※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[314]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:38:00 ID:K3Jg4K+Q 真美「ピヨちゃんピヨちゃん!」 小鳥「なあに、真美ちゃん」 真美「どうしてパックマンとかギャラクシアンとかポールポジションとか、アタリにはナムコのゲームが多いの?」 小鳥「それはね、真美ちゃん。1974年、まだナムコが中村製作所って呼ばれてた頃からはじまるわ。 アタリの日本支社であるアタリジャパンを買収してから、ナムコとアタリの関係がはじまったのよ。 そしてそれが、ナムコの飛躍に大きく貢献する事になるわ」 真美「へえ→どうして?」 小鳥「アタリジャパンを買収した後、ナムコはアメリカから運ばれてくる アーケードゲーム筐体内のコンピューターボードの修理や、 ちゃんと直ったかどうかのテストプレイ、どんなゲームかを説明するための説明書作成をしていたの。 説明書には元々は無かったキャッチフレーズやコメントまでつけてね。 当時最先端のゲームに触れていったから、ナムコの開発部の技術力もモチベーションも、 そしてナムコ全体の勢いも上がっていったわ。 後にパックマンを生み出した岩谷徹さんはこう言いました。 『当時勢いがあったアタリ社製ゲームの販売ができるというのは、実質上、日本国内のビデオゲーム市場を手中に収めること (中略)ゲーム性・アイディア、デザインなどすべての面でカルチャーショックを受けたのです』」
[315]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:39:45 ID:K3Jg4K+Q 真美「へえ→ナムコの発展の陰に、アタリがあったんだね→」 小鳥「そうよ真美ちゃん。それからナムコはアタリをライバルにして頑張ったわ。また岩谷さんの言葉を借りるけど、 「「1980年代前半のライバルはアタリです。 『アタリのような、新鮮でどこにもない発想のゲームをつくる』というのが、ナムコ社内の目標だったのです。 当時は、アタリの新作が登場するたびに良い刺激を受けたものです」ってね。 その後も、アタリジャパンの元社長さんをナムコアメリカの社長にしたり、それから…… って、これ以上はネタバレになるわね」 真美「う→ん、でも、そもそもキャプテン翼ベースのこのスレで、こんなにゲームの話題を取り上げていいのかなあ」 小鳥「大丈夫よ真美ちゃん。詳しい事はまだ言えないけど、岬君の選択いかんで、 世界のテレビゲーム史が激変するし、岬君のサッカー人生にも大きく関わってくるの。お楽しみにね」 真美「わあ→い、楽しみだな→!」 チャッチャラチャッチャーチャッチャ ドンッ ┌───‐、 ┌‐──‐、 ┌─────‐ 、 ,.‐───┐ , ───‐ 、 (R) l ┌─┐ │ ニニニ | | ┌‐┐ ┌‐┐ !!r─‐─┘ | ┌─ ┐ │ | | │ | i'´┌─┐ | | | | | | | | | | │ │ │ | | │ l ヽ.└─┘ | | | | | | l ヽ.  ̄ ̄ ̄| ヽ.  ̄ ̄ ノ  ̄  ̄ ` ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ ` ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
[316]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:42:34 ID:K3Jg4K+Q 以上で幕間劇は終わりです。 岩谷さんの発言については著書岩谷徹「パックマンのゲーム学入門」より引用しております。
[317]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 03:05:13 ID:ueDOSdyE 僕の父さんは変わっている。 ネクタイを締めながら父さんを見て、つくづくそう感じる。 息子1人を連れて日本中を周り、自分の名で個展を開いていけるにもかかわらず、 巧みに名画家の絵を新しく「作り上げ」て発見したとしてにわか画商で売りさばいたり、 父さん言うところの仕事仲間を集めてお金持ちを集め大金をせしめたりしている。 僕の名前をつける時も、その特性を存分に発揮したらしい。 前に名前の由来を尋ねた時は、「波瀾万丈の人生、名前位は平凡な方が良い」と 分かったような分からないような理由を淡々と語ってくれた。 こうした変哲な父さんの特徴から最も訳が分からないのを挙げるとすれば、 父さんが共産党員だ、と言う事だろう。
[318]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 03:42:18 ID:ueDOSdyE 共産党。 デモやストの音頭をとったり、鉄のカーテンの向こう側の人達と和やかに 話し合っていたり、時々思い出したようにどこかからかのタレコミを元に 国会で色々追求したりする、アレの事だ。 机によく党員証とバッジが転がっていて、時々その筋の人が来て声高に 「業界用語」を並べ立てていたのをよく覚えている。 僕の友達の間で話題になることはただの一度も無かったし、父親母親もほとんど無かった。 まれに語られた時の場の引いた様子から、子供ながらに世間での空気を察する事ができた。 そんなところに入っても、父さんは父さんだった。 赤旗を振り回したりデモについていったところなんか、見た事も聞いた事もない。 党の偉い人の頭の固さしつこさ一人よがり二枚舌ぶりは、百ダースは聞かされたと思う。 「幽霊を見に行こう」とどこかの大学に連れられて、学生さんが素通りする中 叫んで演説する人を見物もした。 父さんの友達の家に上がった時は、ミヤケンがバカ言った、大作がまた勲章増やしたと 互いにのトップの馬鹿話を酒のつまみにして盛り上がっていた人だ。
