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森崎有三が幻想入り 1話目
[146]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 21:58:08 ID:xgpr4rzY
D 永遠亭に案内してくれ
霊夢「永遠亭? ああ、中山くんの件ね」
森崎「何度が一人で行こうとしたんだが、結局たどり着けなかったんだ」
霊夢「うーん……確かにあの竹林は迷いやすいしねぇ。良いわ、そのぐらいなら案内してあげる」
森崎「良いのか? 疲れることはしたくなかったんじゃないのかよ」
霊夢「ま、あんたの友達思いに免じてね。今からだと大体昼前には着けるかしら。
……何ボーっとしてるのよ。ほら、さっさと行くわよ」
森崎「あ、ああ……助かる」
[147]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 21:58:21 ID:xgpr4rzY
〜道中・竹林〜
森崎達は永遠亭への道のりを順調に進んでいた。
森崎「ゼェ……ゼェ……れ、霊夢。もう少しペースを落とさないか?」
ちなみに霊夢はなにやら不思議な力で空を飛んでいた。
当然ながらただの人間であるところの森崎はその後ろを走ってついていくことになる。
森崎「(見た目は普通の女の子なのに、やっぱり幻想郷の住人なんだな……)」
霊夢「えー? だらしないわねぇ。それでもスポーツ選手なの?」
省14
[148]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 21:59:23 ID:xgpr4rzY
それからさらに五分ほど走ったとき、突如として大きな屋敷が立っている開けた場所に出た。
霊夢「はい、到着〜」
森崎「ハァ……ハァ……つ、疲れた……」
思わず両手をつく森崎。そこに、永遠亭の方から一人のウサミミをつけた少女が近づいてきた。
???「あら霊夢。永遠亭に何か用?」
霊夢「私は何も無いわよ。用があるのはこっち」
そういって霊夢は森崎のほうを指した。
森崎「森崎有三だ、よろしく」
省28
[149]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 21:59:47 ID:xgpr4rzY
〜永遠亭内部〜
森崎たちは自己紹介も兼ねて談笑しつつ永遠亭の廊下を奥へ奥へと進んでいた。
鈴仙「へぇ、森崎は『外』のサッカー選手なんだ。なるほど、友達の怪我を治して欲しくて師匠を訪ねてきたって訳ね」
森崎「ああ。もしかしてうどんげもサッカーするのか?」
鈴仙「もちろんするわよ。この前だって師匠と一緒に……おっと、ついたわ。ここよ」
うどんげが立ち止まった扉には、大きく『永琳』と書かれたネームプレートがぶら下がっていた。
省14
[150]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 21:59:58 ID:xgpr4rzY
〜永遠亭・永琳の部屋〜
部屋に入って真っ先に目に映るのは何やら散らかった紙の束や実験器具の数々、
それに部屋に大量に設置されている薬品棚。その部屋の奥に銀髪を後ろで結い上げた女性が座っていた。
鈴仙「失礼しまーす」
霊夢「邪魔するわよー」
永琳「久しぶりね、霊夢。そっちの坊やが『もう一人の外の人』?」
森崎「(確か、偉い人なんだよな……霊夢は普通にタメ口聞いてるが、下手に出ておくに越したことはなさそうだ)
初めまして、森崎有三です」
省17
[151]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 22:00:20 ID:xgpr4rzY
…
……
………
永琳「なるほど。あなたの友達が怪我をして、普通の手段じゃ治せそうにないから私の所に来た、と?」
森崎「はい。仮に完治しても、もう二度とサッカーはできないだろうと……そう言っていました。
でも、メリー……俺の知り合いが、外の世界の医学では無理でも八意さんに頼めば何とかなるかもしれない、と」
霊夢「ま、あんたならどうとでもなるでしょ? 何とかしてやってよ」
省29
[152]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 22:00:50 ID:xgpr4rzY
森崎「(チッ……急に出てきて邪魔しやがって。なんなんだこいつは)」
永琳「……姫?」
霊夢「何よ、輝夜。あんたに用は無いわよ」
輝夜「へぇ。そんな事言っちゃって良いの?」
霊夢「……」
輝夜「永琳も永琳よ。こんな面白そうなこと私に一言も相談せずに勝手に引き受けようとするなんて」
永琳「ですが、姫……」
森崎「(なんだ……? こいつ、八意さんより偉いのか?)」
輝夜「ま、良いわ。そこの人間……えっと、森崎だったかしら?」
省30
[153]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 22:01:54 ID:xgpr4rzY
森崎「具体的に何をすればいいんだ?」
輝夜「そうねぇ……そういえば、イナバはあなたが4日後のサッカー大会に出るって言ってたけど?」
森崎「ああ、そうだ」
輝夜『じゃあ、そうね……『賭け』をしましょう。あなたのチームが大会に優勝できるかどうか。
もちろん、あなたには『優勝できる』方に賭けてもらうわ」
霊夢が後ろから手を回して森崎の服を引っ張る。
森崎「(……ん? なんだよ)」
省23
[154]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 22:02:21 ID:xgpr4rzY
森崎「(あ、あいつ……ムカつき具合なら翼と同レベルだな……いつか殺す)」
無理だ。
永琳「ごめんね、坊や。姫は一度言い出したら聞かなくて……。
その代わりに、私はできる限りは協力するから。もしメンバーが足りないようならいつでも言ってね。
うちの『ウサギ』達を貸してあげるわ」
森崎「別に八意さんのせいじゃ……ありがとうございます」
霊夢「どうせならあんたがチームに入ってあげれば良いのに」
省27
[155]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 22:02:46 ID:xgpr4rzY
〜竹林の外〜
鈴仙「さて、それじゃここまでね」
霊夢「わざわざ見送りありがと」
鈴仙「森崎も、なにやら姫に難題を押し付けられたみたいだけど……頑張ってね」
森崎「任せろ。サッカーなら誰にも負けん!」
霊夢「そうそう、その意気よ。それじゃ私は神社に帰るわ。またねー」
鈴仙「私も永遠亭に帰るわね」
森崎「それじゃあな。霊夢も鈴仙も、今日は本当に助かった。ありがとう」
[156]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2008/09/03(水) 22:03:43 ID:xgpr4rzY
*永遠亭に迷わず行けるようになりました
*森崎→輝夜の感情が(ウザい)になりました
*輝夜→森崎の感情が(暇つぶしの対象)になりました
*永遠亭で『ウサギ』が借りられるようになりました。
*『ウサギ』は「味方の○○ばん」扱いです。メンバーが足りない場合、何人でも借りることが出来ます
*目標ができました。「4日後の大会で優勝する」
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0ch BBS 2007-01-24