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【SSです】幻想でない軽業師
[43]森崎名無しさん:2018/01/23(火) 17:49:35 ID:??? >>38 満月のごとく引き絞るって何をどう引き絞るんだww
[44]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 20:12:54 ID:??? >>37 今だから言いますけど、殆どのチームにはキックオフシュートが最適解だったと思います。 完全フリー補正+2が乗った上でポイゾナスセンスが乗ったら大体敵はいません。 >>38 大前さんかな?(すっとぼけ) >>39 MF陣は霊夢・咲夜・ヒューイ・パルスィ(ドリブル一芸)・パチュリー(後悔させないよさん互換)がいますからね……。 唯一弱点はDFなのでしょうが……FW・MFで稼げる優位性がJrユースレベルだと半端ではないですね。 >>40 疲れる事は無いのでしょう。何せ主人公キャラですので……。 というのは冗談としても、純粋に森崎からゴールを奪えなかったのが悔しいだけだと思います。 >>41 一流FWの定義をどうするかですね。 突破力マークの引付決定力と定義するなら魔理沙が幻想郷No.1でしょう。 シュナイダーや出てませんけどカルロスもその条件に当てはまります。 ただ純粋なストライカーとしてなら反町が群を抜きすぎてますね……抜きすぎてます。 ドリブルまで上がってたら、正直ゲームにならないですね……(多分当時何度も思った事) >>42 反町リグル魔理沙体勢の何が強いって3人揃ってる事なんですよね……。 反町並のシュートを打つFWはいます(WY編のストラットクラスですが) リグルくらいのシュートを打てる選手もいます、魔理沙並のFWだっています。 ただ3人揃ってるっていうチームは、本編では多分いなかったと思います。 強いて言えばカルロス、ザガロにコインブラをFWに上げたブラジルより少し下くらいの性能かと思いますね。 ちょっとだけ更新します。
[45]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 20:14:18 ID:??? (>>28の続きから) 咲夜「美鈴、お疲れ様。 思ったよりはあなたも出番があったわね」 美鈴「は、はぁ……といってもFWじゃなくてDFとしての方が主でしたけどね、アハハ」 咲夜「正直な所、FWにコンバートをしてもイマイチだったのだし……本格的にDF転向を考えてみたら? クリアー一芸とはいえ、何度もお嬢様やフランドール様の得点機会を阻んだのだし」 美鈴「うぐっ……」 咲夜「?」 パチュリー「(……咲夜はどうしてこうなったのかしら)」 一方では、紅魔館から参戦をした3者が優雅に歓談をしていた。 幻想郷の誇るトップボランチにして、この大会(というか一時帰省の際の謎の人物との遭遇により)大きく成長を遂げた十六夜咲夜。 GKとしては役立たず、FWにコンバートしても結果は出ず、 しかし持前のフィジカルと拳法を応用したクリアーだけは他の追随を許さない紅美鈴。 もやしの貴公女として幻想郷の切り札的存在となっていたパチュリー=ノーレッジ(活躍したとは言ってない)。 彼女たちはこの激しいレギュラー争いが繰り広げられる幻想郷Jrユース内において、 一定以上の地位と実績を積んでいた為、表情は決して暗くなかった。 暗くなかったのだが――咲夜の一言により、美鈴は少しばかり呻く。 美鈴「(そうなんですよね……私思いっきりお嬢様とフランドール様の活躍機会奪っちゃったんですよね……)」 今大会、美鈴が起用をされた際に求められた役割はポストプレイヤーの無力化。 イタリアへと派遣された洩矢諏訪子、西ドイツの誇るポストプレイヤーマンフレート=マーガス。 両者に対する切り札として、DFの位置で出場を続けた。 そして、その両チームへと派遣されていたのが――美鈴の雇い主である、 レミリア=スカーレットとフランドール=スカーレットの姉妹である。
[46]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 20:15:52 ID:??? 万全を期し、全力で挑む事こそが礼儀、手を抜く事など逆に無礼であるとはいえ、だ。 結果的にはストライカーである2人の活躍機会を奪った事に変わりはなく、 活躍出来たとはいえど美鈴の心中は複雑であった。 そこを銀のナイフでグサグサと突き刺すように言葉を投げかけるのが、我らがKY長である。 パチュリー「……まあ、そこまで重く考えなくても大丈夫でしょ」 美鈴「そ、そうでしょうか?」 流石に見かねたのか、パチュリーが美鈴を慰める。 主君であるレミリアの友人であるパチュリーがそう言うのなら……と、 美鈴としても少しばかりは気持ちが晴れた。 パチュリー「……主君の気持ちを踏みにじりながらものうのうとやれているのもいるんだし、それに比べれば」 美鈴「……そうですね」 否、完全に晴れた。 レミリア=スカーレット――暴君のように思えるが、割と心は広い。 少なくとも、今パチュリーが言ったように、自身の気持ちを大事に思っていた従者に踏みにじられようと、 その従者をなおも手元に置き、必殺シュートの特訓をつける程度には(なお、そのシュートは従者本人には恥ずかしがられる模様)。 咲夜「(……このローストビーフ美味しいわね。 製法が違うのかしら? 後でレシピとかを聞ければいいのだけれど……)」 ちなみに、当の従者は2人の視線を気にする事なく料理に舌鼓を打っていたという。