[319]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 04:29:07 ID:ueDOSdyE 一度、なんで共産党員やっているのか尋ねたら、 父さんは人は何故煙草を吸うのかと僕に聞き返してきた。 父さんは言う。年中人をイライラさせ喉や肺を痛めつけるにも関わらず、皆吸い続けるではないか。 共産党は父さんの煙草である。 煙に巻かされた言葉を懐かしく思い出すと同じ頃、届いたばかりの正装一着、 ピシリと着こなす自分の姿を眺めていた。 格式高くも肩肘張るところがない。整った色合いが僕の心を落ち着かせ、 クラシックなつくりがそよ風のように心の中へふきこみ、威厳と矜持を与えてくれていて、 何百年も続いた名家の子、といった出で立ちになる。 この姿になった僕が、一番好きな自身の姿だといつも思う。 これが理想だ。この立居振る舞いで自分の利益をつかみながら、他人には気取られるどころか そうある事で魅了されたい。こうして眺めている事でもう、そうなったような気になり、 心の底から満たされていくのである。
[320]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 04:36:59 ID:ueDOSdyE 帰省で夜行バスに乗っていますが、全然眠れないので、ここまで書いてみました。 ちなみに315の末尾の名状しがたい何物かは、 mamcoロゴです。ワードの転載じゃ駄目だなあ。
[321]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/13(日) 22:33:02 ID:??? パソコンで見たら、全く問題なくnamcoのロゴが表示されているのに気づき、 気まずくなったスレ主です。 執筆に難航しており、今週は投稿を休みます。 代わりに今ゲームしたい二次創作ゲームを一言紹介して終わります。 FC風『無尽合体キサラギ』 https://www.youtube.com/watch?v=LQup2UJtm9A FC風というよりPCエンジンHUカード風といった風なロボットアクションゲーム。 ゴエモンインパクトや暴れん坊天狗ばりに自機ロボットで躊躇なく街を破壊する 快感を味わうだけでも一見の価値あり。 MegaMan X: Corrupted - Weapon Factory https://www.youtube.com/watch?v=ZId-ykThO2U ロックマンXの二次創作ゲーム。滅多に更新されないので歯がゆいですが、 音楽、グラフィック、何より敵キャラのそれらしさは公式とも引けを取りません。 これこそロックマンXのあるべき方向性をとらえていると言っていい作品。 X5あたりから敵キャラ数が寂しくなったし、クールでリアルな感じが無くなったし…… 早くカプコンはこれを認可して発売するんだ!
[322]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/26(土) 20:41:34 ID:QYGgiLiY まだまだ頑張って次を書いていますが、テーブルマナー等が 分からず、難渋しています。仕事の都合やスクランブルなどのレトロゲームの やりこみで時間がなくなってしまったという失態もあったのですが。 遅くとも来週には投稿が再開できると思いますので、もうしばらくお待ちください。 第8話で問題になったコレコビジョンのモジュール。 以下の動画の30秒目程から紹介されてます。 https://www.youtube.com/watch?v=6W4RIOeZJfk さも当然のようにアタリのゲームが使えますとテレビCMで流しちゃう神経と それが通じるアメリカ社会に乾杯。
[323]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:07:05 ID:4HTfgGS2 第9話『赤い世界への道』 服を着替え、外に出る。アパルトマンの階段を降りると、目の前にはタクシーが停まっている。 岬父「ルドワイヤンへ。シャンゼリゼのロン・ポワンの角の」 運転手への指示を横目にして、後部座席へ乗り込む。 岬「今日会う人とは『お仕事』、それとも『付き合い』」 岬父「両方だ。今日は初対面である以上。まず顔合わせが必要、それ程込み入った話にはならないはずだ。 それと、その相手にお前の事を伝えておいたら、ぜひ来てくれと言っていたよ」 岬「僕に」 岬父「ああ、プレゼントもあると言っていたな」 パリの党第一書記が異国の小学生に何のプレゼントか。そう思って尋ねてみたが、 知っている訳が無いだろうと一笑にふされてしまった。 移動の間の短時間で相手の意図もプレゼントの中身も分かるはずがなく、目的地のルドワイヤンへたどりついた。 パリには珍しいレストラン前の駐車場で降りる。レストラン前とは言ったが、これまた 珍しい事に、ちょっとした大きさの公園で見られるような遊歩道と樹木が見られる。 悠々と木々の風を感じながら歩いて、ルドワイヤン正面へたどりつく。 岬「(なるほど)」 紳士のいで立ちで出向いた訳だ。この建物はレストランという事だが、 小さな劇場か音楽会場かといったような趣向のつくりになっている。 悠々とした会食をするに相応しい場所だ。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24