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【サッカーも】キャプテン岬3【ゲームも好き】
[344]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2020/06/07(日) 21:51:06 ID:+spIrzDw すみません、本日は投稿をお休みさせてください。明日投稿出来るよう尽力いたします。
[345]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/06/08(月) 18:19:28 ID:uFaMwq9o ★このようにかせぐのだ⇒10+ 8 + 9 フラン★→27フラン獲得! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第5.4話『このようにかせぐのだ』 僕は今、ヴォルテール通りのアタリフランス社前にいる。 より正確には、1階のゲームセンターとゲームソフト売り場を横目に抜けてたどり着いた、2階のオフィス入口にいる。 あずみ『受付に着いたらこれを渡して、話は通しておくから、問題なくキーを渡してくれるわ』 以前の打ち合わせで聞いた言葉を思い出す。胸ポケットから丁寧に折り畳んだ紙切れを取り出した後、受付へと歩いていく。 受付嬢「こんにちは、かわいい坊ちゃん、何かごよう?お名前は?」 幼さが残る少年がおずおずと自分の前に歩み出てくるのを見て、 受付嬢としてではなく1人の年上の大人として、鷹揚としたところをみせようとする気持ちがくすぐられたようだ。 岬「はい、岬太郎です!あずみちゃんからここに来てほしいって言われました!」 これから金銭の受け渡しを円滑に続けるには、万が一にも疑われたりしないように、相手の望んでいるイメージへと応えてみた。
[346]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/06/08(月) 18:20:29 ID:uFaMwq9o 受付嬢「あら、プリンセスから?そう、ふふ、うちのプリンセスはやんちゃで男勝りだけど、いい子だから大事にしてあげてね」 あずみちゃんは親の会社の人達からも可愛がられているようだ。密かに頭へ情報を浸みこませた後、 何食わぬ顔で「書類」を渡す。受付嬢はその1枚の紙を手に取って、目を丸くした。 岬太郎に対し、第2保管室の505キーの貸与を認める。 また、この証書により当該人物の第2保管室の入室を認めるものとする。 アタリ株式会社フランス支社代表取締役社長 早川こずえ フランス語でこう言った内容の文書を渡す。 まさかこんな子供から社長直々の指示書類が渡されるとは思わなかったのだろう。 まごつきながら机の下から鍵を取り出して僕に渡し、保管室までの道筋を説明した後で、 いってらっしゃいませと恭しく頭を下げて見送ってくれた。 岬「(しかし、いくら一人娘の頼みとはいえ、支社長の名前を使ってまでここまでするとはね)」 そこまで自分の子供を溺愛しているのか、それとも商売に貪欲なのか。 あずみ母の思惑に想いを馳せているうちに、第2保管室へとたどり着いた。
[347]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/06/08(月) 18:23:44 ID:uFaMwq9o 鍵を開けて中に入る。中にはイベントで使っていたのか、様々なコスチュームスーツや小道具があちこちに収納されていた。 岬「(戦隊ものっぽいこのアタリスーツなんか、あずみちゃん好きそうだなあ……あ、あった)」 目当てのロッカーを見つけた。 鍵穴の上には8つのダイヤルがあり、指示したコードを入れないと開かないようになっていると、あずみちゃんから聞かされている。 あずみ『N、O、C、O、L、E、C、O、だからね。大切な事だから、忘れないで』 岬「(それはまあ、大事だろうなあ。信仰的な意味で)」 チラリと双海の双子の顔が浮かぶ。それはともかく、中に入っていた封筒を取り出す。 中にはいつどこで誰がいくら使ったかという明細書とそれを元にした僕の取り分、 2フラン硬貨13枚とチップとして1フラン、計27フランが入っていた。 岬「(675円相当、亜美や真美に奮闘してもらってもこれ位か。まあ1週間の金額ではあるし、 今は安定収入の口が出来ただけ良しとしよう)」 少ないながらも収入源を確保した事に満足して、僕は保管室を後にした。この先この金の成る木を肥やしていけるかは僕の頭と、脚次第だ。
[348]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/06/08(月) 18:26:53 ID:uFaMwq9o *賭け試合の報酬として27フランを獲得した! 岬の所持金:252フラン→279フラン 岬父「岬一郎です。これから恒例となる週最後の収入イベントについて、 太郎がどのように報酬を受け取っているかを伝えるべくチュートリアルを挿入してみました。 次回からは特に記述はしませんが、毎回こんな風に収入を得ていると理解してくだされば幸いです。 本日はこれで終わりとなりますが、どうかこれからも、太郎をよろしくおねがいいたします」