[47]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 20:17:14 ID:??? こうして活躍出来た者たちもいれば、当然出来なかった者もいる。 選手兼コーチのパチュリーを含めれば総勢25名。 途中、霊夢ら4名の離脱があったとはいえ、出番すらなかった者すらいた。 うどんげ「私たちまで食べていいのかなぁ……後で料金とか請求されるんじゃ……」 てゐ「気にせず食ってりゃえーウサ。 誰もうどんちゃんの事なんて見てないよ」 うどんげ「ひ、酷いっ!!」 一応、本当に一応、出場機会こそあったものの。 いい所はまるで無し、小さな活躍はしても大きく印象に残る事はまるでない。 極端に役立たずだった訳ではないが、かといって存在感は微塵も感じる事もなかった鈴仙=優曇華院=イナバ。 彼女は自分もこんな豪華な食事を食べていいものかとキョドっていたものの、 傍らにいる少女の言うように誰もうどんげには注目をしていなかった。 憤慨するうどんげをいなしながら、少女――因幡てゐは小さく溜息を吐く。 てゐ「(私の出番が無いとは思ってたし、うどんちゃんも活躍するとは微塵も思わなかったけどさぁ……。 流石にアルゼンチンがあそこまでの大敗をする、ってのは痛かったなぁ……)」 この大会が終われば自分たちは幻想郷へと戻る。 一時的に海外のチームへと派遣されている選手たちも、元いた勢力へと戻ってゆく事になるだろう。 そうなった時、果たして自分たちのいる――永遠亭の評判はどうなるか。 うどんげ、てゐの活躍が無かったというのはてゐ自身にしても予想の範疇、というか十中八九そうなるだろうと予期していた事だ。 問題点は永遠亭の誇るエース――八意永琳の所属したアルゼンチンが、まさかの大虐殺をされたという事である。 てゐ「(他の国はそこそこやれてただけに、とんでもなくいてーウサ……。 アルゼンチンに派遣されたのは1人だけ、なんてのも言い訳にしては弱すぎる。 永遠亭の評判は大暴落……いや、評判が大暴落するだけなら、今までの幻想郷サッカー界としては問題ねーんだけど……。 帰った後の展開、それにここまでの幻想郷サッカー界の流れを見るに……。 これ、すっげー痛手になりそうウサ……)」
[48]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 20:19:17 ID:??? お空「うにゅ……(全然活躍できなかったなぁ。 お燐の為にも頑張りたかったのに……。 それに……あの意地悪な人間が凄く活躍して! くそー……もっともっと強くなりたい!)」 メディスン「…………(何の為にわざわざ外の世界までやってきたんだろ)」 部屋の隅で誰とも言葉を交わさず静かに食事をとる者もいた。 地霊殿のストライカー、霊烏路空。 オータムスカイズ所属のMF、メディスン=メランコリー。 彼女たちも活躍出来た、とは言えない部類の選手たちであった。 お空は一応アルゼンチン戦でゴールを決めはしたものの、それは大虐殺試合の中での1つでしかない。 ある意味印象に残らないという点では、うどんげよりも下だったかもしれない。 この幻想郷Jrユースの選考会に残りながら、無念の途中離脱を果たした親友――火焔猫燐に対して、 面目が立たないという心情は理解できるものだった。 メディスンに至っては、そもそも出場機会すら与えられなかった。 敵の体力を削る接触プレイに、エースキラーの極意。 恵まれた才能を持ちながらも、しかし基礎能力で大きく劣る彼女に終ぞ大会では出番が来なかった。 メディスン「(幽香は今頃どうしてるんだろ……そういえば、なんで髪の毛が伸びたのかも教えてくれなかったなぁ)」 彼女の脳裏によぎるのは、常に彼女を気にかけてくれた風見幽香の事であった。 全幻想郷Jrユースの一員として選出され、戦っていた筈の彼女。 誰よりも焦がれ、会いたい相手は、敵対したチームの大事な友人であり。 このチームに対する未練や愛着は微塵程も無かったという。
[49]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 20:21:13 ID:??? 短いですが一旦ここまで。
[50]森崎名無しさん:2018/01/23(火) 20:58:34 ID:??? 一旦乙です 今更だけど章タイトルでちょっとうるっときた……
