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【SSです】幻想でない軽業師
[209]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:37:12 ID:??? 佐野「こんなの絶対おかしいよ……」 小町「あー……あー……えーっと、あれか。 つまり……」 星「……反町くんに、伴侶が出来たとあって落ち込んでいた、という事でしょうか?」 椛「いや、別に伴侶って訳じゃ……いや、もうどうでもいいッス……」 えぐえぐと、涙すら流し始めながら慟哭する佐野だったが――。 ここにきて、ようやく一同は気づいた。 佐野がここまで落ち込んでいたのは、とどのつまり、反町に彼女が出来たのに自分にはいないから――という事に。 ……無論、彼自身も試合に負けた事で、反町に完膚無きまでにボコボコにされた事で大いに凹んでいた。 凹んでいたが――割とすぐに立ち直ってもいた。 ただ、幻想郷へと戻ってくるなり、風の噂で聞いた反町に彼女が出来たという話。 これは大いに彼を混乱させ、迷走させ、そして奈落へと突き落とした。 佐野満、中学2年生、思春期。 割と彼女が欲しいお年頃である。 佐野「俺と反町さんの何が違うってんだよ……反町さんだってそんなにイケメンじゃないじゃん、整ってる方とは思うけど、 点数にしたら6点くらいだと思うぞ、ホント。 やっぱサッカーで活躍したから? したからなの?」 割とサッカーで活躍したからというのは正解ではあるが、佐野は答えを求めている訳ではないし、 何より誰も答えを知らない――というか知っていても言いたくない。 ムラサ「……そういえば、こういう子だったね佐野くんは」 ぬえ「(……心配したのがバカみたいだぬぇ)」 ナズーリン「佐野くん……」 佐野「うぅっ……な、ナズー……」 ナズーリン「君は……実にバカだなあ」
[210]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:38:35 ID:??? ……… …… … 佐野「……という事で、どうすれば俺に彼女が出来るか会議をこれから始めたいと思います」 ムラサ「却下」 小町「否決」 ぬえ「死ね」 佐野「あれ……なんかみんないつもより辛辣……」 落ち込みも、しかし溜まっていたものを全て吐き出してスッキリしたのか、佐野はすっかり元の調子に戻っていた。 ……あっさりと戻った事によって、今までの心配はなんだったんだと一同は思い切り肩すかしを食らい、 佐野への対応が冷たくなるのだがそれも致し方ない事だろう。因果応報である。 魔理沙「……魅魔様、これがホントに私の弟弟子か? なぁ……こんなのがか?」 魅魔「……まあ、うん。 バカ弟子同士仲良くやっとくれよ」 魔理沙「これと同じ尺度で語られるのは流石に勘弁願いたいんだが……」 一方、師匠である魅魔と姉弟子である魔理沙も――こちらはただただ、呆れかえっていた。 特に魔理沙としては、佐野とは殆ど面識も無い。 魅魔が新たに迎えた弟弟子がどんな奴だろうと、改めて話すこの機会をある程度楽しみにこそしていたのだが、 それがご覧の有様な為になんとも言えない表情で溜息を吐くばかりである。 椛「(とはいえ……あんだけ完膚無きまでにやられておきながら、すぐに立ち直って馬鹿馬鹿しい事考えられてるのはスゲェッスよ……。 ……真似したくないッスけど。 ……メンタルで言えばリグルとかに似てるんスかねぇ。 あぁ……やっぱ真似はしたくないッスね……)」 ほんの少しだけ、佐野の事を評価する者もいた。 無論、それはほんの少しだけであり――感情の9割9分方は呆れの方が優っていたが。
[211]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:39:36 ID:??? 魅魔「オホン……さて、まあそれはともかくとしてだ。 佐野、ちょいと話がある」 佐野「ん? なんだよ師匠?」 とにもかくにも、これでは話が進まない――と、魅魔はコホンと咳払いをしてから佐野に告げた。 うかうかしていると本格的に佐野が彼女を作りたい会議を始めかねない。 魅魔「その前にだ……割と心配だから一つ聞いとくよ。 ……お前さん、まだ反町くんと戦う意思はあるかい?」 佐野「ったりめーだろ! あんな可愛い彼女いる人にサッカーでまで負けてたまるか!! 大体二回負けたくらいで諦めてられっか!! 守矢だかヤモリだか知らんけど、今度の大会ではケチョンケチョンに仕返してやる!」 