り返してどうにもならず、あっという間に負け越しとなってしまった。 あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ぐうの音も出ないほどに相手を打ち負かして、嬉しそうに勝ち誇っている。 ※アタリ2600のジョイスティック https://ja.wikipedia.org/wiki/Atari_2600#/media/File:AtariJoystick.jpg
[243]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 14:40:10 ID:s85CX2cM 岬「うーん、正直なところ、このコントローラーに慣れるだけで終わっちゃったな」 あずみ「あらそう?ま、初めてだし仕方ないわ。次のもジョイスティックを使うゲームだし、 もっと簡単なルールだから大丈夫よ」 そういってまた早々とドッジ・エムを外し、今度は池から飛び上がるカエルが映ったカートリッジを差し込む。 あずみ「今度はフロッグアンドフライ。私達はカエルになって、ひたすら空飛ぶハエを舌でキャッチして食べるゲームよ。 日没までに食べたハエの数が多い方が勝つゲームね。ジョイスティックの向きと傾け方でジャンプを調整して、 ボタンを押して舌を伸ばし、ハエを食べるのよ。 さあ、行くわよ!」 ★フロッグアンドフライby岬 8+!card= フロッグアンドフライby あずみ 13+!card=★ と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カード数値の結果で分岐します 【岬】−【あずみ】 X≧1→あずみ「ウソ、あたしが負けるなんて……」 好感度大幅UP ‐2≦X≦0→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」 ※岬基礎値内訳8=5+1×3(高得点を出したアステロイド+ルナランダー+ブレイクアウトの計3点) 参考動画:ジェームズ&マイク ATARI(part2) 名作編の4分4秒から5分19秒 http://www.nicovideo.jp/watch/sm25312413
[244]森崎名無しさん:2018/04/08(日) 15:00:21 ID:??? ★フロッグアンドフライby岬 8+ クラブ8 = フロッグアンドフライby あずみ 13+ ダイヤ5 =★
[245]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:32:39 ID:s85CX2cM ★フロッグアンドフライby岬 8+ クラブ8 =16 フロッグアンドフライby あずみ 13+ ダイヤ5 =18★ ‐2=あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― テレビには池の上に浮かぶ大きな葉っぱ。周りには青い空と青々とした木々の葉が (粗いドットで)描かれていて、先程までの暗い画面とは対照的な、涼やかささえ感じさせる 画面が映し出されていた。 あずみ「とりゃー!」 掛け声で意識はゲームプレイに移る。葉っぱの方に目を移すと灰色のカエルがちょこんと 座っている。灰色ガエルの反対側の葉っぱには何もいない。正確には赤いカエルが 反対側の葉っぱから飛び上がり、空飛ぶハエを捕まえようとしていた。 となると灰色のカエルが、僕だ。 それと心に気合を入れて、スティックを傾ける。飛んだ。飛んだはいいが勢いがあり過ぎて ハエを飛び越し、そのまま池に落下してしまった。 あずみ「池に落ちても自動で戻ってきてくれるから、落ち着いて狙って」 上級者らしい余裕を持って、アドバイスを暮れている。それを黙って受け取りながら、 葉っぱを這いあがったカエルを再びジャンプさせる。 ハエはどう見ても3点ぐらいでしか構成されていないが、グラグラとした動きや ちらつき具合からちゃんと羽ばたいて見える。そんな電子バエを今度はやすやすとキャッチする事ができた。 それからは日が暮れるまで黙々とハエ取り合戦である。ハエの飛ぶ位置は一定ではなく、 時々大きく落下したりと、捕まえる楽しさをかき立たせてくれた。 結局は最初のミスが響き、52対56の僅差で負けてしまったが、相手も充実した試合だったらしい。 あずみ「やるじゃない。このゲームでもここまでついてこれるなんてね。このゲームがこんなに上手いのはあんたが初めてよ……そうだ」
[246]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:33:50 ID:s85CX2cM 試合が終わった後、カートリッジを早々に抜きとって、またも新しいカートリッジを入れた。 絵を見る限りまたハエが出てくるみたいだが、先程に比べてメカメカしいハエである。 あずみ「ここまでついてきたあんたに、特別に紹介してあげる。あたしのお気に入りの シューティングゲーム、ヤーの復讐(Yars' Revenge)(※)!」 右手を高々と掲げる。その手には差し込んだのと同じ、口からビーム弾を撃ちまくる機械バエのカートリッジがあった。 あずみ「これはねー、普通のシューティングとは違うのよ!謎解きというか、ただ撃つだけじゃないの。 それとクリアした後の爽快感がたまらないわね。さ、百聞は一見に如かず、百見はワンプレイに如かず。やってみてよ」 ゲームが始まる。見たところ、ゲーム画面は2分割されている。 左にいるのは僕が操作する機械ハエだろう。右には壁に覆われたビーム砲がある。あれを破壊しろ、という事なのだろう。 奇妙なのは画面中央にバーコードの様な虹色の帯が広がっている。 あずみ「さ、ちゃっちゃとコティル(Qotile)を倒しちゃって!」 ※ジェームズ&マイク ATARI(part3) 続・名作編 6分10秒から8分26秒 http://www.nicovideo.jp/watch/sm25414318
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24