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【倒れるまで】鈴仙奮闘記43【戦え】
[590]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/16(月) 23:48:30 ID:+bk24tF2 〜魔界生活11日目 −練習試合 VSイングランド− 〜 そして夜が明け、練習試合の日がやって来た。 星「さあ皆さん乗って下さい! 聖輦船、出発進行ですよ!!」 いつでも無駄に元気な星の掛け声に合わせて、鈴仙達は屋敷の近くに止めた宝船 ――聖輦船に乗り込んで、再び元の世界へと飛び立とうとしていた。 てゐ「久しぶりに元の世界の空気が吸えるのは良いけどさ。大丈夫なんかね」 佳歩「え? 大丈夫って……何がですか、てゐさま?」 つかさ「……『ハイパーカンピオーネ』。あるいは、八雲紫か、その他の勢力による妨害の事でしょうか。 確か、星さん達のブラジルへの合流が遅れたのも、聖輦船での航空にトラブルがあった為と聞きました」 にとり「まぁ。そのヘンは私も対策はしてるからさ! ってのも、自由行動の時にこっそり聖輦船を改造してたんだよね。 大船に乗ったつもりでいてよ!」 ナズーリン「君の改造だと、どうにも自爆の二文字が付きまとって離れず心配なんだがな……」 その旅程には不安はあるものの、昼前にはイングランドに降り立って、 昼に試合をし夕方には帰るというごく簡単な日程である。 一同は用心こそすれど、特段の不平もなく船に乗り込んで出航の時を待つ。
[591]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/16(月) 23:50:08 ID:+bk24tF2 霞「今はどこもかしこも、幻想郷なる土地での未曽有の世界大会に大わらわですからね。 イングランドスーパーJr.ユースの皆さんの時間も、そこまで取れませんでした」 鈴仙「ちょっと聞くけど。そのスーパーJr.ユース……って、何?」 霞「ああ……そう言えば、ずっと説明してませんでしたね。 スーパーJr.ユースとは即ち、年齢17才までという、ジュニアユースとユースの中間世代の事を指します。 私達が出場と優勝を目指している、『幻想スーパーJr.ユース大会』というものも、 この区分の選手達を集めた大会ですから、そう名付けられたんですよ」 反町「って、いやいや。そんな区分聞いた事ないぞ。それって本当にFIFAが決めたのか?」 パチュリー「そんな訳ある筈ないじゃない。八雲紫が――今の彼女をそう呼んで良いのか微妙だけど ――中山政男や森崎有三の世代を絞って叩き潰す為に作った、デタラメで非公式な区分よ。 ただ。この世代は何故か、どこの国も稀代稀に見る有望株が揃っているのよね。 だからこそ、各国もそのデタラメを知りつつ乗っかっているのよ。 かつてのJr.ユース大会の雪辱を晴らす為に。あるいは、来たるべきワールドユース大会の気運を占う為にね」 穣子「??? パチュリーさんの言ってる事は長いからよく分かんないよ〜?」 静葉「要するに。どこの国の人達も、いっぺん腕試しをしてみたいって事なのよ、穣子」 穣子「なるほど〜! さすがお姉ちゃん! 分かりやすい!!」 パチュリー「釈然としないわね……」 アリス「魔法使いは理屈っぽく話が長くてなんぼの職業じゃない。今に始まった事じゃないわ」
[592]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/16(月) 23:51:43 ID:+bk24tF2 お燐「にしても、イギリスかぁ。懐かしいですね、さとり様」 さとり「ええ、そうね。……こいしと松山君は、上手くやっているかしら」 お燐「アレ? もう一人大事なヒトの事忘れてませんか〜? その銀細工のオシャレなペンダント、誰の為に買ったヤツでしたっけ〜?」 さとり「……やかましいわよ、お燐」 広い本堂が形を替えたコクピットに仲間達は集まって、よもやまな話に花が咲く。 その間、窓越しには美しい緑に彩られた魔界の平野が広がっていたが――。 星「さあ、出発しますよ……!」 ゴゴゴ……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ……! 僅かの振動の後、窓の外は暁の空へと変わり、青と赤の月が近くに輝き――。 にとり「ワープゲート、準備オッケー! 目的地……イングランド! 聖輦船……レッツ、ゴーーーーッ!!」 ――カッ! ――聖輦船は天を超え、遥かイングランドの地へと一同を運ぶのだった。