いずれにせよ、佐野の折れた心は既に修復をされていた。 完膚無きまでに負けた悔しさと屈辱は、こんな態度ではあるが佐野の心中にしっかりと刻まれている。 それでもなおバカバカしい事に意欲を傾けられる程には立ち直り、 そして必ずやリベンジを果たしたいという意思もある。 魅魔の言葉に鼻息荒くそう宣言する佐野に、魅魔は満足そうに頷く。 魅魔「ならいい、牙はまだ抜けてないようだ。 ……と、それはいい。 そこで1つ提案があるんだがね。 ……佐野、お前さん外界へ戻ってみないかい?」 佐野「ん?」 白蓮「あら……?」 魅魔「おや?」 そして魅魔が佐野に告げたのは――外界へと戻らないか、という誘いであった。 突然の言葉に困惑をする……訳ではない。 一同はつい今しがた、まったく同じような話を白蓮から聞いていたのだから。 即ち――。 佐野「それってサッカー留学の事か? さっき白蓮さん達が話してた」 外界へのサッカー留学。
[212]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:41:09 ID:??? 一体どうして佐野の頭脳でピタリと目的を言い当てたのか、と魅魔は目を丸くして驚いていたが……。 しかし、佐野のみならず他の者たちの反応を見て、思い当たる。 魅魔「ははぁ、なるほど……どうやら、幻想郷の方でも同じ事をしてるようだね」 白蓮「幻想郷の方でも……と、いう事は魅魔さんは私達命蓮寺の持つ留学権を行使しての留学の事を言っている訳ではないのですね」 魅魔「ふん、そっちの口ぶりだと幻想郷の方は各勢力にそれぞれ留学させようって魂胆みたいだね。 ……ああ、私のは別件さ。 さっき言ったろ、魔界の方に用があったって」 つまるところ、魅魔の持ってきた話は魔界繋がりでの外界への留学であった。 話を聞いてみれば、内容についてもほぼ同じ。 おおよそ3年間の外界へのサッカー留学をもって、外界のサッカーを吸収し交流を深めて戻る。 そうする事で閉塞的な環境を打破する意図がある、というものだ。 魅魔「まあ、それに加えて3年間ってのは意味がある。 ユース大会を見据えての事だ。 八雲紫も、きっとそれを考えての案なんだろうね。 (恐らくもっと深い所でも考えてるんだろうが……ま、そっちはうちにゃ関係無い話だ)」 佐野「ユース大会……え? またユース大会に幻想郷と魔界が参加すんの?」 魅魔「そりゃするだろうさ。 Jrユースには参加したのにユースには参加しないなんて道理もなかろう」 割と無茶苦茶な話ではあるが、実際、Jrユース大会に参加をしたというだけでも無茶苦茶なのだ。 そこらへんは悪い大人――もとい、悪い妖怪さん達が考えているだろう事なので、 佐野も深くは考えなかった。 佐野「つってもなぁ……さっきの話聞いてる限りじゃ、命蓮寺の方も誰送るかで困ってんだろ?」 魅魔「おや? その口ぶりだと留学に行くこと自体は問題無いって事かい?」 佐野「まあな。 それで強くなれんだったらいくらでも行くさ。 ……まあ、ここを離れるってのも寂しい話だけど」 なんのかんのとこんな佐野を温かく迎えてくれている命蓮寺である。 当然、佐野当人としては愛着があるし、出来る事ならば離れたくは無かった。 とはいえ、強くなれる機会があれば是非ともそれに参加をしたい。 ――まるで性格は正反対だが、選択した道のりは守矢への移籍を決めた反町と似通っているものであった。
[213]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:43:35 ID:??? 星「その……魅魔さん、佐野くんは私達側から外界へ送らせてもらう訳にはいかないのでしょうか?」 ムラサ「そっちはほら、魔理沙もいるんでしょ?」 魅魔「……私も佐野か魔理沙、どっちかを送ろうと思ったんだけどねぇ」 魔理沙「悪いが私はパスだ。 残ってやりたい事が、色々あるんでな」 なんとか外界へと留学させる選手が見つかった――かと思えば、今度は留学権が2つに増えたという事態である。 白蓮たちからしてみればたまったもんではなく、魔理沙と2人で行かせてはどうかと言っても、 返ってくる言葉は望んだものではなかった。 佐野「やりたい事って何だよ」 魔理沙「……お前にゃ関係ねーことだよ。 あと、私は姉弟子なんだから敬語使え」 佐野「姉弟子ったって歳はそう変わりゃしねーじゃねーか」 魔理沙「魅魔様、こいつクッソ生意気だぞ」 魅魔「あーあー、もう喧嘩するんじゃないよ……」 因みに、割とこの姉弟弟子――そんなに相性は良くないらしい。 しかし、それはともかくとして、一同は大いに困る。 結局佐野は、既に留学が決定だ――とはいえ、後もう1人を捻出しなければならない。 先ほどまで繰り広げていた議論をもう一度繰り返すしかないのか、と考え――。 その時、混迷する命蓮寺メンバーの中から、1人の少女が立ち上がった。 決意を秘めて。 一輪「わかりました……私が行きましょう! 姐さんの為にも!!」 ……… ……… ……… 佐野「い……イチさん!?」 白蓮「一輪……」
