※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】
[215]森崎名無しさん:2019/11/24(日) 20:16:48 ID:??? ★聖薇? ????シュート(仮) 19( ダイヤ5 ) +( 4 + 6 )=★
[216]森崎名無しさん:2019/11/24(日) 20:18:17 ID:??? ★ギャロス パンチング 17( ハートJ ) +( 2 + 6 )=★
[217]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/01(日) 23:08:04 ID:JeigxNdc 済みません、今週は休ませてください。
[218]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:37:10 ID:+QTjfhOA ★聖薇? ????シュート(仮) 19( ダイヤ5 ) +( 4 + 6 )=29★ ★ギャロス パンチング 17( ハートJ ) +( 2 + 6 )=25★ ≧2→聖薇?の????シュートがゴールに突き刺さる! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 聖薇?「おらあああっ!」 雄叫びを供として撃ちだされた。 ギャアアアアアッ!! 細い身なりの少女が放ったとは思えない轟音と威圧に、臆せず飛びかかるギャロスの姿は勇壮だ。 だが、それでも駄目だった。 ギャロス「ぐわああああっ!」 全力のダイビングも敵わず、小石のように弾け飛び、 バサアアアアアアアッ! 紙切れを切り裂くように、あっさりゴールネットを突き破ってしまった。 聖薇?「ヒューッ、久しぶりの運動はスッとするねえ」
[219]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:38:17 ID:+QTjfhOA あずみ「そ、そんな、あたし達があれだけ苦労した、あいつらが……」 あずみちゃんの声が震えている。ただの口うるさい女だと思っていたら、自分以上の強力なシュートを撃つなんて。 そんな心の声が聞こえてきそうになる程、あまりの出来事に撃ちのめされているようだった。 そんなクラスメイトの動揺など聖薇らしき少女は一向に気にせず、皮肉げにフッと笑いながら、つぶやく。 聖薇?「お嬢様のおカラダじゃどうなるかと思いきや、案外うまく行くもんだ。 これだけやれば、奴らも身の程をわきまえるってもんよ……」 勝ち誇った言葉を口にする。だが、その両脚はピクピク震えはじめていた。マズい。 彼女に向かって走り出す。視線がこちらに向かった途端、聖薇の体勢が糸の切れた操り人形のように崩れ出した。 岬「(行けっ!)」 走っていては間に合わない。思い切り飛び込んで聖薇を抱きかかえ、芝の上に倒れこむ。 幸い、彼女が地面との衝突は避けられたが、それでもどこか怪我はないかと、顔を見回そうとした時だった。 聖薇?「おっとと、慣れない体で無理しすぎたかねえ」
[220]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:40:26 ID:+QTjfhOA 岬「え、慣れないって」 聖薇?「おっと、あんまりしゃべらんでくれよ、お前さんがペチャクチャしゃべり回った日には、回り回って愛」 愛という言葉を口にして、急にピシリと口を閉ざした。 そして次に口を開いた時は、どういう訳か顔から皮肉めいた色が抜け、どこか落ち着きはらった声で語りを再開した。 聖薇?「このお嬢様のお袋さんの耳に伝わって、俺の事がバレちまう。 閻魔様に無理言ってこっちに押しかけといて、ろくにお守も出来ずに連れ戻されちゃかなわんからな」 岬「閻魔……まさか」 沙織さんが見せた神おろしが頭をよぎる。目の前の相手は僕の頭をのぞき見たかのように。意を得たりとした顔になる。 聖薇?「ご名答。あんたの叔母さんとやらに、出くわさなくてよかったぜ」 岬「え、本当に、あなたは」 聖薇?「そこまで、体の具合がこれ以上いけないんでな。聖薇お嬢様の目が覚めたら、もっと鍛えておくよう伝えてくれ。 なに、俺が休んでいても、お前さんがいれば次来るまではなんとかなるだろ。それじゃ」 トロリとした表情となり、瞼が沈んでいく。その瞳が閉じ切る前に、 この気丈な相手からとは思えない頼みを添えて、別れを告げてきた。 聖薇?「しっかり頼むぜ、愛の、ためにもよ……」
[221]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:42:13 ID:+QTjfhOA 瞼が閉じる。その瞬間、急にズシリと重量が加わり、全身に聖薇の重みを感じるようになった。 それと同時に、聖薇の顔が僕の顔へと降ってくる。何とか頬を口にあてがい正面衝突を避けたところで、 あずみ「みさきくんっ!!」 駆け込んできたあずみちゃんが聖薇を、ガムテープを引きはがすように僕から遠ざけた。 あずみ「大丈夫!?ケガはないっ!?」 僕に向けて話しかけているが、口調も表情も苛立たしげだ。僕の返事を待たずにまくし立てている。 あずみ「ほんとにこのアバズレはどうしようもないわね!普段あれだけ暴力はいけないとか言ってるくせに、 ゴロツキ相手にボコボコにするなんて」 丸山「コラ、早川さん、やめなさい!」 次にやって来た丸山先生が大声で制止させ、聖薇を抱き寄せる。 丸山「岬君、早川さん、早乙女さんを持ち上げて」