[593]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/16(月) 23:53:48 ID:+bk24tF2 ***** −ロンドン・ウェンブリースタジアム− 実況「さあ〜〜! 間もなく始まりますエキシビションマッチ! イングランドスーパーJr.ユース代表チーム対、日本・幻想郷地域のクラブチーム、リトルウイングズとの対戦! 幻想郷とはつい半年前日本に現れた謎の民族集団であり、未だその素性は掴めていませんが、その実力は確か! イングランドが由緒ある強豪である事を誰も疑わないでしょうが、昨年のJr.ユース大会では、 サッカー後進国とされていた日本が、多くの古豪強豪を破って優勝した事実がある以上、 どうして同じ日本にある、幻想郷という地域を舐める事が出来るでしょうか! 今日の試合、接戦となりそうな予感です!! 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「ローブーソン! ローブーソン!」「ロリマーさんカッコいいー!」「リチャードォ!今日は皆殺しだァ!」「トーマス トーマス」 にとり「ひゅ、ひゅぃぃぃっ!? 観客が一杯だー!?」 鈴仙「あ、あのー。今日って、コレ。練習試合だったわよね、ただの」 霞「興行的に儲けたい方々が、私達の事を色々調べて、色々無駄に祭り上げてるみたいですね……」 コーチ「フォフォ。むしろ本番に近い環境で試合が出来てよかろうよ」
[594]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/16(月) 23:54:49 ID:+bk24tF2 ……イングランドに着いてからは、あれよあれよという間に試合となった。 試合をセッティングした向こう側の準備が良すぎたようで、 郊外の平地で船から降りた鈴仙達をイングランドのサッカー協会は手厚く歓迎。 そのままバスに乗せられて、来てみれば観客満員のスタジアムだった。 実況「試合開始は各チームの調整とミーティングを終えた30分後となります! それまでの間、観客の皆さまは暫しお待ちください! なお、両チームの記念グッズは1階の販売ブースにて絶賛販売中……」 鈴仙「記念グッズって。誰の許可を得て作ってんのよ」 慧音「全くだ。青少年の教育によからぬ物を売りつけて無ければいいが」 アリス「(私達のチームの皆の似顔絵ストラップ、ちょっとだけ欲しいな……)」 鈴仙達もブラジルやそれぞれの国での生活を通じ、幻想郷以外の世界の暮らしに慣れたつもりだったが、 やはりこの世界のスピードには着いて行く事が難しい。そう思いながら一同はミーティングに入って、 ……昨日の夜、鈴仙達が考えたフォーメーションで当たる事について改めて了承を得る。 そして――。 テイラー「やれやれ。本当に女の子ばかりのチームなんだな。一人だけ男が混じってるけど」 ロリマー「女だからって油断出来るか! 良いか、あいつらは何時だって俺をバカにして……!?」 リチャード「誰が相手だろうと関係ねぇ! 俺のプレーで全員皆殺しにしてやる!」 ロブソン「……………」
[595]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/16(月) 23:57:08 ID:+bk24tF2 僅かなミーティングと動きの確認を終えた鈴仙は、キックオフを前にして、イングランドの主力選手と初めて対峙した。 特徴のない中肉中背の青年――テイラーは軽薄そうな笑みを湛えつつも、その裏で冷静に鈴仙達を見定めている様子であり、 全体的にがっしりとした体格の選手が多い中で華奢な体躯が目立つロリマーは、神経質そうに鈴仙を睨んでいる。 