※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【SSです】幻想でない軽業師
[343]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:15:14 ID:??? 一輪「あ、佐野くん待ってたわよ! さ、こっちこっち!!」 佐野「は……へ!? い、イチさん!? なんで!?」 なんとそこにいたのは、今朝方別れたばかりである筈の命蓮寺メンバー……雲居一輪の姿があった。 彼女はなんとも元気にブンブンと手を振って佐野の名前を呼んでおり、 一方で佐野としては予想以上に早すぎる再会に驚愕してしまうのだが……。 よくよく周囲を見てみれば、更に佐野は目を飛び出さんばかりに驚く破目になる。 ??「(にゃ……あれが最後のメンバーかぁ。 ……なんだか試合でダイスばっか振りそうな顔してるにゃあ)」 ??「(ひぅっ、今こっち見た? ……見たよね? ……うー、こんな人が多い場所でずっと待機してなきゃいけなかったし、やっぱ間違いだったかなぁ)」 多くの者たちはこのチームを構成する上での選手――男性ばかりである。 ただ、そんな中で特段目立つ少女が2名、長椅子に腰掛けている。 1人はネコミミの生えた少女、そしてもう1人はどこか怯えたように周囲をキョロキョロ見回している少女。 佐野「(え、え? あれ? ここ外の世界だよな? 幻想郷じゃねえよな?)」 後者はともかく、前者のネコミミ少女についてはどう考えても幻想郷産としか思えない外見。 一輪がいる事から考えてもそれは事実なのだろうが……しかし、どうしてここに?と疑問を持ってしまう。 何せ彼女たちは3人――佐野を含めれば、4人もの留学選手がいる事になるのだ。 混乱をする佐野を後目に、背後にいた栗毛の少年は咳払いをすると手を叩いて注目を集め口を開く。 栗毛の少年「それでは改めて紹介しよう。 彼はサノ・ミツル……これから俺達と共に戦ってくれる、ゲンソーキョーと呼ばれる場所からやってきた選手だ。 イチリンさん達をはじめ、これで4人の新戦力が加入してくれる事になった」 佐野「(あ、や、やっぱり4人全員が新戦力……つまりは留学選手なんだな)」 栗毛の少年「サノくんたちには、後でまた挨拶をしてもらうとして……まずは俺達から」 そこまで言うと栗毛の少年は佐野……そして一輪達へと視線を向け。
[344]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:16:50 ID:??? マンチーニ「俺の名前は『クォグレー・マンチーニ』……そして、こっちが」 カルネバーレ「『ゴリー・カルネバーレ』だ」 佐野「(名前までゴリラみてーな……っていうか、なんだこいつ? めちゃめちゃ不機嫌だな)」 栗毛の少年――マンチーニに続き、金髪の少年――カルネバーレもまた、挨拶をする。 にこやかなマンチーニに対し、カルネバーレに関しては非常にぶっきらぼうな物言いだった為、 思わず佐野は眉を潜めるのだが……カルネバーレはそんな事など意に介さず、 ギロリと先ほどのマンチーニの視線とは打って変わって敵意に近い感情を剥き出しにした視線で佐野達を見ながら口を開く。 カルネバーレ「言っておくが、俺達のサッカーはゲンソーキョーとやらのオママゴトのサッカーじゃない。 覚悟が無いならとっとと帰るんだな」 佐野「な、なにィ!?」 カルネバーレ「ふん……」 挑発めいたカルネバーレの言葉に思わず佐野が反応を見せるが、やはりカルネバーレは無視。 慌ててマンチーニが間に入り、なんとか場を取り纏めようとする。 マンチーニ「ま、まあまあ。 サノ、怒らないでくれ。 カルネバーレも不用意に煽るような事を言うのは止めるんだ」 佐野「むぐ……」 マンチーニ「さあ、自己紹介の続きだ。 まずはサノから……って、その前に言ってなかったな」 そこで一旦言葉を切り、メガネをクイッと上げてからマンチーニは続けた。 マンチーニ「ようこそイタリア、レッチェへ! 俺は君たちを歓迎するよ」
[345]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 01:20:16 ID:??? 佐野くんと一輪さん、更にまだ謎の少女×2がレッチェに移籍決定!という訳で一旦ここまで。 ゲームの方で1番やったのが5だったので、主人公の留学先はレッチェと決めていました。 なお元いたキーパーでは多分ゲームにならないので一輪さんもついてきてしまうもよう。 それでは。
[346]森崎名無しさん:2018/03/05(月) 18:20:30 ID:??? 乙でした ゲーム森崎以下のキーパーではやむを得ないか 彼の行方は如何に… ところで、在籍選手の中にミッツィーニさんとかいませんか?