[214]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:45:05 ID:??? 雲居一輪。 命蓮寺に在籍をする入道を操る妖怪であり、そして聖白蓮を慕う尼僧である。 青と白を基調とした尼を想像させる装束に身を包み、頭を隠す頭巾。 やはりどこからどう見ても尼僧である。 性格は至って真面目であるが、機転が利いて要領がいい。 命蓮寺の中ではうっかりものの星、悪戯好きのぬえあたりの面倒を見、 また、お勤めの際にも聖の補佐など様々な役割を買って出るしっかりものであった。 そんな彼女がチームの中で務める役割は、GK。 相棒である入道の雲山の力も借り、必殺の『げんこつ』を繰り出すセーブが得意技である。 ……ここまで説明をして、え、誰?とか言ってはいけない。 彼女はしっかりここまで話し合いにも参加をしていたし、 命蓮寺のメンバーとして――魔界Jrユースのメンバーとしても試合に参加をしていた。 実際、彼女が発言をした所で――驚いてはいるものの、それはその内容について。 いきなり知らない人が出てきた事を驚いている、という訳では断じてない。 その証拠として、改めてここまでの彼女の動きを書き記すとしよう。
[215]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:46:46 ID:??? * * * ぬえ「ぬえぇ……あいつ、もう完全に棒立ちになっちゃってるぬぇ……」 星「無理ありません……私にもっと力があれば……」 場面は戻ってJrユース大会準決勝。 反町一樹がゴールを決めた直後、佐野の心がポッキリ折れた(すぐ治るが)頃に遡る。 この時、フィールドでは佐野がその心中を吐露して白蓮たちに謝罪をし……。 一方でぬえや星といった出番の無かった者たちは、ベンチから佐野達の事を想い悔しさと哀しみをかみしめていた。 では一輪はどうしていたのだろう? 一輪「ふぅ……いよいよ出番ね」 答えはウォーミングアップを終えて出番待ちをしていた、である。 魔界Jrユースの正GKは、元々魔界に所属をしていた夢子。 彼女の方が一輪よりも一段上を行く技術を持つが為に、一輪自身はサブキーパーの身に甘んじていたのだが……。 夢子「ハァ……ハァ……ごめんなさい」 一輪「いえ、謝られるような事は何もありません。 後は私に任せて、ゆっくりお休みください」 元々、夢子は必殺セーブを駆使してセービングをするタイプの選手であった。 反町、魔理沙、リグルと吹っ飛び係数持ちシューターに幾度となく吹き飛ばされ、おまけにセーブの濫用。 そのスタミナが持つ訳もなく、こうして一輪に出番が回ってきたという訳である。 一輪「(点差は絶望的……もうチームにも諦めムードが漂っている。 でも……私が入って、これ以上点差を広げられる訳にはいかない!)いざ!」 こうして、一輪は夢子の代わりにフィールドへと向かった。勇ましく。 ただ悲しい事に、この時は誰もが精神的にも肉体的にも披露していた為、一輪に声をかけるものは誰一人としていなかったのだが……。 * * *
[216]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:48:05 ID:??? では先ほどまでの会議では一輪はどこにいたのか。 もう一度よく見てみよう。 ムラサ「しっかし星もルーミアも相変わらずよく食べるわホント……」 一輪「水蜜、お皿貸して。 ルー入れてくるわ」 ムラサ「サンキュー、一輪」 昼食を取っている時は、ムラサの手伝いをして台所などに立っていた。故にあまり視界に入らなかった。 * * * 一輪「ふぅ……さてと、食事の後片付けは水蜜に任せるとして、私はお掃除を終わらせておきましょ。 姐さんが帰ってくるまでに終わらせて、褒めてもらうんだ〜ふふふ〜ん」 自分の食事が終わった後は、その前までやっていた掃除の仕上げをしていた。 よって聖が帰ってきた際、すぐに広間に顔を出す事が出来なかった。 * * * 一輪「(外の世界への留学……3年間も……それは即ち、姐さんとの3年間もの離別を意味してる。 ようやく一緒になれたのに、3年も離れ離れになるなんて……。 いえ、でも私が強くなる事で姐さんの助けになるなら! でも……)」 白蓮の話を聞かされたあとは、ただただ悶々と悩んでいた。 白蓮を慕うと同時、役に立ちたいとも思う彼女が真剣に悩むのは命蓮寺メンバーからしてみればわかりきった事であったので、 その思考を邪魔する事は無いだろうと、あえて彼女には声をかける事はなかった。 * * * 一輪「お久しぶりです魅魔さん、あ、お茶淹れてきますね」 魅魔がやってきた時はお茶を淹れに向かっていた。 よって中々会話にも入る事が出来なかった。
