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【SSです】幻想でない軽業師
[168]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:19:31 ID:??? 橙「(うぅ……どうすればいいですかにゃ〜!)」 などという事がありつつ、場面は再び話し合いの場に戻る。 相変わらず、橙は頭を抱えて項垂れていた。 彼女としても、ある意味ではメディスンと同じ――反町についていくという選択肢ではなく、それ以外の事で悩んでいた。 オータムスカイズを離れ、藍の期待に応える為にも武者修行へと行くのか。 それともこのままオータムスカイズに在籍し続けるのか。 橙はその小さな頭を捻り、懸命に考える。 敬愛する藍からの信頼、期待に精一杯応えたい。 今よりも更にレベルアップをして、八雲一家として恥じる事の無い実力を身に着けたいという思い。 その気持ちは、橙の中に確かにあった。 橙「(でもでも、私が今離れたら……どうなっちゃうんですか……)」 チルノたちDF陣が抜けた事について、橙が残った所で解決できる事は何ら無い。 何故なら彼女の守備はからっきしであり、名無しの妖精とも大差無いレベルなのだから。 だが問題はこのチームの攻撃面である。 橙「(今日の朝に聞いた反町さんの移籍……それに、風見幽香もいない)」 爆発的なシュート力を持つストライカーと、幻想郷有数のMFの離脱。 チルノ、レティ、大妖精という守備の柱を失う以上に、攻撃面での低下も著しい。 唯一、静葉が引き留めてくれたお蔭でリグルの流出が防がれたのはオータムスカイズにとって朗報であったが、 それでも手数が明らかに足りない……と、橙は感じている。 橙「(なんだかJrユース大会でも凄く活躍してたし、実際それくらいリグルは強くなってるけど……。 でもでも、リグル1人じゃ無理。 他に得点力がいる選手が殆どいないにゃ……)」
[169]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:21:06 ID:??? ドリブル、パス、シュートと全てにおいて万能であり、 なおかつその必殺シュートは幻想郷においても上位に入る程のリグル。 反町がいなくなった後、このチームで最も総合力が高い選手は彼女になるだろう。 静葉が引き留めの際に使った『オータムスカイズのエース』という言葉も、決して誇張やおべっかではない。 ただ、だからといって彼女がいるだけで攻撃全てが上手くいくかと言われれば話は別である。 そもそも彼女自身、あまり周囲の指示を聞かず、おつむが大変残念である。 PA内を固めているのにドリブルで突っ込む、作戦をあまり理解しない、挑発には乗りやすく頭に血が上りやすい。 と、実力以外の面での大きな問題も抱える。 更に、スタミナの方も決して多い方ではない。 ……スタミナについてはそもそもオータムスカイズの選手陣、殆どの者たちが足りていないという話もあるが、 その点を考えても手数というものがまるで足りない。 何よりも得点力を持つ選手がリグル以外にほぼいないというのが問題点である。 静葉もミドルシュートを持つが、その威力は決して高いものではない。 恐らく、永遠亭のお姫様でも取れるくらいだろうと橙は認識している。 かつてはFW・MF・DFとあらゆるポジションをこなし、 FWとして出場をした際には恵まれたスタミナからシュートを乱打していた妹紅も、 しかし、オータムスカイズに加入をしてからはほぼDFとしての起用が主である。 シュートに関しては、大きく錆びついてしまっている。 橙「(リグルにマークつけられたらそれで終わる話だにゃ……でも……)」 もしも自分が残留をすれば、違う――と、橙は考える。
[170]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:22:40 ID:??? 守備能力についてはなんども言っているように、あまりにもお粗末な橙。 しかしながらドリブル、パス、シュートと攻撃面に関してはかなり高いレベルで纏まっていた。 特にドリブルに関しては――流石に霊夢やパルスィといった超がつく程の一流には一歩及ばないかもしれないが、 それでも幻想郷上位には入れるだろうという自信もあったし、 サイドアタッカーとして重要な正確なパスも磨いてある。 橙「(シュートは……流石にリグルには負けちゃうけど)」 それは単純にリグルのライトニングリグルキックが規格外の高火力シュートなだけである。 純粋なキック力だけで見れば橙はリグルと伯仲していたし、 FWとして起用をするのならば最低限と言えるだけのシュート力は身に着けていた。 橙「(私が残れば、静葉さんだってやりやすくなる筈ですにゃ……)」 恐らく――反町が離脱をした後、キャプテンマークをつける事になるのは静葉になるだろう、と橙は考えていた。 