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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】
[54]森崎名無しさん:2017/11/26(日) 02:26:37 ID:Q7F9hiPY B
[55]森崎名無しさん:2017/11/26(日) 09:45:48 ID:??? B
[56]森崎名無しさん:2017/11/26(日) 09:54:21 ID:??? A
[57]森崎名無しさん:2017/11/26(日) 11:40:23 ID:??? B
[58]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/03(日) 22:16:39 ID:??? 申し訳ありませんが、今週も続きを書けずにいまして、 投稿することが出来ません。 失踪する気はさらさらありませんが、どうにも集中力が運筆に向かわないのです。 来週こそはなんとか続きを書きたいです。
[59]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:12:11 ID:??? 第5.1話『猫に連れられて』 ブローニュの森を抜けた僕は、オートゥイユ通りからレミュザ通りを抜け、 セーヌ川にかかるミラボー橋へとたどり着いた。今回の散歩の、ちょっとした目的地でもある。 岬「さあて、と」 日本語が分からぬ異郷の地である事をいいことに、芝居気たっぷりに 若葉色の欄干にひじを掛け、はるかセーヌ川と北のパリを見やってみた。 ミラボー橋より下流に架かるグルネル橋の中洲に自由の女神が鎮座し、その女神を付き従える 如くエッフェル塔がさらに奥でそびえている。 知らず知らずのうちに威厳が押し寄せてくる。 この光景を目に収めるために ブローニュの森からはるばるミラボー橋までやってきたのだ。 岬「(この風景に負けない、堂々とした男になってやる)」 挑むようにしばらく風景を見つめ続けた後、グイとひじに力を入れ、欄干から体を離した。 気力がたまったような気がする。さあやるぞと気合を放って立ち去ろうとした時、 足元の黒猫に気が付いた。
[60]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:13:22 ID:??? 黒猫「にゃあ」 つまらんと言いたげにあくびを放つ。太ってはいないが生活の余裕を感じさせる 体の丸みを備えた猫であり、パリ街なかの大道芸人を見物するような面持ちで僕を見ている。 思わぬ珍客に気が削がれたが、この飄々としたふてぶてしさに僕はかえって関心を抱き、 腰を下ろしてもっと猫を眺めようとした。すると猫はムッとした表情になり、後ろを向いてスタスタと歩き出してしまった。 せっかくなので猫を追ってみる。走りだして猫が裏路地にでも逃げ込むと厄介なので、 並木道の樹木間の距離半分程の間隔を維持しながら、そっと追いかけてみた。 この猫は気まぐれにあれこれと歩く。路地裏に向かったと思ったらすぐ大通りに戻り、 交差点があるたびに横断歩道を歩く。アパルトマン境界の柵に昇って尾を垂らしながら 歩き下の飼い犬を挑発する器用な技も見せてくれ、思わずフフッと顔がほころんだ。 そうやってトコトコと猫に連れられて行き、気が付くとパリのどこかの袋小路に入り込んでしまった。 袋小路とは言ったが、別に何か危なそうには見えない。 車1台分の広さの道はさっぱりとした石畳が敷きつめられ、 両側には青々としたプラタナスと白塗りのアパルトマンが出迎えてくれている。 どういう訳か大通りの喧騒もここではほとんど聞こえず、耳を澄まして ようやくかすかにこの通りに入ってくる程度になっている。 ここに来てから猫は歩きがゆるやかになり、ぽてぽてと道を進んでいく。ついていくと 行き止まりにたどり着いた。 行き止まりの道は車のUターンを容易にするために、マロニエの木を中心とした輪道と なっている。隆々としたマロニエの横を通り抜けると、風が吹き、一軒家がちょこんと 現れていた。
[61]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:14:50 ID:??? 後から思い返せば返すほど、あそこは現実のパリに存在しないような気がしてならない。 この後何年もの間、僕はパリのあちこちを歩き回ったが、maison(メゾン)はただこの 1軒しか見つからなかった。 そしてこのmaisonは世の雑音喧騒を水で打ち鎮めたような、浮世離れした空気をまとっている。 後ろのマロニエに日光が遮られ、木洩れ日に照らされる壁は山葡萄のつたが所々覆っており、 ドアのふちはゼラニウムで飾られている。 いつの間にか来てしまった異世界に、ふーうと大きくため息をつく。つき終わると 何故か心がなごやかになる。もっと眺めていようとmaisonに向けて歩き出すと、 木の扉がキイイと開き、1人の少女が現れた。 年頃や背丈は僕と同じくらい、顔つきや肌の色からして間違いなく東洋人、そしておそらくは日本人だ。 両耳から1房ずつ髪の毛を垂らし、後ろ髪はシニョンでまとめ、利発そうな瞳の前に 赤ふち眼鏡をスマートにかけている。可愛らしいが怜悧な印象を受ける少女だった。 これから店先の掃除をしようというのだろう、身長よりやや小さい竹箒を両手で胸元に抱えている。 少女は僕に気付く様子もなく、サラッサラッと店先を掃きはじめる。
[62]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:16:02 ID:??? 岬「(うーん。こういうタイプの子は人付き合いが悪いか、苦手そうだ。どうしようか)」 A 簡単に挨拶をしてみる B 会釈だけをして、店内を入ってみる C 「君も日本人?僕は岬太郎っていうんだ」(同郷の人間だとアピールしてみようか) D 今日の所はここで帰る E その他、自由回答(要3票) 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 なお、少々用事で離れます。もしかしたら今日はこれで終わりかもしれません。
[63]森崎名無しさん:2017/12/10(日) 17:57:36 ID:MVdl96cU A
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0ch BBS 2007-01-24