[217]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:51:12 ID:??? とまあ、いたのである。一輪は確かにそこに存在をしていた。 ただ、致命的なまでにタイミングが悪く、そして目立った行動も取っていなかったが為に存在感が薄かった。 薄かったが――ことここに来て、ようやく姿を現した。 先にも記したように、大きな決意を胸に秘めて。 佐野「いいのかよイチさん、3年だぜ3年? 3年もどこともわからん場所で過ごすんだぜ?」 一輪「心配無用。 覚悟は決めたわ」 佐野も当然、一輪が白蓮を慕っている事は知っている。 何せ常日頃から白蓮の後をついて回り、何か白蓮に声をかけられればそれだけで幸福そうな表情を浮かべ、 ただただ白蓮の言う事に付き従い、白蓮の為に動いてきたのだ。 一種の盲目的――盲信的なまでの行動に、佐野としては色々と勘繰りそうになったものの、 そういったものではなく純粋な憧れである……と一応一輪には聞かされたが、ともかく。 そんな一輪が白蓮から離れて平気でいられる筈が無いと思っている。 ただ、一輪の中では既に留学に対する決意は固いらしい。 一輪「確かに姐さんのお傍を離れるのは悲しいけど……でも、現実的に考えたら私くらいしか行けそうなのはいないし」 一輪のこの命蓮寺での役回りは、主に白蓮の補佐などである。 本尊である星のようにいなくなってはそもそも立ち行かない訳でもなければ、ナズーリンのように他の重要な任務を持っている訳でもない。 言ってみれば、いないと困る存在ではあるが――いなくても、それはそれでギリなんとかなる。 周囲でカバーしようと思えばカバー出来る穴であった。 一輪「それに、これもまた姐さんの為ならば!」 白蓮「一輪……そこまで……」 一輪「お任せ下さい、姐さん! この雲居一輪、見事命蓮寺の代表としてお勤めを果たしてまいります!!」
[218]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:52:28 ID:??? 何よりも、この時ばかりは一輪の白蓮の役に立ちたいという思い。 そして――GKとして更に強くなりたいという気概が堅固であった。 思い返せばあの練習試合――一輪はゴールを守りながら、しかし、やはりボッコボコにやられた。 反町、魔理沙、リグルにそれはもう完膚無きまでフルボッコであった。 佐野は試合に大敗した事に気落ちをしていたようだが、GKである一輪の衝撃といえばその比ではない。 ただ、それでも彼女の精神力は折れる事は無かった。 偏にこれ以上白蓮へ汚名を着せられないという一点からの想いである。 一輪「金輪際姐さんに、そしてこの命蓮寺の名に泥を塗らぬ為にも! この一輪、修行をして更に大きくなって帰ってきますとも!」 ムラサ「お、おぉ……(あ、これ一輪のヤバイスイッチ入ってるかもしれない)」 この寺で一番一輪と仲の良いムラサは、いつも以上にテンションの高い一輪を見て聡く気づいた。 真面目で要領がよくて機転がいい。しかしながら一輪の短所として――。 一輪「さぁ、行きましょう佐野くん! うんざーんっ!!」 雲山「………………」ニュニュニュッ 佐野「うおっ!?」 一輪「この世はでっかい宝島! 今こそアドベンチャーの時よ!! では、行ってまいります!!」 ビューンッ!!! 人の話を聞かず、これと決めた事に猪突猛進気味に突き進んでしまうというものがあった。 とどのつまり、暴走である。 彼女は佐野の手をひっつかむと、相棒である雲山を呼び出してそのまま一気に空へと向かう。 別に心が清い人でないと乗れない訳ではない雲山には、佐野もしっかりしがみ付いていた。 ムラサ「あ……あーあぁ」 ぬえ「……行っちゃったぬぇ」 ……… ………
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0ch BBS 2007-01-24