[347]森崎名無しさん:2018/03/05(月) 19:28:55 ID:??? ブルノさん解雇か、おしい人を無くした 謎の少女の能力にもよるけど、翼の負担が大きい5のレッチェよりもバランス良さそう 特にキーパー交代は大きいなぁ
[348]森崎名無しさん:2018/03/05(月) 21:44:20 ID:??? カルネバーレのネーミングが適当すぎて草
[349]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/05(月) 23:53:45 ID:??? >>346 乙ありです ミッツィーニさんとかハナミーチェさんとかは考えていましたがやめました。 佐野くんその他が目立たなくなっちゃうからね……仕方ないね。 >>347 一応ブルノさんはいることはいますが、サブキーパーですね。 もしも出番が来たらヤバイです……。 >>348 ネーミングセンス無いから……仕方ないね。 今日は更新無し、明日は出来ると思います。それでは。
[350]森崎名無しさん:2018/03/06(火) 16:20:00 ID:??? オテッロ「アンザーニ監督……試合に、出たいです……」 本当にアンザーニ監督だったらアナカンさんに土下座ものでしょうがw
[351]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/07(水) 00:23:40 ID:??? >>350 アンザーニ監督は……出るかもしれないし出ないかもしれない? それではちょっとだけ更新します。
[352]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/07(水) 00:25:14 ID:??? 佐野「イタリア……レ、レッチェ?」 マンチーニの言葉を受けて、思わず佐野はそう鸚鵡返しをしていた。 佐野とてサッカー少年。海外の著名なリーグ、有名なクラブチームというのはある程度知っている。 知っているのだが――それはやはり、ある程度という知識でしかない。 この時代、サッカー後進国である日本において、海外リーグの情報を得る手段というものは決して多くは無く。 佐野としては、イタリアがサッカー大国であるという事は知っていても、 レッチェというクラブチームなど知らないというのはある意味当然なのであった。 佐野「(イタリアって事はセリエA……でいいんだよな? インテルとかミランとかなら知ってるんだけど、レッチェ? ……無名クラブなのかなぁ)」 マンチーニ「さあ、それじゃあ次は皆に自己紹介をしてもらおうかな」 カルネバーレ「お前から行け」 佐野「(おっと、ま、チームの事については後で聞けばいいか。 ……しかしこのゴリラはなんでこんなケンカ腰なんだ?)」 思い悩む佐野であったが、知らない事についていつまで考えていても答えが出る筈もない。 マンチーニらに促されながら、ここは先に自己紹介をしておくべきだろうと口を開く。 佐野「あー……名前は佐野満! 元々は日本の比良戸中学ってトコにいたんだけど、 色々あって幻想郷の命蓮寺ナムサンズってトコで世話んなってました。 ポジションはFWとMF! ま、攻撃に関しちゃお任せあれって感じで1つヨロシク!」 マンチーニ「ああ、Jrユース大会ではマカイという所の代表で出ていたのを見ていたよ。 見事なドリブル技術でこれから本当に頼もしいな」 佐野「あ、そう? まーなー、俺くらいのドリブラーはそんなにいるもんじゃないからなぁ」 カルネバーレ「タワケが。 足元の技術はともかく、体つきが中学生どころか小学生並だ。 そんな体でここでやっていけると思っているのか」 佐野「ぬ……」
[353]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/07(水) 00:27:18 ID:??? まずは己の長所をアピールしつつ、気さくな感じで自己紹介を済ませる佐野。 これにはマンチーニが先の大会での佐野の活躍ぶりを評価しながら褒める。 実際、佐野の実力に関しては――少なくともドリブルだけならばトップクラス。 世界一という訳ではないものの大きな武器であり、マンチーニの頼りがいがあるという言葉も嘘偽りの無いものである。 これには佐野も鼻高々とばかりに気をよくするのだが、カルネバーレの辛辣な言葉に思わず詰まるのであった。 佐野「(なんだよこのゴリラ。 さっきからイチャモンつけてばっかじゃねーか……チェッ、マンチーニってのはいい奴っぽいんだけどなぁ)」 マンチーニ「あ、あー……それじゃ次。 端の方からお願い出来るかな?」 一輪「私ね!」 思わず険悪なムードになりそうになった所で、慌ててマンチーニが話を進める。 指名をされた一輪は、待ってましたと言わんばかりに立ち上がると、 胸を張りながらその口を開いた。 一輪「名前は雲居一輪! 佐野くんと同じく、命蓮寺ナムサンズ所属のGKよ! 好きな色は白! 好きな花は蓮! 好きな属性は聖! 好きな言葉は南無三! 好きな京都の通り唄のフレーズは『あねさん ろっかく』のトコロ! 好きな如来像は釈迦如来像! 好きな三法印は……」 マンチーニ「ま、待った待った……もういいから」 一輪「え、そう? 折角だから趣味の写経でやったお経を読みたいと思ってたのだけど……」 佐野「(アカン、テンション上がってるのかイチさんまた変な感じになってる……)」 凄くどうでもいい事を長々と――というか、そもそも恐らく大半の人物が違う宗教を信仰しているだろうにも関わらず、 仏教的な事を話しはじめ、おまけに事前に持ってきたと思しき経典を読み上げようとする一輪。 これにはマンチーニも慌てて止め、佐野は内心でまた一輪の悪い癖が出てると冷や汗を流す。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24