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【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】
[317]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2020/05/06(水) 09:08:54 ID:suAJ4CMA 大切なことを申し忘れましたので、急ぎ申し上げます。 AかB、好きな人はあずみか千早だ、を選択した場合でも、その彼女達に 告白する義務は発生せず、黙ったままそのままの関係で居続ける事も出来ます。 万一選択を変更する場合はお手数ですが、ID欄空白に加え何番目のレス(9時7分現在で314〜316)者かを 明記した上で投票なさってください。 混乱を招きかねない事後報告を行ってしまい、申し訳ありませんでした。
[318]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2020/05/06(水) 09:21:53 ID:suAJ4CMA 追記、行動の幅を残そうと先のレスで申しましたが、やはりそれではこの選択の意味が無くなると考えましたので、 317のレスの発言は取り消し、以下のようにいたします。 ・A〜Cを選んだ後、その相手が岬君の彼女候補となる。フラれるか別れるまでは対象を変更できない。 ・すぐに告白しなくても良いが、時間がたつにつれ感情値が減少する。 更に一定期間たつと引っ越しでその相手が去ってしまい、その相手以外の感情値も減少する。 最後に、指示が二転三転してしまった事を、深くお詫び申し上げます。
[319]森崎名無しさん:2020/05/06(水) 12:31:48 ID:Ui44uMN2 A
[320]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2020/05/10(日) 20:50:52 ID:k9boi1Oc すみません、前回の投稿で頑張った反動か、なかなか話を書けないため、本日はお休みさせてください。 そして、岬君の誕生祭でこちらを読むようになった方がもしいらっしゃっればですが、 元々私は執筆のペースが週に一度あれば速い方でして、非常に遅いです。 どうか御了承を願います。
[321]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/17(日) 10:52:08 ID:Z4JbIyWA A 「僕はあずみが好きだ」はっきり明言しておく ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 岬「(さて、どう話を進めていくべきか)」 切ない瞳で見つめてくる相手に対し、一刻も早く答えるべく急速に思考を働かせる。 岬「(最優先しなければいけないのは、僕を含め誰1人死なせない、傷つけないようにする事)」 霊能者、いや超能力者の沙織さんの援助があるとはいえ、その沙織さんを殺してしまえる敵と、僕達は戦わないといけないのだ。 岬「(だから)早乙女さん」 聖薇「は、はいっ!」 来たかと思い身構える聖薇をよそに、僕は目の前に隆々としているマロニエを指さす。 岬「僕は今、何を指してる?」 聖薇「何を、って、それはマロニエの木では」 岬「それじゃあ、マロニエを指してるのは?」 聖薇「岬君の指です」 岬「そうだね。それで、指はマロニエかな」 聖薇「まさか、そんなはずは。どうして今、そんな話を?」
[322]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/17(日) 10:53:13 ID:Z4JbIyWA 的外れというか、意図が読めない話の展開に、怪訝な表情を隠せていない。 そしてそれは、恋が実るか否かに全神経を集中させている聖薇の心に、隙が生じたという事だ。 今この隙間に、割って入る。 岬「なかなか込み入った話だからね。なのに僕は話が上手くないから、言葉じゃなくて言葉の先に注目してほしくて」 そう言いながら指さす右手を戻し聖薇へと向き直して、語る。 岬「話の前に、謝らないといけない。本来何の関係も無い 早乙女さん達を命の危険にさらさせる事になって、どれだけお詫びすればいいか」 聖薇「そんな、岬君は何も悪くありません。それに生徒を守るのは風紀委員長の最重要義務です」 そこなんだ。そう殊更に声を荒げてみせる。思わぬ攻勢に聖薇はひるみ、虚ができる。そこだ。 岬「早乙女さんのいけないところはそこなんだ。義務や義理を因果関係と混同しちゃうところ。 早乙女さんが風紀委員長じゃなくても、凶悪犯は優君を襲いにくる。 そこまで義務にこだわって突き進むと、窮地に陥る子が出てくる。だからここで言う」 語気を緩め、一大決心を語るにふさわしい重々しげな口調で、告げた。 岬「僕はあずみが好き、あずみちゃんにそう告白する」