実際、今までも副キャプテン的な役割に回る事が多く、 一同を引っ張るような力は無いまでも、纏め、一歩引いた所から見守る事の出来る人だと橙は信頼をしていた。 そんな静葉と、同じMFとして切磋琢磨をしてきた橙は、 パサーである彼女がパスを出す先の選択肢が増える事はきっと喜んでくれる筈だとも思う。 橙「(私も、このチームには最初から……本当に最初からいたんだ)」 橙がチームに加入をしたのは、反町達がチームを立ち上げたその翌日。 妖精トリオの後、静葉らの勧誘を受けて入った。言わば、初期メンバーの一員である。 橙「(妖精トリオも残るんだろうし……静葉さんや穣子さんも、このチームで頑張ろうって……。 反町さん達がいなくなっても、戦えるようにって思ってる筈ですにゃ)」 理性はそんな思いだけで反町達が抜ける穴を埋める事は出来ないだろうと感じていた。 だが、感情は違った。共に戦い、切磋琢磨してきたチームメイト――。 橙が幻想郷上位の力(なお守備は壊滅的)を手に入れる事が出来たチームの、崩壊の危機。
[171]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:23:46 ID:??? 橙「(もっと強くなりたい、藍様の期待に応えたい……でも……でも! 強くなるのに、必ず離れる必要がある訳じゃない。 私がここで、もっと強くなれれば……何も問題ないんだから!) あのっ! わ、私も……私も、チームに残りますにゃ!」 静葉「! そう……ええ、ありがとう。 歓迎するわ」 橙「(藍様も紫様も、きっと許してくれる……今更、みんなを裏切れない)」 熟考の末に橙が下した結論は残留であった。 情に絆された、と言ってもいい。 冷静に考えれば、そもそも八雲一家である橙がここまでオータムスカイズに肩入れする必要は無い。 主命があったのだから、そちらを取る方が余程自然と言えた。 式神――主人の言葉には忠実である存在である事を考えれば、尚更である。 ただ、それでも橙は選んだ。 確固たる意志で、泥船に乗る事を望んだ。 橙「(反町さん達がいなくなっても、また強くなっていけばいいんだ)」 弱者が決して強者になれないという訳ではない。 それは主人が在籍をするチームの橋姫が、見事に体現している。 橙「(パルパルズはオータムスカイズの打倒が目標って言ってた……私達は、そうやって強くなってきたパルパルズを目指して、 これから頑張るんだ)」 同じドリブル巧者として、(性格までは勘弁だが)橋姫の飽くなき向上心を目指しつつ橙はそう誓った。 橙「(その為にも、明日からドリブル練習だにゃ!)」 因みに、守備を鍛えるつもりは全くなかった。
[172]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:25:21 ID:??? 静葉「(よかった……これで、少なくとも、チームの形は出来る。 チルノとレティ、大ちゃんの離脱はあまりにも大きすぎるけど……)」 それでも、まだこれならば戦える――と、静葉は考えていた。 攻撃面ではリグルと橙を主体とし、守備面ではにとりに妖精1、妹紅、穣子とそれぞれ長所が別れるDF陣を巧みに使える。 中盤に関しては……複雑な話だが、風見幽香が来る以前に戻るだけである。 自身が彼女には到底及ばない能力しか持っていない事は静葉自身理解もしていたが、 チームを纏める為に精一杯の努力はする所存であった。 静葉「(ただ、中盤は底にヒューイを置ける。 彼女がいてくれれば、大ちゃんの穴を埋める事が出来る)」 チルノたちが離脱した事で、ミドルシューターに対して取れる対策が、 ほぼにとりのブロック頼みになってしまう。 よって、これからのオータムスカイズの守備での方針は――打たせる前に止める、が第一となってくる。 その際に誰よりも頼りになるのが、ヒューイである。 リグル同様――否、元が名無しの妖精である事を考えれば、成長率だけで言えばオータムスカイズ1のヒューイ。 既にその実力は……少なくともタックルに関しては、まず間違いなく世界でもトップレベル。 ボランチとして最低限の攻撃能力も持ち、彼女こそが守備と攻撃、両方における要となるだろうと静葉は考えていた。 静葉「これからもよろしくね、ヒューイ」 ヒューイ「ほえ?」 何の気なしに、静葉はそう声をかけた。 声をかけてから思い出す――そういえば、彼女はこの話し合いで一言もしゃべっていなかった、と。 声をかけられたヒューイは、「お夜食」として穣子が用意したお芋を頬張りつつ、首を傾げる。
