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【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】
[196]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/17(日) 22:04:10 ID:xSX5rEbQ たびたび申し訳ありません。 続きを書いてはいたのですが、どうしても間に合わなかったため、明日までお待ちください。
[197]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/18(月) 22:11:09 ID:vgotj2u+ 第3.1話『奮起の種』 ★岬 シュート 19( ダイヤ5 ) +( 6 + 6 )=31★ ★ギャロス そなえる 12( JOKER ) +( 3 + 1→12 )=24★ MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→岬、とどめをさした! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― たった1人の年下新入りのガキに蹂躙される屈辱、有り金残らず獲られてしまう恐怖、 そして勝って当然とみなしていた相手に土を付けられる事への嫌悪。 ギャロス「ふざけやがってえええええっ!」 それらが混然一体となり怒気が火をつけて、爆風が寄り固まってくるような勢いで、僕へ飛びかかってきた。 岬「(ウデはともかく、かなりの気迫だ。ここまで全霊で向かってきたからには、僕も全力で尽くしてあげよう)」 アスリートの礼を果たすべく、足をボールに振り下ろすまでの間、敏速に思考を組み立てる。 岬「(ただ力一杯蹴るだけじゃ無粋、芸のある事がしたい。そうだ)」 ひらめく。前から一度は試したいと思っていたが、結局一度もその機会がなかったものが。 岬「(まだ距離はある、間に合う!)」
[198]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/18(月) 22:12:52 ID:vgotj2u+ シュートに向かう脚の軌道をとっさにかえ、ボール越しに芝をかすめるようにシュートを放つ。 ギャロス「(このスピードなら間に合う!バウンドしたところを!)」 岬「(ここで!)」 視線がボール上を交差する。このままの軌道では通常、ボールが地面に衝突し、反発してゴールに飛んでいくはずだ。 岬「(キャッチさせるか、ボールよ、跳べ!)」 ボールが地に着く。そして勢い良く右に跳ねた。 ギャロス「なにィ!」 岬「(右だ!)」 左足で思い切り跳躍し、ボールに飛び込み勢いそのままに右足で叩きつけた。 ギャロス「なあああああああっ!?」 絶望の声が後ろから響く。その絶叫を背景に、ボールはネットに食い入ったのであった。 ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 日本人学校 2−1 フランス人学校
[199]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/18(月) 22:14:33 ID:vgotj2u+ 丸山『き、決まったー!!2点、2点目だあーっ! 叩きつけたボールをバウンドさせてのシュートというトリッキーなプレイ!凄いぞ岬君! そして日本、フランスに逆転成功!残り時間が差し迫ってきてくれている現在、 日本人学校にようやく、勝利の女神が舞い降りようとしていると言っていいでしょう!』 中江「勝つ!?」黒田「俺達が!?」永井「20連敗していた俺達が!」西園寺「夢じゃないぞ!」 金子「嘘でもない、本当だ!」藤田「岬がいれば勝てない敵はいねえ!」 大杉「バカ言うな、俺らだってやったぞ」塩野「オレらが止めなきゃ2−3だ!」 天ヶ瀬「やったぞおおおおおおおおっ!!!」 亜美・真美「「すっげ→→→→→→!!!!」」 あずみ・聖薇「「岬くんっ!!!!」」」 仲間や観客は興奮のるつぼといったところ。 だけど僕は彼ら彼女らの中に入って、一緒に歓喜に打ち震える気にはなれなかった。 岬「(上手くいった。ただもう少し工夫の余地があるな。 左右じゃなくて僕の方に戻るよう跳ねさせれば、横取りのリスクなくシュートが出来る)」 1つは先の思い付きの改善検討。そして、 岬「(こんなところにここまで気迫を感じさせる相手がいるとは。もしかしたら将来、大化けするかもしれない)」
[200]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/18(月) 22:16:12 ID:vgotj2u+ そう品定めをして、倒れたまま呆然としている相手の元に近づき、膝をついて話しかけた。 岬「大丈夫ですか?」 手を差し伸べる。起き上がる時に掴みあげての手伝いを申し出てみた。その途端。 ギャロス「この……ヤロウ!」 憎々しげにギロリと目玉をこっちに向けながら、助けを借りず膝に自身の手を押し当てて起き上がった。 ギャロス「そのクサった笑顔をどかせ! 『よく頑張ったけど、ボクには勝てなくて残念だったね』と言いたげなツラぶらさげやがって!」 岬「(あたり。プレゼントとしてもう1つ煽ってみよう)そんな、そんなつもりは。ただあなたの名前を聞いておきたくて」 ギャロス「名前だぁ!?そんなに負け犬の名前が知りたいってか!いいだろ、チンケなノーミソにキチンと叩きこんどけ!」 丁寧な上から目線の物言いに激昂し、指を差し向けて宣言した。 ギャロス「俺の名はギャエル・ギャロス!俺の嫌いな奴はッ! 人の頭を当然のように踏みつけておいて次の瞬間にはキレイサッパリ忘れる奴だッ!ミサキ!」
