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【地獄合宿】TSUBASA DUNK 4【ふみいりました】


[30]TSUBASA DUNK:2008/11/05(水) 21:58:35 ID:CymFRDPM
翼「次は……」

翼が思い浮かべたのはマネージャーの中沢早苗だった。小学生の時、応援団長として
力いっぱい応援してくれたアネゴ。中学ではさすがに大人しくなったが、3年間、
マネージャーとして部員全員に平等に尽くしてくれた。翼のことを好きな気持ちを抑えつつ。

しかし、彼女が心の中に秘めたそんな想いに、いくら翼がサッカー馬鹿だとはいえ、
気づいていないはずがなかった。

翼「俺はきちんとケリをつけなくちゃいけない。男として」

部活の終了時間が遅くなってしまったときに家の前まで送ったことがあったので、
彼女の家までは道に迷うことなく着くことができた。しかし、インターフォンのボタンに
乗った指はそのままで、もうひと押しすることができなかった。

翼(俺は……弱い。傷つけることで、自分が傷つくのが怖いんだ。卑怯な奴だ。くそっ、
  こんな男じゃ、俺のことを想ってくれていた彼女にも申し訳ないじゃないか!)

意を決するとボタンを押す。スピーカーの向こうから聞こえる「はーい、どちらさま
ですか?」の声は早苗のものだった。

翼「マネージャー、俺だけど……翼」

翼が全てを口にする前に早苗が外に飛び出してくる。

早苗「翼くん!どうしたの?」

翼「うん、話があるんだ。少し歩かないか?」

早苗が玄関の鍵を閉めるのを待ち、2人で歩き始める。



0ch BBS 2007-01-24