[51]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 21:47:42 ID:??? >>50 乙ありです。 ここから章タイトル回収です。ちょっとだけまた投下します。
[52]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 21:49:04 ID:??? 反町「(……改めて見ると個性的な面子だなぁ、本当)」 手の中にある杯(中身は酒ではなくジュースにしてもらった)を傾けながら、内心そう思う反町。 実際、全日本にも負けずとも劣らない個性的な面々ばかりだ。 彼女らとの思い出を肴に、しみじみと杯の中(何度も言うがジュース)を啜る反町だったが……。 穣子「反町、飲んでる!?」 反町「おぶふっ!」 リグル「ひえぇ……」 静葉「穣子、そんな急に叩いちゃ駄目でしょ。 ……はい、ハンカチ」 途端、背中を強くたたかれ思い切り口の中身を吐き出す。 中身は綺麗な飛沫となり、いつの間にか目の前にいた蟲の妖怪の顔面を直撃した。 思わず咳き込む反町は手渡されたハンカチでひとまずは目の前にいる少女の顔を拭き……。 続いて裏面を使って自身の口元を拭う。 反町「な、何するんだよ穣子」 穣子「1人でこんな所でボケーッと突っ立ってんのが悪い! 何やってんのよ、優勝の立役者が」 そこまでやってようやく落ち着いてから……反町は振り返り、文句を垂れた。 そこにいるのは――豊穣の女神、秋穣子。 悪びれた様子もなく、快活な笑みを浮かべてそう言い放つ様はいっそ清々しい。 ただ、当の本人が悪気が無く、言葉の通り祝勝会にも関わらず1人でいる反町を見かねて声をかけたというのは事実だろう。 それくらいの事は、決して浅くない関係である反町には理解が出来た。 出来たが、それについて素直に感謝するというのも微妙に気恥ずかしい。 反町はそんな感情を誤魔化すかのように、もう一度口元を拭った。 反町「ありがとうございます静葉さん」 静葉「いいえ。 それより服にはつかなかったかしら? 染みになったりすると大変だから……」 反町「大丈夫です。 ……リグルも悪いな」 リグル「……甘い。 これ美味しいね」 反町「(えぇ……)」
[53]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 21:50:50 ID:??? そのまま、借りていたハンカチを穣子の姉である秋静葉へと返し、 そしてオータムスカイズで常にツートップを張り続けた相棒――リグル=ナイトバグの具合を心配する。 因みに、リグル自身は思った以上に顔にかかったジュースが甘かった為、喜んでいたという。 甘い水は蛍の大好物だからね。仕方ないね。 穣子「にしたってなんでこんな端っこにいんのよ。 あんたがキャプテンで大会MVPまで取ったんだから、 もっと堂々とど真ん中にデーンと立ってなさいよ」 反町「なんの用事もないのにど真ん中に立つ訳いかないだろ……それに、ここが落ち着くんだよ。 みんなが騒いでるのを見るだけでも結構楽しいし」 静葉「まぁ……それはわかるわ。 (正直あまり触れたくない人とかもいるし)」 リグル「反町の飲んでた奴どこにあるの?」 反町「さあ? 適当に取ってきた奴だからどこにあるかまでは……」 リグル「ちょっと探してくる!」 駆け出すリグルを見やりながら、反町は彼女たちとの事について考える。 弱小チームだったオータムスカイズを名門へと導いたのは、反町自身の力によるところが大きいと大多数の者は考える。 しかしながら、当の本人は――当然ながらそんな事はあまり考えておらず、 むしろ周囲の者たちの支えと努力があったからこそと考えていた。 反町「(リグルも、昔はシュートしか出来なかったうえ……そのシュートの威力もお世辞にも高いとは言えなかったもんなぁ)」 オータムスカイズの中で、誰が一番成長を遂げたのか。 その質問に対する幻想郷のサッカー通の答えは、大きく二分に分けられる。 1つは、先立って話題に上っていたヒューイ。 名無し妖精の身ながら驚異的なセンスと試合を通しての成長、そして練習の成果により、 フィジカル面に大きな不安こそ残るものの攻撃面もそこそここなす、ボール狩りに長けたボランチとして既に幻想郷を代表する存在である。 そしてもう1つは、リグル=ナイトバグである。 反町の回想通り、当初は空中シュート一芸――かつ、そのシュートの威力もとても高いとは言えない弱小FW。 そこからまずは空中シュートにおいて才覚を発揮、高低どちらでも打てる強力なダイレクトシュートを武器に反町とツートップを組み、 更には何故か無駄に回るドリブル技を開発。ポストプレイもこなし、今や幻想郷全土を見渡してもトップクラスの万能型のCFWだ。
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0ch BBS 2007-01-24