[323]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/17(日) 10:54:17 ID:Z4JbIyWA 聖薇「え、あの、そんな」 急に話が本題に戻り、再び混乱しはじめてきたが、 岬「僕は優君を護りたい」 再び話を横にそらす。サッカーで言えば強引にドリブル突破すると思わせた直後に、 フェイントをかけ相手を狼狽させるようなもの。 こちらの思惑を相手に信じ込ませるにはとにかく混乱させ冷静に考える暇を与えず、 さり気なく示したこちらにとって都合の良い仮定を真実だと思いこまさなければいけない。 岬「もっと言うなら優君にはもっともっと長生きして、 友達と遊んだり絵を描いたり好きな人と一緒になって幸せになってほしい。 早乙女さんも同じ思いだろうし、お姉さんの如月さんもそれ以上だ。でも、あずみちゃんは違う。 あの子に対して2人ほどの責任感や愛情はない。 当然だよ。付き合いがそんなにある訳じゃない、 せいぜい同じ学校のビデオゲーム好きという位の縁で命を賭ける人なんていない。 でも優君を助けるにはあずみちゃんの力が必要で、その時までに準備を整えておかないと、彼女まで殺されてしまう」 ここまで語りながらふと、シャルポワの事を思い出した。年端も行かぬ子に首ったけなあのフランス少女がこれを聞いたら、 迷うことなく仲間に加わり、7度殺されようと7度蘇って恋人の敵を討ち果たそうとするだろう。 岬「(けど彼女は『選ばれて』いない。沙織さんを殺せる相手に対して、1人減らす余裕があるとも思えない。 たとえこの場は恨まれてでも、3人全員を向かわせないといけないんだ)」 僕らしくもない。人との間を上手く立ち回って労せずに利益を手にしてきた僕だが、 この危難はどう考えても、覚悟を決めずには切り抜けられそうにない。 岬「だから僕は伝えるんだ。僕はあずみが好きだって」
[324]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/17(日) 10:57:43 ID:Z4JbIyWA あずみが好き。好きな人は自分以外の別の女が好き。そうハッキリと言葉を叩きこまれて、 右に左に話が振れて混乱していた聖薇の頭がピクンと震える。 再び悲嘆にくれる前に、すばやく聖薇の目の前に人差し指を突きつけた。 マロニエと指、言葉と意味、あずみと聖薇。 突然の行動に聖薇はたじろぐ。だがすぐに「真実」へと思い至ったらしく、僕へ尋ねた。 聖薇「そ、それでは、早川さんへの告白は、如月さんへの弟さんを助けるために、行う事なのですね、そうですよね」 否定されたら全てが終わる、そんな今にもすがりかからんとする聖薇の気迫が、声へ表情へと発して飛びかかる。 聖薇「私が嫌いとか邪魔だとか、そういう訳ではないのですよね?あなたの神様が授ける試練を乗り越えて、 あなたに相応しい女性になれば、受け入れてくださいますよね?」 有無を言わせず一気に言い切ってしまってから、いいえと小さく言葉をつく。 顔は自戒の念がこもったような、神妙なものとなっていた。 聖薇「いけません、このままではただただ相手にまとわりつこうとする面倒な女になるだけです。 そんな女性を好きになる男性は世界のどこにもいないでしょう。 まずはあなたの全てを理解して、受け入れられるようにならなければ。例えば、この間の賭け事について」
[325]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/17(日) 11:00:07 ID:Z4JbIyWA 岬「(おや、ここで賭け試合の話か)」 いつか切り出そうとは思っていたが、こんな場面で出てくるとは。鬼が出るか蛇が出るか心の中で身構えたが、 出てきたのは文学少女らしいと言うべきか、ファンタジックとも言うべき突飛な発想だった。 聖薇「あのような暴れ者達の所業を見て、あなたも心をきっと痛めていたのでしょう。 ですが説教では何の効果も無いと見てとって、最もショックを与えるであろう金銭面から打撃を与え、 悔悟を促そうとしたのでしょう」 僕の右手を両手で包み込んで目の前へと持ち上げながら、一点の曇りもない瞳を捧げ、語る。 聖薇「その事に思い至って、『この人を好きになってよかった』。心の底からそう感じられるようになりました。 誰に対しても厳しく、そして優しい人。そんな人と知り合えたと心に想うだけで、 どれだけ心が満たされたか分かりません」 とうとうと「理解」とは程遠い、幻想的なまでに美化した僕の姿を語ってくれている聖薇を見て、 悪人にたぶらかされ全てを奪われながらも恍惚としている姿を幻視してしまった。 そのうちこれもどうにかすべきかと、要らぬ心配をしてしまっていると、凛々しい表情に戻った聖薇が、僕に告げた。 聖薇「どうかこれから、家にお越しください。あなたに一歩でも近づけるように、今まで隠していた秘密を、明かします。 ……母さんは今日、遅くまで帰りません」
[326]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/05/17(日) 11:02:51 ID:Z4JbIyWA 第5.3話『聖薇の正体、そして過去』 聖薇がル・エストの鍵を開け、ドアを開く。長く話をしていた事もあって日が傾いていたためもあるが、 窓という窓にカーテンがキッチリと敷かれていたため、室内は数m先の視界がおぼつかなくなる程に暗かった。 聖薇「ごめんなさい。今明るくします」 そう詫びた聖薇からカチリと音がして、ボンヤリと薄暗い光が頭上から部屋を照らし出す。 横浜あたりの観光街道に見られるガス灯を模した電灯の形も相まって、男女の密か事にふさわしい雰囲気をかもし出していた。 岬「(いけない。別にこれから、アレだ、ヘンな事をするわけじゃない。ただ話を聴くだけだ)」 聖薇「よろしければ、お茶でも」 岬「あ、うん、ください」 少しお待ちくださいと言い残し、聖薇は奥へと退いていった。暗闇からこれまたボンヤリとした光が漏れ、 続いてカチッとガスコンロの点火音が聞こえた後に、お盆にティーカップ、ティーポットを載せて運ぶ聖薇が見えた。 聖薇「粗茶ですが」 岬「いえいえ、ありがとう……これ、紅茶なんだ」
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0ch BBS 2007-01-24