[173]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:27:17 ID:??? ヒューイ「よろしくって何が?」 静葉「?」 最初、言われてる意味が静葉はわからなかった。 よろしくとは言葉通り、これからも同じチームの一員としてよろしく、という意味である。 如何におつむが弱い妖精といえど、それくらいは理解出来る。 出来る筈である――だからこそ、静葉は一瞬虚を突かれた。 妖精1「何が?じゃないわよ……これからも同じチームとして、って事でしょ」 ヒューイ「?」 思わず二の句が継げなかった静葉に代わり、妖精1がフォローをする。 それでも、ヒューイはよくわかってない様子でやはり首を傾げ……口の中で咀嚼していたお芋をごっくんすると、 その大きく丸い瞳をぱちくりさせながら、ただ一言、言った。 ヒューイ「……私、あの人間についてくよ?」 静葉「……は?」 その一言に、静葉は思わず間の抜けた声を出し。 妖精1「え?」 サンタナ「え、えええええええええっ!?」 残る妖精2人は、片方は呆気にとられたように――そして、もう片方は驚きのあまり絶叫をするのだった。
[174]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:28:59 ID:??? 驚愕をしていたのは、3人だけではない。 ほぼオータムスカイズ所属の選手たち、全てが驚いていた。 彼女たちの認識としては、ヒューイは反町と一応の師弟関係こそ結んでいるものの、 その絆については妖精1とにとりのように固いものでは無い。 むしろ縁深く、親しいのは妖精トリオ同士であった。 だからこそ、妖精1とサンタナが残留を決めた際、ヒューイも残るものと決めていた。決めつけていた。 だが、静葉が感じたように、ここまで彼女はこの話し合いの場で一言も喋っていなかった。 己の意志を示してはいなかった。 故に、ここで移籍を表明するというのも――反町についていく、というのも……可能性としては残っていただろう。 静葉「な……何故?」 頭を鈍器で殴られたような、頭痛を覚えながらようやくの想いで静葉は言葉を紡いだ。 いや、妖精は気まぐれなのだ。計算通りに行かない事も、多々ある。 反町についていく――と言っても、それが一時的な思いなのだとしたら、或いは、引き留める事も出来るかもしれない。 サンタナと妖精1が残留を表明しているのだから、少し突いてやれば天秤はこちらに傾く。 そう考えて、静葉はヒューイの言葉を待った。 ただ、結論から言えば静葉のその考えは見当違いのものだった。 ヒューイ「何故って……だってさ」 それは感情ではなく。 ヒューイ「人間の所にいた方が、強くなれるしレギュラーになれるもん」 静葉「…………は」 実利だけを求めての移籍。
[175]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:30:21 ID:??? 今のヒューイなら、どこに行こうがレギュラーを取れるだけの実力がある。 反町がいたから強くなったという訳ではない、 無論、反町がヒューイの練習を見てやったという事も多々あったが、ヒューイ自身の努力の結果もあっての事だ。 ただ、少なくともヒューイはそう感じてしまっている。 かつてサンタナがチルノを忌み嫌い、そして練習で勝利を収め、 チルノに勝った=自分こそが最強であると思いこんだように。 妖精1が代表レベルの闘いで相応の活躍が出来る程に成長をしても、 しかし、未だに過去のトラウマから己の力量に自信を持てていないように。 妖精という種族は根本的に短絡的であり、そして思い込みが激しく、意固地なのだ。 ヒューイの場合もまた、そうだった。 彼女は反町がいたから自分は強くなれた、反町がいたからレギュラーが取れたと思い込んでいる。 それが事実かどうかはさておき、少なくとも、彼女にとっては真実だった。 そんな彼女が、どうして反町から離れられるだろう。 例え妖精1やサンタナと別れる事になったとしても、彼女は反町が移籍をするという話を聞いた時から自分もついていくと決めていた。 静葉「あ、あのね、ヒューイ……落ち着いて聞いて」 ヒューイ「それにさ」 それでもなんとか説得しようとする静葉の言葉を無視して、ヒューイは続ける。 大人びていて、臆病で、劣等感に塗れ、やや斜に構えているが本心は素直な妖精1。 人一倍元気で、やかましく、時に傲慢で暴走する事も多いサンタナ。 彼女らに比べるとヒューイは子供っぽく、いつも腹を空かせ、しかしながら他の妖精たちに比べると人一倍無邪気で――。 ヒューイ「弱いチームにずっといる理由なんて、無いでしょ?」 静葉「…………」 ――人一倍、残酷であった。
