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キャプテン森崎外伝スレ2


[137]タイトル未定:2008/09/23(火) 20:18:00 ID:ZN8LKLp2
「残念ながら、君は、君の体はもう2度とサッカーをすることが出来ない」

神奈川県のとある大学付属病院の一室。
医師はあくまで事務的に事実を伝えた。
それは苦痛に満ちた行為ではあるが、感情を押し殺し、
機械的に振る舞うことこそ患者のためであるというのが
スポーツドクターとしての彼の信条だった。
時に、患者に感情移入しすぎる医者もいるが、彼には
それは判断を鈍らせ、患者に事実を伝えられない可能性も
ある危険な行為に思えた。
だから、今までどんな患者にも平等に接することができたし、
最良の治療、リハビリを選択してこられた、自分の信条に
誤りはなかったと自負している。
そしてこれからもそうやってスポーツドクターとして生きていく、
そう考えていた。
しかし、そんな彼にとっても「日本サッカー界の救世主」
「新時代のヒーロー」とメディアで取り上げられている目の前の
中学生からサッカーを取り上げるということは、耐えがたい
苦痛であった。
(いっそ、ここから逃げ出せたらどんなによいか)
彼は同じ言葉を、もう一度、口にした。
もしかしたら、医師にとっても辛すぎる事実を口にすることで
少しでもその重圧から逃げたかったのかもしれない。

「君は、もう2度とサッカーができないんだ」



0ch BBS 2007-01-24