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【ライバル達の】キャプテン森崎20【挽歌】
[556]2 ◆vD5srW.8hU
:2008/04/26(土) 07:26:43 ID:???
若林は最早口を挟めなかった。見上は一息ついて深呼吸し、再び続けた。
見上「だからお前がくだらない切っ掛けで西ドイツに連れて行ってくれ、などと言い出した時も私は良い機会だと思う事にした。
日本よりはるかに厳しい環境で揉まれ、生存競争を勝ち抜けばお前の才能もより高く羽ばたくだろうと期待してな。
だが…お前はハンブルグの正GKになったら満足してしまった。チームメイトから疎まれていようと、練習不足を批判されようと
持って生まれた力を無駄遣いし、暇あれば喧嘩に励む始末だった…挙句の果てに、私に石崎やら高杉やら
自分の味方になりそうな選手を選抜に多く入れてくれと頼んだ時は、お前を殴り飛ばしたくて仕方が無かったぞ。
どの道彼等は入れるつもりだったから、大した問題は無かったがな…」
見上は溜息をつき、若林に背を向けた。その際サングラスの中の目は僅かに潤んでいた。
若林「(見上さん…今!)」
見上「教え子と言えどこれ以上贔屓してはやれん。スタメンやキャプテンの座が欲しければ、自分の力で掴み取れ」
ガチャッ…バタン。カッカッカッカッ…
若林「見上さん…俺のせいで、泣いていたのか…」
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0ch BBS 2007-01-24