[201]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/18(月) 22:17:39 ID:vgotj2u+ 無念、いや怨念を叩きつけるような叫び。 ギャロス「覚えとけ!今は、今は無理だが必ず!お前をフィールド上でねじ伏せてやるッ!!」 岬「(……それにしても、どうかしている)」 相手の咆哮を耳にしながら、僕の意識は自分が取った選択へと飛んでいた。 岬「(誰からも恨まれる事なく皆に好人物として好かれる事が一番最善のはずなのに)」 何となくだが、こうなって欲しいというものを感じたような気がする。 このままでは埋もれて消える宝物を、ただ1人探しに出かけるような。 これもサッカーの魅力なのかと思案を巡らせかけたところで、試合再開を急かす笛が鳴った。 岬「(この答えは、後でじっくり考えよう)」 *登場人物の感情が以下のようになりました。 ギャロス→(許せない!)→岬 *岬君が近シュートフラグを獲得しました!あと1回11か12を出して勝利すれば覚醒します! ……というところで本日はここまでといたします。
[202]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/24(日) 19:17:33 ID:kpfY5ppE ピイイイイイッ!! 笛が鳴り、ボールが蹴られ試合が再開した。とはいえ、試合は決したも同然だった。 大杉「うおりゃっ!」 デュイソン「こ、このヤロウ……!」 後が無くなった相手はしゃにむに攻め立ててくるが、やっとつかめる勝利を前に、チームメイトは奮闘して攻撃を防いでくれた。 テナルディエ「ええい、俺達もいくぞ!」 ロスタイムに入っていよいよ窮地極まり、ガッチリとしたマークを解いてまで全員攻撃に入るが、それこそ僕の思うつぼだった。 岬「えいっ!」 パチン! モンモランシー「そ、そんなァッ!」 彼らのチャンスを潰す機会が増えただけだった。そうして結局時は過ぎていき、 ピッ!ピッ!ピイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 試合終了の笛が鳴る。僕達日本人学校チームは初勝利を得たのだった。 日本人学校 2−1 フランス人学校 試合終了!
[203]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/24(日) 19:18:40 ID:kpfY5ppE 試合が、終わった。 天ヶ瀬「やったぜえええええっ!」 天ケ瀬が天高く拳を突き上げる。同時に発した号砲を口火として、 日本人学校チームから次々と歓喜の砲火が、ブローニュの森中に鳴り響いていった。 中江「やった!」 黒田「やったぞ!」 永井「勝ったぞ!」 西園寺「勝った!?俺達が!?」 金子「ああそうだ!」 大杉「俺はシュートを3本も止めた!」 塩野「たった1人でも止めてみせたぞ!」 藤田「イイイイイャッホオオオオオッ!!」 やんややんやの大騒ぎだ。僕が来るまで20連敗、ほとんどが入部して1度も勝てなかっただろう。 ようやくにして勝てた喜びいかばかりか。そう心境を推し量っていたところで、僕を呼ぶ声がした。
[204]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/24(日) 19:20:12 ID:kpfY5ppE あずみ「あたし達、勝ったんだ」 岬「うん、間違いなく勝ったんだよ」 どうしたの、という言葉を喉の奥に呑み込ませてから、当たり障りのない答えを返した。 彼女の表情は他のように澄んだ響きがなく、どこかくぐもっている。 あずみ「今度勝つときは、誰よりも一番喜べるような、活躍をするからね」 岬「(やっぱり前半、上手くできなかったのを気にしてたか)」 言葉の内容こそ再挑戦の意思を示している。だがどこか引きつった感じがする。 あたしにはできないんじゃないか、という感じの。 それを悟られまいとするかのように素早く僕から背を向け、わざとらしく胸を張って、大音量で呼ばわった。 あずみ「さあ!あたしらは勝ったよ!約束通り賭け金4723フラン、1サンチームも残さず出してもらわなきゃね!」 試合前からの約束だった賭け金の徴収を、高らかに宣言した。 あずみ「あんたらの電話番号も住所も控えてあるんだからね!逃げたらパリ中に言いふらしてやるわ!」
[205]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/11/24(日) 19:21:22 ID:kpfY5ppE 果たして支払うだろうか。敵陣を見やってみると、まさかの敗戦に呆然としていた面々の表情に、下卑た色が浮かんでいた。 クレベーユ「ダマれ、クズどもが!」 セルビー「誰が金など……!」 デュイソン「こうなったらセンコーもろとも、蹴って殴って口止めじゃあ!」 岬「(マズい!)」 このままでは喧嘩沙汰だ。異国のならず者相手に賭け事をするには根回しが足りな…… 聖薇「どういうことですかっ!!」
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0ch BBS 2007-01-24