逆にイングランドの選手の中でも一番柄の悪いリチャードは早速物騒な事を捲くし立てていたが、 幻想郷やらサントスやらで耐性がついた鈴仙にとってはあんまり怖くない。むしろ常識人にすら見える。……ことは流石に無いが。 ロブソン「今日は、宜しく頼む。悔いの無い試合にしよう」 鈴仙「(で、デカい……! 18頭身くらいあるんじゃないかしら……? これ、本当に人間なの……?)」 その中でも、寡黙な雰囲気を隠さない青年――キャプテンのロブソンは、鈴仙を見下ろして語り掛けた。 その風貌はまさしく”巨人”の他言いようがなく、鈴仙三人半くらいの縦幅と、鈴仙二人分近くの横幅がある。 間違いなくビックリ人間の類であるが、考えてみればブラジルに居た頃から大柄の選手は大体人間離れしていた。 アマラウとかディウセウとかブローリンとか伝説の超スウェーデン人とか。 鈴仙「(と、兎に角、何か、コミュニケーションを……)」 しどろもどろになりながら、鈴仙は何か気の利いた事を言おうと考えて――。 A:「きょ、今日はよろしくね、いい試合にしましょう……」手を差し出して握手を促す。 B:「凄い大きさね。生活に苦労したりしないの?」素朴な疑問をぶつけてみる。 C:「……私の外見については、何か言ったりしないの?」目が見えない鈴仙への感想を求める。 D:「別に、あんたを倒してしまっても構わんのだろう?」強気に死亡フラグを立てる。 E:「ところであのリチャードって人、皆殺しとか言ってたけど。非紳士的行為で反則じゃないの?」ここだ!ここで反則取りだ! F:その他 自由選択枠 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[596]森崎名無しさん:2018/04/16(月) 23:59:00 ID:d2Mp7OLc A
[597]森崎名無しさん:2018/04/16(月) 23:59:52 ID:Q9K8T7rQ A
[598]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/17(火) 00:13:58 ID:wxP4fN4Y A:「きょ、今日はよろしくね、いい試合にしましょう……」手を差し出して握手を促す。 鈴仙「きょ、今日はよろしくね……」 若干どもりながらも、鈴仙がごく常識的な態度と共に右手を差し出すと。 ロブソン「……ああ」 スッ……グワシイッ…! 鈴仙の顔を三回りくらい大きくしたサイズの手のひらに、鈴仙の右手はすっぽりと包み込まれた。 本当に色々と規格外の大きさである。救いなのは、このロブソンという青年は寡黙で紳士的な性格をしていた所だろうか。 鈴仙「(もしもこれで、後ろで中指立ててるリチャード君みたいなヤツだったら、今頃私の右手はミンチになってたよ……)」 礼儀正しくおよそ理想的な選手であるにも関わらず止まらない冷や汗に、鈴仙は辟易とするのだった。 そして――。 審判「さあ、コイントスだ」 試合開始の時が刻一刻と近づいていく。審判は鈴仙とロブソンをセンターサークルに呼び、コイントスを促す。 ロブソン「……レディーファーストだ。まず君が、表か裏かを選ぶと良い」 鈴仙「レディーファーストついでに、陣地かボールかも選ばせてくれれば良いのに……なんてね。私は表で」 ロブソンの威圧感に気圧されぬよう、精一杯の気丈さを演じて鈴仙はコイントスに応じ、 果たしてコインは投げられた。その結果は――。
[599]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/04/17(火) 00:18:46 ID:wxP4fN4Y 先着1名様で、 ★コイントス→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→その時、ロベルト(全裸)の カウンターシュート がにとりに命中! ダイヤ・ハート→リトルウイングズボール スペード・クラブ→イングランドボール
[600]森崎名無しさん:2018/04/17(火) 00:19:27 ID:??? ★コイントス→ スペード6 ★
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0ch BBS 2007-01-24