※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【SSです】幻想でない軽業師
[339]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:07:07 ID:??? 魔理沙「私はここに来る前に博麗神社に行ってきた。 ……霊夢と紫の奴が、派遣選手って奴を送るのを見に行ったんだけどさ」 魅魔「ああ、それで?」 魔理沙「咲夜や妖夢、うどんげ……後はさとり。 あいつらは、それぞれがてんでバラバラのチームに送られてたみたいなんだけどな。 ……3人程、同じチームに送られてた奴らもいた」 魅魔「ほうほう」 魔理沙「……魅魔様、私には教えてくれたよな? 佐野がどこに行くのかって」 魅魔「ああ、教えたねぇ」 魔理沙「………………」 今回のサッカー留学は、何度も言われているように各人の大きな成長。 そして、外の世界との交流をメインとして企画されたものである。 ――少なくとも、建前上は。 大きな成長についてはともかくとして、交流をメインとするならば……。 当然ながら、各々は別の国――或いは別のチームに所属をした方が、より多方面との交流になる。 だが、八雲紫が指定をした3名については、それぞれが同じチームに送られた。 ……無論、外の世界のチームとの契約、交渉が上手くいかなかった可能性もある。 何せこちらは留学と称してそのチームの選手の枠を貰い受ける形になるのだ。 金を出し、その枠を買い取る形……それが上手くいかない事も、あり得るだろう。 魔理沙「なら……尚更3人も同じチームってのはおかしいじゃねぇか? よっぽど安く買いたたけたとしても、3つも枠をくれたりするもんか?」 魅魔「………………」 魔理沙「……逆なんじゃねーかなって思うんだよな」
[340]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:09:12 ID:??? 逆。つまり、幻想郷側が――八雲紫が頼み込んでそのチームに3つの枠を貰ったのではない。 そのチームの側が、是が非でも幻想郷からの留学選手を受け入れたいと申し出た。 そう考えれば3人もの選手が同一チームに向かったというのも、納得が出来る。 魔理沙「受け入れたいって言う理由は、考えられる可能性は2つ。 1つは単純に先の大会で幻想郷の選手に興味を持ったチームであるって事。 ……つっても、私が思うにこれは薄い。 なんせ送られた3人はあの大会でロクに活躍どころか、大会に出てすらねーのもいたんだからな」 魅魔「………………」 魔理沙「そして、もう1つは……。 ……留学選手に頼らなきゃならねーくらい、よわっちいチームって事。 ……なぁ魅魔様、私が聞いたその3人が向かったチームってのと。 さっき魅魔様から教えて貰った佐野の留学先、一緒だったんだが……」 この指摘こそ、魔理沙がここに来た理由であった。 ……関係は決していいとは言えないとはいえ、それでも魔理沙にとって佐野は一応は弟弟子である。 師匠である魅魔が、決して弟子をだましたりするような人間――もとい、悪霊ではないと知っているとはいえ、 それでも気になり……魅魔の真意を探ろうとするのだったが……。 魅魔「魔理沙、いい事教えてやるよ」 魔理沙「! ……なんだよ」 魅魔「『優れた環境』っていうのはね、何も『強いチーム』って事じゃあないのさ」 魔理沙「………………」 いたずらっぽく笑みを浮かべてそう言い放つ魅魔を見て、魔理沙は少しだけ佐野に同情したくなるのだった。
[341]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:10:54 ID:??? ……… …… … 佐野「…………」 一方その頃、佐野満は外の世界で立ち尽くしていた。 魅魔の転送魔法は、やはりしっかりと成功をしており……彼は特に何の問題もなく、 目的地――留学先のチームのグラウンドへと降り立つ事が出来ていたのである。 そして、恐らくは留学先のチームも――魅魔の差し金か、佐野がこの時間にやってくることを知っていたのだろう。 外の世界へと久しぶりに帰還し、しかし右も左もわからない場所にやってきた佐野の案内役を、しっかりとつけていた。 栗毛の少年「やあ、ようこそ。 君が最後のメンバー……サノ・ミツルだね?」 佐野「あ、ああ……(最後?)」 辺りをきょろきょろと見回し、知らない者が見れば不審者扱いしそうな佐野にまず声をかけてきたのは、 茶髪の……どこか優等生的な雰囲気を持った、メガネをかけた少年であった。 彼の意味深な言葉にどこか引っかかりを覚えながらも、名前は合っている為に頷く。 栗毛の少年「良かった、時間通りだったね。 さあ、こっちへ……実は君以外にも今日入ったメンバーがいてね。 どうせだから一緒にチームの皆に紹介をしようと、今みんなを集めていた所だったんだ」 佐野「あ、そうなんスか(ほへー、珍しい事もあるもんだ。 さて掴みの挨拶を考えねーとなっと……ん?)」
[342]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:13:46 ID:??? 金髪の少年「………………」 佐野「(なんだこのゴリラ?)」 笑みを浮かべながら案内をする栗毛の少年の後をついていく佐野だったが……。 そんな栗毛の少年がいる一方で、先ほどから不躾にも佐野をジロジロと見ながら、無言で同伴をする金髪の少年がいる事に気づく。 少年、と言ってもその背格好――体格は大人顔負けに見え……。 佐野としては、どことなくかつて比良戸にいた時の先輩――次藤に似た雰囲気を覚える。 ……次藤とは違い、頭は完全に金髪なのだが。 佐野「(っていうか、金髪に茶髪……やっぱ外国か。 少なくともアジアじゃねーな)」 栗毛の少年「さあついた、ここで皆待ってるよ。 入って入って」 佐野「あ、どもども」 やけに人の好さそうな栗毛の少年に先導され、部屋の中へと入る佐野。 ここは一発ギャグで入ると同時に心を鷲掴みにするべきか、などと考えながら入ってみれば――。