[222]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:43:33 ID:+QTjfhOA 先生の指示により3人がかりで持ち上げる事となった。背中に乗せて1人で運ぼうかと思ったが、もう1人の介助者が、 キッ とキツイ視線を飛ばし、奪い取ろうとするように両足をつかんできた。 無理に担ぐと厄介な事になりそうなので、おとなしく先生と一緒に肩と背をつかみ、ベンチへと運ぶ。 ゆっくりとまっすぐベンチに降ろしたところで、聖薇の瞼がふるえ、ふわりと開きはじめた。 聖薇「ん……」 丸山「早乙女さん、大丈夫!?」 聖薇「んう……あ、あう……」 目の焦点が合わず、ろれつが回っていない。いつもの謹厳な容貌とはかけ離れた姿だ。 丸山「ケガはなさそう、だけど意識はあやふや。これじゃ1人で帰れそうにないわね。それなら」 先生は懐から財布を取り出し、小銭を何枚か取り出して先輩方に指示を下す。 丸山「電話で救急車とタクシー呼んで。早乙女さんを病院に送って、大丈夫か診てもらわないと」 黒田「はい……先生、タクシーって」 丸山「なぜかって?あなた達を乗せるのよ。生徒を危険な目に会わせられないからね」
[223]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:45:34 ID:+QTjfhOA 先生の指示により3人がかりで持ち上げる事となった。背中に乗せて1人で運ぼうかと思ったが、もう1人の介助者が、 キッ とキツイ視線を飛ばし、奪い取ろうとするように両足をつかんできた。 無理に担ぐと厄介な事になりそうなので、おとなしく先生と一緒に肩と背をつかみ、ベンチへと運ぶ。 ゆっくりとまっすぐベンチに降ろしたところで、聖薇の瞼がふるえ、ふわりと開きはじめた。 聖薇「ん……」 丸山「早乙女さん、大丈夫!?」 聖薇「んう……あ、あう……」 目の焦点が合わず、ろれつが回っていない。いつもの謹厳な容貌とはかけ離れた姿だ。 丸山「ケガはなさそう、だけど意識はあやふや。これじゃ1人で帰れそうにないわね。それなら」 先生は懐から財布を取り出し、小銭を何枚か取り出して先輩方に指示を下す。 丸山「電話で救急車とタクシー呼んで。早乙女さんを病院に送って、大丈夫か診てもらわないと」 黒田「はい……先生、タクシーって」 丸山「なぜかって?あなた達を乗せるのよ。生徒を危険な目に会わせられないからね」
[224]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:47:23 ID:+QTjfhOA あそこでうずくまっている、あのフランス人達の事だろう。今は魂が抜けたかのようになっているが、 時間がたち保護者が去ってしまったら、また約束を反故にしようと襲い掛かるかもしれない。 丸山「代金は彼らのお金を使って。その分は後で私が返します。さ、行きなさい」 黒田「は、はい」 公衆電話へと先輩は走っていった。それと入れ違いとなる形で、あずみちゃんが債務者のところへ出向く。 あずみ「さ、分かったでしょ、いただくわね!」 テナルディエ「あっ」 あずみ「ほらっ!」 セルビー「おあっ」 むしり取るように金を回収していく。横柄とも取れる態度、このままでは剣呑な状態になりかねない。 そう思って僕も向かい、先輩達も呼び出して、どうにか穏やかに賭け金を回収していった。 そうして賭け金確認等の一切諸々を済ませていると、電話で呼び寄せたであろう救急車と、タクシー3台が入り口にやって来た。
[225]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2019/12/08(日) 21:49:30 ID:+QTjfhOA 聖薇はまだ意識がはっきりしていない。 幸い彼女の横たわるベンチは入り口から近くにあったため、速やかに救急隊員により彼女は車へと乗せられていった。 タクシーも近くまで乗り入れてきたので、先生の指示通り各々タクシーへ入りはじめた。 僕も近くの車へ乗ろうとした時に、先生が僕とあずみちゃんを呼び止めた。 丸山「私は早乙女さんと一緒に救急車に乗って、医者と親に事情を伝えないといけないのだけど、 私も遠くにいてよく知っている訳ではないから」 岬君か早川さんのどちらか一緒に病院についてきて。そう先生が言い終わりもしないうちに、 あたしが行きますとあずみちゃんが名乗り出て、先生の返事が口から発せられる前に、救急車に乗り込んでしまったのだった。 あずみ「先生、早く行きましょう」 丸山「え、ええ、それじゃあ岬君、あなたは先に帰っていいわ、気を付けてね」 どちらが先生か分からない応答を交わした後、先生も救急車へ乗り込んでしまった。 分からないのはあずみちゃんである。先生相手にも遠慮のない態度をとった事もだが、救急車のドアが閉まる直前に見えた 聖薇への視線は、まるで仇を見るかのような鋭い憎しみを感じさせるものだった。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24