[176]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:31:58 ID:??? こうして、話し合いは終わった。 反町と幽香、2人の移籍と失踪を発端とした、4人の離脱。 名門と呼ばれていたオータムスカイズは、計6人――あまりにも大きすぎる戦力を、失った。 妖精1「ヒューイ……」 サンタナ「なんでよ……あっちにはチルノいるじゃん。 なんでよ」 眠くなったと言って我先に部屋へと戻ったヒューイに、妖精1達はかける言葉が見つからなかった。 妖精1とサンタナは何故ついてこないのか、と逆に首を傾げ問いかけてきたヒューイ。 予想だにしない離別を前にして、そもそも自分たちの精神を整える方が彼女たちには先決であった。 リグル「ハッハァー! 大丈夫大丈夫、6人いなくなってもエースが残ってる限りはオータムスカイズは安泰だよ!」 リリーW「……実際リグルに頼るしかないですよー、このチーム」 リリーB「ホワイト、明日から私はGKの練習する……。 ……多分、今更FWとして鍛えてもついてけない」 メディスン「(ホワイトもMFなら使えるかっていうとそうでもないけど……パスだけなら、それなりには出来るしね)」 能天気な者もいる。 ある意味彼女が一番幸せ者であり……そんな彼女に頼るしかない現状に、不安を覚える者たちもいた。 にとり「(妖精1……辛いだろうけど、幻想郷サッカーじゃ移籍や離脱は日常茶飯事だ。 ……敵として戦う時、お前の実力をヒューイに見せてやるんだよ)」 橙「……反町さん達がこの家を出て行くのって、いつになるんですかにゃ? (移籍が決まった以上は、早めに出て行って貰った方がいいんじゃ……このままだと、絶対歪みが出来るにゃ)」 妹紅「具体的にはわからないけど、まあ、近い内になるんじゃないかな。 ……あ、そうだ穣子! 出て行く日には、豪華なお料理作ってよ! 盛大に、送り出そう! ね!!」 穣子「もっちろん、そのつもりよ! (私があいつに料理作ってあげれるのも、もう少しだけだもんね)」 身内を心配する者、チームを考える者、出て行く者を想う者もいた。 確固たる信念で残留を決めた彼女たちはそれなりに表情は明るかったが、それでもいつもに比べればぎこちなかった。
[177]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:33:02 ID:??? 静葉「(弱いチーム……ね)」 そして、率いる者は――残酷にも告げられた言葉を受け止めていた。 事実、現状のこのチームは弱いだろう。チームとしての格どころの話ではなく、純粋な力として。 幻想郷トップクラスチームである紅魔スカーレットムーンズや、博霊神社連合は当然として、 そこから格が落ちるであろう、永遠亭ルナティックス、地霊アンダーグラウンド、ネオ妬ましパルパルズにも……。 かつては勝利を収めたそれらチームにも、今ならば負けてしまうかもしれない。 いや、高い確率で負けるだろう。それ程までに戦力の流出が痛い。 静葉「(でも、やるしかない……やるしかないのよ)」 信仰を集める為に闘う。チームに愛着があるから闘う。倒したい相手がいるから闘う。 己の存在を証明する為に闘う。ただなんとなく闘う者もいる。 それぞれ思いも、その深さも千差万別なのは相変わらずだ。 ただ、これからはそんな一同を――自分がまとめなければならない。 静葉「(私の為にも、穣子の為にも――そして、このオータムスカイズの為にも)」 静葉はこの場にいる10名をぐるりと見回してから……大きく手を叩いて、注目を集める。 一体何事かと一同が勘ぐる中、静葉は些か緊張しながらも……それでも、一同の視線を受けながらその口を開いた。 静葉「みんな、よく聞いて。 それじゃあこれから――明日の予定について、決めるわ!」 何度となく繰り返されてきた、明日の予定を決める夜の恒例行事。 彼女の手には、既に一同から提出をされていた一週間の予定表が記されてある。 後はこれをもとに、練習と自由行動を計画的に織り交ぜていくだけ。 静葉「まずは午前だけど……」 オータムスカイズ新キャプテン――キャプテン静葉の初仕事であった。
[178]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/05(月) 22:35:00 ID:??? ……… …… … ちなみに。 うどんげ「いっ、いいのかなぁ……勝手に何も言わないで出てきて」 てゐ「ええんやええんや! どーせ私達がオータムスカイズに加入してた事なんてみんな覚えてへんてウサ!」 夜の帳が落ちた中、竹林を颯爽と走っていたのはうどんげとてゐであった。 彼女たちの肩には私物が入った風呂敷包み……さながら夜逃げ同然の格好をしている理由といえば、 彼女たち自身が行っている通り、オータムスカイズを何も言わずに離脱してきたからに他ならない。 誰も覚えていないかもしれないが、一応、彼女たちもオータムスカイズ所属である。 うどんげ「うぅっ、最後にお別れくらい言いたかったなぁ。 だってみんな、仲間だもんげ!!」 てゐ「そんな事言ってる場合じゃないでしょ! 師匠からとっとと戻って来いって言われてんじゃん! 大体、どーせ私達があそこに入ったのだって、博霊連合じゃアカンわと思って入っただけだし……」 うどんげ「でも結局オータムスカイズも負けちゃったけどね」 てゐ「うっさいウサ!」 ゲシィ! うどんげ「痛い!」
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0ch BBS 2007-01-24