[349]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/06/12(金) 17:54:50 ID:lLFaD+6k 失礼いたします。申し訳ありませんが私用が立て込む形となりまして、 現状では満足のいく水準の岬君の物語を描ける見込みが厳しいものとなってしまいました。 その為勝手ではありますが、今月中のキャプテン岬の投稿をお休みさせてください。 来月も様々な用事があるため、投稿再開は早くとも来月の11日(土)からの見込みとなっております。 なにとぞ今しばらくお待ちくだされば幸いです。
[350]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2020/06/25(木) 22:55:02 ID:umOQc0H+ すみません、本日は投稿をお休みさせてください。明日投稿出来るよう尽力いたします。
[351]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2020/06/25(木) 23:05:22 ID:fvXHLN9M 申し訳ありません。なぜか350にて身に覚えのない投稿がされていますが、残念ながら来月11日くらいまで 投稿できないのは変わりません。混乱を招きかねない事となった事を、お詫び申し上げます。
[352]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/07/12(日) 11:56:46 ID:HQ2M1uog 丸山「早乙女さんは日本に一時帰国しました」 朝の回で開口一番に告げるや、教室内は一斉にざわめきだした。なにしろ誰より規則や規律にうるさく、 そして誰よりも早く登校して委員会活動の下準備や学校周辺の見回りに出る精力的な活動を見せていた風紀委員長が、 何の前触れもなく姿をかき消し仕事を放り投げてしまうとは。 あずみ「やった、これで学校に平和が戻ったよ」 嬉しさを隠そうともせず、隣からあずみちゃんが話しかけてくる。 あずみ「いろいろチョッカイばかりかけてくるから、バチが当たったんだ。すました顔してあたしの」 丸山「静かに!」 カンカンとチョークが黒板にノックされ、騒々しいおしゃべりが制止される。 丸山「1カ月位でまた、ここに戻ってきます。母親のお仕事の都合でやむなく日本に行くというだけですから、 皆さん心配しないように」 あずみ「えー、そんなァ……神は死んだ、神は死んだ……」
[353]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/07/12(日) 11:58:47 ID:HQ2M1uog 一時帰国に過ぎないと告げられて、隣の少女はたちまち露骨に不機嫌な表情をさらけ出す。 ため息が僕の方にまで届いてくるがお構いなしだ。そんな時。 岬「(相変わらずだなあ、こんな調子で協力なんてできるやら)」 千早「ちょっといいかしら」 岬「どうしたの」 千早「早乙女さんの事、教えてもらえる」 えっと思わず口に出そうになるところを抑え、動揺を隠すべくできるだけゆっくり千早の方へと体を向けて、きき直した。 岬「急に一体、どうしたの」 千早「さっきの先生の話、どうもストンと腑に落ちないというか、隠したい事に気付かせないようにというのか、とにかくモヤモヤしていて」 岬「そうかな、特にヘンなところは無さそうだったけど」 千早「いえ、間違いなくあるわ」 話をやんわりとそらそうとするもキッパリと断言され、話は進行する。 千早「これから早乙女さんが帰ってくるまで、代わりの風紀委員長を決めなければいけない。 面倒事ばかりの役割で急な事だから、決まっても熱心に取り組んではくれないでしょう」 あずみ「ふーん、なんならいない時ぐらい風紀委員なんてやらずに」 千早「あずみ」 子供をたしなめる母親のように、友達を軽く言葉で制止する。 千早「そういう訳にはいかないでしょう。 校内の見回りの人の手配とか、集団下校の付き添いの割り振りやその時の観察レポートの管理とかはどうするの」 あずみ「あーっ、そうか」
[354]キャプテン岬の人 ◆ma4dP58NuI :2020/07/12(日) 12:00:28 ID:HQ2M1uog 説明を聞いてあずみちゃんは納得し、引き下がる。この頃物騒になってきたパリにて生徒を安全に帰宅させるという名目の下、 例の凶悪犯に対する警戒と情報収集体制を、学校でとっている。 千早「そんな仕事をなんのフォローもせずに放り投げるなんてこと、絶対にしないひとなのに。 そもそもいなくなるという事さえ初めて知った。絶対に、何かあったのよ。それで、岬君に尋ねてみようと思って」 岬「いや、気持ちは分かるけど僕なんかに」 千早「ふふふ」 否定をしようとすると千早は、なぜだか楽しげな笑みを僕に向けて、話し続ける。 千早「遠慮もしすぎるとイヤミになるわ。この間のサッカー部の活躍、学校で知らない人はいないから。 当然、その後の早乙女さんとのやり取りも」 僕とそれ以外の態度の変わりぶりの事だろう。周りにはフランス人達しかいなかっただろうから、 話の詳細は分からないだろうが、話が広がっていくうちに誇張されてもおかしくない。 そして、よそを向いていたあずみちゃんが、突如風を切るような勢いでこちらに振り向き、 僕へと顔を突きつけるように近づけながら、問い詰めてきた。 あずみ「そうね。あいつがどんな寝言言ってたのか、スッゴク知りたいなあ」
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0ch BBS 2007-01-24