[343]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:15:14 ID:??? 一輪「あ、佐野くん待ってたわよ! さ、こっちこっち!!」 佐野「は……へ!? い、イチさん!? なんで!?」 なんとそこにいたのは、今朝方別れたばかりである筈の命蓮寺メンバー……雲居一輪の姿があった。 彼女はなんとも元気にブンブンと手を振って佐野の名前を呼んでおり、 一方で佐野としては予想以上に早すぎる再会に驚愕してしまうのだが……。 よくよく周囲を見てみれば、更に佐野は目を飛び出さんばかりに驚く破目になる。 ??「(にゃ……あれが最後のメンバーかぁ。 ……なんだか試合でダイスばっか振りそうな顔してるにゃあ)」 ??「(ひぅっ、今こっち見た? ……見たよね? ……うー、こんな人が多い場所でずっと待機してなきゃいけなかったし、やっぱ間違いだったかなぁ)」 多くの者たちはこのチームを構成する上での選手――男性ばかりである。 ただ、そんな中で特段目立つ少女が2名、長椅子に腰掛けている。 1人はネコミミの生えた少女、そしてもう1人はどこか怯えたように周囲をキョロキョロ見回している少女。 佐野「(え、え? あれ? ここ外の世界だよな? 幻想郷じゃねえよな?)」 後者はともかく、前者のネコミミ少女についてはどう考えても幻想郷産としか思えない外見。 一輪がいる事から考えてもそれは事実なのだろうが……しかし、どうしてここに?と疑問を持ってしまう。 何せ彼女たちは3人――佐野を含めれば、4人もの留学選手がいる事になるのだ。 混乱をする佐野を後目に、背後にいた栗毛の少年は咳払いをすると手を叩いて注目を集め口を開く。 栗毛の少年「それでは改めて紹介しよう。 彼はサノ・ミツル……これから俺達と共に戦ってくれる、ゲンソーキョーと呼ばれる場所からやってきた選手だ。 イチリンさん達をはじめ、これで4人の新戦力が加入してくれる事になった」 佐野「(あ、や、やっぱり4人全員が新戦力……つまりは留学選手なんだな)」 栗毛の少年「サノくんたちには、後でまた挨拶をしてもらうとして……まずは俺達から」 そこまで言うと栗毛の少年は佐野……そして一輪達へと視線を向け。
[344]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:16:50 ID:??? マンチーニ「俺の名前は『クォグレー・マンチーニ』……そして、こっちが」 カルネバーレ「『ゴリー・カルネバーレ』だ」 佐野「(名前までゴリラみてーな……っていうか、なんだこいつ? めちゃめちゃ不機嫌だな)」 栗毛の少年――マンチーニに続き、金髪の少年――カルネバーレもまた、挨拶をする。 にこやかなマンチーニに対し、カルネバーレに関しては非常にぶっきらぼうな物言いだった為、 思わず佐野は眉を潜めるのだが……カルネバーレはそんな事など意に介さず、 ギロリと先ほどのマンチーニの視線とは打って変わって敵意に近い感情を剥き出しにした視線で佐野達を見ながら口を開く。 カルネバーレ「言っておくが、俺達のサッカーはゲンソーキョーとやらのオママゴトのサッカーじゃない。 覚悟が無いならとっとと帰るんだな」 佐野「な、なにィ!?」 カルネバーレ「ふん……」 挑発めいたカルネバーレの言葉に思わず佐野が反応を見せるが、やはりカルネバーレは無視。 慌ててマンチーニが間に入り、なんとか場を取り纏めようとする。 マンチーニ「ま、まあまあ。 サノ、怒らないでくれ。 カルネバーレも不用意に煽るような事を言うのは止めるんだ」 佐野「むぐ……」 マンチーニ「さあ、自己紹介の続きだ。 まずはサノから……って、その前に言ってなかったな」 そこで一旦言葉を切り、メガネをクイッと上げてからマンチーニは続けた。 マンチーニ「ようこそイタリア、レッチェへ! 俺は君たちを歓迎するよ」
[345]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:20:16 ID:??? 佐野くんと一輪さん、更にまだ謎の少女×2がレッチェに移籍決定!という訳で一旦ここまで。 ゲームの方で1番やったのが5だったので、主人公の留学先はレッチェと決めていました。 なお元いたキーパーでは多分ゲームにならないので一輪さんもついてきてしまうもよう。 それでは。
[346]森崎名無しさん:2018/03/05(月) 18:20:30 ID:??? 乙でした ゲーム森崎以下のキーパーではやむを得ないか 彼の行方は如何に… ところで、在籍選手の中にミッツィーニさんとかいませんか?
[347]森崎名無しさん:2018/03/05(月) 19:28:55 ID:??? ブルノさん解雇か、おしい人を無くした 謎の少女の能力にもよるけど、翼の負担が大きい5のレッチェよりもバランス良さそう 特にキーパー交代は大きいなぁ
[348]森崎名無しさん:2018/03/05(月) 21:44:20 ID:??? カルネバーレのネーミングが適当すぎて草
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24